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【アイアン編】ミズノ「JPX921」と「MP-64」の違いを比較解説【カタログ数値】

アイアン

今回は、アイアンをミズノの「JPX921 フォージド」に買い換えましたので、カタログ数値比較をしてみます。買い替え前のアイアンは「MP-64」です。

最近はMPからJPX921へ買い換える人も多いようです。以下の記事に紹介されています。

ゴルフ歴も長くて、昔から『ミズノプロ』を使っていた人でも年齢とともにやさしいアイアンを求めるようになる。もちろん、他メーカーでも飛び系のやさしいアイアンはありますが、ミズノアイアンユーザーにとっては『JPX 921』が最もスムーズに乗り換えやすいようです。
(西郷真央が使う『JPX 921シリーズ』が人気!『MP』からの乗り換えも増加【アイアン売り上げランキング】ゴルフ情報ALBA.Netより)

「JPX921」は以下のようなラインナップです。

JPX921 ホットメタル・・ミスに強く安定して飛距離が出せるアイアン
JPX921 フォージド・・・フィーリングと飛距離の両立を目指したアイアン
JPX921 ツアー・・・ツアープレーヤーが求めるパフォーマンスを追求したアイアン

今回は、「JPX921 フォージド」アイアン「MP-64」アイアンの違いを比較してみたいと思います。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「JPX921 フォージド」 アイアンの特徴

「JPX921 フォージド」アイアンの売りとなるテクノロジーを見ていきましょう。

グレインフローフォージドHDクロムモリブデン鋼(No.4~7)

反発性能向上テクノロジーです。

打球音を長く響かせることで、打感の良さを維持しながら、高強度のクロムモリブデン鋼がフェースの薄肉化を可能にし、反発性能の向上を追求しました。

マイクロスロット構造(No.4~7)

JPX919比較で高初速エリアが拡大しました。

キャビティ部をソール側から掘削することにより、従来構造よりもフェース部の薄肉エリアを拡大(No.4~7)。高初速エリアを拡大し、飛距離性能を向上させました。

スタビリティフレーム

ウエイト配置を改良しています。

ヒール側のウエイトをトウ側へ配分することにより、スイートスポットをフェースセンター付近に配置。やや打点がバラついても飛距離のロスを抑え、安定した方向性を発揮。さらに、トップエッジの剛性を高めることで、心地良い打感を与えてくれます。

(出典:ミズノ公式HPより)

「MP-64」アイアンの特徴

主な特徴は以下の通りです。

番手ごとに厚さが調整されたダイアモンドマッスルバック。

番手ごとに厚さを最適化しており、これにより高いパフォーマンスを発揮します。

ハーモニック・インパクト・テクノロジー(HIT)

ハーモニック・インパクト・テクノロジー(HIT)とは、ミズノ独自の打球音デザイン手法で、これにより打音と打感を科学的に最適化しています。

グレイン・フロー・フォージド製法

金属組織の流れを途切れることなく成型するミズノ独自のアイアンヘッド製造手法です。世界8カ国で特許を取得しています。この製法により、究極の打感を実現しています。

ソールデザインとコンパクトなヘッドサイズ

ツアーで実証されたソールデザインとコンパクトなヘッドサイズで、振り抜きの良いアイアンとなっています。

溝の改良

溝も改良され,あらゆる状況下で最大の操作性が発揮できる理想的なスピン量を発揮します。

当時のミズノのプレスで以下のように紹介されています。

新ラウンドソールデザインで振り抜きの良さを追求
 「ミズノ MP-64」アイアンは、昨年史上初の欧・米ツアー賞金王のタイトルを獲得したミズノプロスタッフのルーク・ドナルド選手が形状・打感・スペックなど全てにおいて監修しました。特にソールに関しての要望が強く、ソール前方のリーディングエッジ、ソール後方のトレーリングエッジ、またソール中心部分も前方、後方側に丸くすることにより(参考図)、あらゆる状況下でもボールが拾いやすくなり、スイング時の振り抜きの良さを追求しています。
 またミズノ独自の打球音デザイン手法「ハーモニックインパクトテクノロジー」で、打球音の周波数や音圧を調整、進化したバックフェース形状『ダイアモンドマッスル』と『グレインフローフォージド』製法で、打感の良さを追求しています。

(出典:ミズノ公式HPより)

「JPX921 フォージド」アイアンと「MP-64」アイアンの比較

クラブのコンセプト

「JPX921 フォージド」アイアンと「MP-64」アイアンは以下のようなコンセプトとなっています。

「JPX921 フォージド」アイアン

ミズノ鍛造アイアン史上最高反発

「MP-64」アイアン

ルーク・ドナルド選手監修、ニューダイアモンドマッスルアイアン。

「JPX921 フォージド」アイアンは、グレインフローフォージドHDクロムモリブデン鋼を初めとするテクノロジーによる反発性能向上を売りにしています。

一方、「MP-64」アイアンはアイアンの名手、世界ランク最高1位のルーク・ドナルド選手監修です。憧れたゴルファーも多いはず。

デザイン比較

「JPX921 フォージド」アイアン

次に「JPX921 フォージド」アイアンはこのようなデザインです。

 

出典:ミズノ公式HP

バックフェースのデザインがかっこいいですね。ミズノらしいデザインのアイアンです。

「MP-64」アイアン

次に「MP-64」アイアンはこのようなデザインです。

 

出典:ミズノ公式HP

振り抜きがよさそうな、シンプルで無駄のないデザインです。

「JPX921 フォージド」アイアンと「MP-64」のスペックを比較

さて「JPX921 フォージド」アイアンと「MP-64」のスペックを比較してみましょう。

番手ラインナップとロフト角

まずはアイアンでもっとも気になるロフト角を見てみます。

「JPX921 フォージド」

番手 4番 5番 6番 7番 8番 9番 PW
ロフト角(度) 21 24 27 31 35 40 45

「MP-64」アイアン

番手 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 PW
ロフト角(度) 21 24 27 30 34 38 42 46

「MP-64」アイアンは3番からラインナップされています。さすがMP。

ロフト角は、「JPX921 フォージド」アイアンの方がストロングロフトです。4番から8番までは3度、9番は2度、PWは1度差があります。

では次に、より細かく7番アイアンでスペックを比較してみます。

7番アイアンのスペック比較

7番アイアン同士で比較してみたいと思います。

シャフトについては、以下のもので比較します。

・「JPX921 フォージド」アイアンは、「N.S.PRO MODUS3 TOUR105

・「MP-64」アイアンは、「ダイナミックゴールドS200」

シャフトの硬さは「S」のもの同士で比較します。

項目  「JPX921 フォージド」アイアン 「MP-64」アイアン
ロフト角(°) 31 34
ライ角(°) 61.5 61.5
クラブ長さ(インチ) 37.75 36.75
クラブ重さ(g) 約422 約441
シャフト重さ(g) 106.5 118
シャフト調子 手元調子 手元調子
フェースプログレッション 3.4 3.7
バランス D1 D2

ロフト角

「JPX921 フォージド」アイアンは31度、「MP-64」は34度です。

7番34度、マッスルバックを彷彿とさせるロフト角です。

「JPX921 フォージド」はややストロングロフトです。

ライ角

ライ角も、「JPX921 フォージド」アイアンは61.5度、「MP-64」も61.5度と同じです。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「JPX921 フォージド」アイアンは422g、「MP-64」アイアンは441gです。

クラブ全体の重量は「JPX921 フォージド」アイアンの方が19g軽いです。

シャフトの重量は「JPX921 フォージド」アイアンは106.5g、「MP-64」アイアンは118g。「JPX921 フォージド」アイアンの方が11.5g軽いです。

以下のシャフトで比較しています。

・JPX921フォージド:N.S.PRO MODUS3 TOUR105
・MP-64:ダイナミックゴールドS200

シャフト調子

シャフト調子は「JPX921 フォージド」アイアン、「MP-64」アイアンともに手元調子(元調子)です。

元調子は、切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。

元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。

中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。

中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

フェースプログレッション

「JPX921 フォージド」アイアンは3.4、「MP-64」アイアンは3.7となっています。

「JPX921 フォージド」アイアンの方がグース気味ということになります。見た目はどちらもストレートネックに見えます。

「MP-64」アイアンの方が、ボールが上がりやすくコントロールしやすい反面、ボールがつかまり難いということが言えそうです。

フェースプログレッションとは、ストレートネックとかグースネックという表現もされたりします。ストレートネックはフェースプログレッションが大きく、グースネックになるとフェースプログレッションは小さくなります。一般的にフェースプログレッションが大きいとボールが上がりやすくコントロールしやすい反面ボールがつかまり難い。小さいとその逆となります。

バランス

「JPX921 フォージド」アイアンはD1、「MP-64」アイアンはD2となっています。

つまり、「JPX921 フォージド」アイアンの方がヘッドを軽く感じるということになります。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします

まとめ ~「JPX921 フォージド」アイアンと「MP-64」アイアン~

今回は、「JPX921 フォージド」アイアン「MP-64」アイアンを比較してみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「JPX921 フォージド」アイアンは、グレインフローフォージドHDクロムモリブデン鋼などのテクノロジーによりミズノ鍛造アイアン史上最高の反発性能を発揮。

・「MP-64」アイアンは、言わずと知れたMPシリーズ。ルークドナルド選手監修の振り抜きの良いハーフキャビディアイアン。

・ロフト角は、「JPX921 フォージド」アイアンの方がストロングロフト。

・クラブ重量は「JPX921 フォージド」アイアンの方が19g軽い(7番アイアン)。

・フェースプログレッションは、「JPX921 フォージド」アイアンの方がつかまり易く、「MP-64」はボールが上がりやすくコントロールしやすい設定。

・バランスは、「JPX921 フォージド」アイアンの方が若干ヘッドを軽く感じる。

以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。ミズノアイアンは打感が良いことで有名です。

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以上、「JPX921フォージド」アイアンと「MP-64」アイアンの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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