「JPX921フォージド」と「MP-64」4番~PWまでを打ち比べ
今回はアイアンを買い換えで、実際に打ち比べてデータを実測しました。
「JPX921フォージド」と「MP-64」4番~PWを比較します。
某ゴルフ練習場でトップトレーサーを使いデータを計測しましたのでレポートします。
新しいクラブが全番手。ミズノアイアンが輝きを放っています。
JPX921フォージドアイアンの特徴は、クロムモリブデン鋼が使われているところです。
グレインフローフォージドHD
クロムモリブデン鋼(No.4~7)
打球音を長く響かせることで、打感の良さを維持しながら、高強度のクロムモリブデン鋼がフェースの薄肉化を可能にし、反発性能の向上を追求しました。
JPX921フォージドは、2022年7月現在で国内女子ツアーで今季5勝の西郷真央選手が使用してることで有名です。
一方、MP-64は、世界ランキング自己最高位1位のルーク・ドナルド選手監修、ニューダイアモンドマッスルアイアンです。
2012年発売、軟鉄鍛造マッスルバックに近い「ハーフキャビティ」のMP-64と、2020年発売のJPX921アイアン、どのような違いがあるでしょうか。
どのくらい飛距離が違うのか?
クロムモリブデン鋼の打感は?
現在のクラブと打ち比べてみて感じた違いや感想などを紹介します。
カタログ数値はこちらで比較しています。
試打したクラブと試打した人のプロフィール
試打したクラブ
試打したのは以下のクラブです。
・MP-64(ダイナミックゴールドS200)
試打した人
平均スコア90〜100
身長は約170cmで、ドライバーのヘッドスピードは40~43m/s、パワーは人並みです。
現在使用中のアイアンは「MP-64」です。オーバースペックのアイアンですが、数々のゴルフコースをこのアイアンと共に回ってきました。
試打データと試打した感想
試打データサマリー
試打データのサマリーは以下のとおりです。下で紹介するデータ画像の左から2つ目の総飛距離の平均を掲載しています。
JPX921フォージドの方がストロングロフトです。
JPX921フォージド | JPX921フォージド | MP-64 | MP-64 | |
番手 | ロフト角 | 平均飛距離 | ロフト角 | 平均飛距離 |
4番 | 21度 | 156ヤード | 24度 | 144ヤード |
5番 | 24度 | 143ヤード | 27度 | 136ヤード |
6番 | 27度 | 137ヤード | 30度 | 130ヤード |
7番 | 31度 | 132ヤード | 34度 | 118ヤード |
8番 | 35度 | 118ヤード | 38度 | 106ヤード |
9番 | 40度 | 104ヤード | 42度 | 100ヤード |
PW | 45度 | 97ヤード | 46度 | 91ヤード |
各番手の飛距離
PWからデータを紹介していきます。
画像の左から2つめのランも含めた総飛距離を見ていきます。
両者は、ロフト角も異なりますが、重さもJPX921フォージドの方が軽いです。
PW
JPX921フォージド(45度)
平均飛距離97ヤード、最大飛距離102ヤードです。
MP-64(46度)
平均飛距離91ヤード、最大飛距離92ヤードです。
ロフト1度の違いですが、JPX921フォージドの方が飛距離が伸びています。クラブが軽いからでしょうか。
9番アイアン
JPX921フォージド(40度)
平均飛距離104ヤード、最大飛距離106ヤードです。
MP-64(42度)
平均飛距離100ヤード、最大飛距離106ヤードです。
ロフト角は2度違います。こちらも飛距離が伸びていますが、最大飛距離はあまり変わらず。MP-64の9番はよく使っていたので熟練度の差かもしれません。
8番アイアン
JPX921フォージド(35度)
平均飛距離118ヤード、最大飛距離121ヤードです。
MP-64(38度)
平均飛距離106ヤード、最大飛距離106ヤードです。
ロフト角は3度違います。JPX921フォージドの方が10ヤード以上飛んでいます。MP-64の方は3球ともキャリー105ヤードです。鋭いアイアンです。
7番アイアン
JPX921フォージド(31度)
平均飛距離132ヤード、最大飛距離132ヤードです。
MP-64(34度)
平均飛距離118ヤード、最大飛距離121ヤードです。
ロフト角は3度違います。JPX921フォージド7番は130ヤードに達しました。MP-64の方は最大で121ヤードです。
6番アイアン
JPX921フォージド(27度)
平均飛距離137ヤード、最大飛距離144ヤードです。
MP-64(30度)
平均飛距離130ヤード、最大飛距離136ヤードです。
ロフト角は3度違います。JPX921フォージド6番で最大144ヤード。MP-64の方でも最大で136ヤード。差が詰まっています。ロングアイアンの部類に入ってきますと技量の不足が露呈し始めています。
5番アイアン
JPX921フォージド(24度)
平均飛距離143ヤード、最大飛距離148ヤードです。
MP-64(27度)
平均飛距離136ヤード、最大飛距離139ヤードです。
ロフト角は3度違います。JPX921フォージド5番は最大148ヤード。MP-64の方は最大で139ヤードです。キャリーを見ると6番とあまり変わらず打ちこなせていない。公開するのもはばかられます。
4番アイアン
JPX921フォージド(21度)
平均飛距離156ヤード、最大飛距離160ヤードです。
MP-64(24度)
平均飛距離144ヤード、最大飛距離154ヤードです。
ロフト角は3度違います。JPX921フォージド4番は最大160ヤード飛んでいます。MP-64の方も最大で154ヤード。154ヤード飛んだときは芯を食いました。
「JPX921フォージド」と「MP-64」打ち比べまとめ
「JPX921フォージド」と「MP-64」の感想をまとめます。
・JPX921フォージドの方が軽いです。特にPWや9番でその違いを感じました。
・飛距離は平均で10ヤードくらい伸びました。ロフト角の違いも大きいと思います。自分としては事前のイメージに近い伸びでした。
・ロングアイアンは残念ながら両者とも難しく打ちこなすためには技量が必要です。
・JPX921フォージドの方がミスに強いと思います。
・JPX921フォージドの打感は素晴らしいと思います。そしてMP-64の芯を食った時の爽快さはやはり一線を画すものがあります。
以上、「JPX921フォージド」と「MP-64」の試打レビュー・感想をご紹介しました。
ミズノアイアンは両者とも素晴らしいです。アベレージゴルファーがハードなアイアンを打った時のデータとして参考になれば幸いです。
JPX921はミズノのモデルチェンジタイミングで大幅に値下げしています。数年に一度のチャンスを狙って購入しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
【アイアン編】ミズノ「JPX921」と「MP-64」の違いを比較解説