ブリヂストンは、「一人ひとりに最適なインパクト」と「一人ひとりに最高の飛び」を追求したゴルフクラブBシリーズから『B3 DRIVER』を2022年7月29日に発売します。
第三の「B」。コンセプトは「軽さで飛ばす」。
「B3」は新設計カーボンモノコックボディにより軽量化と高機能化を両立したモデルとです。
今回の「B3」は、『SD』と『DD』の2種類です。
・『DD』(ドロードライブ)。軽いのにつかまる。重心アングルを最大化し、しっかりつかまりながら軽量で振りきれる。
また、3種類のシャフトもラインアップし、フィッティングの幅を拡大しています。
「B」シリーズ先行の「B1」「B2」は、2021年9月17日に発売です。ブリヂストンは「Bシリーズ」の発売によりブランドを一新しています。
一方で、タイトリストは「TSi1・TSi2・TSi3・TSi4」ドライバーをラインナップしています。
このTSiシリーズはフェースに、ゴルフ業界初の航空宇宙評価基準素材「ATI 425」を採用しています。高強度と高弾性を備えるチタン素材を用いることで、飛距離性能と打感をアップさせています。
TSi2・TSi3は2020年11月13日発売、TSi1・TSi4は2021年3月19日発売です。
最も寛容性が高い「TSi1」から「TSi2」「TSi3」、カスタム専用モデル「TSi4」まで4つのモデルがあります。
TSiシリーズの4種類のドライバー比較はこちら
タイトリストTSi1・TSi2・TSi3・TSi4ドライバーをやさしく簡単に解説
「TSi2」ドライバーの試打レビューはこちら
今回は、「B3 DD」ドライバーと「TSi2」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「B3 DD」ドライバーの特徴をご紹介
「B3 DD」ドライバーの特徴をご紹介します。
大きな特徴は以下の2つです。
・パワースリット
・ブーストパワーテクノロジー
・パワーミーリング
カーボンモノコックボディ(カーボン一体構造)
「B3」独自設計です。
今回の最大の特徴「カーボンモノコックボディ(カーボン一体構造)」です。
フルカーボンボディ構造にすることで、従来品対比で約2倍となる約40gの余剰重量を生み出すことに成功
その余剰重量を最適配置してます。
「DD」はヒール側に配置してつかまりによさを向上させています。
一方、「SD」は後方へ配置しています。
パワースリット
こちらも「B3」独自の特徴となります。
専用のフェース構造となります。
ニューサスペンションコア
ニューサスペンションコアは「B1」と「B2」にも搭載されています。
要約すると以下のとおりです。
①構造が進化…衝撃吸収と強度保持のための部品を内部にいれました。
②素材が進化…アルミからチタンへ変更になりました。
③フェースが進化…フェースのに薄肉化により軽量化しました。
ブーストパワーテクノロジー
ブーストパワーテクノロジーは高初速・高打出しを実現します。
「B1」「B2」にも搭載されています。
パワーミーリング
オフセンターヒット(芯を外して打った場合)のミスに強い構造です。
「B1」「B2」にも搭載されています。
出典:ブリヂストンゴルフ公式HPより
「TSi2」ドライバーの特徴をご紹介
「TSi2」ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。
今回の特徴は以下の4つです。
・空力性能が大幅に向上
・マルチMOI設計
・パフォーマンスを引き出す調整機能
新しいフェース「ATI 425チタン」
フェース素材は初採用「ATI 425チタン」です。
新しいフェースが生み出す、新しいスピード
航空宇宙の分野で採用されてきた類稀なる強靭性を誇る「ATI 425チタン」。ゴルフ業界ではフェースに初採用となるこの特殊な金属が「TSi」のスピードパフォーマンスを支えるキーテクノロジーになっています。フェースの広範囲で驚きのボールスピードを発揮し、平均飛距離を大きく伸ばします。
空力性能が大幅に向上
空力性能を大幅に向上させ、クラブスピードを最大化を図っています。
空力を極め、インパクトスピードを最大化
クラブヘッドの空力性能を大幅に向上させ、クラブスピードを最大化。『TSi』をいつものようにスイングするだけで、誰もが大きなボールスピードの向上を実感することが可能になっています。スクエアに構えやすいルックス、心地よい打感はツアープレーヤーをさらに満足させるクオリティに進化。ロングショットに大きな自信を与えます。
マルチMOI設計
マルチMOI設計によりスピン量の適正化、ブレない弾道、飛距離アップを実現しています。
マルチMOI設計がもたらす、さらなるスピード
通常、慣性モーメント(MOI)はヘッドのトゥ・ヒール方向に対するモーメントの大小を表しますが、タイトリストは一方向だけでなく上下・左右・前後とあらゆる方向におけるモーメントを解析し、安定性の向上を総合的に図っています。その多角的なMOI設計がボールスピードのアップ、バックスピン量の適正化、そしてブレない弾道を生み出し、大きな飛距離アップへと導きます。
パフォーマンスを引き出す調整機能
調性機能も付いています。
パフォーマンスを引き出す調整機能
TSiではすべてのプレーヤーのあらゆるスイングに対して、その効果を最大限に高めるために精密な調整機能を備えています。あなたのスイングに合わせて、ベストなパフォーマンスを発揮できるよう調整することが可能です。
出典:タイトリスト公式HP
「B3 DD」ドライバーと「TSi2」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「B3 DD」ドライバーと「TSi2」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
「B3 DD」ドライバー
軽量設計でスピードUP
ドローで大きく飛ばせる
「TSi2」ドライバー
PURE DISTANCE.
高い許容性が生み出すストレート弾道。
「B3 DD」ドライバーは、つかまりのよい設計と今回の特徴である軽さを強調しています。
一方、「TSi2」ドライバーは広い打点エリアでの許容性と適正スピンによるストレート弾道を実現します。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「B3 DD」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:ブリヂストンゴルフ公式HP
黒を基調としたデザインに「B」、赤のラインがあります。カーボンモノコックで全体的に少し丸みを帯びたデザインになったように見えます。
そして、「TSi2」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:タイトリスト公式HP
黒を基調としたまとまりのあるデザインです。かっこいいですね。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずは「B3 DD」ドライバーから、
出典:ブリヂストンゴルフ公式HP
黒に赤のラインがあります。シンプルなデザインです。
そして「TSi2」ドライバーです。
出典:タイトリスト公式HP
こちらも黒を基調としてスッキリしたデザインです。無駄のない感じがしますね。
「B3 DD」ドライバーと「TSi2」ドライバーのスペックを比較
「B3 DD」ドライバーと「TSi2」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。
項目 | 「B3 DD」ドライバー | 「TSi2」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5,10.5 | 9.0,10.0,11.0 |
ライ角(°) | 59 | 58.5 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.75 | 45.25 |
クラブ重さ(g) | 280(SR) | 299(SR) |
シャフト重さ(g) | 43(SR) | 44(SR) |
シャフトトルク | 8.1 | 6.1 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D2 | D2 |
ロフト角
ロフト角は、「B3 DD」ドライバーは9.5度、10.5度、「TSi2」ドライバーは9度、10.0度、11.0度が用意されています。両者とも調整機能があります。
ライ角
ライ角はほぼ同じです。
「B3 DD」ドライバーは59度、「TSi2」ドライバーも58.5度です。
クラブの重さ
クラブの重量は「B3 DD」ドライバーは280g、「TSi2」ドライバーは299gです。
「B3 DD」ドライバーの方が19g軽いです。
シャフトの重量を見てみますと、「B3 DD」ドライバーが43g、「TSi2」ドライバーは44gとなっており、シャフトは「B3 DD」ドライバーが1g軽いです。
総重量は違いがありますがシャフト重量はほぼ同じです。
ご参考に軽量モデルの重量は以下の通りです。
・ゼクシオ12(R)282g
・ローグST MAX FAST(SR)277g
・タイトリストTSi1(SR)271g
シャフトは以下のもので比較しています。
ブリヂストン「B3 DD」ドライバー:TENSEI BS Red 40 (SR)
タイトリスト「TSi2」ドライバー:TSP110 50(SR)
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「B3 DD」ドライバーがD2、「TSi2」ドライバーもD2となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは違いがあります。
「B3 DD」ドライバーは8.1、「TSi2」ドライバーは6.1となっています。
「B3 DD」ドライバーの方が大きな値です。
つまり、相対的に「B3 DD」ドライバーの方が、手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強い、「TSi2」ドライバーの方が、少し手を動かすとヘッドが敏感に反応するため操作性が高い、ということになります。
8.1というのはかなり大きな数値です。安定性高めのゼクシオ12(R)でも6.6です。
シャフト調子
シャフト調子は「B3 DD」ドライバー、「TSi2」ドライバーともに中調子となっています。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは同じです。
「B3 DD」ドライバーはD2、「TSi2」ドライバーもD2となっています。
「TSi2」ドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。ヘッドが効いている感じがするのは「TSi2」ドライバーの方と言えそうです。
まとめ ~「B3 DD」ドライバーと「TSi2」ドライバー~
「B3 DD」ドライバーと「TSi2」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「B3 DD」ドライバーは独自設計カーボンモノコックで重量配分を最適化。軽量設計とドローで大きく飛ばす。
・「TSi2」ドライバーは「ATI 425チタン」フェースとヘッドの空力性能の向上により飛距離性能と許容性を実現。トッププレーヤーが望むヘッド形状、打感、打音など、フィーリング面を改良。
・ライ角は「B3 DD」ドライバーは59度、「TSi2」ドライバーは58.5度でほぼ同じ。
・クラブの総重量は、「B3 DD」ドライバーの方が19g軽い。シャフト重量は「B3 DD」ドライバーの方が1g軽い。
・シャフトトルクは「B3 DD」ドライバーは8.1で相対的に安定性が高い傾向、「TSi2」ドライバーは6.1で相対的に操作性が高い傾向。
・バランスは、「B3 DD」ドライバーはD2、「TSi2」ドライバーもD2で同じ。
以上のような特徴です。
実際に試打して違いを確かめてみたいですね。
タイトリスト「TSi1」「TSi2」「TSi3」「TSi4」ドライバーをやさしく簡単に解説
以上、「B3 DD」ドライバーと「TSi2」ドライバーの違いをまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。