(株)プロギアは、「RS JUST(アールエス・ジャスト)」ドライバーを7月22日から順次発売します。アスリートゴルファー向け「RS(アールエス)」シリーズのフルモデルチェンジです。“ギリギリの飛び”に新たに「4点集中フェース」を搭載することで高初速を超えた“驚初速”を生み出しています。
「RS JUST」ドライバーは、以下の3モデルをラインアップしています。
・「RS」・・・ストレートフェースで高い操作性と強弾道
・「RS D(ディー)」・・・つかまりが良くハイドローで攻められる高弾道
ゴルファーが求める弾道、スイング、イメージに合わせて「JUST FIT(最適)」なドライバーが選べます。
「RS JUST」ドライバーのモデル比較記事はこちら
RS JUST ドライバーを簡単にやさしく解説!【RS F、RS、RS Dの違いとは?】
一方で、ヤマハは、2021年10月29日にヤマハのアスリート向けブランドRMXシリーズのニューモデルを発売しました。
アスリート向けブランドRMXシリーズがモデルチェンジをして「RMX VD」(リミックス ブイディー)シリーズとして生まれ変わりました。
「VD」のVは向きやベクトルを表す「Vector(ベクター)」、Dは方向を表す「Direction(ディレクション)」のそれぞれ頭文字だそうです。この「RMX VD」シリーズでヤマハは、特に直進安定性に重要な慣性モーメントを追求しています。
今回は、標準モデルの「RS」ドライバーと「VD59」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「RS JUST」ドライバーの特徴をご紹介
まずは、「RS JUST」ドライバーの全般的な特徴をご紹介します。
今回の大きな特徴は「精緻な4点集中フェース」です。
「精緻な4点集中フェース」とは
フェースセンター、重心点、最大たわみ点、最高CT点。RSジャストは、この4点を、精緻に集中。打つエリアと最大出力エリアを、ひとつにした。
従来からの、Wクラウン&Wソール、新軸構造、ギリギリ管理、CNCミルド加工などの新技術に加え、RSジャストは「nabla neo face MAX」により、4点集中フェースが完成度を高め、驚初速を生み出しています。
(出典:プロギア公式HPより)
「RMX VD59」ドライバーの特徴をご紹介
「RMX VD59」の主な特徴を簡単にご紹介します。今回はたくさんの見どころがあります。
RMX VDウェイトシステム
ヤマハ「RMX VD59」ドライバーの圧倒的な直進安定性を生み出す新機能として「RMX VDウェイトシステム」を搭載しています。
RMX VDウェイトシステムの特長1
どのようにウエイトを調整しても一定の慣性モーメントを実現しています。
変わらない大慣性モーメント「圧倒的な直進安定性」
ヤマハ独自の新システムは、ウェイト位置を調整しても慣性モーメント(VDドライバーは5,003g・㎠、VD59ドライバーは5,820g・㎠)が変化しないから、どのポジションでも高い「直進安定性」を確保。
RMX VDウェイトシステムの特長2
重心角を調整できる幅が非常に広いです。つかまり易いセッティング、つかまりすぎないセッティングなど自由自在です。
変えられる幅広い重心角「スクエアインパクト」
VDドライバーが26.5°~31°、VD59ドライバーは30.5°~36.5°。2モデルで10゜の重心角調整ができ、あらゆるドライバーの重心角ほぼ全域をカバーする。ボールのつかまり過ぎを抑えたい人も、しっかりつかまえたい人も自分のスイングに最適な重心角(つかまり)でスクエアインパクトが実現できる。
クラウン形状とフェースデザイン
クラウン形状とフェースデザインにも改良を加えています。
感性を科学し「飛ぶところで打てる」を実現
ゴルファーは無意識下でヘッド高さの中央だと認識した部分で打とうとする傾向がある。ヤマハはそこに着目し、無意識下で認識する部分と、「最も飛ぶところ(最適打点)=フェース中心やや上部」が一致するように、クラウン形状とフェースデザインを設計した。
(出典:ヤマハ公式HPより)
「RS」ドライバーと「VD59」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「RS」ドライバーと「VD59」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
「RS」ドライバー
操作性を高めた、ストレートフェース。
驚初速、強弾道で未知の飛距離へ。
「VD59」ドライバー
圧倒的直進性をすべてのゴルファーに
「RS」ドライバーは、高初速と強弾道による飛距離アップを実現しています。
一方、ヤマハ「RMX VD59」ドライバーは、今回の目玉である高い慣性モーメントによる直進性を強調しています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「RS JUST」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:プロギア公式HP
オレンジのラインとRSの文字がスポーティです。
そして、次に「RMX VD59」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:ヤマハ公式HP
赤を基調としたデザインです。ヤマハはバイクなども作っていますし、さすがかっこいいデザインです。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずは「RS JUST」ドライバーから、
出典:プロギア公式HP
黒のデザインにRSのロゴがデザインされています。
そして「RMX VD59」ドライバーです。
出典:ヤマハ公式HP
赤いラインが入ったデザインです。レッドがスポーティな感じがします。
「RS」ドライバーと「VD59」ドライバーのスペックを比較
「RS」ドライバーと「VD59」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。
項目 | 「RS」ドライバー | 「VD59」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5,10.5 | 9.5(±1)/10.5(±1) |
ライ角(°) | 57 | 59(59.75、60.5) |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.5 |
クラブ重さ(g) | 305(SR) | 297(SR) |
シャフト重さ(g) | 52(SR) | 53(SR) |
シャフトトルク | 5.0 | 5.0 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D1.5 | D2 |
ロフト角
ロフト角は、「RS」ドライバーは9.5度、10.5度、「VD59」ドライバーは9.5度と10.5度が用意されています。両者とも調整機能があります。
ライ角
ライ角は違があります。
「RS」ドライバーは57度、「VD59」ドライバーは59度です。
ライ角の基本に従うと、「RS」ドライバーは相対的にスライス軌道になりやすい、「VD59」ドライバーはフック軌道になりやすい設定です。
クラブの重さ
クラブの重量は「RS」ドライバーは305g、「VD59」ドライバーは297gです。
クラブ重量は「RS」ドライバーの方が8g重いです。
シャフトの重量を見てみますと、「RS」ドライバーが52g、「VD59」ドライバーは53gとなっており、シャフトは「RS」ドライバーが1g軽いです。
シャフトは以下のもので比較しています。
プロギア「RS」ドライバー:Diamana FOR PRGR“BLACK” (SR)
ヤマハ「VD59」:Diamana YR(SR)
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「RS」ドライバーがD1.5、「VD59」ドライバーはD2となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは同じです。
「RS」ドライバーは5.0、「VD59」ドライバーは5.0となっています。
操作性・安定性は同水準です。
シャフト調子
シャフト調子は「RS 」ドライバー、「VD59」ドライバーともに中調子となっています。
タメも作りやすく、ヘッドある程度走る万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは少し違いがあります。
「RS」ドライバーはD1.5、「VD59」ドライバーはD2となっています。
「VD59」ドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。ヘッドが効いている感じがするのは「VD59」ドライバーの方と言えそうです。
まとめ ~「RS」ドライバーと「VD59」ドライバー~
「RS」ドライバーと「VD59」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「RS」ドライバーは「nabla neo face MAX」の追加により、4点集中フェースが完成度を高め、驚初速を生み出す。
・ヤマハ「RMX VD59」ドライバーは「RMX VDウェイトシステム」によりどのようなセッティングでも安定した直進性を実現。
・ライ角は「RS」ドライバーは57度、「VD59」ドライバーは59度で「RS」ドライバーの方がスライス軌道になりやすいセッティング。
・クラブの総重量は、「RS」ドライバーの方が8g重い。シャフト重量は「RS」ドライバーの方が1g軽い。
・シャフトトルクは「RS」ドライバー、「VD59」ドライバーともに5.0で安定性・操作性は同水準。
・バランスは、「RS」ドライバーはD1.5、「VD59」ドライバーはD2で、「VD59」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴です。
実際に試打して違いを確かめてみたいですね。
以上、「RS」ドライバーと「VD59」ドライバーの違いをまとめてみました。
ヤマハ「VD59」とオノフ「AKA」ドライバーの試打レビュー・感想
ここまでお読みいただきありがとうございました。