(株)プロギアは、「RS JUST(アールエス・ジャスト)」ドライバーを7月22日から順次発売します。アスリートゴルファー向け「RS(アールエス)」シリーズのフルモデルチェンジです。“ギリギリの飛び”に新たに「4点集中フェース」を搭載することで高初速を超えた“驚初速”を生み出しています。
「RS JUST」ドライバーは、以下の3モデルをラインアップしています。
・「RS」・・・ストレートフェースで高い操作性と強弾道
・「RS D(ディー)」・・・つかまりが良くハイドローで攻められる高弾道
ゴルファーが求める弾道、スイング、イメージに合わせて「JUST FIT(最適)」なドライバーが選べます。
「RS JUST」ドライバーのモデル比較記事はこちら
RS JUST ドライバーを簡単にやさしく解説!【RS F、RS、RS Dの違いとは?】
一方、本間ゴルフは、ツアーワールドTWシリーズの最新作「TW757」を3月25日に発売しました。同シリーズとしては2018年に発表された「TW747」以来の登場となります。
今作のドライバーの特徴は、新テクノロジー「カーボンスロット」です。スリット(溝)をカーボン材で覆いインパクト時のたわみ戻りによる反発力の最大化。これにより高い初速性能を備えることに成功したとのことです。
「TW757」は2種類のドライバーをラインナップしています。つかまり度合いを高めたTW757「Type-D」ドライバーと直進性を高めた「Type-S」ドライバーです。
試打レビューはこちらで紹介しています。
TW757「Type-D」「Type-S」ドライバーの試打レビュー・感想
今回は、標準モデルの「RS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「RS JUST」ドライバーの特徴をご紹介
まずは、「RS JUST」ドライバーの全般的な特徴をご紹介します。
今回の大きな特徴は「精緻な4点集中フェース」です。
「精緻な4点集中フェース」とは
フェースセンター、重心点、最大たわみ点、最高CT点。RSジャストは、この4点を、精緻に集中。打つエリアと最大出力エリアを、ひとつにした。
従来からの、Wクラウン&Wソール、新軸構造、ギリギリ管理、CNCミルド加工などの新技術に加え、RSジャストは「nabla neo face MAX」により、4点集中フェースが完成度を高め、驚初速を生み出しています。
(出典:プロギア公式HPより)
本間ゴルフTW757「Type-D」ドライバーの特徴をご紹介
TW757「Type-D」ドライバーの特徴をご紹介します。
主な特徴は以下の2つです。
・アジャスタブルウエイト
・カーボンクラウン
・クラウンリブ
・キールデザイン
・P-SAT 精密スパイン管理
・NON-ROTATING SYSTEM
世界初のカーボンスロット搭載
今回の最大の特徴「カーボンスロット」です。
たわみ戻りによる反発力をアップさせるため、ソールスリット部の肉厚を可能な限り薄く設計。このスリットをカーボンで覆うことで強度を確保し、最大の反発を生む。さらに、スリットの長さを短くすることでたわみ戻りがさらに加速。これによりかつてない高初速を実現。
アジャスタブルウエイト
ウエイトの調整機能です。TW757「Type-D」ドライバーと「Type-S」ドライバーで異なります。
TW757「Type-D」ドライバー
フェース寄りとバック寄りに配置されたウエイトは入れ替え可能。スイングタイプや求める弾道に合わせて最適化することで、ゴルファーに秘められた力を引き出し、パフォーマンスの最大化を実現。
フェース3g&バック9g(標準装着):高い直進性と高弾道を実現し、オートマチックに打てる
バック9g&フェース3g:初速アップと強弾道を実現し、スピンコントロールを可能に
Newバーチカルスリットフェース
高い反発力を広範囲で実現します。
特に打点の上下のブレに効果を発揮する、最も効率的な縦溝状偏肉フェース。高い反発力をフェースの広範囲で実現するため、たとえ打点がブレても初速が落ちません。
カーボンクラウン
クラウン部のたわみによりヘッドの反発性能をアップさせるため、クロスカーボンを採用したカーボンコンポジット構造。これにより余剰重量が生まれ、最低な重心設計を実現。
クラウンリブ
たわみ過ぎを抑えるテクノロジーです。
フェース周りの剛性を確保し、カーボンのたわみのエネルギーを効率よく初速に結び付けるためのリブを配置。太く長い2本のリブがクラウンのたわみ過ぎを広範囲で抑える。
キールデザイン
バック側のウエイトをソール面の外側に配置することで、深重心ながら低重心化を実現。
P-SAT 精密スパイン管理
「スパイン調整・管理」とは、カーボンシャフトの場合、カーボンが他の部分よりも多重になり肉厚となる背骨部分(スパイン)が必ず発生してしまうが、そのスパインを均一な方向でセットアップし、クラブセット全体での均一性、全ての番手の完成度をより高めることです。
すべてのクラブにおいて、スパインを6時方向に設定。
シャフトの挙動を安定させ、クラブ単体のみならずセット全体での完成度を高めている。
NON-ROTATING SYSTEM
ライ角やロフト角、フェースアングルの調整機能です。
付属のトルクレンチにより、シャフトを脱着・回転することなく、ライ角やロフト角、フェースアングルの無段階調整が可能。 HONMA独自の画期的な調角機能。
(出典:本間ゴルフ公式HPより)
「RS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「RS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
「RS」ドライバー
操作性を高めた、ストレートフェース。
驚初速、強弾道で未知の飛距離へ。
TW757「Type-D」ドライバー
世界初のカーボンスロット搭載。トゥとヒールのウエイトを入れ替え、ゴルファーに合わせた最適化が可能。つかまり重視タイプ。
「RS」ドライバーは、高初速と強弾道による飛距離アップを実現しています。
一方、TW757「Type-D」ドライバーは、世界初のカーボンスロットを搭載。つかまりのよい設計です。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「RS JUST」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:プロギア公式HP
オレンジのラインとRSの文字がスポーティです。
そして、TW757「Type-D」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:本間ゴルフ公式HP
黒を基調としたスタイリッシュなデザインです。フェース寄りとバック寄りに配置されたウエイト、カーボンスロットが見えます。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずは「RS JUST」ドライバーから、
出典:プロギア公式HP
黒のデザインにRSのロゴがデザインされています。
そしてTW757「Type-D」ドライバーです。
出典:本間ゴルフ公式HP
黒一色。シンプルかつ無駄のないデザインです。
「RS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーのスペックを比較
「RS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「S」のもの同士で比較します。TW757「Type-D」ドライバーは「SR」の設定はありません。
項目 | 「RS」ドライバー | TW757「Type-D」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5,10.5 | 9.0,10.5 |
ライ角(°) | 57 | 56.5 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.5 |
クラブ重さ(g) | 310(S) | 306(S) |
シャフト重さ(g) | 57(S) | 54.5(S) |
シャフトトルク | 4.8 | 4.85 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D2 | D2 |
ロフト角
ロフト角は、「RS」ドライバーは9.5度、10.5度、TW757「Type-D」ドライバーは9.5度と10.5度が用意されています。両者とも調整機能があります。
ライ角
ライ角は違があります。
「RS」ドライバーは57度、TW757「Type-D」ドライバーは56.5度です。
わずかなさですが、ライ角の基本に従うと、「RS」ドライバーは相対的にフック軌道になりやすい、TW757「Type-D」ドライバーはスライス軌道になりやすい設定です。
両者ともライ角は、比較的フラットライトです。
クラブの重さ
クラブの重量は「RS」ドライバーは310g、TW757「Type-D」ドライバーは306gです。
クラブ重量は「RS」ドライバーの方が4g重いです。
シャフトの重量を見てみますと、「RS」ドライバーが57g、TW757「Type-D」ドライバーは54.5gとなっており、シャフトは「RS」ドライバーが3.5g重いです。
シャフトは以下のもので比較しています。
プロギア「RS」ドライバー:Diamana FOR PRGR“BLACK” (S)
本間ゴルフTW757「Type-D」ドライバー:VIZARD SHAFT for TW757(S)
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「RS」ドライバーがD2、TW757「Type-D」ドライバーもD2となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは近いしい数値です。
「RS」ドライバーは4.8、TW757「Type-D」ドライバーは4.85となっています。
操作性・安定性は同水準です。
僅かな違いですが、「RS」ドライバーは操作性が高く、TW757「Type-D」ドライバーは安定性が高いということが言えます。
シャフト調子
シャフト調子は「RS 」ドライバー、TW757「Type-D」ドライバーともに中調子となっています。
タメも作りやすく、ヘッドある程度走る万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは同じです。
「RS」ドライバーはD2、TW757「Type-D」ドライバーはD2となっています。
まとめ ~「RS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバー~
「RS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「RS」ドライバーは「nabla neo face MAX」の追加により、4点集中フェースが完成度を高め、驚初速を生み出す。
・TW757「Type-D」ドライバーは新テクノロジー「カーボンスロット」を搭載。スリット(溝)をカーボン材で覆いインパクト時のたわみ戻りによる反発力の最大化。これにより高い初速性能を備える。
・ライ角は「RS」ドライバーは57度、TW757「Type-D」ドライバーは56.5度で、両里もフラットライトで「スライス軌道になりやすいセッティング。
・クラブの総重量は、「RS」ドライバーの方が4g重い。シャフト重量は「RS」ドライバーの方が3.5g重い。
・シャフトトルクは「RS」ドライバーは4.8、TW757「Type-D」ドライバーは4.85で、安定性、操作性は同じような水準。
・バランスは、「RS」ドライバーはD2、TW757「Type-D」ドライバーもD2で同じ
以上のような特徴です。
両者はカタログスペックではとても似ています。
実際に試打して違いを確かめてみたいですね。
以上、「RS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの違いをまとめてみました。
T//WORLD TW757「Type-D」と「Type-S」ドライバーの違いをやさしく簡単に解説
ここまでお読みいただきありがとうございました。