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【ロフト角はどれくらい違う?】アイアンのストロングロフト化をわかりやすく解説【特性を知って上達】

アイアン

近年アイアンにはストロングロフト化の波が来ています。

いわゆるぶっ飛びアイアンです。

そういう意味で最近のアイアンが強くなってきているのです。

アイアンが飛ぶようになって大いに結構と思うところですが、この傾向はゴルフのプレースタイルの変化をもたらすと考えられます。

今回のテーマは「アイアンのストロングロフト化について考える」です。

アイアンのストロングロフト化とは?

なぜアイアンはストロングロフト化しているのでしょうか。

アイアンのストロングロフト化はゴルフのプレーをどう変えていくのでしょうか。

そしてストロングロフト化とアイアン選びについて書いていきたいと思います。

アイアンのストロングロフト化とは?

まずはアイアンのロフト角の変化を簡単に見ておきましょう。

ゼクシオで比較

代表的なアイアンであるゼクシオのロフト角を見てみましょう。

2011年発売のダンロップ ゼクシオ7

番手 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 PW
ロフト角(度) 20 22 25 28 32 36 41 46

2017年発売のダンロップ ゼクシオ10

番手 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 PW
ロフト角(度) 21 23 26 29 33 38 43

同じゼクシオシリーズで見ても、ストロング化の波は来ています。

確実にロフト角が立ってきています。

ゼクシオ7の7番アイアンが32でゼクシオ10の8番が33ですから、ゼクシオ7とゼクシオ10の比較では、約1番手違っているということが分かります。

ゼクシオ7の7番で打っていたところをゼクシオ10では8番で打つということです。

ぶっ飛びアイアンのロフト角

では次に、ぶっ飛びアイアンのロフト角を見てみます。

2019年発売のブリヂストン Tour B JGR HF3

番手 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 PW
ロフト角(度) 22 25 28 33 38 41

2018年発売のヤマハ インプレス UD+2

番手 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 PW
ロフト角(度) 22 24 26 29 33 38

4番アイアンの設定はありません。

ブリヂストンの方がやや大人し目。

ダンロップのゼクシオ10とブリヂストンTour B JGR HF3のスペックは近しいです。実はゼクシオ10もぶっ飛びアイアンと言われたりしますので、スペックは同じような感じです。

ぶっ飛びアイアンの代表格のヤマハインプレスUD+2はさすが割り切ってます。

7番アイアンのロフト角は26度。

7番アイアンは昔の5番アイアン相当です。

7番で5番の飛距離を出されたらかなわないですね。

キャッチフレーズは「プラス2番手の飛び」。

ある意味当然なのかもしれません。

なぜアイアンはストロングロフト化しているのか?

アイアンはなぜストロングロフト化しているのでしょうか?

ロフト角だけ見ると、ただ5番アイアンに7番と刻印しているだけで、番手をずらしただけではないかとも思われます。

また、本来アイアンは飛ばすクラブではなくて落とすクラブです。

本来、飛距離を求めるものではありません。

しかし、市場のニーズは正直なものでぶっ飛びアイアンは売れています。

これはどういうことでしょうか。

アイアンの製造技術の進歩

5番アイアンは打つのが難しいクラブと言われます。

今では技術の進歩によりロフト角が5番手相当のアイアンでも易しいクラブが作れるようになりました。

クラブの進化です。

道具は進歩していくもの。

ドライバーもアイアンも昔から進歩を重ねてきています。

ですから、飛び系アイアンは初心者や距離が出ない人向けのアイアンという見方もありますが、むしろ最新技術の詰まったアイアンと言えるのかもしれません。

単に番手のナンバーを変えただけではないのです。

飛び系アイアンは売れている

物が売れるのは消費者に需要があるからです。

そこにニーズがあるからです。

易しくかつ飛距離が出るアイアンがほしいというニーズがあるのです。

繰り返しですが、アイアンは飛距離を出すクラブではなく、狙ったところに落とすクラブです。

しかし、どこを落とすかというよりもまずは飛距離。

より小さい番手でより遠くへ飛ばすことにステータスを感じるゴルファーは多いということを示しています。

アイアンのストロングロフト化はゴルフをどう変える?

アイアンのストロングロフト化はゴルフをどう変えていくのでしょうか?

クラブセットはウエッジが増加する?

クラブセットの中ではドライバーが一番飛距離が出るクラブです。

より小さな番手でより距離がでる飛び系アイアンが普及すれば、PWの下がスカスカになってしまうことになります。

インプレス UD+2のPWは38度ですから、昔の8番と9番の間です。

ですから、このアイアンセットをクラブセッティングへ組み込むの場合、従来はウエッジを2本入れていましたが、飛距離の間隔を埋めるためウェッジを3本入れるというようなセッティングの変化が起こります。

そうなると世間一般ではウェッジ需要が高まります。

いろんなタイプのウエッジが開発、販売されたり、クラブセットに組み込むゴルファーが出てくるかもしれませんね。

プレースタイルはどう変化する?

アイアンが易しく飛ぶようになれば、平均的なスコアは上昇することになるでしょう。

そして上級者と初中級者の距離のハンデがなくなります。

そうなるとスコアの中での比重が変化します。

より距離の短い場面、アプローチなどのショートゲーム、グリーン上のパターの技術の比重が高まってきます。

一般のゴルファーの間では、ウエッジやパターの技術がより重要となってきます。

アイアンのストロング化とアイアン選び

アイアンはストロングロフト化していますがその傾向を踏まえて、今後のどのようなクラブ選択をしていくのがよいのでしょうか。

アイアンはマッスルバック。ストイックに道具に頼ることを良しとしないという考え方もあると思います。

それはそれで一つの考え方で素晴らしいと思います。

でも、もしスコアが出したい、もっと飛ばしたいという願望があるのであれば、ぶっ飛びアイアンのトレンドに乗るのもいいと思います。

自分の本当の心の声を聴きましょう。

道具は進化していきます。

プレースタイルも変化していきます。

変化に対応していきましょう。流れに乗っていくのがストレスの少ない生き方だと思います。

やはりゴルフはよいスコアを出すと楽しいですし、結局はスコアを出すための技術や道具だと思います。