クリーブランド『RTX ジップコア』ウェッジについてご紹介します。
2020年9月12日に発売され、現在でも売り上げ上位をキープしている人気モデルです。
この「RTX ジップコア」ウェッジは、ネック部に軽比重のセラミックを使用し、余剰重量をトゥ上へ移すことで、重心がさらに実打点のセンターに近くなり、打球の安定性を向上させました。
また、RTXシリーズ史上、最も深い溝設計により、最大スピン量と悪条件下でのスピン性能が向上しています。
「RTX ジップコア」ウェッジは、ソールグラインドの形状が違う3タイプ(FULL・MID・LOW)をラインナップしています。
バウンス角に着目すると、FULL→MID→LOWの順にハイバウンスからローバウンスになり、難しくなっていくイメージです。
今回は「RTX ジップコア」ウェッジのFULL・MID・LOWの違いを比較をします。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
2023年モデル「RTX」の比較はこちら
クリーブランド「RTX6 ZIPCORE」ウェッジの3種類を比較解説【FULL・MID・LOW・LOW+の選び方】
「RTX ジップコア」ウェッジのコンセプト
「RTX ジップコア」ウェッジは以下のようなコンセプトとなっています。
「ZIPCOREテクノロジー」により
ボール初速、スピン量が安定。
思い通りのコントロール性能を実現!
「ZIPCOREテクノロジー」として、重心設計と溝(みぞ)を改良しています。
次から詳しく説明してきます。
「RTX ジップコア」ウェッジの特徴
「RTX ジップコア」ウェッジの売りとなるテクノロジーを見ていきましょう。
ユーザー打点位置と重心位置を近づけたことで 安定したボールスピード、スピンを実現。さらに打感も向上。
重心設計を改良しています。
近年のウェッジはこのようなトゥ側へ重心を寄せる設計が特徴です。
ネック部に軽比重のセラミックピンをインサートし、余剰重量をトウ側へ配置することでユーザーの打点位置に近い重心位置を実現。ボール初速、スピン量が安定するとともに打感も向上し、思い通りのコントロールショットを可能にします。
強烈なスピンを生み出す、高精度のグルーブ(溝)設計。
溝のテクノロジーです。溝を深く、間隔を狭くしました。
これにより強力なスピンを生み出します。
RTX史上もっとも深いグルーブにすることにより、特にラフやWET時など悪条件下でのスピン性能が向上。さらにグルーブの本数を増やすことでスピン量が増大し、優れたスピンコントロール性能を発揮します。
(出典:ダンロップ公式HPより)
「RTX ジップコア」ウェッジのデザイン
「RTX ジップコア」ウェッジはこのようなデザインです。ヘッド仕上げは、ツアーサテンとブラックサテンの2種類です。
出典:クリーブランドゴルフ公式HP
バックフェースの滑らかなデザインが美しいウェッジです。
「RTX ジップコア」ウェッジのタイプ別のスペックを比較
「RTX ジップコア」ウェッジの3タイプを比較してみましょう。
3タイプのラインインナップ
「RTX ジップコア」ウェッジはFULL・MID・LOWの3タイプのグラインドがラインナップされています。
FULL→MID→LOWの順番で難しくなっていくイメージです。
バウンス角もFULL→MID→LOWの順番でハイバウンス(大きい角度)からローバウンス(小さい角度)になっていきます。
タイプ | 特徴 |
FULL | ダフリの許容性が高いオーソドックスな形状 |
MID | 許容性と操作性のベストバランス |
LOW | 操作性が高く多彩なショットに対応 |
やさしさを求めるなら「FULL」、操作性を重視するなら「LOW」という選び方もできそうです。
次から詳しくスペックを比較していきます。
ロフト角とバウンス角
まずはウェッジにおいて注目されるロフト角とバウンス角のラインナップをまとめてみます。
ラインナップのサマリー
グラインド | FULL | MID | LOW |
ロフト角(°) | 54~60 | 46~60 | 56~60 |
バウンス角(°) | 12 | 10 | 6 |
ロフトは8種類
「RTX ジップコアウェッジ」のロフト角のラインアップは、2度刻みで、FULLは54度から60度まで4種、MIDは46~60度まで8種類、LOWは56~60まで3種類です。
「MID」が幅広くラインナップされています。
細かいラインナップは以下のとおりです。
各グラインドの数値はバウンス角です。
ロフト角(°) | FULL | MID | LOW |
46 | 10 | ||
48 | 10 | ||
50 | 10 | ||
52 | 10 | ||
54 | 12 | 10 | |
56 | 12 | 10 | 6 |
58 | 12 | 10 | 6 |
60 | 12 | 10 | 6 |
「FULL」はハイバウンス、「LOW」はローバウンス、「MID」はその中間です。
各グラインドでバウンス角はタイプ別に例えば、「FULL」なら12度と一定です。
では次に、すべてのグラインドタイプのラインナップがある58度のスペックを比較してみます。
58度のスペック比較
58度のウェッジのスペックを比較してみたいと思います。
シャフトについては、以下の種類あります。
・「Dynamic Gold S200 スチールシャフト」
・「N.S. PRO MODUS3 TOUR120 スチールシャフト」
・「N.S.PRO 950GH スチールシャフト」
・「N.S.PRO 950GH neo スチールシャフト」
・「Diamana ZX60 for CG カーボンシャフト」
今回は「N.S. PRO MODUS3 TOUR120(S)」で比較します。
項目 | FULL | MID | LOW |
---|---|---|---|
ロフト角(°) | 58 | 58 | 58 |
バウンス角(°) | 12 | 10 | 6 |
ライ角(°) | 64 | 64 | 64 |
クラブ長さ(インチ) | 35 | 35 | 35 |
クラブ重さ(g) | 約465 | 約465 | 約465 |
シャフト重さ(g) | 96 | 96 | 96 |
シャフト調子 | 元調子 | 元調子 | 元調子 |
フェースプログレッション | 7.1 | 7.1 | 7.1 |
バランス | D5 | D5 | D5 |
バウンス角
FULLは12度
MIDは10度
LOWは6度
「RTX ジップコアウェッジ」は他のそれぞれのタイプのロフト角でも、バウンス角は同じというのが特徴です。
ライ角
ライ角は64度で3タイプ共通です。
クラブの重さ
クラブの重量はで約465gで共通です。
シャフトは106gです。
以下のシャフトです。
・「N.S. PRO MODUS3 TOUR120(S)」
シャフト調子
シャフト調子は元調子です。
元調子は、切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
フェースプログレッション
フェースプログレッションは7.1で、高い傾向にあります。ストレートネック傾向です。
例えば、ミズノのS23ウェッジで一番大きい値のモデルが5.3です。
バランス
バランスはD5で共通です。
ウエッジは一般的にヘッドを重く感じる傾向の設定です。
まとめ ~クリーブランド「RTX ジップコア」ウェッジ~
今回は、クリーブランド「RTX ジップコア」ウェッジの3タイプを比較してみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・クリーブランド「RTX ジップコア」ウェッジはFULL・MID・LOWの3タイプのグラインドを用意。
・ライ角は64度、バランスはD5で共通。バランスはヘッドをやや重く感じる設定。
・ロフト角のラインアップは2度刻みで、FULLは54度から60度まで4種、MIDは46~60度まで8種類、LOWは56~60まで3種類
・「FULL」はハイバウンス、「LOW」はローバウンス、「MID」はその中間です。やさしさを求めるなら「FULL」、操作性を重視するなら「LOW」
・フェースプログレッションは7.1でストレートネック。
以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。
RTX ジップコアは打ちやすい、ラインが出しやすいと評判の高いウェッジです。
以上、クリーブランド「RTX ジップコア」ウェッジについてまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
クリーブランド RTX ZIPCORE ウェッジ を購入した感想(発売日2020年9月12日)
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