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【ドライバー編】「ステルス グローレ」と「ステルス」の違いを比較解説【テーラーメイド】

ゴルフクラブ・ギア

テーラーメイドは、2022年10月7日に「ステルスグローレ」ドライバーを発売します。

「グローレ」シリーズとしては9代目。

「やさしさは飛びやすさ」をコンセプトに日本のゴルファーに向けて開発されたドライバーです。

カーボン製のフェースで話題の「ステルス」シリーズとグローレシリーズの特徴を融合させたモデルです。「ステルス」の「カーボンツイストフェース」と「SIM2」のフォージドミルドアルミニウム構造によって軽量化が図られています。

ステルスグローレには以下の2タイプがラインナップされています。両者の違いは、プラスの方は調整機能、いわゆる“カチャカチャ”がついているモデルという点です。
・ステルスグローレ・・・カチャカチャなし
・ステルスグローレプラス・・・カチャカチャあり

一方、ネーミングの元となった「STEALTH」(ステルス)シリーズのドライバーは2022年2月4日に発売となっています。

クラブのフェースにカーボンを採用したことで話題を集めました。

キャッチコピーは、『新しい“カーボンウッド時代”が始まる』です。テーラーメイドは1年前、2021年2月にSIM2(シムツー)ドライバを発売していました。前作のSIMの好評ぶりを受けての後継モデルでした。

ステルスの3種類ドライバーは以下の記事でご紹介しています。
ステルス、ステルスHD、ステルスプラスの違いとは?

試打レビューのご紹介はこちら
STEALTH(ステルス)の試打レビュー

今回は、「ステルスグローレ」ドライバーと標準的モデルの位置づけの「STEALTH」ドライバーの2モデルの比較で検討してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「ステルスグローレ」ドライバーの特徴をご紹介

「ステルスグローレ」の主な特徴をご紹介します。

今回の「ステルスグローレ」ドライバーの大きな特徴は以下のとおりです。

・「バックウェイト」を搭載
・アコースティックアジャスター
・60層のカーボンツイストフェース
・ナノテクスチャーPUカバー
・軽量設計
・フォージドミルドアルミニウム構造
・イナーシャ ジェネレーター
・貫通型スピードポケット

「バックウェイト」を搭載

すべてのゴルファーに、カーボンウッドを
60層のカーボンツイストフェースに加え、フォージドアルミニウムリングを採用。それにより、さらなる余剰重量が生まれドローバイアス設計が可能に。” ステルス グローレ ドライバー” は次なる次元の飛距離と寛容性の共存を実現することに成功。また、軽量かつ高強度のアルミニウムを精密にミーリング加工したリングが全てのパーツを溶接ではなく接着での成型を可能にし、重心を下げるための「バックウェイト」の搭載が可能となり、さらにやさしいカーボンウッドが誕生した。

アコースティックアジャスター

心地よい打音の追求
クラブ選びの重要な要素の1つである「打感」。その「打感」を左右するのが「打音」。テーラーメイドのサウンドエンジニアリングチームは入念な分析を重ね、心地よい打音を徹底追求した。「形状」「内部構造」などを組み合わせて音響性能を磨き、前作を超える打音を創出した。さらに、” ステルス グローレ ドライバー”では、カーボンソールのトウ側に搭載された「アコースティックアジャスター」が音の響きを調整し、心地の良い打音を生み出す。

60層のカーボンツイストフェース

ついにグローレシリーズにもカーボンフェースが搭載されました。

60層のカーボンツイストフェース
長い研究の末に完成した軽量カーボンフェース。複雑な構造からなる60層のカーボンを精巧に重ね合わせることで、高い強度と大きなたわみを両立し、新次元のエネルギー伝達をもたらす。さらに、テーラーメイド独自の「ツイストフェース」を融合させることで、ミスヒットに強い安定性を備える。

ナノテクスチャーPUカバー

フェース全面に特殊なコーティングを施しています。これにより最適なスピン量を可能にします。ステルスドライバーにも搭載です。

ナノテクスチャーPUカバー
フェース全面にナノレベルの精巧なポリマーコーティング(PU)を施すことで、どうような状況下においても最適なスピン量を可能にし、飛距離を生み出す。

軽量設計

「60層のカーボンフェース」、「フォージドミルドアルミニウムリング」、「カーボンクラウン」、「カーボンソール」をはじめとするヘッドの各パーツはマルチマテリアルからなる。それにより、より一層の余剰重量を生み出すことに成功し、ヘッドのプラットフォーム全体に恩恵をもたらし”やさしさ”と”飛び”を追求した。さらに、フジクラ社製 Stealth Gloire専用設計の ”Speeder NX シャフト”と、ラムキン社製のオリジナルグリップがクラブの軽量化に貢献。楽に振れて、やさしく飛ばせる軽量クラブ設計を実現した。

フォージドミルドアルミニウム構造

SIM2から受け継がれた軽量かつ高強度構造です。

軽量かつ高強度のアルミニウムを精密にミーリング加工したフォージドミルドアルミニウムリングは、フルカーボンソール、カーボンクラウン、60層のカーボンフェースを溶接を用いることなく結合させる。一体化を実現する「フォージドミルドアルミニウムリング」が、安定性と寛容性を向上させる。

イナーシャ ジェネレーター

テーラーメイドのドライバー形状の特徴です。ステルス、SIM2にも搭載です。

ヘッド後方に重いウェイトを設置した「イナーシャ ジェネレーター」が寛容性アップに貢献。さらに、フェース面の拡大により、寛容性を高めながらも空気抵抗を減少させ、ダウンスイングのスピードアップを実現する。

貫通型スピードポケット

ミスヒットをカバーするテクノロジーです。ステルスドライバーにも搭載です。

テーラーメイド独自の貫通型スピードポケットにより、フェース下部で打ってしまったミスヒットにおいても無駄なスピンを抑えてボール初速維持に貢献。

出典:テーラーメイド公式HPより

「STEALTH」ドライバーの特徴をご紹介

「STEALTH」ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。

今回の特徴は以下の4つです。

・60層のカーボンフェース
・ナノテクスチャーPUカバー

・高慣性モーメント化
・イナーシャ ジェネレーター

60層のカーボンフェース

今回の最大の特徴です。フェースが金属からカーボンになりました。

フェースの軽量化を始め、さまざまな改良が施されています。

新たに開発された「60層のカーボンフェース」はチタンの43gから24gとなり、チタンフェースと比べて40% ¹の軽量化に成功。その一方で、SIMドライバーよりもフェース面積を20% 拡大させ、寛容性を強化した。複雑な構造からなる60層のカーボンを精巧に重ね合わせることで、高い強度と大きなたわみを両立し、新次元のエネルギー伝達をもたらす。その結果、フェースのより広い範囲でボール初速が高まり、これまでよりも優れた飛距離性能と寛容性を実現する。
¹ 同サイズのチタンニウムフェース比較(当社調べ)

ナノテクスチャーPUカバー

フェース全面に特殊なコーティングを施しています。これにより最適なスピン量を可能にします。

フェース全面にナノレベルの精巧なポリマーコーティング(PU)を施すことで、どうような状況下においても最適なスピン量を可能にし、飛距離を生み出す。

高慣性モーメント化

カーボンフェースによる軽量化で、軽くなった分の重量を配分し低・深重心化を図っています。

新たに開発された「60層のカーボンフェース」によりヘッドの軽量化に成功。その余剰重量をヘッド後方のバックウェイト周辺を重くすることで低・深重心化を実現し、高慣性モーメント化による寛容性向上を実現する。

イナーシャ ジェネレーター

テーラーメイドのアイデンティティでもあるドライバー形状の特徴です。SIM2にも搭載しています。

ヘッド後方に重いウェイトを設置した「イナーシャ ジェネレーター」が寛容性アップに貢献。さらに、フェース面の拡大により、寛容性を高めながらも空気抵抗を減少させ、ダウンスイングのスピードアップを実現する。

貫通型スピードポケット

テーラーメイド独自の貫通型スピードポケットにより、フェース下部で打ってしまったミスヒットにおいても無駄なスピンを抑えてボール初速維持に貢献。

出典:テーラーメイド公式HP

「ステルスグローレ」ドライバーと「STEALTH」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「ステルスグローレ」ドライバーと「STEALTH」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。

「ステルスグローレ」ドライバー

すべてのゴルファーに、カーボンウッドを

「STEALTH」ドライバー

ようこそ、カーボンウッドの時代へ

「ステルスグローレ」ドライバーは、すべての人へカーボンウッドを届けるというコンセプトでやさしさ重視の設計です。

一方、「STEALTH」ドライバーは何といっても初代「カーボンフェース」です。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「ステルスグローレ」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:テーラーメイド公式HP

一目でグローレシリーズと白と黒のデザインです。

形状がSIM2やステルスに似ています。

そして、「STEALTH」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:テーラーメイド公式HP

赤と黒を基調としたスタイリッシュなデザインです。形状はSIM2と似ています。

次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。

上から見たヘッドの形状

まずは「ステルスグローレ」ドライバーから、

出典:テーラーメイド公式HP

こちらもまぎれもなくグローレです。

そして「STEALTH」ドライバーです。

出典:テーラーメイド公式HP

上から見るとカーボンフェースの赤が際立っています。スッキリとしていてSIM2とはイメージが変わった印象です。

「ステルスグローレ」ドライバーと「STEALTH」ドライバーのスペックを比較

さて次に「ステルスグローレ」ドライバーと「STEALTH」ドライバーのスペックを比較してみます。

複数数値がある場合はロフト角「10.5度」、シャフトの硬さは「SR」のもので比較します。

項目  「ステルスグローレ」ドライバー 「STEALTH」ドライバー
ロフト角(°) 9.5,10.5,11.5 9.0,10.0,12.0
ライ角(°) 58 56
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 46 45.75
クラブ重さ(g) 275(SR) 300(SR)
シャフト重さ(g) 45(SR) 55(SR)
シャフトトルク 7.0 4.7
シャフト調子 先中調子 中調子
バランス D3 D3

ロフト角

ロフト角は、「ステルスグローレ」ドライバーは9.5度、10.5度、11.5度、「STEALTH」ドライバーは9度、10.5度、12度が用意されています。

ステルスドライバーには調整機能があります(ステルスグローレプラスには調整機能があります)。

ライ角

ライ角は違いがあります。

「ステルスグローレ」ドライバーが58度でアップライト、「STEALTH」ドライバーが56度なのでフラットライトです。

ライ角の基本に従うと「ステルスグローレ」ドライバーは相対的にフック軌道になりやすい。「STEALTH」ドライバーはスライス軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「ステルスグローレ」ドライバーは275g、「STEALTH」ドライバーは300gです。

「ステルスグローレ」の方が25g軽いです。

シャフトの重量の方は、「ステルスグローレ」ドライバーは45g、「STEALTH」ドライバーは55gとなっています。

シャフトは「ステルスグローレ」が10g軽くなっています。

シャフトは以下のもので比較しています。

「ステルスグローレ」:FUJIKURA SPEEDER NX for TM(SR)

「STEALTH」ドライバー:TENSEI RED TM50(SR)

長さも「ステルスグローレ」は長いです。

ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「ステルスグローレ」ドライバーはD3、「STEALTH」ドライバーもD3となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクはかなり違いがあります。

「ステルスグローレ」ドライバーは7.0、「STEALTH」ドライバーは4.7となっています。

「ステルスグローレ」ドライバーは安定性が高く、「STEALTH」ドライバーは操作性が高いということが言えます。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「ステルスグローレ」ドライバーは先中調子、「STEALTH」ドライバーは中調子となっています。

「ステルスグローレ」ドライバーは先中調子です。万人向けの中調子からややヘッドが走りやすくボールがつかまりやすいセッティングです。

「STEALTH」ドライバーは中調子です。タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングです。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは同じです。

バランスは「ステルスグローレ」ドライバーはD3、「STEALTH」ドライバーもD3となっています。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。一般的にヘッドが重い方が飛距離が出るが振り切りにくい。

まとめ ~「ステルスグローレ」ドライバーと「STEALTH」ドライバー~

「ステルスグローレ」ドライバーと「STEALTH」ドライバーの違いをまとめてみます。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「ステルスグローレ」ドライバーはカーボン製のフェースで話題の「ステルス」シリーズとグローレシリーズの特徴を融合「ステルス」の「カーボンツイストフェース」と「SIM2」のフォージドミルドアルミニウム構造によって軽量化。

・「STEALTH」ドライバーは、今回最大の特徴である「カーボンフェース」を採用し、フェースのより広い範囲でボール初速が高まり、これまでよりも優れた飛距離性能と寛容性を実現。

ライ角は「ステルスグローレ」は58度でアップライトフック軌道になりやすい、一方「STEALTH」ドライバーは56度でフラットライトであり、相対的にスライス軌道になりやすい。

クラブの総重量は「ステルスグローレ」ドライバーの方が25g軽いシャフト重量は「ステルスグローレ」は45g、「STEALTH」は55gで「ステルスグローレ」の方が10g軽い。

操作性、安定性の指標であるシャフトトルクは「ステルスグローレ」ドライバーは7.0で安定性重視。「STEALTH」ドライバーは4.7で操作性重視。

・バランスは「ステルスグローレ」ドライバーはD3、「STEALTH」ドライバーもD3で同じ。

以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。

「ステルスグローレ」はかなり軽量でかつやさしさを追求している設定です。

以上、「ステルスグローレ」ドライバーと「STEALTH」ドライバーの違いをまとめてみました。

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