ヤマハは、「インプレス」の新シリーズ「ドライブスター」を2022年10月21日に発売します。
ドライブスターのドライバーは、独自の初速アップテクノロジー「ブーストボックス」を搭載しています。
インパクト時の無駄な振動を抑え、エネルギーを最大限、ボール初速へ変換させるようにするなど、飛距離と直進性を進化させました。
一方、旧モデル「インプレス UD+2 シリーズ」のは2020年10月16日発売です。“プラス2番手の飛び”のキャッチフレーズで2014年に誕生してからウッドは3代目のモデルでした。
今回は、「ドライブスター」ドライバーと「UD+2」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「ドライブスター」ドライバーの特徴をご紹介
インプレス「ドライブスター」ドライバーの特徴をご紹介します。
・「COUNTERWEIGHT SYSTEM」・・・ウェイトを最適に配置
インパクトエネルギーを最大限、ボール初速へ変換する「BOOSTBOX」を新搭載
ボール初速を高めるテクノロジーです。
フェース近傍をリング状に固定する「BOOSTRING」と、フェース周辺の剛性を高める「SPEEDBOX」を重ね合わせて進化した、独自の初速アップテクノロジー「BOOSTBOX」を新搭載しました。インパクト時の無駄な振動を抑え、インパクトエネルギーを最大限、ボール初速へ変換します。
感性を科学し「最も飛ぶ打点で打てる」を実現するヘッド形状
フェースを改良しています。
無意識のうちにヘッド高さの中央と認識した部分で打とうとするゴルファーの傾向に注目し、その部分と「最も飛ぶところ=フェース中心やや上部」とが一致するように、クラウン形状とフェースデザインを設計しました。これにより、打点がフェース上部に集まり、いつも通りのスイングでも“飛ぶ”打点でボールを捉えることができます。
独自の「COUNTERWEIGHT SYSTEM」を搭載し、ルール限界クラスの横慣性モーメントを実現
ウェイト配置の最適化です。
重心点を中心に、合計約25gのウェイトをトゥ、バック、ヒールの3点に最適に配置する独自の「COUNTERWEIGHT SYSTEM」を搭載したことで、ルール限界クラスの横慣性モーメント5,570g・cm²を実現しました。打点がブレても“曲がりにくい”“ボール初速が落ちない”圧倒的な飛びと直進性を生み出します。
大慣性モーメントと正統派の“イイ顔”の両立を実現
上から見た形状を改良しました。
横慣性モーメントの大きいクラブは、一般的に投影面積も大きくなる傾向がありますが、『inpres DRIVESTAR』では、バック方向の長さを短くシャープにし、ゴルファーが構えやすい正統派の形状を両立しています。
出典:ヤマハ公式HP
「ドライブスター」ドライバーと「UD+2」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「ドライブスター」ドライバー
シャープな顔で、圧倒的な飛びと直進性。
「UD+2」ドライバー
しっかりつかまえ、まっすぐぶっ飛ばせる。
「今日イチ連発」ドライバー
「ドライブスター」ドライバーは、飛び直進性に加え、正統派の“イイ顔”の両立を実現しています。
一方、「UD+2」ドライバーは、つかまりと飛距離の伸びを強調しています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「ドライブスター」ドライバーはこのようなデザインです。
前作同様の青系を踏襲しつつシャープなデザインです。
そして、「UD+2」ドライバーはこのようなデザインです。
UD+2の集大成のデザインです。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずは「ドライブスター」ドライバーから、
前作に比べてすっきりしたデザインになりました。
そして「UD+2」ドライバーです。
こちらはフェース側の四角い形状のデザインが並んでいるのが特徴です。
「ドライブスター」ドライバーと「UD+2」ドライバーのスペックを比較
「ドライブスター」ドライバーと「UD+2」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。
項目 | 「ドライブスター」ドライバー | 「UD+2」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5,10.5,11.5 | 9.5,10.5 |
ライ角(°) | 59.0 | 61.0 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.75 |
クラブ重さ(g) | 284(SR) | 279(SR) |
シャフト重さ(g) | 51.5(SR) | 48(SR) |
シャフトトルク | 5.5 | 6.0 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D5 | D4 |
ロフト角
ロフト角は、「ドライブスター」ドライバーは9.5度、10.5度、11.5度、「UD+2」ドライバーは9.5度、10.5度が用意されています。
ドライブスターの方は新しく11.5度が追加されています。
ライ角
ライ角は同じです。
「ドライブスター」ドライバー59度、「UD+2」ドライバーは61度です。
「ドライブスター」ドライバーは、相対的にフラットライト(角度が小さい)なので、ボールがスライス軌道になりやすい。一方、「UD+2」ドライバーは、相対的にアップライト(角度が大きい)なのでボールがフック軌道になりやすいといえます。
クラブの重さ
クラブの重量は「ドライブスター」ドライバーは284g、「UD+2」ドライバーは279gです。
クラブ重量は「ドライブスター」ドライバーの方が5g重いです。
シャフトの重量を見てみますと、「ドライブスター」ドライバーが51.5g、「UD+2」ドライバーは48gとなっており、シャフトは「ドライブスター」ドライバーが3.5g重いです。
シャフトは以下のもので比較しています。
インプレス「ドライブスター」ドライバー:SPEEDER NX for Yamaha M423d(SR)
インプレス「UD+2」ドライバー:Air Speeder for Yamaha M421d(SR)
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「ドライブスター」ドライバーがD5、「UD+2」ドライバーはD4となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは少し違いがあります。
「ドライブスター」ドライバーは5.5、「UD+2」ドライバーは6.0となっています。
「ドライブスター」ドライバーの方が小さな値です。
つまり、相対的に「ドライブスター」ドライバーの方が操作性が高く、「UD+2」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。
シャフト調子
シャフト調子は「ドライブスター」ドライバー、「UD+2」ドライバー共に中調子となっています。
タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは違いがあります。
「ドライブスター」ドライバーはD5、「UD+2」ドライバーはD4となっています。
「ドライブスター」ドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。ヘッドが効いている感じがするのは「ドライブスター」ドライバーの方と言えそうです。
まとめ ~「ドライブスター」ドライバーと「UD+2」ドライバー~
「ドライブスター」ドライバーと「UD+2」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「ドライブスター」ドライバーは、インパクト時の無駄な振動を抑え、エネルギーを最大限、ボール初速へ変換させるようにするなど、飛距離と直進性が進化。
・「UD+2」ドライバーはクラウンとソールのSPEEDBOX構造がエネルギーを逃さずボールに伝え”ぶっ飛び”を生む
・ライ角は「ドライブスター」ドライバーは59度で相対的にスライス軌道になりやすい、「UD+2」ドライバーは61度で相対的にフック軌道になりやすい。
・クラブの総重量は、「ドライブスター」ドライバーの方が5g重い。シャフト重量は「ドライブスター」ドライバーの方が3.5g重い。
・シャフトトルクは「ドライブスター」ドライバーは5.5で相対的に操作性が高い傾向、「UD+2」ドライバーは6.0で相対的に安定性が高い傾向。
・バランスは、「ドライブスター」ドライバーはD5、「UD+2」ドライバーはD4で、「ドライブスター」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴です。
スペックだけで比較すると「ドライブスター」ドライバーは少しだけ難しくなったような印象を受けます。
以上「ドライブスター」ドライバーと「UD+2」ドライバーの違いをまとめてみました。
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ヤマハ インプレス「ドライブスター」ドライバーの試打レビュー・感想
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