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【ドライバー編】「G430」と「ローグST」の違いを比較解説【ピンvsキャロウェイ】

ゴルフクラブ・ギア

ピンの最新モデル「G430」ドライバーが2022年11月11日に発売となります

マットブラックのソールにアクセントカラーのライムが映えるデザイン。『激飛。快音。』のキャッチコピーが示す通り、飛距離性能と打感・打球音の向上を追求しています。

前作の「G425」(2020年モデル)の後継で、前作同様「MAX」「SFT」「LST」の3タイプです。

・MAX…直進性と最大初速の”激飛MAX”
・SFT…ドロー設計、つかまるヘッド、弾道調整機能
・LST…強弾道&低スピン

「G430」ドライバーをやさしく簡単に解説【MAX、SFT、LSTの違いとは?】

一方、キャロウェイの「ローグ」(ROGUE)の新シリーズ「ローグ ST」が2022年3月4日(一部モデルは2月25日)に発売となりました。約4年での「ローグ」ニューモデルの発売となります。

「ST」という名称は、「SPEED TUNE-UP(スピード・チューンアップ)」の頭文字だそうです。ボールの初速アップを重点目標に開発されたとのことです。

「ローグ ST」ドライバーのモデル比較記事はこちら

ローグSTドライバーを簡単に解説【MAX、MAX D、MAX LSの違いとは?】

試打レビューはこちら

【ドライバー試打】ROGUE ST(ローグST)の試打レビュー

今回は、「G430」MAXドライバーと「ローグST」MAXドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

G430「MAX」ドライバーの特徴をご紹介

超極薄の反発フェース

反発力を向上しています。前作比で、中心部6%、周辺部9%薄くなりました。

超極薄の反発フェースで最大初速
進化した3つのヘッドで”激飛”

新バルジ&ロール設計

ミスヒットに強い設計です。

ミスヒット時でも、最大のキャリー&飛距離を生む
上下の打点ブレ時の飛距離ロスを抑える効果。
フェース上下のロフトを各モデル毎に最適化

快音を生み出す新サウンドリブ搭載

快音テクノロジーです。

クラウンからソールまでの形状を改良。ヘッド内部の最も振動が発生する箇所にリブを配置し、打点がブレても快音を生み出すヘッドへと進化。

各ヘッド毎に異なる新クラウンデザイン

ヘッドデザインを改良しました。

視覚的にヘッドがシャープに見えるマットブラックデザイン。

8ポジションのロフト/ライ角 調整機能で、理想の弾道へ

ロフト/ライ角の調整機能(カチャカチャ)です。

ロフトは±1度、±1.5度、ライ角はスタンダード/フラットの調整が可能。打ち出し条件を最適にすることで、最大飛距離へと導く。

激飛を実現する新設計のPING純正(標準)シャフト

シャフトラインナップも豊富です。

さらに多くのゴルファーの最大飛距離を実現するため、新スペックで設計された3種類のシャフトラインナップ。

(出典:PING公式HP)

「ローグST」MAXドライバーの特徴をご紹介

「ローグST」MAXドライバーの主な特徴をご紹介します。

今回の大きな特徴は、以下の3つです。

「カートリッジ構造のタングステンウェイト」
「AI設計のフラッシュフェースSS22」
「JAILBREAK AI スピードフレーム」

カートリッジ構造のタングステンウェイト

ボール初速を上げるテクノロジーのひとつです。

ヘッド後方に約11gのウェイトを配置することで慣性モーメントを高め、寛容性とともにオフセンターヒット時の初速性能が向上し、飛距離アップと安定した弾道へ導くテクノロジーです。

※慣性モーメントとは?
簡単に言うと「回しにくさ、止めにくさ」です。一度回りだすと止めにくい。ゴルフクラブではこれが高いと一般的にスイングの安定性が向上します。

NEW タングステン・スピードカートリッジをヘッド最後方部に搭載
ROGUE STドライバーシリーズでは、新たにタングステン・スピードカートリッジを採用しました。2021年のEPICシリーズではスクリューウェイト、およびペリメーター・ウェイトをソール後部に搭載していましたが、タングステン・スピードカートリッジは横に長い形状で、搭載位置もヘッドの最後方部に移動。重心をより深く、低くすることができており、高い慣性モーメントによってスイング時のヘッドの安定化と、オフセンターヒット時のボール初速向上を実現しています。なお、「ROGUE ST MAXドライバー」は、ややドローバイアス気味の特性を持つヘッドとなっています。

AI設計のフラッシュフェースSS22

ローグSTシリーズでも最新のAI設計のフェースが採用されています。名称はフラッシュフェース SS22となってアップグレードされています(エピックはフラッシュフェース SS21でした)。

これにより、スピン量の抑制と、慣性モーメントのアップを実現。吹けない強い弾道、オフセンターヒットへの強さを発揮します。

AI設計のFLASHフェースSS22は、飛びの3要素までも最適化
「ROGUE ST MAXドライバー」には、このモデル専用にAIが設計したFLASHフェースSS22を採用しています。FLASHフェースSS22は、従来のようにボール初速の向上やターゲットゴルファーの打点位置が考慮されているだけではありません。今回は飛びの3要素である、スピン、打ち出し角、ボール初速の組み合わせまでも含めた新しいアルゴリズムによってAIが設計し、テスト。よりモデル別、ターゲットゴルファー別の最適化が進んだフェースへとアップグレードされています。

JAILBREAK AI スピードフレーム

芯が2本通っていてどこに当たっても飛ぶテクノロジーです。「ローグST」にも搭載しています。

前年(2021年)のEPICと同様に、フレーム状に強化された構造のJAILBREAKが搭載されています。

NEW JAILBREAK AI スピードフレームにより、フェースが効率良くたわむように
2021年のEPICシリーズに初搭載されたJAILBREAK AI スピードフレームは、ROGUE STドライバーシリーズにおいて、形状に変更が加えられました。NEW JAILBREAK AI スピードフレームでは、下辺のフレームの高さをアップし、ソール側の剛性が向上。その結果、従来のようにインパクトのパワーがフェースに集中する効果はキープしつつ、クラウン側とソール側の剛性の違いによって、よりフェースが効率良くたわむようになりました。

(出典:キャロウェイ公式HPより)

「G430」MAXドライバーと「ローグST」MAXドライバーの比較

クラブのコンセプト

「G430」MAXドライバー

高MOI*で飛距離アップ。
最大初速でMAXブレない。

「ローグST」MAXドライバー

幅広いゴルファーにフィット、
飛距離と振りやすさを追求したMAX

「G430」MAXドライバーは高初速とブレないことを特徴としています。

一方「ローグST」MAXドライバーは、幅広いゴルファーをターゲットに飛距離と振りやすさを追求しています。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「G430」MAXドライバーはこのようなデザインです。

蛍光色の黄色がポイントです。前作から比べて少しスッキリした印象です。

そして、「ローグST」MAXドライバーはこのようなデザインとなりました。

前作のローグの雰囲気を継承しています。前作は、青系のデザインでした。

上から見たヘッドの形状

まずは「G430」MAXドライバーから、

形は前作とよく言似ています。コンセプトカラーの黄色を入れています。

G430もタービュレーター(六本の筋、インパクト時の空気抵抗を極限まで抑える機能)搭載しています。

次に「ローグST」MAXドライバーです。

黄色いラインが入っています。どことなく前作ローグの雰囲気があります。

「G430」MAXドライバーと「ローグST」MAXドライバーのスペックを比較

「G430」MAXドライバーと「ローグST」MAXドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「G430」MAXドライバー 「ローグST」MAXドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 59.5 59
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.5
クラブ重さ(g) 302(SR) 305(SR)
シャフト重さ(g) 53(SR) 50(SR)
シャフトトルク 5.2 4.6
シャフト調子 先中調子 中調子
バランス D2 D3

ロフト角

ロフト角は、「G430」MAXドライバーは9度、10.5度、12度、「ローグST」MAXドライバーも9度、10.5度、12度が用意されています。

両者とも調整機能があります。

ライ角

ライ角はわずかに違います。

「G430」MAXドライバーは59.5度です。「ローグST」MAXドライバーは59度です。

僅かな差ですが、ライ角の基本に従うと「G430」ドライバーは相対的にフック軌道になりやすい、「ローグST」MAXドライバーはスライス軌道になりやすい設定です。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「G430」MAXドライバーは302g、「ローグST」MAXドライバーは305gです。

クラブ重量は「G430」MAXドライバーの方が3g軽いです。

シャフトの重量は「G430」MAXドライバーが53g、「ローグST」MAXドライバーは50gとなっており、シャフトは「G430」MAXドライバーが3g重いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

PING「G430」MAXドライバー:ALTA J CB BLACK(SR)

キャロウェイ「ローグST」MAXドライバー:VENTUS 5 for Callaway(SR)

ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「G430」MAXドライバーがD2、「ローグST」MAXドライバーはD3となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクは違います。

「G430」MAXドライバーは5.2、「ローグST」MAXドライバーは4.6となっています。

相対的に「G430」MAXドライバーの方が安定性が高く、「ローグST」MAXドライバーの方が操作性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「G430」MAXドライバーは先中調子、「ローグST」MAXドライバーは中調子となっています。

「G430」MAXドライバーの方がヘッドが走りやすく、ボールがつかまりやすい。「ローグST」MAXはタメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは違います。

「G430」MAXドライバーはD2、「ローグST」MAXドライバーはD3となっています。

ヘッドを重く感じるのは、「ローグST」MAXドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「G430」MAXドライバーと「ローグST」MAXドライバー~

「G430」MAXドライバーと「ローグST」MAXドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「G430」MAXドライバーは、独自の「フォージドフェース」は前作比で中心部が約6%、周辺部は約9%薄くなったことで反発力が向上し、ボール初速を最大化することに成功。また新設計フェースは上下のミスヒットに強く、安定したスピン性能で飛距離ロスを防ぐ。

・「ローグST」MAXドライバーは、新テクノロジー「カートリッジ構造のタングステンウェイト」、進化させた「AI設計のフラッシュフェースSS22」、「JAILBREAK AI スピードフレーム」を搭載し、スイング時のヘッドの安定化と、オフセンターヒット時のボール初速向上を実現。

ライ角は「G430」MAXドライバーは59.5度、「ローグST」MAXドライバーは59度でほぼ同じ

・クラブの総重量は、「G430」MAXドライバーの方が3g軽い。シャフト重量は「G430」MAXドライバーの方が3g重い。

・シャフトトルクは「G430」MAXドライバーは5.2で相対的に安定性が高い傾向、「ローグST」MAXドライバーは4.6で相対的に操作性が高い傾向。

・バランスは「G430」MAXドライバーはD2、「ローグST」MAXドライバーはD3で、「ローグST」MAXドライバーの方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴です。

以上、「G430」MAXドライバーと「ローグST」MAXドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

PING(ピン)「G430」ドライバーをやさしく簡単に解説【MAX、SFT、LSTの違いとは?】