ピンの最新モデル「G430」ドライバーが2022年11月11日に発売となります。
マットブラックのソールにアクセントカラーのライムが映えるデザイン。『激飛。快音。』のキャッチコピーが示す通り、飛距離性能と打感・打球音の向上を追求しています。
前作の「G425」(2020年モデル)の後継で、前作同様「MAX」「SFT」「LST」の3タイプです。
・MAX…直進性と最大初速の”激飛MAX”
・SFT…ドロー設計、つかまるヘッド、弾道調整機能
・LST…強弾道&低スピン
「G430」ドライバーをやさしく簡単に解説【MAX、SFT、LSTの違いとは?】
一方で、ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)」とともに新しい「ゼクシオエックス」を2021年12月11日に発売しました。
前モデルの「ゼクシオエックス」は2019年12月7日発売です。アスリート志向ユーザー待望の“振り切れるゼクシオ”として誕生しました。約2年でのニューモデルの発売となります。
今回の「ゼクシオエックス」と「ゼクシオ12」の最大の特徴は「飛びの翼」です。また「ゼクシオエックス」は「シャフト脱着システム」を搭載しました。
兄弟モデルの「ゼクシオ12」との比較はこちらで紹介しています。
【ダンロップ2021年モデル】ゼクシオエックスとゼクシオ12の違いを比較解説
今回は、「G430」MAXドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
G430「MAX」ドライバーの特徴をご紹介
超極薄の反発フェース
反発力を向上しています。前作比で、中心部6%、周辺部9%薄くなりました。
超極薄の反発フェースで最大初速
進化した3つのヘッドで”激飛”
新バルジ&ロール設計
ミスヒットに強い設計です。
ミスヒット時でも、最大のキャリー&飛距離を生む
上下の打点ブレ時の飛距離ロスを抑える効果。
フェース上下のロフトを各モデル毎に最適化
快音を生み出す新サウンドリブ搭載
快音テクノロジーです。
クラウンからソールまでの形状を改良。ヘッド内部の最も振動が発生する箇所にリブを配置し、打点がブレても快音を生み出すヘッドへと進化。
各ヘッド毎に異なる新クラウンデザイン
ヘッドデザインを改良しました。
視覚的にヘッドがシャープに見えるマットブラックデザイン。
8ポジションのロフト/ライ角 調整機能で、理想の弾道へ
ロフト/ライ角の調整機能(カチャカチャ)です。
ロフトは±1度、±1.5度、ライ角はスタンダード/フラットの調整が可能。打ち出し条件を最適にすることで、最大飛距離へと導く。
激飛を実現する新設計のPING純正(標準)シャフト
シャフトラインナップも豊富です。
さらに多くのゴルファーの最大飛距離を実現するため、新スペックで設計された3種類のシャフトラインナップ。
(出典:PING公式HP)
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の特徴をご紹介
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の主な特徴をご紹介します。
今回の大きな特徴は「アクティブウイング」、「リバウンドフレーム」、「シャフト脱着機能」の3つです。
順番にご紹介します。
ActivWing アクティブウイング
今回の最大の特徴「飛びの翼」です。ゼクシオ12にも搭載されています。
「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。
ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。
REBOUND FRAME リバウンドフレーム
このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。
高反発を生み出す「たわみの進化」です。
スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。
オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。
シャフト脱着システム
ゼクシオシリーズ初となるヘッド脱着機構を採用しています。
いわゆるカチャカチャです。スリクソンと共用だそうです。
これによりシャフトを選ぶことができ、フェース角・ライ角・ロフト角の調整も可能となっています。
(出典:ダンロップ公式HPより)
「G430」MAXドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「G430」MAXドライバー
高MOI*で飛距離アップ。
最大初速でMAXブレない。
「ゼクシオエックス」ドライバー
XXIOテクノロジーによる
飛距離性能と振り抜ける安心感が
大きな飛びと方向安定性を生み出すドライバー。
「G430」MAXドライバーは高初速とブレないことを特徴としています。
一方、今回の「ゼクシオエックス」ドライバーのコンセプトは、振り抜きと安定性を追求したということがうかがえます。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「G430」MAXドライバーはこのようなデザインです。
蛍光色の黄色がポイントです。前作から比べて少しスッキリした印象です。
そして、次に「ゼクシオエックス」ドライバーです。
前作と同じ「X」のロゴが組み込まれています。前作のデザインを継承しているようにも感じます。コンセプトカラーは緑になりました。
上から見たヘッドの形状
まずは「G430」MAXドライバーから、
形は前作とよく言似ています。コンセプトカラーの黄色を入れています。
G430もタービュレーター(六本の筋、インパクト時の空気抵抗を極限まで抑える機能)搭載しています。
そして「ゼクシオエックス」ドライバーです。
ネックの右側にあるのが「飛びの翼」です。ゼクシオエックスもゼクシオ12同様「飛びの翼」があります。
「G430」MAXドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーのスペックを比較
「G430」MAXドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。
項目 | 「G430」MAXドライバー | 「ゼクシオエックス」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.0,10.5,12.0 | 9.5,10.5 |
ライ角(°) | 59.5 | 59 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.75 | 45.5 |
クラブ重さ(g) | 302(SR) | 298(推定値) |
シャフト重さ(g) | 53(SR) | 44(SR) |
シャフトトルク | 5.2 | 5.8 |
シャフト調子 | 先中調子 | 中調子 |
バランス | D2 | D3 |
ロフト角
ロフト角は、「G430」MAXドライバーは9度、10.5度、12度、「ゼクシオエックス」ドライバーは9.5度、10.5度が用意されています。
両者とも調整機能があります。
ライ角
ライ角は違います。
「G430」MAXドライバーは59.5度、「ゼクシオエックス」ドライバーは59度です。
僅かな差ですが、ライ角の基本に従うと「G430」ドライバーは相対的にフック軌道になりやすい、「ゼクシオエックス」ドライバーはスライス軌道になりやすい設定です。
クラブの重さ
クラブの重量は「G430」MAXドライバーは302g、「ゼクシオエックス」ドライバーは298g(推定値)です。
クラブ重量は「G430」MAXドライバーの方が4g重いです。
シャフトの重量は「G430」MAXドライバーが53g、「ゼクシオエックス」ドライバーは44gとなっており、シャフトは「G430」MAXドライバーが9g重いです。
シャフトは以下のもので比較しています。
PING「G430」MAXドライバー:ALTA J CB BLACK(SR)
ダンロップ「ゼクシオエックス」ドライバー:Miyazaki AX-2カーボンシャフト(SR)
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「G430」MAXドライバーがD2、「ゼクシオエックス」ドライバーはD3となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは少し違います。
「G430」MAXドライバーは5.2、「ゼクシオエックス」ドライバーは5.8となっています。
相対的に「G430」MAXドライバーの方が操作性が高く、「ゼクシオエックス」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。
シャフト調子
シャフト調子は「G430」MAXドライバーは先中調子、「ゼクシオエックス」ドライバーは中調子となっています。
「G430」MAXドライバーは、万人向けの中調子よりもヘッドが走りやすく、ボールがつかまりやすい。
「ゼクシオエックス」ドライバーはタメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは違います。
「G430」MAXドライバーはD2、「ゼクシオエックス」ドライバーはD3となっています。
ヘッドを重く感じるのは、「ゼクシオエックス」の方と言えそうです。
まとめ ~「G430」MAXドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバー~
「G430」MAXドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「G430」MAXドライバーは、独自の「フォージドフェース」は前作比で中心部が約6%、周辺部は約9%薄くなったことで反発力が向上し、ボール初速を最大化することに成功。また新設計フェースは上下のミスヒットに強く、安定したスピン性能で飛距離ロスを防ぐ。
・「ゼクシオエックス」ドライバーは、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。さらに、スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。
・ライ角は「G430」MAXドライバーは、59.5度でフック軌道になりやすい、「ゼクシオエックス」ドライバーは59度でスライス軌道になりやすい。わずかな差。
・クラブの総重量は、「G430」MAXドライバーの方が4g重い。シャフト重量は「G430」MAXドライバーが9g重い。
・シャフトトルクは「G430」MAXドライバーは5.2で相対的に操作性が高い傾向、「ゼクシオエックス」ドライバーは5.8で相対的に安定性が高い傾向。わずかな差。
・バランスは「G430」MAXドライバーはD2、「ゼクシオエックス」ドライバーはD3で、「ゼクシオエックス」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴です。
以上、「G430」MAXドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーの違いをまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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