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【ドライバー編】「ベレスNX」と「ステルス グローレ」の違いを比較解説【本間ゴルフvsテーラーメイド】

ゴルフクラブ・ギア

本間ゴルフは「BERES(ベレス)NXシリーズ」のドライバーを2022年11月25日に発売しました

ゴルファーの中で最も多い、ヘッドスピード40m/s前後の方を対象としています。

この「ベレスNX」ドライバーには。高弾道・低スピンで飛距離アップのテクノロジー「ソリッドカーボンクラウン」を採用しています

カーボンをオリジナルの格子状の凹凸構造にすることで、軽量化を図りながら剛性アップ。これにより、クラウン部の素早いたわみ戻りが、インパクト時のエネルギーロスを抑え、飛距離に大きく貢献しています。

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【ゴルフ女子】「BERES NX 」(ベレス)試打レビュー・比較

一方で、テーラーメイドは、2022年10月7日に「ステルスグローレ」ドライバーを発売しました。

「グローレ」シリーズとしては9代目。「やさしさは飛びやすさ」をコンセプトに日本のゴルファーに向けて開発されたドライバーです。

「ステルスグローレ」はカーボン製のフェースで話題の「ステルス」シリーズとグローレシリーズの特徴を融合させたモデルです。「ステルス」の「カーボンツイストフェース」と「SIM2」の「フォージドミルドアルミニウム構造」によって軽量化が図られています。

ステルスグローレには以下の2タイプがラインナップされています。両者の違いは、プラスの方は調整機能、いわゆる“カチャカチャ”がついているモデルという点です。
・ステルスグローレ・・・カチャカチャなし
・ステルスグローレプラス・・・カチャカチャあり

今回は、「ベレスNX」ドライバーと「ステルスグローレ」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「ベレスNX」ドライバーの特徴をご紹介

「ベレスNX」ドライバーの特徴を説明していきます。

・ソリッドカーボンクラウン
・L-CUPフェース
・キールデザインウエイト
・ブースタースロット
・進化版ラジアルフェース
・Xリブ
・P-SAT 精密スパイン管理

ソリッドカーボンクラウン

今回の大きな特徴です。エネルギーロスを押さえて飛距離アップ。

カーボンをオリジナルの格子状凹凸構造にすることで、軽量化を図りながら、剛性がアップ。
これにより、クラウン部の素早いたわみ戻りがインパクト時のエネルギーロスを抑え、飛距離に大きく貢献。
自社工場の飛距離テストでも、凹凸の有無で比較したところ、凹凸のある方が初速が速く、大きな飛距離に繋がった。(自社調べ)

L-CUPフェース

こちらも飛距離アップのテクノロジーです。

最も高い反発が得られる領域を、ロ―スピンになりやすい打点上部に拡大。高い反発とスピンを抑えた弾道が、飛距離をアップさせる。

キールデザインウエイト

つかまり性能アップです。

12gのウエイトをヘッド後方ヒール寄りに配置することで、つかまり性能がアップ。
また、ヘッド側面にタテに配したウエイト位置は、打点から飛球線の延長と重なり、インパクトでヘッド後方から押し返すパワーが得られ、強弾道を実現。

ブースタースロット

ミスヒットに強い構造です。

インパクト時の瞬時のたわみとたわみ戻りが、強い反発力を生み、高初速化に繋がる。さらに、スロット幅をワイドにすることで、ヘッドスピードが低くても効果を発揮。トゥ側にまで伸びたワイドスロットが、ミスヒットに対しても初速を落とさず、強い反発を生む。

進化版ラジアルフェース

反発エリアを拡大しています。

フェース偏肉を放射状にすることで、フェース面の上下左右に反発エリアを拡大。

Xリブ

反発力向上のテクノロジーです。

クラウン・ソールにつながる“Xリブ”は、フェースのリップ周りの剛性を高める。インパクト時のエネルギーロスを抑え、反発力を向上させる。

P-SAT 精密スパイン管理

ホンマのクラブおなじみのセッティングです。

すべてのクラブにおいて、スパインを6時方向に設定。
シャフトの挙動を安定させ、クラブ単体のみならずセット全体での完成度を高めている。

(出典:本間ゴルフ公式HP)

「ステルスグローレ」ドライバーの特徴をご紹介

「ステルスグローレ」の主な特徴をご紹介します。

今回の「ステルスグローレ」ドライバーの大きな特徴は以下のとおりです。

・「バックウェイト」を搭載
・アコースティックアジャスター
・60層のカーボンツイストフェース
・ナノテクスチャーPUカバー
・軽量設計
・フォージドミルドアルミニウム構造
・イナーシャ ジェネレーター
・貫通型スピードポケット

「バックウェイト」を搭載

すべてのゴルファーに、カーボンウッドを
60層のカーボンツイストフェースに加え、フォージドアルミニウムリングを採用。それにより、さらなる余剰重量が生まれドローバイアス設計が可能に。” ステルス グローレ ドライバー” は次なる次元の飛距離と寛容性の共存を実現することに成功。また、軽量かつ高強度のアルミニウムを精密にミーリング加工したリングが全てのパーツを溶接ではなく接着での成型を可能にし、重心を下げるための「バックウェイト」の搭載が可能となり、さらにやさしいカーボンウッドが誕生した。

アコースティックアジャスター

心地よい打音の追求
クラブ選びの重要な要素の1つである「打感」。その「打感」を左右するのが「打音」。テーラーメイドのサウンドエンジニアリングチームは入念な分析を重ね、心地よい打音を徹底追求した。「形状」「内部構造」などを組み合わせて音響性能を磨き、前作を超える打音を創出した。さらに、” ステルス グローレ ドライバー”では、カーボンソールのトウ側に搭載された「アコースティックアジャスター」が音の響きを調整し、心地の良い打音を生み出す。

60層のカーボンツイストフェース

ついにグローレシリーズにもカーボンフェースが搭載されました。

60層のカーボンツイストフェース
長い研究の末に完成した軽量カーボンフェース。複雑な構造からなる60層のカーボンを精巧に重ね合わせることで、高い強度と大きなたわみを両立し、新次元のエネルギー伝達をもたらす。さらに、テーラーメイド独自の「ツイストフェース」を融合させることで、ミスヒットに強い安定性を備える。

ナノテクスチャーPUカバー

フェース全面に特殊なコーティングを施しています。これにより最適なスピン量を可能にします。ステルスドライバーにも搭載です。

ナノテクスチャーPUカバー
フェース全面にナノレベルの精巧なポリマーコーティング(PU)を施すことで、どうような状況下においても最適なスピン量を可能にし、飛距離を生み出す。

軽量設計

「60層のカーボンフェース」、「フォージドミルドアルミニウムリング」、「カーボンクラウン」、「カーボンソール」をはじめとするヘッドの各パーツはマルチマテリアルからなる。それにより、より一層の余剰重量を生み出すことに成功し、ヘッドのプラットフォーム全体に恩恵をもたらし”やさしさ”と”飛び”を追求した。さらに、フジクラ社製 Stealth Gloire専用設計の ”Speeder NX シャフト”と、ラムキン社製のオリジナルグリップがクラブの軽量化に貢献。楽に振れて、やさしく飛ばせる軽量クラブ設計を実現した。

フォージドミルドアルミニウム構造

SIM2から受け継がれた軽量かつ高強度構造です。

軽量かつ高強度のアルミニウムを精密にミーリング加工したフォージドミルドアルミニウムリングは、フルカーボンソール、カーボンクラウン、60層のカーボンフェースを溶接を用いることなく結合させる。一体化を実現する「フォージドミルドアルミニウムリング」が、安定性と寛容性を向上させる。

イナーシャ ジェネレーター

テーラーメイドのドライバー形状の特徴です。ステルス、SIM2にも搭載です。

ヘッド後方に重いウェイトを設置した「イナーシャ ジェネレーター」が寛容性アップに貢献。さらに、フェース面の拡大により、寛容性を高めながらも空気抵抗を減少させ、ダウンスイングのスピードアップを実現する。

貫通型スピードポケット

ミスヒットをカバーするテクノロジーです。ステルスドライバーにも搭載です。

テーラーメイド独自の貫通型スピードポケットにより、フェース下部で打ってしまったミスヒットにおいても無駄なスピンを抑えてボール初速維持に貢献。

(出典:テーラーメイド公式HPより)

「ベレスNX」ドライバーと「ステルス グローレ」ドライバーの比較

クラブのコンセプト比較

「ベレスNX」ドライバー

6つの特徴的な”NX DRIVE TECHNOLOGY”が、飛距離と安定性をもたらす。

「ステルスグローレ」ドライバー

すべてのゴルファーに、カーボンウッドを

「ベレスNX」ドライバーは、飛距離性能と安定性を特徴としています。

一方、「ステルスグローレ」ドライバーは、やさしさ重視の設計ですべての人へカーボンウッドを届けるというコンセプトです。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「ベレスNX」ドライバーはこのようなデザインです。

NXシリーズを示すロゴが中央に配置されています。

シャープでかっこいいデザインです。

そして、「ステルスグローレ」ドライバーはこのようなデザインです。

一目でグローレシリーズと白と黒のデザインです。

形状がSIM2やステルスに似ています。

上から見たヘッドの形状

まずは「ベレスNX」ドライバーから、

ソリッドカーボンクラウンが今回の大きな特徴です。

そして「ステルスグローレ」ドライバーです。

まぎれもなくグローレです。

「ベレスNX」ドライバーと「ステルス グローレ」ドライバーのスペックを比較

「ベレスNX」ドライバーと「ステルス グローレ」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「ベレスNX」ドライバー 「ステルス グローレ」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5 9.5,10.5,11.5
ライ角(°) 58.5 58
ヘッド体積(cc) 450 460
クラブ長さ(インチ) 45.5 46
クラブ重さ(g) 288(SR) 275(SR)
シャフト重さ(g) 47(SR) 45(SR)
シャフトトルク 5.8 7.0
シャフト調子 先中調子 中調子
バランス D1 D3

ロフト角

ロフト角は、「ベレスNX」ドライバーは9度、10.5度、「ステルス グローレ」ドライバーは9.5度、10.5度、11.5度が用意されています。

「ベレスNX」ドライバーは調整機能があります。また「テルスグローレプラス」の方には調整機能があります。

ヘッド体積

ヘッド体積は、「ベレスNX」ドライバーは450cc、「ステルス グローレ」ドライバーは460ccです。

ベレスNXの方が少し小さいです。最近のドライバーからすると少しめずらしいです。

ライ角

ライ角は少し違います。

「ベレスNX」ドライバーは58.5度、「ステルス グローレ」ドライバーは58度です。

ライ角の基本に従うと、「ベレスNX」ドライバーはフック軌道になりやすい、「ステルス グローレ」ドライバーは相対的にスライス軌道になりやすい設定です。わずかな差です。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「ベレスNX」ドライバーは288g、「ステルス グローレ」ドライバーは275gです。

クラブ重量は「ベレスNX」ドライバーの方が13g重いです。

シャフトの重量は「ベレスNX」ドライバーが47g、「ステルス グローレ」ドライバーは45gで、「ベレスNX」ドライバーの方が2g重いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

ホンマ「ベレスNX」ドライバー:VIZARD FOR NX 45(SR)

テーラーメイド「ステルスグローレ」:FUJIKURA SPEEDER NX for TM(SR)

バランスの部分でご紹介しますが、「ベレスNX」ドライバーがD1、「ステルス グローレ」ドライバーはD3となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクは違います。

「ベレスNX」ドライバーは5.8、「ステルス グローレ」ドライバーは7.0です。

相対的に「ベレスNX」ドライバーの方が操作性が高い、「ステルス グローレ」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「ベレスNX」ドライバーは先中調子、「ステルス グローレ」ドライバーは中調子となっています。

「ベレスNX」はややヘッドが走りやすいセッティング。

「ステルス グローレ」はタメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは少し違いがあります。

「ベレスNX」ドライバーはD1、「ステルス グローレ」ドライバーはD3です。

ヘッドを重く感じるのは、「ステルス グローレ」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「ベレスNX」ドライバーと「ステルス グローレ」ドライバー~

「ベレスNX」ドライバーと「ステルス グローレ」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「ベレスNX」ドライバーは、高弾道・低スピンで飛距離アップのテクノロジー「ソリッドカーボンクラウン」を採用。カーボンをオリジナルの格子状の凹凸構造にすることで、軽量化を図りながら剛性アップ。これにより、クラウン部の素早いたわみ戻りが、インパクト時のエネルギーロスを抑え、飛距離に大きく貢献。

・「ステルスグローレ」ドライバーはカーボン製のフェースで話題の「ステルス」シリーズとグローレシリーズの特徴を融合「ステルス」の「カーボンツイストフェース」と「SIM2」のフォージドミルドアルミニウム構造によって軽量化。

・ヘッド体積は、「ベレスNX」ドライバーは450cc、「ステルス グローレ」ドライバーは460ccで、ベレスNXの方が少し小さい。

ライ角は「ベレスNX」ドライバーは、58.5度、「ステルス グローレ」ドライバーは58度で「ベレスNX」ドライバーの方がフック軌道になりやすいセッティング。わずかな差。

・クラブの総重量は、「ベレスNX」ドライバーの方が15g重い。シャフト重量は「ベレスNX」ドライバーの方が2重い。

・シャフトトルクは「ベレスNX」ドライバーは5.9で相対的に操作性が高い、「ステルス グローレ」ドライバーは7.0で相対的に安定性が高い。

・バランスは「ベレスNX」ドライバーはD1、「ステルス グローレ」ドライバーはD3で、「ステルス グローレ」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴です。

スペックとしては、「ステルス グローレ」の方が少しやさしめでしょうか。

以上、「ベレスNX」ドライバーと「ステルス グローレ」ドライバーの違いをまとめてみました。

ゴルフ女子が試打してきましたのでよかったらこちらの記事をどうぞ。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。

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