本間ゴルフは「BERES(ベレス)NXシリーズ」のドライバーを2022年11月25日に発売しました。
ゴルファーの中で最も多い、ヘッドスピード40m/s前後の方を対象としています。
この「ベレスNX」ドライバーには。高弾道・低スピンで飛距離アップのテクノロジー「ソリッドカーボンクラウン」を採用しています
カーボンをオリジナルの格子状の凹凸構造にすることで、軽量化を図りながら剛性アップ。これにより、クラウン部の素早いたわみ戻りが、インパクト時のエネルギーロスを抑え、飛距離に大きく貢献しています。
ゴルフ女子の試打レビュー・感想はこちら
【ゴルフ女子】「BERES NX 」(ベレス)試打レビュー・比較
一方で、ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」を2021年12月11日に発売しています。前モデルの「ゼクシオ11(イレブン)ドライバー」は2019年12月7日発売から約2年でのニューモデルの発売となります。
今回の「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」の最大の特徴は「飛びの翼」です。この「飛びの翼」と呼ばれる「アクティブウイング」についても紹介していきます。
兄弟モデルの「ゼクシオエックス」との比較はこちらで紹介しています。
【ダンロップ2021年モデル】ゼクシオエックスとゼクシオ12の違いを比較解説
今回は、「ベレスNX」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「ベレスNX」ドライバーの特徴をご紹介
「ベレスNX」ドライバーの特徴を説明していきます。
・L-CUPフェース
・キールデザインウエイト
・ブースタースロット
・進化版ラジアルフェース
・Xリブ
・P-SAT 精密スパイン管理
ソリッドカーボンクラウン
今回の大きな特徴です。エネルギーロスを押さえて飛距離アップ。
カーボンをオリジナルの格子状凹凸構造にすることで、軽量化を図りながら、剛性がアップ。
これにより、クラウン部の素早いたわみ戻りがインパクト時のエネルギーロスを抑え、飛距離に大きく貢献。
自社工場の飛距離テストでも、凹凸の有無で比較したところ、凹凸のある方が初速が速く、大きな飛距離に繋がった。(自社調べ)
L-CUPフェース
こちらも飛距離アップのテクノロジーです。
最も高い反発が得られる領域を、ロ―スピンになりやすい打点上部に拡大。高い反発とスピンを抑えた弾道が、飛距離をアップさせる。
キールデザインウエイト
つかまり性能アップです。
12gのウエイトをヘッド後方ヒール寄りに配置することで、つかまり性能がアップ。
また、ヘッド側面にタテに配したウエイト位置は、打点から飛球線の延長と重なり、インパクトでヘッド後方から押し返すパワーが得られ、強弾道を実現。
ブースタースロット
ミスヒットに強い構造です。
インパクト時の瞬時のたわみとたわみ戻りが、強い反発力を生み、高初速化に繋がる。さらに、スロット幅をワイドにすることで、ヘッドスピードが低くても効果を発揮。トゥ側にまで伸びたワイドスロットが、ミスヒットに対しても初速を落とさず、強い反発を生む。
進化版ラジアルフェース
反発エリアを拡大しています。
フェース偏肉を放射状にすることで、フェース面の上下左右に反発エリアを拡大。
Xリブ
反発力向上のテクノロジーです。
クラウン・ソールにつながる“Xリブ”は、フェースのリップ周りの剛性を高める。インパクト時のエネルギーロスを抑え、反発力を向上させる。
P-SAT 精密スパイン管理
ホンマのクラブおなじみのセッティングです。
すべてのクラブにおいて、スパインを6時方向に設定。
シャフトの挙動を安定させ、クラブ単体のみならずセット全体での完成度を高めている。
(出典:本間ゴルフ公式HP)
「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの特徴をご紹介
「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの主な特徴をご紹介します。
今回の大きな特徴は「アクティブウイング」と「リバウンドフレーム」の2つです。
順番にご紹介します。
ActivWing アクティブウイング
今回の最大の特徴「飛びの翼」です。
「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。
ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。
REBOUND FRAME リバウンドフレーム
このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。
高反発を生み出す「たわみの進化」です。
スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。
オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。
飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー
その他にも、前作ゼクシオイレブンから搭載された「ウェイト・プラス・テクノロジー」をはじめ、「飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー」が数多く盛り込まれています。
前作の発売時、開発者は、この「ウェイト・プラス・テクノロジー」を「今回の核となる技術」と言っていました。
(出典:ダンロップ公式HPより)
「ベレスNX」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの比較
クラブのコンセプト比較
「ベレスNX」ドライバー
6つの特徴的な”NX DRIVE TECHNOLOGY”が、飛距離と安定性をもたらす。
「ゼクシオ12」ドライバー
やさしく振れて、クラブに任せて飛ばす
やさしく、高弾道で大きな飛び
ゼクシオ 12 ドライバー
「ベレスNX」ドライバーは、飛距離性能と安定性を特徴としています。
一方「ゼクシオ12」ドライバーはやさしく高弾道を強調しています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「ベレスNX」ドライバーはこのようなデザインです。
NXシリーズを示すロゴが中央に配置されています。
シャープでかっこいいデザインです。
そして「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。
シルバーを基調とした一目でゼクシオとわかるデザインです。前作の雰囲気を継承しているようにも感じます。
上から見たヘッドの形状
まずは「ベレスNX」ドライバーから、
ソリッドカーボンクラウンが今回の大きな特徴です。
次に「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。
「飛びの翼」が見えます。こちらは前作ゼクシオイレブンとは大きく違っています。
「ベレスNX」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーのスペックを比較
「ベレスNX」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「R」のもの同士で比較します。
項目 | 「ベレスNX」ドライバー | 「ゼクシオ12」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.0,10.5 | 9.5,10.5,11.5 |
ライ角(°) | 58.5 | 59 |
ヘッド体積(cc) | 450 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.75 |
クラブ重さ(g) | 286(R) | 282(R) |
シャフト重さ(g) | 45.5(R) | 36(R) |
シャフトトルク | 5.9 | 6.6 |
シャフト調子 | 先中調子 | 中調子 |
バランス | D1 | D4 |
ロフト角
ロフト角は、「ベレスNX」ドライバーは9度、10.5度、「ゼクシオ12」ドライバーは9.5度、10.5度、11.5度が用意されています。
「ベレスNX」ドライバーは調整機能があります。
ヘッド体積
ヘッド体積は、「ベレスNX」ドライバーは450cc、「ゼクシオ12」ドライバーは460ccです。
ベレスNXの方が少し小さいです。最近のドライバーからすると少しめずらしいです。
ライ角
ライ角はわずかに違います。
「ベレスNX」ドライバーは58.5度、「ゼクシオ12」ドライバーは59度です。
ライ角の基本に従うと、「ベレスNX」ドライバーはスライス軌道になりやすい、「ゼクシオ12」ドライバーは相対的にフック軌道になりやすい設定です。
クラブの重さ
クラブの重量は「ベレスNX」ドライバーは286g、「ゼクシオ12」ドライバーは282gです。
クラブ重量は「ベレスNX」ドライバーの方が4g重いです。
シャフトの重量は「ベレスNX」ドライバーが45.5g、「ゼクシオ12」ドライバーは36gで、「ベレスNX」ドライバーの方が10.5g重いです。
シャフトは以下のもので比較しています。
ホンマ「ベレスNX」ドライバー:VIZARD FOR NX 45(R)
ダンロップ「ゼクシオ12」:MP1200 カーボンシャフト(R)
なお、バランスは「ベレスNX」ドライバーがD1、「ゼクシオ12」ドライバーはD4となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは違います。
「ベレスNX」ドライバーは5.9、「ゼクシオ12」ドライバーは6.6です。
相対的に「ベレスNX」ドライバーの方が操作性が高い、「ゼクシオ12」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。
シャフト調子
シャフト調子は「ベレスNX」ドライバーは先中調子、「ゼクシオ12」ドライバーは中調子となっています。
「ベレスNX」ドライバーは、ややヘッドが走りやすいセッティングといえます。
「ゼクシオ12」ドライバーは、タメも作りやすくヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは違いがあります。
「ベレスNX」ドライバーはD1、「ゼクシオ12」ドライバーはD4です。
ヘッドを重く感じるのは、「ゼクシオ12」ドライバーの方と言えそうです。
まとめ ~「ベレスNX」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバー~
「ベレスNX」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「ベレスNX」ドライバーは、高弾道・低スピンで飛距離アップのテクノロジー「ソリッドカーボンクラウン」を採用。カーボンをオリジナルの格子状の凹凸構造にすることで、軽量化を図りながら剛性アップ。これにより、クラウン部の素早いたわみ戻りが、インパクト時のエネルギーロスを抑え、飛距離に大きく貢献。
・「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。さらにスリクソン「ZXシリーズ」のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。
・ヘッド体積は、「ベレスNX」ドライバーは450cc、「ゼクシオ12」ドライバーは460ccで、ベレスNXの方が少し小さい。
・ライ角は「ベレスNX」ドライバーは、58.5度、「ゼクシオ12」ドライバーは59度で「ベレスNX」ドライバーの方がスライス軌道になりやすいセッティング。わずかな差。
・クラブの総重量は、「ベレスNX」ドライバーの方が4g重い。シャフト重量は「ベレスNX」ドライバーの方が10.5g重い。
・シャフトトルクは「ベレスNX」ドライバーは5.9で相対的に操作性が高い、「ゼクシオ12」ドライバーは6.6で相対的に安定性が高い。
・バランスは「ベレスNX」ドライバーはD1、「ゼクシオ12」ドライバーはD4で、「ゼクシオ12」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴です。
以上、「ベレスNX」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの違いをまとめてみました。
シャフトが軽いというゼクシオ12の特徴がよくわかります。
ゴルフ女子が試打してきましたのでよかったらこちらの記事をどうぞ。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
【ドライバー編】「ベレスNX」と「ステルス グローレ」の違いを比較解説