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【ドライバー編】TW757「Type-D PLUS(プラス)」と「Type-D」の違いを比較解説【本間ツアーワールド】

ゴルフクラブ・ギア

本間ゴルフは、2022年10月28日に「TW757」シリーズに「Type-D PLUS」ドライバーを追加発売しました。

飛距離、やさしさ、つかまりの機能をプラスした、ツアーモデルでやさしく飛ばしたいゴルファーのためのドライバーです。

「TW757」シリーズは、2022年3月25日に発売です。

つかまり度合いを高めたTW757「Type-D」ドライバーと直進性を高めた「Type-S」ドライバーの2種類のラインナップでした。

今回追加されたTW757「Type-D PLUS」ドライバーは、よりつかまりやすく、ボールが上がりやすい重心設計が施されました。

チタン製のクラウンを採用し、「TW757 Type-D」のソールに配置されているトゥ側のウェートを廃止し、ソール後方のウェートをよりヒール寄りの位置に搭載することで、さらなる低重心化を実現しています。

今回は、TW757「Type-D PLUS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

TW757「Type-D PLUS」ドライバーの特徴をご紹介

TW757「Type-D PLUS」ドライバーの特徴を説明していきます。

主な特徴は以下の3つです。

・TW757 Type-Dよりもさらに強い重心角
・ラジアルフェース
・超薄偏肉チタンクラウン・クラウンリブ

他にも以下のTW757 Type-Dと共通の特徴を備えています。
・世界初のカーボンスロット搭載(TW757 Type-D共通)
・キールデザイン(TW757 Type-D共通)
・P-SAT 精密スパイン管理
・NON-ROTATING SYSTEM

TW757 Type-Dよりもさらに強い重心角

今回の大きな特徴です。TW757「Type-D」よりもさらにつかまりのよい設計です。

Type-Dでは配置されているトゥ側のウエイトを省き、キールデザイン・バックウエイトの位置をType-Dよりさらにヒール寄りとすることで、ドローバイアスを強調し、つかまり性能を向上。

ラジアルフェース

打点のブレに強いテクノロジーです。

反発領域をフェース全面に拡大させた偏肉構造。これにより上下左右の打点ブレに対しても高初速を実現。

超薄偏肉チタンクラウン・クラウンリブ

チタン製のクラウンです。反発性の向上のテクノロジーです。TW757「Type-D」はカーボン製のクラウンでした。

クラウン部の軽量化とフェースからつながるリブにより最適なたわみ効果と剛性確保を両立させる偏肉構造により、ヘッド全体の反発力を高め、さらなる高初速化と高弾道、適正スピン量を実現。

(出典:本間ゴルフ公式HP)

TW757「Type-D」ドライバーの特徴をご紹介

TW757「Type-D」ドライバーの特徴をご紹介します。

主な特徴は以下の2つです。

・世界初のカーボンスロット搭載
・アジャスタブルウエイト

他にも以下のような多くの特徴を備えています。
・Newバーチカルスリットフェース
・カーボンクラウン
・クラウンリブ
・キールデザイン
・P-SAT 精密スパイン管理
・NON-ROTATING SYSTEM

世界初のカーボンスロット搭載

今回の最大の特徴「カーボンスロット」です。

たわみ戻りによる反発力をアップさせるため、ソールスリット部の肉厚を可能な限り薄く設計。このスリットをカーボンで覆うことで強度を確保し、最大の反発を生む。さらに、スリットの長さを短くすることでたわみ戻りがさらに加速。これによりかつてない高初速を実現。

アジャスタブルウエイト

ウエイトの調整機能です。TW757「Type-D」ドライバーと「Type-S」ドライバーで異なります。

TW757「Type-D」ドライバー

フェース寄りとバック寄りに配置されたウエイトは入れ替え可能。スイングタイプや求める弾道に合わせて最適化することで、ゴルファーに秘められた力を引き出し、パフォーマンスの最大化を実現。
フェース3g&バック9g(標準装着):高い直進性と高弾道を実現し、オートマチックに打てる
バック9g&フェース3g:初速アップと強弾道を実現し、スピンコントロールを可能に

Newバーチカルスリットフェース

高い反発力を広範囲で実現します。

特に打点の上下のブレに効果を発揮する、最も効率的な縦溝状偏肉フェース。高い反発力をフェースの広範囲で実現するため、たとえ打点がブレても初速が落ちません。

カーボンクラウン

クラウン部のたわみによりヘッドの反発性能をアップさせるため、クロスカーボンを採用したカーボンコンポジット構造。これにより余剰重量が生まれ、最低な重心設計を実現。

クラウンリブ

たわみ過ぎを抑えるテクノロジーです。

フェース周りの剛性を確保し、カーボンのたわみのエネルギーを効率よく初速に結び付けるためのリブを配置。太く長い2本のリブがクラウンのたわみ過ぎを広範囲で抑える。

キールデザイン

バック側のウエイトをソール面の外側に配置することで、深重心ながら低重心化を実現。

P-SAT 精密スパイン管理

「スパイン調整・管理」とは、カーボンシャフトの場合、カーボンが他の部分よりも多重になり肉厚となる背骨部分(スパイン)が必ず発生してしまうが、そのスパインを均一な方向でセットアップし、クラブセット全体での均一性、全ての番手の完成度をより高めることです。

すべてのクラブにおいて、スパインを6時方向に設定。
シャフトの挙動を安定させ、クラブ単体のみならずセット全体での完成度を高めている。

NON-ROTATING SYSTEM

ライ角やロフト角、フェースアングルの調整機能です。

付属のトルクレンチにより、シャフトを脱着・回転することなく、ライ角やロフト角、フェースアングルの無段階調整が可能。 HONMA独自の画期的な調角機能。

(出典:本間ゴルフ公式HPより)

TW757「Type-D PLUS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの比較

クラブのコンセプト比較

TW757「Type-D PLUS」ドライバー

TW757をもっとやさしく!
アベレージゴルファー向けツアーモデル誕生! 

TW757「Type-D」ドライバー

世界初のカーボンスロット搭載。トゥとヒールのウエイトを入れ替え、ゴルファーに合わせた最適化が可能。つかまり重視タイプ。

TW757「Type-D PLUS」ドライバーは、ツアーモデルのTW757をアベレージゴルファー向けにやさしくしたモデルです。

一方、TW757「Type-D」ドライバーは、世界初のカーボンスロットを搭載。ツアーモデルでもつかまりのよい設計の特徴です。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「Type-D PLUS」ドライバーはこのようなデザインです。

デザインはTW757のType-Dとほぼ同じですが、カラーが黄色になっています。

そして、「Type-D」ドライバーはこのようなデザインです。

黒を基調としたスタイリッシュなデザインです。フェース寄りとバック寄りに配置されたウエイト、カーボンスロットが見えます。

上から見たヘッドの形状

まずはTW757「Type-D PLUS」ドライバーから、

こちらの視点からは、TW757「Type-D」との区別はつかないです。

そしてTW757「Type-D」ドライバーです。

黒一色。シンプルかつ無駄のないデザインです。

TW757「Type-D PLUS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーのスペックを比較

TW757「Type-D PLUS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「R」のもの同士で比較します。

項目  TW757「Type-D PLUS」ドライバー TW757「Type-D」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5 9.0,10.5
ライ角(°) 58.0 56.5
ヘッド体積(cc) 455 460
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.5
クラブ重さ(g) 298(R) 303(R)
シャフト重さ(g) 45.5(R) 51.5(R)
シャフトトルク 5.9 4.95
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D1 D2

ロフト角

ロフト角は、TW757「Type-D PLUS」ドライバーは9度、10.5度、TW757「Type-D」ドライバーも9度、10.5度が用意されています。

両者とも調整機能があります。

ヘッド体積

ヘッド体積は、TW757「Type-D PLUS」ドライバーは455cc、TW757「Type-D」ドライバーは460ccです。

TW757「Type-D PLUS」の方が少し小さいです。

ライ角

ライ角は違います。

TW757「Type-D PLUS」ドライバーは58度、TW757「Type-D」ドライバーは56.5度です。

ライ角の基本に従うと、TW757「Type-D PLUS」ドライバーはフック軌道になりやすい、TW757「Type-D」ドライバーは相対的にスライス軌道になりやすい設定です。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量はTW757「Type-D PLUS」ドライバーは298g、TW757「Type-D」ドライバーは303gです。

クラブ重量はTW757「Type-D PLUS」ドライバーの方が5g軽いです。

シャフトの重量はTW757「Type-D PLUS」ドライバーが45.5g、TW757「Type-D」ドライバーは51.5gで、TW757「Type-D PLUS」ドライバーの方が6g軽いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

ホンマTW757「Type-D PLUS」ドライバー:VIZARD SHAFT for TW757(R)

ホンマTW757「Type-D」ドライバー:VIZARD SHAFT for TW757(R)

なお、バランスはTW757「Type-D PLUS」ドライバーがD1、TW757「Type-D」ドライバーはD2となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクは違います。

TW757「Type-D PLUS」ドライバーは5.9、TW757「Type-D」ドライバーは4.95です。

相対的にTW757「Type-D PLUS」ドライバーの方が安定性が高い、TW757「Type-D」ドライバーの方が操作性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子はTW757「Type-D PLUS」ドライバーは中調子、TW757「Type-D」ドライバーは中調子となっています。

タメも作りやすくヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは違いがあります。

TW757「Type-D PLUS」ドライバーはD1、TW757「Type-D」ドライバーはD2です。

ヘッドを重く感じるのは、TW757「Type-D」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~TW757「Type-D PLUS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバー~

TW757「Type-D PLUS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・TW757「Type-D PLUS」ドライバーは、よりつかまりやすく、ボールが上がりやすい重心設計。チタン製のクラウンを採用し、「TW757 Type-D」のソールに配置されているトゥ側のウェートを廃止し、ソール後方のウェートをよりヒール寄りの位置に搭載することで、さらなる低重心化を実現。

・TW757「Type-D」ドライバーは新テクノロジー「カーボンスロット」を搭載。スリット(溝)をカーボン材で覆いインパクト時のたわみ戻りによる反発力の最大化。これにより高い初速性能を備える。

・ヘッド体積は、TW757「Type-D PLUS」ドライバーは455cc、TW757「Type-D」ドライバーは460ccで、TW757「Type-D PLUS」の方が少し小さい。

ライ角はTW757「Type-D PLUS」ドライバーは、58度、TW757「Type-D」ドライバーは56.5度でTW757「Type-D PLUS」ドライバーの方がフック軌道になりやすいセッティング。

・クラブの総重量は、TW757「Type-D PLUS」ドライバーの方が5g軽い。シャフト重量はTW757「Type-D PLUS」ドライバーの方が6g軽い。

・シャフトトルクはTW757「Type-D PLUS」ドライバーは5.9で相対的に安定性が高い、TW757「Type-D」ドライバーは4.95で相対的に操作性が高い。

・バランスはTW757「Type-D PLUS」ドライバーはD1、TW757「Type-D」ドライバーはD2で、TW757「Type-D」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴です。

以上、TW757「Type-D PLUS」ドライバーとTW757「Type-D」ドライバーの違いをまとめてみました。

TW757「Type-D PLUS」ドライバーは「Type-D」よりもカタログ数値上も少しやさしくなっている印象です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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