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【ドライバー編】「ステルス2」と「ゼクシオエックス」の違いを比較解説【テーラーメイドvsダンロップ】

ゴルフクラブ・ギア

テーラーメイドゴルフは2023年の最新モデルとなる「STEALTH 2」(ステルス2)シリーズのドライバーを2023年2月17日に発売すると発表しました。

2022年に発売した「ステルス」シリーズの後継です。

前作「ステルス」で好評だった飛距離性能を引き継ぎつつ、ミスへの寛容性を高めています。

今回の「ステルス2」特徴は、カーボン素材の容量が他素材を超えたことです。ソールとクラウンを含めて、カーボンの割合を高めました。

また、前作「ステルス」で初採用された60層のカーボンツイストフェースは、新たにフェースセンター部分を厚くする積層方法を採用し、高初速エリアの拡大に成功し、フェース重量は前作と比べて約2g軽くなり、ボール初速アップを実現しました。

ヘッドのラインナップは以下の3種類です

ステルス2ドライバーをやさしく簡単に解説【ステルス2、HD、プラスの違い】

・ステルス2・・・・直進性が進化したスタンダードモデル
・ステルス2HD・・・つかまりの良いハイドローモデル
・ステルス2プラス・・・アスリート向け低スピンモデル

試打レビューのご紹介はこちら

テーラーメイド「ステルス2」ドライバーの試打レビュー

一方で、ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)」とともに新しい「ゼクシオエックス」を2021年12月11日に発売しました。

前モデルの「ゼクシオエックス」は2019年12月7日発売です。アスリート志向ユーザー待望の“振り切れるゼクシオ”として誕生しました。約2年でのニューモデルの発売となります。

今回の「ゼクシオエックス」と「ゼクシオ12」の最大の特徴は「飛びの翼」です。また「ゼクシオエックス」は「シャフト脱着システム」を搭載しました。

兄弟モデルの「ゼクシオ12」との比較はこちらで紹介しています。

【ダンロップ2021年モデル】ゼクシオエックスとゼクシオ12の違いを比較解説

今回は、「ステルス2」ドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「STEALTH2」(ステルス2)ドライバーの特徴をご紹介

「STEALTH2」(ステルス2)ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。

今回の特徴は以下の4つです。

・60層カーボンツイストフェース
・カーボン容量の拡大

・上質なサウンド
・高慣性モーメントと最適な打ち出し角

60層カーボンツイストフェース

フェースの軽量化を始め、さまざまな改良が施されています。

エネルギー伝達効率向上を目指す新構造カーボンフェース設計により、ボールスピードの高初速に貢献。さらに進化した『インバーテッド・コーン・テクノロジー』と『ツイストフェース』の組み合わせにより、ミスヒット時のボール初速の低下を抑え、安定性と再現性が拡大した。

カーボン容量の拡大

カーボン素材の容量が他素材を超え、重量配分を最適化しています。

「ステルス2」では、新たに『カーボンソール』、『特殊強化カーボンコンポジットリング』を採用し、ヘッドに使用しているカーボン容量をアップ、余剰重量の重量配分を最適化。慣性モーメントが飛躍的に向上し、再現性の高いショットが可能になった。

上質なサウンド

音にもこだわっています。

サウンドエンジニアリングチームによって、カーボンソールの厚みや形状、構造から生み出される打音を徹底追及。力強さの中に心地よさを感じる上質なサウンドが完成した。

高慣性モーメントと最適な打ち出し角

ヘッド後方に25gのタングステンバックウェイトを搭載したことで高慣性モーメント化に成功。空気抵抗を減少させる『イナーシャ ジェネレーター』との相乗効果で、高い飛距離性能を保ちながら寛容性が進化した。さらにフロントウェイトを戦略的にソールに配置し、最適な打ち出し角とスピン量で打ちやすく安定したショットを実現。

出典:テーラーメイド公式HP

「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の特徴をご紹介

「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の主な特徴をご紹介します。

今回の大きな特徴は「アクティブウイング」、「リバウンドフレーム」、「シャフト脱着機能」の3つです。

順番にご紹介します。

ActivWing アクティブウイング

今回の最大の特徴「飛びの翼」です。ゼクシオ12にも搭載されています。

「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。

ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。

REBOUND FRAME リバウンドフレーム

このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。

高反発を生み出す「たわみの進化」です。

スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。

オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。

シャフト脱着システム

ゼクシオシリーズ初となるヘッド脱着機構を採用しています。

いわゆるカチャカチャです。スリクソンと共用だそうです。

これによりシャフトを選ぶことができ、フェース角・ライ角・ロフト角の調整も可能となっています。

(出典:ダンロップ公式HPより)

「ステルス2」ドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「ステルス2」ドライバー(シリーズ共通)

どこまでも遠くへ、どこまでもやさしく

「ゼクシオエックス」ドライバー

XXIOテクノロジーによる
飛距離性能と振り抜ける安心感が
大きな飛びと方向安定性を生み出すドライバー。

「ステルス2」シリーズ共通のコンセプトとして、ドライバーは飛距離性能と寛容性を特徴としています。

一方、今回の「ゼクシオエックス」ドライバーのコンセプトは、振り抜きと安定性を追求したということがうかがえます。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「ステルス2」ドライバーはこのようなデザインです。

全体的なイメージや形状は前作を承継していますが少し丸みを帯びた印象です。

今回の特徴であるウエイトが見えます。

そして、次に「ゼクシオエックス」ドライバーです。

前作と同じ「X」のロゴが組み込まれています。前作のデザインを継承しているようにも感じます。コンセプトカラーは緑になりました。

上から見たヘッドの形状

まずは「ステルス2」ドライバーから、

全体的に光沢のあるデザインです。

前作にもあった「STERTH」の文字が若干見やすくになりました。

そして「ゼクシオエックス」ドライバーです。

ネックの右側にあるのが「飛びの翼」です。ゼクシオエックスもゼクシオ12同様「飛びの翼」があります。

「ステルス2」ドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーのスペックを比較

「ステルス2」ドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「ステルス2」ドライバー 「ゼクシオエックス」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.5,10.5
ライ角(°) 56 (STD) – 60 (UPRT) 59
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.5
クラブ重さ(g) 300(SR) 298(推定値)
シャフト重さ(g) 55(SR) 44(SR)
シャフトトルク 4.7 5.8
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D3.5 D3

ロフト角

ロフト角は、「ステルス2」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「ゼクシオエックス」ドライバーは9.5度、10.5度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は表記が変わりました。

「ステルス2」ドライバーは56 (STD) – 60 (UPRT)です。「ステルス2」ドライバーは範囲の表示になりました。スタンダードで56度、アップライトで60度です。

「ゼクシオエックス」ドライバーは59度です。

「ステルス2」ドライバーのスタンダード56度と比較すると、「ステルス2」の方がフラットライトで相対的にスライス軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「ステルス2」ドライバーは300g、「ゼクシオエックス」ドライバーは298g(推定値)です。

クラブ重量は「ステルス2」ドライバーの方が2g重いです。

シャフトの重量は「ステルス2」ドライバーが55g、「ゼクシオエックス」ドライバーは44gで「ステルス2」ドライバーの方が11g重いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

テーラーメイド「ステルス2」ドライバー:TENSEI RED TM50 (’22)(SR)

ダンロップ「ゼクシオエックス」ドライバー:Miyazaki AX-2カーボンシャフト(SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは違いがあります。

「ステルス2」ドライバーは4.7、「ゼクシオエックス」ドライバーは5.8となっています。

相対的に「ステルス2」ドライバーの方が操作性が高い、「ゼクシオエックス」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「ステルス2」ドライバーは中調子、「ゼクシオエックス」ドライバー中調子となっています。

タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは少し違います。

「ステルス2」ドライバーはD3.5、「ゼクシオエックス」ドライバーはD3です。

ヘッドを重く感じるのは、「ステルス2」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「ステルス2」ドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバー~

「ステルス2」ドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「ステルス2」ドライバーは、新たにフェースセンター部分を厚くする積層方法を採用し、高初速エリアの拡大に成功し、フェース重量は前作と比べて約2g軽くなり、ボール初速アップを実現、飛距離性能を引き継ぎつつ、ミスへの寛容性を向上。

・「ゼクシオエックス」ドライバーは、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。さらに、スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。

ライ角は「ステルス2」ドライバーは範囲表記で56~60度、「ゼクシオエックス」ドライバーは59度。「ステルス2」ドライバーのスタンダード56度との比較では、「ステルス2」ドライバーの方が、フラットライトで相対的にスライス軌道になりやすい。

・クラブの総重量は「ステルス2」ドライバーの方が2g重い。シャフト重量は「ステルス2」ドライバーの方が11g重い。

・シャフトトルクは「ステルス2」ドライバーは4.7で相対的に操作性が高い、「ゼクシオエックス」ドライバーは5.8でで相対的に安定性が高い。

・バランスは「ステルス2」ドライバーはD3.5、「ゼクシオエックス」ドライバーはD3で、「ステルス2」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴です。

以上、「ステルス2」ドライバーと「ゼクシオエックス」ドライバーの違いをまとめてみました。

クラブ総重量は同じですが、シャフトの重量に大きな違いがあります。

「ステルス2」を試打してきましたのでよかったらどうぞ。

テーラーメイド「ステルス2」ドライバーの試打レビュー

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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