本サイトのコンテンツには広告及び商品プロモーションが含まれています。

【ドライバー編】「ステルス2」とスリクソン「ZX5 Mk II(マーク2)」の違いを比較解説【テーラーメイドvsダンロップ】

ゴルフクラブ・ギア

テーラーメイドゴルフは2023年の最新モデルとなる「STEALTH 2」(ステルス2)シリーズのドライバーを2023年2月17日に発売すると発表しました。

2022年に発売した「ステルス」シリーズの後継です。

前作「ステルス」で好評だった飛距離性能を引き継ぎつつ、ミスへの寛容性を高めています。

今回の「ステルス2」特徴は、カーボン素材の容量が他素材を超えたことです。ソールとクラウンを含めて、カーボンの割合を高めました。

また、前作「ステルス」で初採用された60層のカーボンツイストフェースは、新たにフェースセンター部分を厚くする積層方法を採用し、高初速エリアの拡大に成功し、フェース重量は前作と比べて約2g軽くなり、ボール初速アップを実現しました。

ヘッドのラインナップは以下の3種類です

ステルス2ドライバーをやさしく簡単に解説【ステルス2、HD、プラスの違い】

・ステルス2・・・・直進性が進化したスタンダードモデル
・ステルス2HD・・・つかまりの良いハイドローモデル
・ステルス2プラス・・・アスリート向け低スピンモデル

試打レビューのご紹介はこちら

テーラーメイド「ステルス2」ドライバーの試打レビュー

一方、スリクソンは「スリクソン ZX Mk II シリーズ」のドライバーを2022年11月19日に発売しました

2020年に発売した「スリクソン ZXシリーズ」の後継となります。

フルチタン構造「シームレス」とエッジをさらに丸く、厚くした「エッジレス」なヘッドによるスムーズで大きなたわみが衝撃のインパクトを生み出し、驚異のボールスピードを実現しています。

「ZXシリーズ」ドライバーは、2021年の「マスターズ」を制覇した松山英樹選手が使用していることで有名です。

今作は2代目「Mk II(マークツー)」となりました。

ヘッドは「ZX5 Mk II」「ZX5 Mk II LS」「ZX7 Mk II」の3タイプです。

・ZX5 Mk II…大きな飛距離と寛容性
・ZX5 Mk II LS…低スピンの強弾道
・ZX7 Mk II…大きな飛距離と操作性

試打レビュー・感想はこちら

「ZX5 Mk II」「ZX5 Mk II LS」「ZX7 Mk II」ドライバーの試打レビュー・感想

今回は、スタンダードモデルの「ステルス2」ドライバーと「ZX5 Mk II」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「STEALTH2」(ステルス2)ドライバーの特徴をご紹介

「STEALTH2」(ステルス2)ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。

今回の特徴は以下の4つです。

・60層カーボンツイストフェース
・カーボン容量の拡大

・上質なサウンド
・高慣性モーメントと最適な打ち出し角

60層カーボンツイストフェース

フェースの軽量化を始め、さまざまな改良が施されています。

エネルギー伝達効率向上を目指す新構造カーボンフェース設計により、ボールスピードの高初速に貢献。さらに進化した『インバーテッド・コーン・テクノロジー』と『ツイストフェース』の組み合わせにより、ミスヒット時のボール初速の低下を抑え、安定性と再現性が拡大した。

カーボン容量の拡大

カーボン素材の容量が他素材を超え、重量配分を最適化しています。

「ステルス2」では、新たに『カーボンソール』、『特殊強化カーボンコンポジットリング』を採用し、ヘッドに使用しているカーボン容量をアップ、余剰重量の重量配分を最適化。慣性モーメントが飛躍的に向上し、再現性の高いショットが可能になった。

上質なサウンド

音にもこだわっています。

サウンドエンジニアリングチームによって、カーボンソールの厚みや形状、構造から生み出される打音を徹底追及。力強さの中に心地よさを感じる上質なサウンドが完成した。

高慣性モーメントと最適な打ち出し角

ヘッド後方に25gのタングステンバックウェイトを搭載したことで高慣性モーメント化に成功。空気抵抗を減少させる『イナーシャ ジェネレーター』との相乗効果で、高い飛距離性能を保ちながら寛容性が進化した。さらにフロントウェイトを戦略的にソールに配置し、最適な打ち出し角とスピン量で打ちやすく安定したショットを実現。

出典:テーラーメイド公式HP

「ZX5 Mk II」ドライバーの特徴をご紹介

「ZX5 Mk II」ドライバーの特徴を説明していきます

進化した「REBOUND FRAME Mk II」

剛性の低いエリアと高いエリアを交互に配置し、反発力を向上しています。

きなたわみを生み出す「FLEX ZONE(剛性の低いエリア)」とパワーを逃さず、しっかりと受け止める「RIGID ZONE(剛性の高いエリア)」を交互に配置することで、反発性能が大きく向上し、驚異のボールスピードを実現。

フルチタン構造による効果

接合部がない「シームレス」構造により、高反発エリアが110%拡大しました。

フルチタン構造により接合部がない「シームレス」を実現

高慣性モーメントと低重心化により寛容性を実現

強度を維持しながらクラウン全体を薄肉化し、
生み出した余剰重量を最適配分することで、
高慣性モーメントと低重心設計を可能にし、寛容性を実現。

進化した反発性能

軽比重・高強度・高弾性チタン「Super-TIX® 51AF」を採用し、
インパクト時に大きなたわみを生み出す薄肉フェース。
従来モデルから中央部をさらに薄くすることでたわみが進化。

(出典:ダンロップ公式HP)

「ステルス2」ドライバーと「ZX5 Mk II」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「ステルス2」ドライバー(シリーズ共通)

どこまでも遠くへ、どこまでもやさしく

「ZX5 Mk II」ドライバー

フルチタン構造だからこそ実現できた「REBOUND FRAME Mk II」がスリクソン史上最大のボールスピードを実現。
大きな飛距離と寛容性を兼ね備えたZX5 Mk II ドライバー。

「ステルス2」シリーズ共通のコンセプトとして、ドライバーは飛距離性能と寛容性を特徴としています。

一方、「ZX5 Mk II」ドライバーは「REBOUND FRAME Mk II」によるボールスピード、大きな飛距離と寛容性を特徴としています。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「ステルス2」ドライバーはこのようなデザインです。

全体的なイメージや形状は前作を承継していますが少し丸みを帯びた印象です。

今回の特徴であるウエイトが見えます。

そして、「ZX5 Mk II」ドライバーはこのようなデザインです。

全体的なイメージや形状は前作を承継しています。

カラーがシルバーのデザインになりました。Mk IIのロゴが見えます。

上から見たヘッドの形状

まずは「ステルス2」ドライバーから、

全体的に光沢のあるデザインです。

前作にもあった「STERTH」の文字が若干見やすくになりました。

次に「ZX5 Mk II」ドライバーです。

黒を基調としたシンプルなデザインです。

「ステルス2」ドライバーと「ZX5 Mk II」ドライバーのスペックを比較

「ステルス2」ドライバーと「ZX5 Mk II」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「ステルス2」ドライバー 「ZX5 Mk II」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.5,10.5
ライ角(°) 56 (STD) – 60 (UPRT) 58.5
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.25
クラブ重さ(g) 300(SR) 300(SR)
シャフト重さ(g) 55(SR) 47(SR)
シャフトトルク 4.7 5.9
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D3.5 D2

ロフト角

ロフト角は、「ステルス2」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「ZX5 Mk II」ドライバーは9.5度、10.5度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は表記が変わりました。

「ステルス2」ドライバーは56 (STD) – 60 (UPRT)です。「ステルス2」ドライバーは範囲の表示になりました。スタンダードで56度、アップライトで60度です。

「ZX5 Mk II」ドライバーは58.5度です。

「ステルス2」ドライバーのスタンダード56度と比較すると、「ステルス2」の方がフラットライトで相対的にスライス軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「ステルス2」ドライバーは300g、「ZX5 Mk II」ドライバーは300gです。

クラブ重量は同じです。

シャフトの重量は「ステルス2」ドライバーが55g、「ZX5 Mk II」ドライバーは47gで「ステルス2」ドライバーの方が8g重いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

テーラーメイド「ステルス2」ドライバー:TENSEI RED TM50 (’22)(SR)

スリクソン「ZX5 Mk II」ドライバー:Diamana ZX-II50(SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは違いがあります。

「ステルス2」ドライバーは4.7、「ZX5 Mk II」ドライバーは5.9となっています。

僅かな差ですが、相対的に「ステルス2」ドライバーの方が操作性が高い、「ZX5 Mk II」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「ステルス2」ドライバーは中調子、「ZX5 Mk II」ドライバー中調子となっています。

タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは違います。

「ステルス2」ドライバーはD3.5、「ZX5 Mk II」ドライバーはD2です。

ヘッドを重く感じるのは、「ステルス2」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「ステルス2」ドライバーと「ZX5 Mk II」ドライバー~

「ステルス2」ドライバーと「ZX5 Mk II」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「ステルス2」ドライバーは、新たにフェースセンター部分を厚くする積層方法を採用し、高初速エリアの拡大に成功し、フェース重量は前作と比べて約2g軽くなり、ボール初速アップを実現、飛距離性能を引き継ぎつつ、ミスへの寛容性を向上。

・「ZX5 Mk II」ドライバーは、フルチタン構造「シームレス」とエッジをさらに丸く、厚くした「エッジレス」なヘッドによるスムーズで大きなたわみが衝撃のインパクトを生み出し、驚異のボールスピードを実現。

ライ角は「ステルス2」ドライバーは範囲表記で56~60度、「ZX5 Mk II」ドライバーは58.5度。「ステルス2」ドライバーのスタンダード56度との比較では、「ステルス2」ドライバーの方が、フラットライトで相対的にスライス軌道になりやすい。

・クラブの総重量は同じ。シャフト重量は「ステルス2」ドライバーの方が8g重い。

・シャフトトルクは「ステルス2」ドライバーは4.7で相対的に操作性が高い、「ZX5 Mk II」ドライバーは5.9で相対的に安定性が高い。

・バランスは「ステルス2」ドライバーはD3.5、「ZX5 Mk II」ドライバーはD2で、「ステルス2」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。わずかな差。

以上のような特徴です。

以上、「ステルス2」ドライバーと「ZX5 Mk II」ドライバーの違いをまとめてみました。

テーラーメイドやキャロウェイと比較して、スリクソンやダンロップはシャフトの重量が軽めの印象があります。

「ステルス2」を試打してきましたのでよかったらどうぞ。

テーラーメイド「ステルス2」ドライバーの試打レビュー

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ステルス2ドライバーをやさしく簡単に解説【ステルス2、HD、プラスの違い】

パラダイムドライバーをやさしく簡単に解説【パラダイム、X、MAX FAST、トリプルダイヤモンドの違い】

ステルス2HDとステルスHDの違いを比較解説

ステルス2プラスとステルスプラスの違いを比較解説

「ステルス2」と「パラダイム」の違いを比較解説

「ステルス2」と「ステルスグローレ」の違いを比較解説

「ステルス2」と「G430」の違いを比較解説

「ステルス2」と「ゼクシオエックス」の違いを比較解説

「ステルス2」とコブラ「KING LTDx」の違いを比較解説

「ステルス2」と「ローグST」の違いを比較解説

「ステルス2」とコブラ「エアロジェット」の違いを比較解説