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【ドライバー編】新旧コブラ「エアロジェット」と「KING LTDx」の違いを比較解説【2023年COBRA Golf】

ゴルフクラブ・ギア

プーマジャパンは2023年の最新モデルとなるコブラゴルフの新ドライバー「AEROJET」(エアロジェット)3モデルを2023年3月4日に発売すると発表しました。

「エアロジェット」は、ジェット機のスピードと空気抵抗の特性に由来しています。

ドライバーは、スイング中の空気抵抗を受けにくい「エアロダイナミクスデザイン」とフェース寄りの低い位置に吊り下げ式のウェイトによる低重心化により、速いボールスピードを実現しています。

ヘッドのラインナップは以下の3種類です

エアロジェット 高い直進性の標準モデル
エアロジェットMAX やさしさとつかまりのドロー設計モデル
エアロジェットLS 上級者向け低スピンモデル

一方で「キング LTDx」シリーズのドライバーは2022年3月12日発売でした。

「LTDx」シリーズは2016年に発売された「LTD」シリーズに由来します。

COBRA Golfは、19-20年、20-21年シーズンの2年連続の平均飛距離1位に輝いたブライソン・デシャンボー(米国)選手が契約していることで有名です。

ドライバーのラインナップは以下の3種類です。

KING LTDx スタンダードモデル
KING LTDxMAX つかまりのよいドローバイアスモデル
KING LTDxLS アスリート向けロースピンモデル
以下の記事で紹介しています。

【ドライバー比較】コブラ LTDxドライバーを簡単にやさしく解説【2022年モデルLTDxLS、LTDx、LTDxMAXの違いとは?】

試打レビューのご紹介はこちら
【ドライバー試打】コブラ「KING LTDx」の試打レビュー・感想

今回は、スタンダードモデルの「エアロジェット」ドライバーと「KING LTDx」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「AEROJET」(エアロジェット)ドライバーの特徴をご紹介

「AEROJET」(エアロジェット)ドライバーの主な特徴をご紹介します。

各モデル共通の主な特徴は以下の3つです。

・エアロダイナミクスデザイン
・パワーシェル・H.O.T フェース

・パワーブリッジ・ウェイティング

エアロダイナミクスデザイン

最大の特徴、エアロダイナミクスデザインです。

スイング中の空気抵抗を受けにくい先進的なエアロダイナミクスデザインにより、ゴルファーのスイングスピードが速くなり、飛距離アップを実現。 *赤線は、なめらかなカーブのクラウン頂点をシャフトから遠い位置にして、空気をスムーズに後方へ流す。

パワーシェル・H.O.T フェース

反発エリアが拡大しています。

フェース全体を15ポイントに分割し、AI を駆使してそれぞれを最適な厚さで設計した鍛造製法 H.O.T フェースを L カップインサートする事で、反発エリアがより拡大。

パワーブリッジ・ウェイティング

今回の特色の一つ、ウエイトのテクノロジーです。

フェース寄りの低い位置に配置した、吊り下げ式のウェイティング。フェースとソールから浮いた状態で配置することで、ボディフレックスに干渉することなく低重心化。より速いボールスピードを実現。

出典:コブラゴルフ公式HP

コブラ LTDxドライバーの特徴をご紹介

コブラ LTDxドライバーの全般的な特徴をご紹介します。

今回の主な特徴は以下の4つです。

・パワーコア・テクノロジー
・H.O.T (Highly Optimized Topology) フェーステクノロジー
・マルチマテリアル・シャーシ
・CNC ミルド インフィニティフェース

次から順番にご紹介します。

パワーコア・テクノロジー

低スピンと高初速を両立するテクノロジーです。

高初速をもたらす低重心と安定性ドライバー
パワーコア・テクノロジー、マルチマテリアルウェイトシステムは、スチール、チタン、アルミニウムの複数素材で構成されたウェイトで、ヘッド前方の低い位置へ配置することで、低スピンと高初速を両立し、最大限の飛距離を実現しました。

H.O.T (Highly Optimized Topology) フェーステクノロジー

AI設計のフェースで全体での反発性能を高めています。

H.O.T フェースデザイン
H.O.T (Highly Optimized Topology) フェーステクノロジーは、フェース全体を 15 のポイントに分割し、AI を駆使して、それぞれのポイントを戦略的な厚さで設計し、フェース全体のより広い範囲で反発性能が高まり、ボールスピードを向上させます。

マルチマテリアル・シャーシ

カーボン素材を増量し軽量化することでウエイトの配置を改善しています。

より軽く頑丈に設計
クラウンとソールに装着するカーボン素材の量を 20% 増量し、より軽量で安定したシャーシを採用したマルチマテリアル構造です。この新しい設計により、軽量化しパワーコアの低い位置と前方にウエイトを配置する事ができ、スピードを向上させることができます。

CNC ミルド インフィニティフェース

最新のコンピューター制御の削り出しで仕上げたフェースは、正確で美しい仕上げを実現しま す。またクラウン側の削り出し開始部分の見直しを行い、構えやすさが向上しました。

(出典:コブラゴルフ公式HPより)

「エアロジェット」ドライバーと「KING LTDx」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「エアロジェット」ドライバー

先進的なエアロシャイピングと低スピンと安定性を融合したモデル。高い直進性と大きな飛距離性能に、エアロシェイプがもたらすスピードが加わりました。

「KING LTDx」ドライバー

LTDx ドライバーは、高初速をもたらす低重心と安定性の究極の融合です。初めて ZERO CGna (究極の低重心)と5,000 以上の慣性モーメントを達成し、他に類を見ないドライバーを作り上げました。高弾道で大きく飛ばすとともに、抜群の安定性も両立しています。

「エアロジェット」ドライバーは、エアロダイナミクスデザインによるスイングスピードの向上が大きな特徴です。

一方、「KING LTDx」ドライバーは、究極の低重心と高い慣性モーメントによる飛びと安定性の両立です。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「エアロジェット」ドライバーはこのようなデザインです。

エアロジェットの青のイメージのカラーになりシンプルなデザインです。

そして、「KING LTDx」ドライバーはこのようなデザインです。

黄色と黒を基調としたスタイリッシュなデザインです。モデルによりウエイトの位置が異なりますが、「KING LTDx」はウエイトが後方に配置されています。

上から見たヘッドの形状

まずは「エアロジェット」ドライバーです。

コブラゴルフの「C」マークに、少し青が使われているのがポイントです。

そして「KING LTDx」ドライバーです。

上から見ると2本ラインがあるのが特徴です。コブラゴルフの「C」マークも見えます。

「エアロジェット」ドライバーと「KING LTDx」ドライバーのスペックを比較

「エアロジェット」ドライバーと「KING LTDx」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「エアロジェット」ドライバー 「KING LTDx」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 57.2 58.5
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.75
クラブ重さ(g) 不明 293(SR)(推定値)
シャフト重さ(g) 52.8(SR) 52.5(SR)
シャフトトルク 5.7 5.6
シャフト調子 先中調子 中調子
バランス D1.5 D1

ロフト角

ロフト角は、「エアロジェット」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「KING LTDx」ドライバーも9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は少し違います。

「エアロジェット」ドライバーは57.2度、「KING LTDx」ドライバーは58.5度です。

「エアロジェット」の方がフラットライトで相対的にスライス軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「エアロジェット」ドライバーは不明、「KING LTDx」ドライバーは293g(推定値)です。

クラブ重量は、掲載がなく不明です。

シャフトの重量は「エアロジェット」ドライバーが52.8g、「KING LTDx」ドライバーは52.5gで「エアロジェット」ドライバーの方が0.3g重いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

コブラ「エアロジェット」ドライバー:SPEEDER NX for COBRA(SR)

コブラ「KING LTDx」ドライバー:SPEEDER NX for Cobra(SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは少し違いがあります。

「エアロジェット」ドライバーは5.7、「KING LTDx」ドライバーは5.6となっています。

相対的に「エアロジェット」ドライバーの方が安定性が高い、「KING LTDx」ドライバーの方が操作性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「エアロジェット」ドライバーは先中調子、「KING LTDx」ドライバー中調子となっています。

先中調子は、ややヘッドが走りやすいセッティングです。

中調子は、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは少し違います。

「エアロジェット」ドライバーはD1.5、「KING LTDx」ドライバーはD1です。

ヘッドを重く感じるのは、「エアロジェット」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「エアロジェット」ドライバーと「KING LTDx」ドライバー~

「エアロジェット」ドライバーと「KING LTDx」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「エアロジェット」ドライバーは、スイング中の空気抵抗を受けにくい「エアロダイナミクスデザイン」とフェース寄りの低い位置に吊り下げ式のウェイトによる低重心化により、速いボールスピードを実現。

・「KING LTDx」ドライバーはパワーコア・テクノロジーにより低重心を実現し、H.O.T フェーステクノロジー反発性能を高め、マルチマテリアル・シャーシでウエイトの配置を改善し、高弾道で大きく飛ばすとともに、抜群の安定性も両立。

ライ角は「エアロジェット」ドライバーは57.2度、「KING LTDx」ドライバーは58.5度で、「エアロジェット」ドライバーの方が相対的にスライス軌道になりやすい。

・クラブの総重量は不明。シャフト重量は「エアロジェット」ドライバーの方が0.3g重い。

・シャフトトルクは「エアロジェット」ドライバーは5.7で相対的に安定性が高い、「KING LTDx」ドライバーは5.6で相対的に操作性が高い。わずかな差。

・バランスは「エアロジェット」ドライバーはD1.5、「KING LTDx」ドライバーはD1で、「エアロジェット」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴です。

以上、「エアロジェット」ドライバーと「KING LTDx」ドライバーの違いをまとめてみました。

コブラ「LTDx」ドライバー購入レポート!飛距離が伸びた

前作「KING LTDx」ドライバーの方が少しやさしめの印象で、各項目のセッティングを微妙に変えてきています。同じスピーダーNXでもシャフト調子(キックポイント)を変えてきています。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。

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