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【ドライバー編】コブラ「エアロジェット」と「TSR2」の違いを比較解説【COBRA Golf vsタイトリスト】

ゴルフクラブ・ギア

プーマジャパンは2023年の最新モデルとなるコブラゴルフの新ドライバー「AEROJET」(エアロジェット)3モデルを2023年3月4日に発売すると発表しました。

「エアロジェット」は、ジェット機のスピードと空気抵抗の特性に由来しています。

ドライバーは、スイング中の空気抵抗を受けにくい「エアロダイナミクスデザイン」とフェース寄りの低い位置に吊り下げ式のウェイトによる低重心化により、速いボールスピードを実現しています。

ヘッドのラインナップは以下の3種類です

エアロジェット 高い直進性の標準モデル
エアロジェットMAX やさしさとつかまりのドロー設計モデル
エアロジェットLS 上級者向け低スピンモデル

一方、タイトリストのドライバー「TSR2」「TSR3」「TSR4」が2022年9月30日に発売となりました

「TS(タイトリストスピード)」の3代目です。

過去、2018年「TS」、2020年「TSi」とリリースしてきました。

「TSR」シリーズの大きな特徴は、以下とおりです。
・空気抵抗を減らす「ボートテール」形状によりヘッドスピード向上。
・フェーステクノロジー「VFT(部分肉厚設計)」を採用し、ボール初速を最大化

ラインアップは、以下の3タイプです。
・TSR2…飛距離性能と安定感のバランス
・TSR3…「SureFit® CG トラック」で弾道調節
・TSR4…ソール2カ所のウエイト調整で低スピン

「TSR2」「TSR3」「TSR4」ドライバーをやさしく簡単に解説【2022年モデル】

今回は、スタンダードモデルの「エアロジェット」ドライバーと「TSR2」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「AEROJET」(エアロジェット)ドライバーの特徴をご紹介

「AEROJET」(エアロジェット)ドライバーの主な特徴をご紹介します。

各モデル共通の主な特徴は以下の3つです。

・エアロダイナミクスデザイン
・パワーシェル・H.O.T フェース

・パワーブリッジ・ウェイティング

エアロダイナミクスデザイン

最大の特徴、エアロダイナミクスデザインです。

スイング中の空気抵抗を受けにくい先進的なエアロダイナミクスデザインにより、ゴルファーのスイングスピードが速くなり、飛距離アップを実現。 *赤線は、なめらかなカーブのクラウン頂点をシャフトから遠い位置にして、空気をスムーズに後方へ流す。

パワーシェル・H.O.T フェース

反発エリアが拡大しています。

フェース全体を15ポイントに分割し、AI を駆使してそれぞれを最適な厚さで設計した鍛造製法 H.O.T フェースを L カップインサートする事で、反発エリアがより拡大。

パワーブリッジ・ウェイティング

今回の特色の一つ、ウエイトのテクノロジーです。

フェース寄りの低い位置に配置した、吊り下げ式のウェイティング。フェースとソールから浮いた状態で配置することで、ボディフレックスに干渉することなく低重心化。より速いボールスピードを実現。

出典:コブラゴルフ公式HP

「TSR2」ドライバーの特徴をご紹介

「TSR2」「TSR3」「TSR4」ドライバーの特徴をまとめると以下の通りです。

テクノロジー TSR2 TSR3 TSR4
マルチプラトー VFTデザイン
スピードリングVFTフェースデザイン
エアロスペース グレードチタン
進化したエアロダイナミクス
SufeFit 調整機能
「SureFit® CG トラック」による精密チューニング
スピン性能を最適化するウェイト調整機能

次から順番に説明していきます

マルチプラトー VFTデザイン(TSR2・TSR4)

「TSR2」「TSR4」に採用されているフェースデザインのテクノロジーです。

この新しいデザインは、フェース内側全面の肉厚差を精密に設計し加工することで、高い反発力をフェースの広範囲で実現します。つまりオフセンターヒットしても、驚くほどの許容性とボールスピードをフェース全体で生み出すことができるのです。

エアロスペース グレードチタン

フェースに使用されている素材です。

TSRのフェースに使用されている素材は、NASAをはじめとする航空宇宙産業で採用されている希少なチタン素材です。採用理由はただ一つ、地球上で最も高いパフォーマンスをもつ素材であると考えるからです。強度、反発性、耐久性、すべての面で独自の特性を持ち、TSRドライバーの驚異的なスピードパフォーマンスを生み出す大きな原動力となっています。

進化したエアロダイナミクス

空気抵抗を抑えるクラブ形状のテクノロジーです。

タイトリスト スピードプロジェクトではそのスタート当初から、クラブスピードを向上させる重要な要素の一つとして“空気抵抗の低減“に取り組んできました。TSRメタルでは、ウェイトが格納されているソール後部の新しい”ボートテール”シェイプを含め、ヘッド全体のエアロダイナミクスを向上させ、スイング中の空気抵抗を抑えることに成功しています。

SufeFit 調整機能

 ロフト角とライ角調整機能が付いています。いわゆるカチャカチャです。

よりフィットするドライバーは、より良いパフォーマンスを発揮します。SureFit調整機能は、フィッターにTSRの性能を個々のプレーヤーのニーズにピッタリと合わせる柔軟性を与え、より純粋で安定したコンタクトをサポートします。

(出典:タイトリスト公式HPより)

「エアロジェット」ドライバーと「TSR2」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「エアロジェット」ドライバー

先進的なエアロシャイピングと低スピンと安定性を融合したモデル。高い直進性と大きな飛距離性能に、エアロシェイプがもたらすスピードが加わりました。

「TSR2」ドライバー

驚異のスピードと安定性
タイトリスト史上最高のスピード性能と弾道安定性を追求しながら、多くのツアープレーヤーが認める、さらに美しく安心感溢れるシェイプへと進化。飛距離と許容性の完璧なバランス、高打ち出し、低スピン、そしてスピード性能を究め、ティショットのパフォーマンスをかつてないほど引き上げます。

「エアロジェット」ドライバーは、エアロダイナミクスデザインによるスイングスピードの向上が大きな特徴です。

一方、「TSR2」ドライバーは、許容性とスピード性能が特徴です。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「エアロジェット」ドライバーはこのようなデザインです。

エアロジェットの青のイメージのカラーになりシンプルなデザインです。

そして、TSR2」ドライバーはこのようなデザインです。

前作よりもすっきりシンプルになったように感じます。

上から見たヘッドの形状

まずは「エアロジェット」ドライバーです。

コブラゴルフの「C」マークに、少し青が使われているのがポイントです。

次に「TSR2」ドライバーです。

黒のデザインにTSRのロゴがデザインされています。前作と同じようなデザインです。

「エアロジェット」ドライバーと「TSR2」ドライバーのスペックを比較

「エアロジェット」ドライバーと「TSR2」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「エアロジェット」ドライバー 「TSR2」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 8.0,9.0,10.0,11.0
ライ角(°) 57.2 58.5
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.5
クラブ重さ(g) 不明 303(SR)
シャフト重さ(g) 52.8(SR) 52(SR)
シャフトトルク 5.7 5.9
シャフト調子 先中調子 先中調子
バランス D1.5 D3

ロフト角

ロフト角は、「エアロジェット」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「TSR2」ドライバーは8度、9度、10度、11度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は少し違います。

「エアロジェット」ドライバーは57.2度、「TSR2」ドライバーは58.5度です。

「エアロジェット」の方がフラットライトで相対的にスライス軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「エアロジェット」ドライバーは不明、「TSR2」ドライバーは303gです。

クラブ重量は、「エアロジェット」ドライバーは掲載なく不明です。

シャフトの重量は「エアロジェット」ドライバーが52.8g、「TSR2」ドライバーは52gで「エアロジェット」ドライバーの方が0.8g重いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

コブラ「エアロジェット」ドライバー:SPEEDER NX for COBRA(SR)

タイトリスト「TSR2」ドライバー:TSP111 50(SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは少し違いがあります。

「エアロジェット」ドライバーは5.7、「TSR2」ドライバーは5.9となっています。

僅かな差ですが、相対的に「エアロジェット」ドライバーの方が操作性が高い、「TSR2」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「エアロジェット」ドライバー先中調子、「TSR2」ドライバー先中調子となっています。

先中調子は、ややヘッドが走りやすいセッティングです。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは違います。

「エアロジェット」ドライバーはD1.5、「TSR2」ドライバーはD3です。

ヘッドを重く感じるのは、「TSR2」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「エアロジェット」ドライバーと「TSR2」ドライバー~

「エアロジェット」ドライバーと「TSR2」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「エアロジェット」ドライバーは、スイング中の空気抵抗を受けにくい「エアロダイナミクスデザイン」とフェース寄りの低い位置に吊り下げ式のウェイトによる低重心化により、速いボールスピードを実現。

・「TSR2」ドライバーは、空気抵抗を減らす「ボートテール」形状によりヘッドスピードを向上、フェーステクノロジー「VFT(部分肉厚設計)」を採用し、ボール初速を最大化。

ライ角は「エアロジェット」ドライバーは57.2度、「TSR2」ドライバーは58.5度で、「エアロジェット」ドライバーの方が相対的にスライス軌道になりやすい。

・クラブの総重量は不明。シャフト重量は「エアロジェット」ドライバーの方が0.8g重い。

・シャフトトルクは「エアロジェット」ドライバーは5.7で相対的に操作性が高い、「TSR2」ドライバーは5.9で相対的に安定性が高い。わずかな差。

・バランスは「エアロジェット」ドライバーはD1.5、「TSR2」ドライバーはD3で、「エアロジェット」ドライバーの方がヘッドを軽く感じる。

以上のような特徴です。

以上、「エアロジェット」ドライバーと「TSR2」ドライバーの違いをまとめてみました。

バランスが大きく違う印象です。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。

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