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【ウエッジ編】ピン「グライド4.0」ウェッジの4種類を比較解説【S・EYE2・W・Tの選び方】

ウェッジ

ピンゴルフの「GLIDE(グライド) 4.0 ウェッジ」は2022年5月13日発売です。

「ブレないヘッドで、結果が変わる。」

2019年発売の前作「GLIDE 3.0 ウェッジ」と比較して、安定したスピン量とミスヒットへの強さ、ヘッドのブレにくさが向上

「エメリーブラスト仕上げ」により、あらゆる状況でスピンの再現性と、番手別に溝の間隔と角度を設計することで、状況に応じた最適なスピン量を生み出す。

「グライド4.0」ウェッジは、ソールグラインドの形状が違う4タイプ(S・EYE2・W・T)をラインナップしています。

ウェッジは一概には言えませんが傾向として、Wが最も易しく、Sが標準、Tが最も難しい、EYE2は対バンカー用というイメージです。

通常はSグラインドを選ぶといいそうです。

今回は「グライド4.0」ウェッジS・EYE2・W・Tの違いを比較をします。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「グライド4.0」ウェッジのコンセプト

「グライド4.0」ウェッジは以下のようなコンセプトとなっています。

ブレないヘッドで、結果が変わる。

安定したスピン量とミスヒットへの強さを備え、ヘッドがブレにくい性能に仕上げられていることが特徴です。

「グライド4.0」ウェッジの特徴

「グライド4.0」ウェッジの売りとなるテクノロジーを見ていきましょう。

究極のスピン性能を誇る新フェース

コンディションの悪い中でも安定したスピン量を発揮します。

番手別の削り出し溝とエメリーブラスト、疎水性の高いハイドロパールクローム仕上げにより、濡れた状態やラフからでも安定したスピン量と理想の摩擦力を可能に。

エメリーブラスト仕上げ

摩擦量増加のテクノロジーです。

表面をあえて粗目に仕上げることで摩擦力が増し、あらゆる状況でスピンの再現性が向上。

番手別に求められる最適なスピン量を実現

番手ごとの溝設計です。

溝の間隔と角度を番手別に設計することでフルショットでもハーフショットでも番手別に求められる最適なスピン量を実現。

打感と寛容性に優れた新構造

寛容性を高める重量配分です。

ヘッド素材には、軟鉄8620カーボンスチールを採用。さらにエラストマーCTPを約36%拡大し、心地良い打感と打球音を実現する。極限まで重量周辺配分設計された新構造で、寛容性に優れ、ミスヒットにも強い。(前作比/当社調べ)

(出典:ピンゴルフ公式HPより)

「グライド4.0」ウェッジのデザイン

「グライド4.0」ウェッジはこのようなデザインです。

ヘッド仕上げは、ハイドロパールクローム仕上げです。

出典:ピンゴルフ公式HP

タングステンウェイトの黒と白の色違いがかっこいいですね。

「グライド4.0」ウェッジのタイプ別のスペックを比較

「グライド4.0」ウェッジの4タイプを比較してみましょう。

4タイプのラインナップ

「グライド4.0」ウェッジはS・EYE2・W・Tの4タイプのGRINDがラインナップされています。

イメージとしては、Wが最も易しく、Sが標準、Tが最も難しい、EYE2は対バンカー用というイメージです。

タイプ 特徴
S あらゆるライからでも対応可能。大体のメーカーが「S」はスタンダード。
EYE2 バンカーから楽に脱出可能。バンカーに特化したモデル。
W 最もソール幅が広く、ダフリ防止に効果的。やさしさ重視モデル
T グリーン周りからの多彩なショットに最適。どちらかというと上級者向け。

それぞれの用途に合わせてグラインドが用意されています。

やさしさを求めるなら「W」、フェースを開いて球を操作するなら「T」、バンカー対策として「EYE2」という選び方もできそうです。

「W」はハイバウンス、「T」はローバウンスです。

バウンスとは、ヘッドの下のソール部分の膨らみことです。
バウンス角は、シャフトを水平にした時にリーディングエッジからソールの膨らみ部分がどのくらい出ているかを表しています(下図参照)。

一般的に、バウンス角12度以上をハイバウンス、8度以下をローバウンスと言ったりします。
ハイバウンスは、出っ張っているので、ヘッドが少し手前から入ってもソールが滑ってくれます。また、クラブがボールの下を潜ってボールが飛ばなくなるというミスが起こりにくいです。
ローバウンスは、ソールが滑り度合いは弱くなりますが、ボールが沈んでる場合など、ボールに直接を打つ必要がある時に適しています。

次から詳しくスペックを比較していきます。

ロフト角とバウンス角

まずはウェッジにおいて注目されるロフト角とバウンス角のラインナップをまとめてみます。

ラインナップのサマリー

グラインド S EYE2 W T
ロフト角(°) 46~60 54~60 54~60 58~60
バウンス角(°) 12,10 10,8 14 6

ロフトは7種類、仕上げは1種類での展開

「グライド4.0」ウェッジのロフトラインアップは、46度から60度まで、48度がなくて2度刻みの計7種類。

仕上げは、ハイドロパールクローム仕上げ1種類の展開です。

細かいラインナップは以下のとおりです。

各グラインドの数値はバウンス角です。

ロフト角(°) S EYE2 W T
46 12
48
50 12
52 12
54 12 10 14
56 12 10 14
58 10 8 14 6
60 10 8 14 6

「W」はハイバウンス、「T」はローバウンスのウェッジです。

例えば、「S」は46~56度までが12度、58,60度は10度と、同じグラインドタイプでも、ロフト角に合わせてバウンス角を変えています。

では次に、すべてのグラインドタイプのラインナップがある58度のスペックを比較してみます。

58度のスペック比較

58度のウェッジのスペックを比較してみたいと思います。

シャフトについては、以下6種類あります。

・「N.S.PRO MODUS³ TOUR 115(S)」

・「N.S.PRO MODUS³ TOUR 105(S)」

・「N.S.PRO 950GH neo(S)」 

・「N.S.PRO 850GH neo(S)」 

・「Z-Z115」 

・「DG EX TOUR ISSUE」

今回は「N.S.PRO MODUS³ TOUR 115 (S)」で比較します。

 

項目  S EYE2 W T
ロフト角(°) 58 58 58 58
バウンス角(°) 10 8 14 6
ライ角(°) 64.5 64.5 64.5 64.5
クラブ長さ(インチ) 35 35 35 35
クラブ重さ(g) 約438※ 約438 約438 約438
バランス D2 D2 D2 D2

※重量は(56度 Sグラインド・N.S.PRO MODUS³ TOUR 105(S)

シャフトスペック

項目  Z
シャフト重さ(g) 106.5
シャフト調子 元調子
シャフトトルク 1.7

バウンス角

「S」は10度
「EYE2」は8度
「W」は14度
「T」は6度です。

「W」はハイバウンス、「T」はローバウンスです。

ライ角

ライ角は64.5度で4タイプ共通です。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は約438gで共通です(56度の重量)。

シャフトは106.5gです。

以下のシャフトです。

・「N.S.PRO MODUS³ TOUR 105(S)」

シャフト調子

シャフト調子は元調子です。

元調子は、切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。

元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。

中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

フェースプログレッション

フェースプログレッションは、掲載はありませんでしたが、ストレートネックということです。

フェースプログレッションとは、ストレートネックとかグースネックという表現もされたりします。ストレートネックはフェースプログレッションが大きく、グースネックになるとフェースプログレッションは小さくなります。一般的にフェースプログレッションが大きいとボールが上がりやすくコントロールしやすい反面ボールがつかまり難い。小さいとその逆となります。

バランス

バランスはD2で共通です。

ウエッジは一般的にヘッドを重く感じる傾向の設定です。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします

まとめ ~ピンゴルフ「グライド4.0」ウェッジ~

今回は、ピン「グライド4.0」ウェッジの4タイプを比較してみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・ピン「グライド4.0」ウェッジはS・EYE2・W・Tの4タイプのGRINDを用意。

・ライ角は64度、バランスはD3で共通。

・「グライド4.0」ウェッジのロフトラインアップは、46度から60度まで、48度がなくて2度刻みの計7種類。

・仕上げは、ハイドロパールクローム仕上げ1種類。

・Wが最も易しく、Sが標準、Tが最も難しい、EYE2は対バンカー用のイメージ。

以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。

以上、ピン「グライド4.0」ウェッジについてまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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