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【ドライバー編】「ビッグバーサ(2023年モデル)」と「パラダイム」の違いを比較解説【キャロウェイ】

ゴルフクラブ・ギア

キャロウェイゴルフは2023年モデル「ビッグバーサ」シリーズのドライバーを2023年7月14日から発売すると発表しました。

今回の「ビッグバーサ」ドライバー(2023)は、スライサーのスイングに徹底的にフォーカスしたスライスキラー。

とにかくボールがつかまるようにするべく、ドローバイアスの度合いはPARADYM Xドライバー以上に設定しています。

安心感、安定感抜群のヘッドシェイプ、AILBREAKテクノロジーや、ビッグサイズに合わせて調整されたAI FLASHフェースが、高初速でストレートな飛びをやさしく実現します。

一方、パラダイムシリーズのドライバーは2023年2月24日の発売です。

「PARADYM」は「Paradigm shift(パラダイムシフト)」に由来しています。

それまで当然と考えられていた「飛距離とやさしさのどちらかを犠牲にする時代の終わり」を意味することからが付けられたネーミングです。

業界初の360°カーボンシャーシが余剰重量を再配分し、フェース側ではスピードを、ソール後方部ではやさしさを最大化。爆発的な飛距離を実現し、さらに着弾範囲のバラつきを約15%抑制したとのことです。

ヘッドのラインナップは以下の4種類です

パラダイム 飛びとやさしさのスタンダードモデル
パラダイムX やさしさとつかまり重視モデル
パラダイムMAX FAST(マックスファクト) つかまる軽量モデル
パラダイム♦♦♦(トリプルダイヤモンド) アスリート向けモデル

パラダイムドライバーをやさしく簡単に解説【パラダイム、X、MAX FAST、トリプルダイヤモンドの違い】

今回は、「ビッグバーサ」ドライバー (2023)と「パラダイムドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「ビッグバーサ」ドライバー (2023)の特徴をご紹介

主な特徴は以下の4つです。

・自信を持って振っていける、ビッグサイズのヘッド
・モデル専用のX字型JAILBREAKテクノロジーを搭載
・AI FLASHフェースは、大きなフェースを考慮したものに
・PARADYM Xドライバー以上のドローバイアス

自信を持って振っていける、ビッグサイズのヘッド

アドレス時の安心感が増すビッグサイズヘッドです。

新しくなった「BIG BERTHAドライバー」は、スライスを防止し、さらにやさしく飛ばせる性能を実現するために、あらゆる部分がブラッシュアップされています。ヘッド形状では、構えたときのヘッドの投影面積が前作よりも拡大。しかも、このサイズアップをフェースの面積も増やしながら行っているところが特筆すべき点です。アドレス時の安心感やボールへの当てやすさは、驚異的とも言えるレベルです。

モデル専用のX字型JAILBREAKテクノロジーを搭載

どこに当たっても飛ぶJAILBREAKテクノロジーも進化しています。

テクノロジーでは、PARADAYMシリーズのドライバーで搭載されているものにも近いX字型を採用。クラウンとソールの無駄なたわみを抑制し、安定して驚異的なボールスピードを実現するだけでなく、AIの設計により、軽量化も達成。低重心化や慣性モーメントのアップにも貢献しています。設計はAIによるもので、PARADAYMと近い形状ではありながら、BIG BERTHAドライバーの特性に合わせてつくられています。

AI FLASHフェースは、大きなフェースを考慮したものに

AI設計の大きなフェース面です。

BIG BERTHAドライバーのフェース面はとても大きなものとなっていますが、AIによるFLASHフェースの設計も、前作以上に多くの条件下で行われています。拡大した面積にも対応したものとなっているなど、高初速エリアが大きくなっていることでフェースのどこで打ってもより高いボールスピードを実現。また、スピン量も適正となるようにされているため、ストレートで大きな飛びをこれまで以上に簡単に打っていくことが可能です。

PARADYM Xドライバー以上のドローバイアス

パラダイムXドライバーを超えるつかまりやすさです。

クラウンには、キャロウェイのウッドではすっかりおなじみのトライアクシャルカーボンを採用。ヘッドの軽量化や低重心化、慣性モーメントの向上などには、なくてはならない素材です。ヘッド自体の特性は、ヒール側にウェイトを搭載することにより、PARADYM Xドライバーを超えるレベルのドローバイアスとなっており、同時にかなりの低重心化と浅重心化も行われているため、無駄なスピンが減少し、吹き上がるような弾道やスライスボールを軽減。ここでも、しっかりつかまった、ストレートで大きな飛びを実現しやすくしています。

(出典:キャロウェイ公式HP

「パラダイム」ドライバーの特徴をご紹介

主な特徴は以下の5つです。

・業界初360°カーボンシャーシが起こしたパラダイムシフト
・約25%軽量化され、スリムになったJAILBREAKテクノロジー

・新しいAI FLASHフェースが、前後左右のバラつきを補正
・約13.5gのペリメーターウェイトなどで前作以上の慣性モーメント
・オーソドックスで構えやすい、洋ナシ型に近いフォルム

業界初※360°カーボンシャーシが起こしたパラダイムシフト

ヘッドの中間部分(シャーシ)がカーボンになり大幅に軽量化しました。

「まさに名前のとおりのパラダイムシフトを起こしたと言えるのが、業界初の360°カーボンシャーシです。ヘッドの中間部分のうち、クラウン側をトライアクシャルカーボン、ソール側をフォージドカーボンで構成し、金属部分を完全に排除。これにより従来では考えられなかったほどの軽量化と余剰重量の創出が達成され、飛距離性能とやさしさを極限まで妥協することなく最大化することが可能となりました。中間部の軽量化は、すべてチタンにした場合と比較して、じつに約44%にも上ります。※特許申請中

約25%軽量化され、スリムになったJAILBREAKテクノロジー

どこ当たっても飛ぶ「JAILBREAKテクノロジー」も新しくなって軽量化しました。

ヘッド前方部では、最大限の飛距離性能を追い求めるべく、よりボールスピードを高めることのできる最適な形状をAIが設計。その結果として導かれたのが、フェースカップ構造、よりスリムな形状となったJAILBREAKテクノロジーでした。フェースカップは、新しいJAILBREAKテクノロジーの効果も手伝って、フェースの際までたわませることが可能。一方でJAILBREAKテクノロジーは、前作のJAILBREAK AI SPEED FRAMEよりも約25%軽量になりながら、ボディの剛性バランスをしっかりと維持し、フェース全体でボールスピードを向上させることに貢献しています。

新しいAI FLASHフェースが、前後左右のバラつきを補正

AI設計のフェースも一新しています。

AI FLASHフェースも、さらに複雑な演算を行わせたことで大きく進化を果たしました。今回は、飛びの3要素に加え、ボール着弾地点の範囲を小さくすることも考慮した新たなアルゴリズムによって、AIが設計開発。打点などがずれても、フェースが狙ったターゲットへと飛んでいく弾道に補正します。キャロウェイゴルフのテストでは、着弾範囲のバラつきを約15%も抑制*したことが確認できています。もちろん、AIの設計はモデル別に行われておりターゲットにあった性能が発揮されるように設計されています。
*テストレンジでROGUE ST MAXドライバーとPARADYMをプレーヤーテストし、PARADYMの着弾範囲(楕円面積)が約15%縮小した結果に基づくもちろん、AIの設計はモデル別に行われています。

約13.5gのペリメーターウェイトなどで前作以上の慣性モーメント

スタンダードモデルの「PARADYMドライバー」では、ヘッド後部に約13.5gのペリメーターウェイトを搭載したことなどもあり、前作よりも慣性モーメントが大きくアップしています。もちろん、ペリメーターウェイトの位置調整により、弾道を好みのものへとチューニングすることもできます。

オーソドックスで構えやすい、洋ナシ型に近いフォルム

「PARADYMドライバー」のヘッドは、ROGUE ST MAXドライバーよりもやや洋ナシ型でオーソドックスに近い、とても構えやすい形状となっています。ロフト設定は、9度、10.5度、12度の3種類。アジャスタブルホーゼルを採用しているため、ロフト角、ライ角を調整することもできます。

「ビッグバーサ」ドライバーと「パラダイム」ドライバーの比較

クラブのコンセプト比較

「ビッグバーサ(2023)」ドライバー

つかまりビッグで、スライスゼロへ。
この安定感でゴルフが楽しくなる

「パラダイム」ドライバー

飛びとやさしさの妥協なき融合
時代を変革するスタンダードモデル

「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは、スライスの撲滅がコンセプトです。

一方、「パラダイム」ドライバーは、飛びとやさしさの劇的変化(パラダイムシフト)です。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「ビッグバーサ(2023)」ドライバーはこのようなデザインです。

赤と黒のデザインでスポーティです。

そして、「パラダイム」ドライバーはこのようなデザインです。

青を基調とした高級感のあるデザインです。

上から見たヘッドの形状

まずは「ビッグバーサ(2023)」ドライバーから、

黒を基調としています。

「BB(BIG BERTHA)」のロゴが見えます。

次に「パラダイム」ドライバーです。

上からの視点も青系のカッコいいデザインです。

「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「パラダイム」ドライバーのスペックを比較

「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「パラダイム」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「ビッグバーサ(2023)」ドライバー 「パラダイム」ドライバー
ロフト角(°) 10.5 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 60 59
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.375 45.5
クラブ重さ(g) 299(SR) 305(SR)
シャフト重さ(g) 52(SR) 51(SR)
シャフトトルク 4.4 4.7
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D3.5 D3.5

ロフト角

ロフト角は、「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは10.5度、「パラダイム」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。

両者とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は少し違います。

「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは60度、「パラダイム」ドライバーは59度です。

「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方がアップライトで相対的にフック軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは299g、「パラダイム」ドライバーは305gです。

クラブ重量は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が6g軽いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

キャロウェイ「ビッグバーサ(2023)」ドライバー:SPEEDER NX for Callaway(SR)

キャロウェイ「パラダイム」ドライバー:VENTUS TR 5 for Callaway(SR)

シャフトの重さは、「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは52g、「パラダイム」ドライバーは51gで、「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が1g重いです。

シャフトトルク

シャフトトルクは少し違います。

「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは4.4、「パラダイム」ドライバーは4.7です。

相対的に「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が操作性が高い、「パラダイム」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは中調子、「パラダイム」ドライバーも中調子となっています。

中調子は、タメも作りやすくヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは同じです。

「ビッグバーサ(2023)」ドライバーはD3.5、「パラダイム」ドライバーもD3.5です。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「パラダイム」ドライバー~

「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「パラダイム」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「ビッグバーサ(2023)」ドライバーはスライサーのスイングに徹底的にフォーカス。とにかくボールがつかまるようにするべく、ドローバイアスの度合いはPARADYM Xドライバー以上に設定。安心感、安定感抜群のヘッドシェイプ、AILBREAKテクノロジーや、ビッグサイズに合わせて調整されたAI FLASHフェースが、高初速でストレートな飛びをやさしく実現。

・「パラダイム」ドライバーは「飛距離とやさしさのどちらかを犠牲にする時代の終わり」を意味するネーミング。業界初の360°カーボンシャーシが余剰重量を再配分し、フェース側ではスピードを、ソール後方部ではやさしさを最大化。爆発的な飛距離を実現し、着弾範囲のバラつきを約15%抑制

ライ角は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは60度、「パラダイム」ドライバーは59度で「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が、アップライトで相対的にフック軌道になりやすい。

・クラブの総重量は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が6g軽い。シャフト重量は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が1g重い。

・シャフトトルクは「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは4.4で相対的に操作性が高い、「パラダイム」ドライバーは4.7で相対的に安定性が高い。

・バランスは「ビッグバーサ(2023)」ドライバーはD3.5、「パラダイム」ドライバーもD3.5で同じ。

以上のような特徴です。

スライス撲滅がコンセプトの「ビッグバーサ(2023)」ドライバー、一度試打してみたいですね。

以上、「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「パラダイム」ドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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