キャロウェイゴルフは2023年モデル「ビッグバーサ」シリーズのドライバーを2023年7月14日から発売すると発表しました。
今回の「ビッグバーサ」ドライバー(2023)は、スライサーのスイングに徹底的にフォーカスしたスライスキラー。
とにかくボールがつかまるようにするべく、ドローバイアスの度合いはPARADYM Xドライバー以上に設定しています。
安心感、安定感抜群のヘッドシェイプ、AILBREAKテクノロジーや、ビッグサイズに合わせて調整されたAI FLASHフェースが、高初速でストレートな飛びをやさしく実現します。
一方、キャロウェイは、最高級素材を使用し開発した「グレート ビッグバーサ(GREAT BIG BERTHA)」シリーズを2022年11月11日に発売しました。
「グレート ビッグバーサ」 ドライバーはクラウン、ソールのトウ側にそれぞれ異なる軽量のカーボンを採用し、同社の「ローグ ST」ドライバーに比べて約8gの軽量化に成功しています。
余剰重量を最適配分する設計により慣性モーメントを最大化し、より軽やかにより遠くに飛ばせるヘッドとなりました。
今回は、「ビッグバーサ」ドライバー (2023)と「グレートビッグバーサ」ドライバー(2022)の2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「ビッグバーサ」ドライバー (2023)の特徴をご紹介
主な特徴は以下の4つです。
・モデル専用のX字型JAILBREAKテクノロジーを搭載
・AI FLASHフェースは、大きなフェースを考慮したものに
・PARADYM Xドライバー以上のドローバイアス
自信を持って振っていける、ビッグサイズのヘッド
アドレス時の安心感が増すビッグサイズヘッドです。
新しくなった「BIG BERTHAドライバー」は、スライスを防止し、さらにやさしく飛ばせる性能を実現するために、あらゆる部分がブラッシュアップされています。ヘッド形状では、構えたときのヘッドの投影面積が前作よりも拡大。しかも、このサイズアップをフェースの面積も増やしながら行っているところが特筆すべき点です。アドレス時の安心感やボールへの当てやすさは、驚異的とも言えるレベルです。
モデル専用のX字型JAILBREAKテクノロジーを搭載
どこに当たっても飛ぶJAILBREAKテクノロジーも進化しています。
テクノロジーでは、PARADAYMシリーズのドライバーで搭載されているものにも近いX字型を採用。クラウンとソールの無駄なたわみを抑制し、安定して驚異的なボールスピードを実現するだけでなく、AIの設計により、軽量化も達成。低重心化や慣性モーメントのアップにも貢献しています。設計はAIによるもので、PARADAYMと近い形状ではありながら、BIG BERTHAドライバーの特性に合わせてつくられています。
AI FLASHフェースは、大きなフェースを考慮したものに
AI設計の大きなフェース面です。
BIG BERTHAドライバーのフェース面はとても大きなものとなっていますが、AIによるFLASHフェースの設計も、前作以上に多くの条件下で行われています。拡大した面積にも対応したものとなっているなど、高初速エリアが大きくなっていることでフェースのどこで打ってもより高いボールスピードを実現。また、スピン量も適正となるようにされているため、ストレートで大きな飛びをこれまで以上に簡単に打っていくことが可能です。
PARADYM Xドライバー以上のドローバイアス
パラダイムXドライバーを超えるつかまりやすさです。
クラウンには、キャロウェイのウッドではすっかりおなじみのトライアクシャルカーボンを採用。ヘッドの軽量化や低重心化、慣性モーメントの向上などには、なくてはならない素材です。ヘッド自体の特性は、ヒール側にウェイトを搭載することにより、PARADYM Xドライバーを超えるレベルのドローバイアスとなっており、同時にかなりの低重心化と浅重心化も行われているため、無駄なスピンが減少し、吹き上がるような弾道やスライスボールを軽減。ここでも、しっかりつかまった、ストレートで大きな飛びを実現しやすくしています。
(出典:キャロウェイ公式HP)
「グレート ビッグバーサ」ドライバーの特徴をご紹介
「グレート ビッグバーサ」ドライバーの特徴を説明していきます。
・FLASHフェースで、大きな飛びをやさしく
・JAILBREAK AIスピードフレームが、パワーを無駄なく伝達
・シャフトは3フレックスすべて、40g台の軽量モデル
ROGUE STシリーズと比べて、約8gもの軽量化
ローグSTシリーズと比較して大きな軽量化が図られています。
「GREAT BIG BERTHAドライバー」のヘッドは、徹底的な軽量化が図られており、ROGUE STシリーズのドライバー(MAX、MAX LS、MAX D)よりも、約8g軽くつくられています。この軽量化に貢献しているのが素材で、ボディには軽比重の8-1-1チタン、クラウンにはトライアクシャル・カーボン、ソールのトウ側にはフォージド・カーボンコンポジットを採用。とくにフォージド・カーボンコンポジットソールは、ROGUE STシリーズと比べて30gも多い余剰重量を生み出しています。もちろん、これらの余剰重量は最適な場所に再配置され、高慣性モーメント化に貢献。インパクト時のヘッドを安定させ、より大きな飛びをやさしく放つことができます。
FLASHフェースで、大きな飛びをやさしく
AI設計のフェースでミスに強いです。
「GREAT BIG BERTHAドライバー」のフェースは、強度と弾性力に優れる鍛造FS2Sチタンでつくられたラージフェースとなっており、このモデル専用にAIが設計したFLASHフェースも採用されています。スピン量、打ち出し角、ボール初速、ターゲットゴルファーの傾向など、さまざまな要素を考慮しながらAIが設計とテストを繰り返し完成したもので、芯で捉えたときだけでなく、オフセンターヒット時においても、低スピンの高いボール初速を生み出します。
JAILBREAK AIスピードフレームが、パワーを無駄なく伝達
キャロウェイお馴染みのどこにあたっても飛ぶテクノロジーです。
FLASHフェースとともに高いボール初速をもたらすのが、キャロウェイのドライバーではもうおなじみとなったJAILBREAK AIスピードフレームです。クラウンとソールをしっかりつなぎとめることにより、インパクトのパワーが無駄なくフェースに集中。フェースが効率良くたわむことで、ボールに大きな推進力を与えます。
シャフトは3フレックスすべて、40g台の軽量モデル
シャフトは40g台の軽量シャフトを使用しています。シャフトは人気のスピーダーNXです。
「GREAT BIG BERTHAドライバー」は10.5度のみのラインアップですが、アジャスタブルホーゼルの採用により、ロフトを-1~+2度まで変更することができ、打ち出しを理想の高さにすることが可能です。また、同時にライ角を変えることで、ボールのつかまり度合いも調整できます。シャフトには、S、SR、Rの3種類のフレックスが用意されており、いずれも40g台の軽量設計。クラブ重さはすべて290gを切り、スイングバランスもC9と軽い数値となっているため、しなやかに力強く振り切ってボールを気持ち良く飛ばしていくことができます。
(出典:キャロウェイ公式HP)
「ビッグバーサ」ドライバーと「グレートビッグバーサ」ドライバーの比較
クラブのコンセプト比較
「ビッグバーサ(2023)」ドライバー
つかまりビッグで、スライスゼロへ。
この安定感でゴルフが楽しくなる
「グレート ビッグバーサ」ドライバー
キャロウェイの最新テクノロジーをハイグレード素材で形にした、
スーパープレミアムな飛びとやさしさ
「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは、スライスの撲滅がコンセプトです。
一方、「グレート ビッグバーサ」ドライバーは、高級素材によるプレミアム感の飛びとやさしさです。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「ビッグバーサ(2023)」ドライバーはこのようなデザインです。
赤と黒のデザインでスポーティです。
そして、「グレート ビッグバーサ」ドライバーはこのようなデザインです。
どことなくクラシカルな雰囲気が漂うデザインです。
上から見たヘッドの形状
まずは「ビッグバーサ(2023)」ドライバーから、
黒を基調としています。
「BB(BIG BERTHA)」のロゴが見えます。
次に「グレート ビッグバーサ」ドライバーから、
上からの視点も落ち着いた高級感があるデザインです。
「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「グレートビッグバーサ」ドライバーのスペックを比較
「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「グレートビッグバーサ」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。
項目 | 「ビッグバーサ(2023)」ドライバー | 「グレートビッグバーサ」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 10.5 | 10.5 |
ライ角(°) | 60 | 60 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.375 | 45.75 |
クラブ重さ(g) | 299(SR) | 287(SR) |
シャフト重さ(g) | 52(SR) | 47(SR) |
シャフトトルク | 4.4 | 5.4 |
シャフト調子 | 中調子 | 先中調子 |
バランス | D3.5 | C9 |
ロフト角
ロフト角は、「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは10.5度、「グレートビッグバーサ」ドライバーも10.5度が用意されています。
両者とも調整機能があります。
ライ角
ライ角は同じです。
「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは60度、「グレートビッグバーサ」ドライバーは60度です。
クラブの重さ
クラブの重量は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは299g、「グレートビッグバーサ」ドライバーは287gです。
クラブ重量は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が12g重いです。
シャフトは以下のもので比較しています。
キャロウェイ「ビッグバーサ(2023)」ドライバー:SPEEDER NX for Callaway(SR)
キャロウェイ「グレート ビッグバーサ」ドライバー:SPEEDER NX for Callaway(SR)
シャフトの重さは、「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは52g、「グレートビッグバーサ」ドライバーは47gで、「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が5g重いです。
シャフトトルク
シャフトトルクは違います。
「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは4.4、「グレートビッグバーサ」ドライバーは5.4です。
相対的に「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が操作性が高い、「グレートビッグバーサ」ドライバーの方が安定性が高い、ということになります。
シャフト調子
シャフト調子は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは中調子、「グレートビッグバーサ」ドライバーは先中調子となっています。
中調子は、タメも作りやすくヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。
先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子よりもややヘッドが走りやすセッティングです。
バランス
バランスは違いがあります。
「ビッグバーサ(2023)」ドライバーはD3.5、「グレートビッグバーサ」ドライバーはC9です。
ヘッドを重く感じるのは「ビッグバーサ(2023)」ドライバー」と言えそうです。
まとめ ~「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「グレートビッグバーサ」ドライバー~
「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「グレートビッグバーサ」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「ビッグバーサ(2023)」ドライバーはスライサーのスイングに徹底的にフォーカス。とにかくボールがつかまるようにするべく、ドローバイアスの度合いはPARADYM Xドライバー以上に設定。安心感、安定感抜群のヘッドシェイプ、AILBREAKテクノロジーや、ビッグサイズに合わせて調整されたAI FLASHフェースが、高初速でストレートな飛びをやさしく実現。
・「グレート ビッグバーサ」 ドライバーはクラウン、ソールのトウ側にそれぞれ異なる軽量のカーボンを採用し軽量化。余剰重量を最適配分する設計により慣性モーメントを最大化し軽やかに飛ばせる。
・ライ角は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは60度、「グレートビッグバーサ」ドライバーも60度で同じ。
・クラブの総重量は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が12g重い。シャフト重量は「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方が5g重い。
・シャフトトルクは「ビッグバーサ(2023)」ドライバーは4.4で相対的に操作性が高い、「グレートビッグバーサ」ドライバーは5.4で相対的に安定性が高い。
・バランスは「ビッグバーサ(2023)」ドライバーはD3.5、「グレートビッグバーサ」ドライバーはC9で、「ビッグバーサ(2023)」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴です。
グレイトビッグバーサの方が全体的にやさしめの印象です。
以上、「ビッグバーサ(2023)」ドライバーと「グレートビッグバーサ」ドライバーの違いをまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
「ビッグバーサ(2023)」と「パラダイム」の違いを比較解説