ブリヂストンはBシリーズの2023年モデル「B1ST」「B2HT」「B-Limited B1LS」ドライバーを2023年9月8日に発売します。
最大の特徴は新たなフェーステクノロジー「スリップレスバイトミーリング」。ボールの滑りを抑え食いつくフェースにより直進性の高い飛びを追求しています。
以下の3種類のタイプのドライバーが用意されています。
B2HT…高弾道とつかまり
B-Limited B1LS…ロースピンと高初速
一方で、前作「Bシリーズ」は2021年9月17日に発売となっています。ブリヂストンはこの「Bシリーズ」の発売によりブランドを一新しました。
アスリート指向の「TOUR B」と、ミスに強い「JGR」という2つのブランドが存在していましたが「Bシリーズ」では、シンプルに「B1」と「B2」という2つのラインを用意しています。
従来のブランドとの対応関係としては「TOUR B」が「B1」、「JGR」が「B2」にあたります。
今回は、つかまりのよいモデル「B2HT」と前作「B2」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「B2HT」ドライバーの特徴をご紹介
「B1ST」「B2HT」「B-Limited B1LS」ドライバーの主な特徴をご紹介します。
Bシリーズのドライバー共通テクノロジー
SLIPLESS BITE MILLING(スリップレスバイトミーリング)
ブリヂストン独自の接点の科学から生まれた新たなフェーステクノロジーにより、インパクト時の“食いつき”を高め“フェースの滑りを抑える”ことで、インパクトでボールを面としてしっかりと捉え、スピンを抑制し、ボールの直進性を高める。
◆フェース面をレーザーでクロスハッチングすることでミーリングの密度を上げて食いつきを向上させた新デザイン
◆フェースミーリングの効果
クラブのロフトによって得られる効果が変わり、ロフトが寝ている場合にはスピンをかける力のみ
働きますが、ドライバーなどのロフトが立っている場合には、スピンをかけようとする力と、抑えようとする力の両方が働き、結果としてスピンが減少する効果が得られる。
SP-COR(サスペンションコア)
トゥ、ヒールの反発性能アップにより許容性が向上し、飛距離ロスを軽減。
「B2HT」 ドライバーの特徴
ドローバイアスデザイン 2.0
つかまりの良さを追求したドローバイアスデザインが更に進化、
可変ウエイトも新搭載し、2g と 8g のウエイトスクリューを交換することで
つかまり良い⇔MOI 大のチューンが可能に。
フレクションレイヤー
カーボンクラウンの裏側に 3 本のスリットを設け、たわみやすさを追求し高弾道化をサポート
スリット(カーボンクラウン:裏側)、ねじれを抑えるカーボンクラウン、チタンボディ
(出典:ブリヂストン公式HPより)
「B2」ドライバーの特徴をご紹介
「B2」の主な特徴をご紹介します。
ブリヂストン「B2」ドライバーの「SP-COR」の3つの進化
高初速エリアが大幅に拡大、さらなる飛距離アップへ
「B2」ドライバーのテクノロジ「SP-COR」(サスペンションコア)を搭載しています。
これが今回さらに進化しました。
3つの進化の図解は以下のとおりですが、ポイントは3つです。
①構造が進化…衝撃吸収と強度保持のための部品を内部にいれました。
②素材が進化…アルミからチタンへ変更になりました。
③フェースが進化…フェースのに薄肉化により軽量化しました。
(出典:ブリヂストンゴルフ公式HPより)
「B2HT」ドライバーと「B2」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「B2HT」ドライバーと「B2」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
「B2HT」ドライバー
“大きく遠くに飛ばす”つかまりの B2HT
「B2」ドライバー
右に逃がさず、つかまえてとばすB2
「B2HT」ドライバーはつかまりの良さに加えて飛距離性能を強調しています。
一方、「B2」ドライバーは特にスライス軌道を抑制することに重きを置いています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「B2HT」ドライバーはこのようなデザインです。
ロゴの部分のシルバーと黒の2色で、前作よりもすっきりとした印象です。
そして、「B2」ドライバーはこのようなデザインです。
黒を基調としたデザインで、真ん中に「B」とあります。全体的にまとまりのあるデザインの印象を受けます。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずは「B2HT」ドライバーです。
デザイン的には前作の「B2」ドライバーとよく似ています。
そして「B2」ドライバーです。
こちらも黒を基調として、赤のラインが入ったスッキリしたデザインです。
「B2HT」ドライバーと「B2」ドライバーのスペックを比較
「B2HT」ドライバーと「B2」ドライバーのスペックを比較してみます。
複数数値がある場合はロフト角「10.5度」、シャフトの硬さは「SR」のもので比較します。
項目 | 「B2HT」ドライバー | 「B2」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5,10.5 | 9.5,10.5 |
ライ角(°) | 59 | 59 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.25 | 45.25 |
クラブ重さ(g) | 294(SR) | 295(SR) |
シャフト重さ(g) | 53(SR) | 54(SR) |
シャフトトルク | 6.2 | 5.8 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D2 | D2 |
ロフト角
ロフト角は、「B2HT」ドライバーは9.5度、10.5度、「B2」ドライバーも9.5度、10.5度が用意されています。
両者とも調整機能があります。
ライ角
ライ角は同じです。
「B2HT」ドライバーが59度、「B2」ドライバーも59度です。
クラブの重さ
クラブの重量は「B2HT」ドライバーは294g、「B2」ドライバーは295gです。
「B2HT」の方が1g軽いです。
シャフトの重量の方は、「B2HT」ドライバーは53g、「B2」ドライバーは54gとなっています。
シャフトは以下のもので比較しています。
ブリヂストン「B2HT」ドライバー:VENTUS BS6(SR)
ブリヂストン「B2」ドライバー:Diamana BS50(SR)
シャフトトルク
シャフトトルクは少し違いがあります。
「B2HT」ドライバーは6.2、「B2」ドライバーは5.8となっています。
「B2HT」は相対的に安定性が高く、「B2」ドライバーは操作性が高いということが言えます。
シャフト調子
シャフト調子は「B2HT」ドライバーは中調子、「B2」ドライバーも中調子となっています。
タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングです。
バランス
バランスは同じです。
バランスは「B2HT」ドライバーはD2、「B2」ドライバーもD2となっています。
まとめ ~「B2HT」ドライバーと「B2」ドライバー~
「B2HT」ドライバーと「B2」ドライバーの違いをまとめてみます。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「B2HT」ドライバーは、ボールの滑りを抑え食いつくフェースにより直進性の高い飛びを追求。
・「B2」ドライバーは「SP-COR」(サスペンションコア)を進化させ、高初速エリアの拡大、飛距離アップを実現。
・ライ角は「B2HT」は59度、「B2」ドライバーも59度で同じ。
・クラブの総重量は「B2HT」ドライバーの方が1g軽い。シャフト重量は「B2HT」ドライバーのほうが1g軽い。
・操作性、安定性の指標であるシャフトトルクは「B2HT」ドライバーは6.2で相対的に安定性が高い、「B2」ドライバーは5.8で相対的に操作性が高い。
・バランスは「B2HT」ドライバーはD2、「B2」ドライバーはD2で同じ。
以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。
カタログ上はほぼ同じようなスペックです。「B2HT」ドライバーの食いつくフェースが気になりますね。
以上、「B2HT」ドライバーと「B2」ドライバーの違いをまとめてみました。
ブリヂストン「B1ST」「B2HT」「B-Limited B1LS」ドライバーの違いをやさしく簡単に解説