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【ドライバー編】「ダークスピードX」と「Qi10」の違いを比較解説【コブラvsテーラーメイド】

ゴルフクラブ・ギア

プーマジャパンはコブラゴルフの2024年最新モデルドライバー「DARKSPEED」(ダークスピード)3モデルを2024年3月9日に発売すると発表しました。

「DARKSPEED」(ダークスピード)シリーズは、今までにないスピードと前作のテクノロジーをよりアップデート。

ウェイトポジションを変えることで、イメージする弾道を実現。パフォーマンス向上を求めるゴルファーに次のレベルのスピードと飛距離を提供する。

ヘッドのラインナップは以下の3種類です

ダークスピードX 高い飛距離性能と寛容性の標準モデル
ダークスピードMAX COBRA史上最大級の慣性モーメント高い寛容性
ダークスピードLS 上級者向け低スピンモデル

ダークスピードドライバーをやさしく簡単に解説【X、MAX、LSの違いとは?】

一方、テーラーメイドゴルフは、2024年モデル「Qi10」シリーズのドライバーを2024 年2月2日に発売すると発表しました。

「Qi10」の由来はQuest(探求)inertia(慣性)10K」=10,000の慣性の探求です。

テーラーメイド史上最高の慣性モーメント(MOI)の寛容性。

「Qi10 MAX」ドライバーでは、初めて慣性モーメントが左右方向と上下方向を合わせて10,000を超え、高い寛容性を実現しています。

「Qi10」ドライバーは、オーソドックスなヘッド形状に、高弾道でさらなる飛距離を実現。寛容性にも優れ、従来よりも低重心で、よりやさしく、バランスのとれたモデルです。

MOI(慣性モーメント)とは、物質の回転運動に対しての抵抗力を示した数値。MOIが高いとミスヒットしてもクラブが開きにくく、インパクト時の安定性とやさしさを測る上で重要な指標。

ヘッドのラインナップは以下の3種類です

「Qi10」ドライバーをやさしく簡単に解説【Qi10 MAX、Qi10、Qi10 LSの違いとは?】

Qi10 MAX ドライバー やさしさ重視モデル
Qi10 ドライバー 操作性と直進性を両立したモデル
Qi10 LS ドライバー アスリート向け低スピンモデル

今回は、スタンダードモデルの「ダークスピードX」ドライバーと「Qi10」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「DARKSPEED」(ダークスピード)ドライバーの特徴をご紹介

「DARKSPEED」(ダークスピード)ドライバーの主な特徴をご紹介します。

主な特徴は以下の5つです。

・究極のエアロダイナミクス・シェイピング
・ヘッド形状&デザイン
・パワーシェル AI H.O.T フェース
・パワーブリッジ・ウェイティング
・ウェイトシステム – 進化した弾道チューニング

究極のエアロダイナミクス・シェイピング

空気抵抗を軽減してヘッドスピードを向上させます。

改良が施されたヘッド形状は、 フェースの中央部とバックフェース後方を高くした流線形のエアロ形状となっています。 スイングのスタートからフィニッシュまで全体をとおして、空気抵抗を軽減し、 ゴルファーのヘッドスピードを最大化します。

ヘッド形状&デザイン

構えやすいヘッド形状です。

ツアーにインスパイアされたシェイプで、とても構えやすいフルエアロボディとなっています。

パワーシェル AI H.O.T フェース

AI設計のフェースでボールスピードを最大化させます。

H.O.T フェースは、フェース全体を 15のポイントに分割し、AI を駆使して、それぞれのポイントを戦略的な厚さで設計し、フェース全体のより広い範囲で反発性能を高めて、ボールスピードを最大化させます。そのフェース面積を、前作比で10% 拡大し、その効果をより高めています。

パワーブリッジ・ウェイティング

初速をアップさせ、打感もよくなりました。

ヘッド内部に配置したパワーブリッジウェイトシステム。前作よりも低く、フェース寄りに配置することに成功しました。フェースとソールそれぞれから浮いた状態で 装着されており、より速いボール初速と、すぐれた打感をもたらします。

ウェイトシステム – 進化した弾道チューニング

ウエイトも最適化しています。

DARKSPEED LS、X、MAXの3つのドライバーそれぞれに、異なるウェイトポジションを用意し、より多くの弾道オプションを提供することを可能にします。

出典:コブラゴルフ公式HP

「Qi10」ドライバーの特徴をご紹介

「Qi10」ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。

モデル共通の特徴

各モデル共通の特徴は以下の2つです。

・進化したインフィニティーカーボンクラウン
・エネルギーの伝達効率がさらにUP

進化したインフィニティーカーボンクラウン

クラウンのカーボン使用量97%までアップし、さらに高い慣性モーメントを実現しました。

クラウンに使われているカーボン使用量を97%まで大幅にアップした「インフィニティ―カーボンクラウン」を搭載。カーボンによって生みだした余剰重量を、新しいヘッド形状や、ヘッド内部に再配分することで、さらに高い慣性モーメントを実現。さらに、フェース上部に施されたアライメントが、アドレス時の目標に対しての構えやすさを向上。

エネルギーの伝達効率がさらにUP

ミスヒット時も無駄なスピンを抑えます。

第3世代の「60層カーボンツイストフェース」と、フェースを支える「新開発フレーム」を採用。従来のチタン製ヘッドと比べ、圧倒的な軽量化を実現。インパクト時、ボールへのエネルギー伝達効率を高め、ボール初速アップに貢献。さらに、ミスヒットしても無駄なスピンを抑えボール初速をキープ。

「Qi10」ドライバーの特徴

ハイパフォーマンスを実現

バランスの取れたパフォーマンスです。

オーソドックスなヘッド形状に、高弾道でさらなる飛距離を実現し、寛容性にも優れるバランスの取れた「Qi10」ドライバー。従来よりも低重心で、よりやさしく、バランスのとれたパフォーマンスを提供。

継承されるテクノロジー

従来からのテクノロジーも搭載されています。

テーラーメイド ドライバーの定番、±2°のロフト調整が可能な「ロフトスリーブ」を搭載。最適な打ち出し角や弾道に調整することで、再現性の高いショットが可能に。さらに、テーラーメイド独自の「貫通型スピードポケット」も搭載し、ミスヒット時の無駄なスピンを抑え、ボール初速をキープ。

出典:テーラーメイド公式HP

「ダークスピードX」ドライバーと「Qi10」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「ダークスピードX」ドライバー

低スピンで速いボール初速を求めるプロからアマチュアまで幅広いゴルファーのために設計されました。大きな慣性モーメントで高い寛容性も両立し、高い飛距離性能に、ミスヒットでも寛容な安定性を実現しました。後方のウェイトポジションは、直進性と高弾道をもたらし、中間部のウェイトポジションは、後方のポジションと比べて、弾道の高さとスピン量を抑えることができます。

「Qi10」ドライバー

ハイパフォーマンスを実現

「ダークスピードX」ドライバーは、飛距離性と寛容性、幅広いゴルファーを対象としています。

一方、「Qi10」ドライバーのコンセプトは、高弾道でさらなる飛距離を実現し、寛容性にも優れるバランスのとれたパフォーマンスです。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「ダークスピードX」ドライバーはこのようなデザインです。

ダークスピードの名前の通り、黒を基調としています。

「ダークスピードX」は黒をベースに青のラインやロゴが入っています。

そして、「Qi10」ドライバーはこのようなデザインです。

青いカラーイメージになりました。形状は「ステルス2」承継しています

上から見たヘッドの形状

まずは「ダークスピードX」ドライバーです。

こちらも黒一色です。

うっすらコブラの王冠付のマークが見えます。

次にQi10」ドライバーです。

全体的にすっきりしたデザインです。青いフェースが見えます。

「ダークスピードX」ドライバーと「Qi10」ドライバーのスペックを比較

「ダークスピードX」ドライバーと「Qi10」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「ダークスピードX」ドライバー 「Qi10」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 57.2 56 (STD) – 60 (UPRT)
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.5
クラブ重さ(g) 不明 303(SR)
シャフト重さ(g) 52.5(SR) 56(SR)
シャフトトルク 5.6(SR) 4.6
シャフト調子 先中調子 中調子
バランス D1 D1.5

ロフト角

ロフト角は、「ダークスピードX」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「Qi10」ドライバーも9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は少し違います。

「ダークスピードX」ドライバーは57.2度、「Qi10」ドライバーは56 (STD) – 60 (UPRT)です。

「Qi10」ドライバーのスタンダードの56度と比較すると、「ダークスピードX」ドライバーの方がアップラライトで相対的にフック軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「ダークスピードX」ドライバー不明、「Qi10」ドライバーは303gです。

シャフトの重量は「ダークスピードX」ドライバーが52.5g、「Qi10」ドライバーは56gで「ダークスピードX」ドライバーの方が3.5g軽いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

コブラ「ダークスピードX」ドライバー:SPEEDER NX for COBRA(SR)

テーラーメイド「Qi10」ドライバー:Diamana BLUE TM50 (SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは少し違いがあります。

「ダークスピードX」ドライバーは5.6、「Qi10」ドライバーは4.6です。

相対的に「ダークスピードX」ドライバーの方が安定性が高い、「Qi10」ドライバーの方が操作性が高い、といえます。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「ダークスピードX」ドライバーは先中調子、「Qi10」ドライバーは中調子となっています。

先中調子は、ややヘッドが走りやすいセッティングです。

中調子は、タメも作りやすくヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは少し違います。

「ダークスピードX」ドライバーはD1、「Qi10」ドライバーはD1.5です。

僅かな差ですが、ヘッドを重く感じるのは、「Qi10」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「ダークスピードX」ドライバーと「Qi10」ドライバー~

「ダークスピードX」ドライバーと「Qi10」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「ダークスピードX」ドライバーは、低スピンで速いボール初速を求めるプロからアマチュアまで幅広いゴルファーのために設計。大きな慣性モーメントで高い寛容性も両立し、高い飛距離性能に、ミスヒットでも寛容な安定性を実現。

・「Qi10」ドライバーは、オーソドックスなヘッド形状に、高弾道でさらなる飛距離を実現。寛容性にも優れ、従来よりも低重心で、よりやさしく、バランスのとれたモデル。

ライ角は「ダークスピードX」ドライバーは57.2度、「Qi10」ドライバーは範囲表記で56~60度。スタンダート設定では「ダークスピードX」の方が、アップライトで相対的にフック軌道になりやすい。

・クラブの総重量は比較できず。シャフト重量は「ダークスピードX」ドライバーの方が0.3g軽い。

・シャフトトルクは「ダークスピードX」ドライバーは5.6で相対的に安定性が高い、「Qi10」ドライバーは4.6で相対的に操作性が高い。

・バランスは「ダークスピードX」ドライバーはD1、「Qi10」ドライバーはD1.5 で、「Qi10」ドライバーの方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴です。

カタログ数値上は「Qi10」ドライバーの方がややハードな印象です。

以上、「ダークスピードX」ドライバーと「Qi10」ドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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