TITLEIST(タイトリ スト)は、ボーケイ・デザイン ウェッジ「SM10(エス・エム・テン)」ウェッジを2023年3月8日より発売しました。
ボーケイ・デザイン ウェッジは世界のプロツアーで使用率No.1を誇ると言われています。
ボーケイ・デザインの開発哲学となっている「ウェッジプレーを成功に導く3つの要素」を次のレベルへと押し上げ、プレーヤーが求める卓越したスコアリングパフォーマンスを提供します。
「SM10」ウエッジは、ソールグラインドの形状が違う6タイプ(F・S・K・D・M・T)をラインナップしています。
傾向としては、D・Kがバウンス角の大きいハイバウンス、M・Tがバウンス角の小さいローバウンス、Sが中間、Fがバウンス角を幅広くカバーというイメージです。
今回は「SM10」ウェッジのF・S・K・D・M・Tの違いを比較をします。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「SM10」ウェッジのコンセプト
「SM10」ウェッジは以下のようなコンセプトとなっています。
ボーケイ・デザイン SM10 ウェッジをあなたのバッグに加えることで、スコアアップの可能性は大きく広がります。正しいコンタクト、弾道コントロール、最大化されたスピン、そしてボーケイならではの魔法のようなグラインド。シンプルなものからセンセーショナルなものまで、SM10ウェッジは素晴らしいショットを実現するために開発されました。
2年おきのニューモデルにモデルチェンジ。
「VOKEY DESIGN SM10 ウェッジ」は、前モデル「SM9」からさらに進化しました。
「SM10」ウェッジの特徴
「SM10」ウェッジの売りとなるテクノロジーを見ていきましょう。
進化した弾道と打感
弾道のコントロール性能と安定性がさらに向上しています。
SM10はインパクト時に驚くほどソリッドで心地よい打感を提供し、より低く抑えた、よりピンを狙える弾道を実現。進化した重心設計により、弾道のコントロール性能と安定性がさらに向上し、あらゆるショットに大きな自信を与えます。
スピンの最大化
フェースのエッジまで精密にカット、スピンを最大化します。
SM10に搭載されたすべてのグルーブは、スピンを最大化するためにエッジまで精密にカット。最高の品質と性能を提供するために100%検品され、打球エリアには溝の耐久性を2倍に向上させるために、特殊な熱処理が施されています。
究極のショットバリエーション
6種類のグラインドから選べます。
ゴルファーのスイングはそれぞれに異なるので、そのスイングに合ったスペックが必要です。あなたのプレースタイルに理想的なグラインドの組み合わせを見つけることで、理想的なコンタクトと最大限の許容性が得られ、コース上で要求されるあらゆる条件に備えることができるのです。SM10ウェッジは、ツアーで実績のある6種類のグラインドをもって、あなたのウェッジゲームの可能性を最大限に広げます。
(出典:タイトリスト公式HPより)
「SM10」ウェッジのデザイン
「SM10」ウェッジはこのようなデザインです。
最もポピュラーなツアークローム、ニッケル、ジェットブラックの3種類です。
出典:タイトリスト公式HP
前作SM9から基本的なデザインを承継しています。
ボーケイデザインロゴがかっこいいです。
「SM10」ウェッジのタイプ別のスペックを比較
「SM10」ウェッジの6タイプを比較します。
6タイプのラインナップ
「SM10」ウェッジはF・S・K・D・M・Tの6タイプのGRINDがラインナップされています。
タイプ | 特徴 |
F |
フルショットに最適な万能グラインド |
S |
さまざまなショットに対応する細めのフルソール |
K |
ソフトコンディションに最適なバンカー向きグラインド |
D |
やさしさと自由度を兼ね備えたハイバウンスウェッジ |
M |
多彩なショットを可能にする多目的グラインド |
T |
繊細な距離感で攻めるローバウンスウェッジ |
それぞれの用途に合わせてグラインドが用意されています。バウンス効果のやさしさを求めるなら「K」「D」、フェースを開いて球を操作するなら「M」「T」という選び方もできそうです。
次から詳しくスペックを比較していきます。
ロフト角とバウンス角
まずはウェッジにおいて注目されるロフト角とバウンス角のラインナップをまとめてみます。
ラインナップのサマリー
グラインド | F | S | K | D | M | T |
ロフト角(°) | 46~56 | 54~60 | 58,60 | 54~60 | 54~62 | 58,60 |
バウンス角(°) | 10~14 | 10 | 14 | 12 | 8 | 4 |
細かいラインナップは以下のとおりです。
各グラインドの数値はバウンス角です。
ロフト角(°) | F | S | K | D | M | T |
46 | 10 | |||||
48 | 10 | |||||
50 | 12 | |||||
52 | 12 | |||||
54 | 14 | 10 | 12 | 8 | ||
56 | 14 | 10 | 12 | 8 | ||
58 | 10 | 14 | 12 | 8 | 4 | |
60 | 10 | 14 | 12 | 8 | 4 | |
62 | 8 |
全25種類のラインアップがあります。
では次に、スペック表で比較してみます。
スペック表
スペックを比較してみたいと思います。
シャフトについては、以下3種類あります。
・「Dynamic Gold(フレックスS)」129g
・「BV105 」110g
・「N.S.PRO 950GH neo (フレックスS)」 98g
バウンス角
傾向として「D」「K」はハイバウンス、「M」「T」はローバウンスです。
「T」は4度とかなりローバウンスで、ロフト角は58度、60度の2種類です。
ライ角
ライ角は64度で6タイプ共通です。
クラブの重さ
クラブの重量は、Fグラインドの56度で453gです(参考値)。
シャフト調子
シャフト調子は「BV105」「NS950NEO」は中調子です。
タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。
「Dynamic Gold」シャフトは元調子です。
パワーのあるゴルファーには元調子がおすすめです。
フェースプログレッション
フェースプログレッションは、掲載はありませんでした。
バランス
バランスは以下のとおりです。
D3(46度、48度、50度、52度)
D5(54度、56度、58度、60度、62度)
ウエッジは一般的にヘッドを重く感じる傾向の設定です。
まとめ ~タイトリスト「SM10」ウェッジ~
今回は、タイトリスト「SM10」ウェッジの6種類を比較してみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・タイトリスト「SM10」ウェッジはF・S・K・D・M・Tの6タイプのグラインドを用意。
・ライ角は64度、バランスはD3、D5。
・全25種類。ロフトラインアップは、46度から62度まで2度刻みの計9種類。グラインドは4度から14度。
・傾向としては、D・Kがバウンス角の大きいハイバウンス、M・Tがバウンス角の小さいローバウンス、Sが中間、Fがバウンス角を幅広くカバーというイメージです。
以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。
以上、「SM10」ウェッジについてまとめてみました。
ボーケイは、完成度の高いウェッジを長年つくり出しているブランドです。ぜひウェッジの選択肢としていかがでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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