テーラーメイドゴルフは、ヘッド体積304CCの「バーナー(BRNR)ミニ」ドライバーを2023年6月23日に発売しました。
バーナーの復刻デザインで登場です。
ミニドライバーでは初めて、重心位置の調整ができる MWT(ムーバブル・ウェイト・テクノロジー)システムを搭載。
重量の異なる可変式ウェイトをソール前方と後方部にそれぞれ配置し、プレーヤーの目的に合わせた弾道調整が可能です。
一方、キャロウェイは「AI SMOKE 340MINI」ドライバーを、2024年7月17日に発売しました。
幅広いレベルのプレーヤーに向けて、戦略的なプレーをサポートするユニークな立ち位置のミニサイズモデルのドライバーです。
大きなサイズのドライバーに振りにくさを感じているゴルファーから戦略性を求めるゴルファーまで幅広くゴルファーを対象としています。
今回は、テーラーメイド「バーナーミニ」ドライバーとキャロウェイ「AI SMOKE 340MINI」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「バーナーミニ」ドライバーの特徴をご紹介
「バーナーミニ」ドライバーの主な特徴を簡単にご紹介します。
今回の特徴は以下の5つです。
・弾道調整を可能にする「MWTシステム」搭載
・『K-SOLE』デザイン
・ZATECH チタン ツイストフェース
・高い飛距離と操作性
・レトロバーナーエディション
弾道調整を可能にする「MWTシステム」搭載
ウエイトシステムにより弾頭調整が可能です。
ミニドライバーでは初めて、重心位置の調整ができるMWT(ムーバブル・ウェイト・テクノロジー)システムを搭載。重量の異なる13.0gと1.5gの可変式ウェイトをソール前方と後方部にそれぞれ配置。プレーヤーの目的に合わせた弾道調整を可能に。
『K-SOLE』デザイン
過去モデルのデザインを承継しています。
「Burner TI Bubble 2(バーナー チタン バブル 2)」にも搭載されていた「K」の形状を特徴とする『K-SOLE』デザインを現代風にアレンジ。芝の抵抗を減らし、抜けの良さと安定した飛びを両立。さらに『マルチマテリアル構造』による低重心と高慣性モーメントで、ティーアップや地面からも打ちやすく汎用性にも優れる。
ZATECH チタン ツイストフェース
ZATECH チタンはSIMなどに採用されています。
高い反発性能が特徴の『ZATECH チタンツイストフェース』を採用。ソールに搭載した『貫通型スピードポケット』とフェースに搭載している『ツイストフェース』の相乗効果でさらにミスを軽減。優れた飛距離性能と寛容性を実現。
高い飛距離と操作性
ヘッド体積は304㏄です。
ロフトは、11.5°と13.5°の2種類をラインアップ。さらに±2°のロフトスリーブを使用することでロフトとフェース アングルを微調整して最適な弾道を可能に。ヘッド体積は304ccのミッドサイズのデザインで、高い飛距離性能と操作性を兼ね備えるミニドライバー。
レトロバーナーエディション
シャフトは、プロフォース65 M40Xです。
UST Mamiya社製 「プロフォース65 M40X」を採用。日本専用に設計されたレトロバーナーエディション。東レ社のM40Xをシャフトに採用 することで、スイング中のシャフトの挙動が安定し、インパクト時のエネルギーをゴルフボールに伝える。
出典:テーラーメイド公式HP
「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーの特徴をご紹介
「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーの主な特徴をご紹介します。
今回の特徴は以下の4つです。
・シャローな形状と短いシャフト
・トライアクシャル・カーボンクラウンとチタン製のソール
・ロフトは11.5度と13.5度、アジャスタブルホーゼル
体積340㎤というコンパクトサイズのヘッド
通常のドライバーは460㎤が多いですが、このミニドライバーは340㎤、扱いやすさが特徴です。
大きなサイズのドライバーに振りにくさを感じているゴルファーから戦略性を求めるゴルファーまで
「PARADYM Ai SMOKE 340 MINIドライバー」は、名前のとおり、体積が340㎤というコンパクトサイズのヘッドを持つドライバーです。このような小さなモデルと言えば、通常のドライバーを必要としない試合でプロや上級者が投入するような、ツアーからの要望などによりつくられたもののようにも思われるかもしれません。しかし、一般的に大きく見えるヘッドは多くのゴルファーに安心感を与える一方で、その大きさによって重そうに見えたりして難しさを覚えるプレーヤーも、レベルを問わず多く存在しています。そういった、現代の460㎤のサイズを苦手としているあらゆるゴルファーをはじめ、狭いコースなどで確実に狙ったところへボールを運びたいと考えるゴルファーに、気持ち良く打っていけるモデルを提供しようと開発されたのが、「PARADYM Ai SMOKE 340 MINIドライバー」です。
シャローな形状と短いシャフト
通常のドライバーは45インチちょっとですが、43.5インチの長さです。
シャローな形状と短いシャフトで、大きな安心感と高いミート率
前述のように、「PARADYM Ai SMOKE 340 MINIドライバー」のヘッド体積は340㎤となっていますが、あまりに小さく見えると、やはり構えたときの安心感が大きく損なわれるという問題も出てきます。そこで、「PARADYM Ai SMOKE 340 MINIドライバー」ではシャローな形状を採用し、上から見たときの投影面積を可能な範囲で大きく設定。340㎤とはいえ、極端に小さく見えないようなヘッドに仕上げました。また、43.5インチというシャフト長さも、操作性や振りやすさとともに、安心感をもたらす要因にもなっています。加えて、短さによりミート率が向上することで、安定してしっかりと飛ばしていける効果も期待できます。
トライアクシャル・カーボンクラウンとチタン製のソール
PARADYM Ai SMOKEドライバーと異なり、トライアクシャル・カーボンクラウンとチタン製のソールです。
トライアクシャル・カーボンクラウンにチタン製のソールを採用
「PARADYM Ai SMOKE 340 MINIドライバー」のヘッド構造は、PARADYM Ai SMOKEシリーズの他のドライバーとは異なります。ヘッド体積が小さいということで、極端な軽量化をあまり必要としないため、360°カーボンシャーシは使用せず、トライアクシャル・カーボンクラウンとチタン製のソールという組み合わせです。また、Aiスマートフェースの搭載により、「PARADYM Ai SMOKE 340 MINIドライバー」においても、JAILBREAK テクノロジーは採用されていません。
ロフトは11.5度と13.5度、アジャスタブルホーゼル
ロフト角は11.5度と13.5度の2種類、ロフト角とライ角調整も可能です。
ロフトは11.5度と13.5度で、アジャスタブルホーゼルも装備
「PARADYM Ai SMOKE 340 MINIドライバー」では、ラインアップにロフト11.5度と13.5度のモデルを用意し、ロフト角とライ角を調整できるアジャスタブルホーゼルも採用しています。ソールウェイトは、前に約4g、後ろに約12g のものを搭載。前後を入れ替えることで、重心位置やスピン量などを調整することができます。
「バーナーミニ」ドライバーと「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「バーナーミニ」ドライバー
レトロな美学と現代テクノロジーの融合。1990年代半ばにツアーを席巻した「Burner TI Bubble 2(バーナー チタン バブル 2)」。当時のブランドロゴ やクラシカルなデザインを再現し、現代のテクノロジーを融合した『BRNR Mini Driver(バーナー ミニドライバー)』 が新登場。
「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバー
幅広いレベルのプレーヤーに向けて、ユニークな立ち位置のミニサイズモデル
「バーナーミニ」ドライバーは復刻デザインと現代のテクノロジーの融合です。
一方、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーは幅広いレベルのプレーヤーに向けたモデルです。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「バーナー」ミニドライバーはこのようなデザインです。
当時のブランドロゴ やクラシカルなデザインを再現したとのことです。
そして、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーはこのようなデザインです。
シンプルかつシャープなデザインです。
今回の特徴であるウエイトが見えます。
上から見たヘッドの形状
まずは「バーナー」ミニドライバーから、
デザインは「ステルス2」に似ています。
次に「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーです。
「Ai SMOKE」のロゴが見えます。
光沢感はあまりなさそうです。
「バーナー」ミニドライバーと「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーのスペックを比較
「バーナー」ミニドライバーと「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
項目 | 「バーナー」ミニドライバー | 「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 11.5,13.5 | 11.5,13.5 |
ライ角(°) | 57 (STD) – 61 (UPRT) | 57 |
ヘッド体積(cc) | 304 | 340 |
クラブ長さ(インチ) | 43.5 | 43.5 |
クラブ重さ(g) | 325(SR) | 324(S) |
シャフト重さ(g) | 65(SR) | 64(S) |
シャフトトルク | 4.7 | 4.4 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D4 | D3 |
ロフト角
ロフト角は、「バーナー」ミニドライバーは11.5度、13.5度、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーも11.5度、13.5度が用意されています。
両方とも調整機能があります。
ライ角
ライ角はスタンダード設定は同じです。
「バーナー」ミニドライバーは57(STD) – 61(UPRT)です。スタンダードで57度、アップライト設定で61度です。
「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーは57度です。調整機能があります。
ヘッド体積
ヘッド体積は違いがあります。
「バーナー」ミニドライバーは304ccです。
「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーは340ccです。
「バーナー」ミニドライバーの方が少し小さいです。ただFWよりは大きめです。
「ステルス2」の3Wは185ccです。
クラブ長さ
クラブ長さは同じです。
「バーナー」ミニドライバーは43.5インチです。
「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーも43.5インチです。
なお「ステルス2」の3Wは43.25(TENSEI RED TM50 (’22))インチです。
クラブの重さ
クラブの重量は「バーナー」ミニドライバーは325g、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーは324gです。
クラブ重量は「バーナー」ミニドライバーの方が1g重いです。
シャフトの重量は「バーナー」ミニドライバーが65g、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーが64gで「バーナー」ミニドライバーの方が1g重いです。
「ステルス2」の3W(TENSEI RED TM50 (’22) SR)は310gです。
シャフトは以下のもので比較しています。
テーラーメイド「バーナー」ミニドライバー:プロフォース65 M40X(SR)
キャロウェイ「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバー:TENSEI RED TM50 (’22)(SR)
シャフトトルク
シャフトトルクは少し違いがあります。
「バーナー」ミニドライバーは4.7、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーは4.4となっています。
僅かな差ですが、「バーナー」ミニドライバーの方が相対的に安定性が高く、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーの方が操作性が高いと言えます。
シャフト調子
シャフト調子は「バーナー」ミニドライバーは中調子、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーも中調子となっています。
中調子は、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは少し違います。
「バーナー」ミニドライバーはD4、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーはD3です。
ヘッドを重く感じるのは、「バーナー」ミニドライバーの方と言えそうです。
まとめ ~「バーナー」ミニドライバーと「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバー~
「バーナー」ミニドライバーと「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「バーナー」ミニドライバーは、バーナーの復刻デザイン。ミニドライバーでは初めて、重心位置の調整ができる MWT(ムーバブル・ウェイト・テクノロジー)システムを搭載。プレーヤーの目的に合わせた弾道調整が可能。
・「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーは、幅広いレベルのプレーヤーに向けて、戦略的なプレーをサポートするユニークな立ち位置のミニサイズモデルのドライバー。
・ヘッド体積は、「バーナー」ミニドライバーは304cc、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーは340ccで「バーナー」ミニドライバーの方が少し小さい。
・ライ角は「バーナー」ミニドライバーは範囲表記で57~61度、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーは57度でスタンダード設定は同じ。調整機能あり。
・クラブの総重量は「バーナー」ミニドライバーの方が1g重い。シャフト重量は「バーナー」ミニドライバーの方が1g重い。
・シャフトトルクは「バーナー」ミニドライバーは4.7で安定性が高く、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーは4.4で操作性が高い。わずかな差。
・バランスは「バーナー」ミニドライバーはD4、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーはD3で、「バーナー」ミニドライバーの方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴です。
以上、「バーナー」ミニドライバーと「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINI」ドライバーの違いをまとめてみました。
似通ったカタログスペックですが、「バーナー」ミニドライバーの方が見た目は少し小ぶりになります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。