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【ドライバー編】「エリート」と「Qi35」の違いを比較解説【キャロウェイvsテーラーメイド】

ゴルフクラブ・ギア

キャロウェイゴルフは、2025年モデルのドライバー『ELYTE(エリート)』シリーズを2025年2月7日に発売しました。

「ELYTE」は、ドライバーを開発する中で長年の課題としていた「寛容性とスピードの両立」を突破し、“エリート領域”に到達したことに由来。

スペルは本来の「ELITE」ではなく「ELYTE」で、キャロウェイゴルフ創立者Ely Reeves Callawayにちなんだもの。

最適に補正する“コントロールポイント”を前作「パラダイム Ai スモーク」の10倍、25000個に増加させたフェース「Ai10x FACE」を採用し、寛容性とスピードを高次元で両立した。

ヘッドは「ELYTE」「ELYTE X」「ELYTE MAX FAST」「ELYTE ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)」の4タイプです。

ELYTE スピードと寛容性の両立したスタンダードモデル
ELYTE X つかまりの良いドローバイアスモデル
ELYTE MAX FAST 日本人のスイング特性によりフィットした軽量モデル
ELYTE ◆◆◆ ツアーで戦うための性能を突き詰めた上級者向けモデル

※ELYTE◆◆◆はキャロウェイオンラインストア限定モデル

キャロウェイ「ELYTE(エリート)」ドライバーをやさしく簡単に解説【ELYTE、X、MAX FAST、♦♦♦(トリプルダイヤモンド)の違い2025】

一方、テーラーメイドは、2025年の最新モデル「Qi35」ドライバーを2025年2月7日に発売しました。

今作の特徴は、フェース面上の重心位置(CGプロジェクション)を徹底的に低くしたこと。有効打点エリアが拡大し、ミスヒット時でも初速が落ちづらく飛距離アップに貢献。

さらにカーボンウッドだからこそ実現可能なヘッドの軽量化、最適な重量配分、重心位置の最適化により、ボール初速を維持しながら高い慣性モーメントを実現。

ヘッドは「Qi35」「Qi35 MAX」「Qi35 MAX LITE」「Qi35 LS」の4タイプです。

Qi35 飛距離と寛容性の両立したスタンダードモデル
Qi35 MAX つかまりの良いドローバイアスモデル
Qi35 MAX LITE 高い寛容性の軽量モデル
Qi35 LS 上級者向けロースピンモデル

「Qi35」ドライバーをやさしく簡単に解説【Qi35、MAX、MAX LITE、LSの違い】

今回は、スタンダードモデルの「エリート」ドライバーと「Qi35」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「エリート」ドライバーの特徴をご紹介

「ELYTE」ドライバーシリーズの共通の特徴は以下の通りです。

・サーモフォージドカーボン
・Ai 10x FACE
・空気抵抗を極限まで削減したヘッド形状
・ウェイトポート

サーモフォージドカーボン

ヘッドの挙動を分析し、スピン量や打ち出し角を最適化しています。

25万以上のリアルゴルファーのインパクト前のヘッドの挙動をデータ化。
より成形がしやすく、より高い精度で製造が可能。
心地良い打球音だけでなく、スピン量や打ち出し角の最適化を実現

Ai 10x FACE

フェースにおける弾道に補正ポイントを前作から10倍に増加しています。

AI設計能力を大きくアップデート。
Ai 10x FACEでコントロールポイント(フェース上にある、最適な弾道に補正する場所)が10倍に増加した、Ai 10x FACE。前作比較で平均飛距離が最大8ヤード伸び、着弾範囲が19%狭まるという驚異のパフォーマンスを発揮より成形がしやすく、より高い精度で製造が可能。
心地良い打球音だけでなく、スピン量や打ち出し角の最適化を実現。

空気抵抗を極限まで削減したヘッド形状

ヘッド形状の最適化しヘッドスピードを向上させています。

新たな設備投資により従来の1/90のリードタイムでプロトタイプを製作。
約75回もの試作で、空気抵抗が少なく安心感のある形状に。シャローで投影面積も大きい形状ながらヘッドスピードも向上。

ウェイトポート

ウェイトの特徴と配置は以下のとおりとなっています。

ELYTE ヘッド後端に3カ所
ELYTE X ヘッド後端のヒール側と中央に2カ所
ELYTE MAX FAST ヘッド後端のヒール側と中央に2カ所
ELYTE ◆◆◆ ソールの前後に2カ所、スクリューウェイトを搭載

出典:キャロウェイ公式HPより

「Qi35」シリーズドライバーの特徴をご紹介

「Qi35」ドライバーシリーズの特徴を説明します。

・最適な打ち出し条件の探求
・継承されるテクノロジーを集結
・弾道調整機能の搭載

最適な打ち出し条件の探求

重心位置を低くすることで飛距離アップに貢献しています。

カーボン、チタン、スチール、アルミニウム、タングステンなど複数の素材を組み合わせ、最適に配置したマルチマテリアル構造がさらに進化。フェース面上の重心位置(バランスポイント)を徹底的に低くしたことで、有効打点エリアが拡大し、飛距離アップに貢献

継承されるテクノロジーを集結

テーラーメイドのテクノロジーが集結しています。

軽量化により高レベルなヘッド設計を可能とする「インフィニティーカーボンクラウン&カーボンソール」をはじめ、「60層カーボンツイストフェース」、「貫通型スピードポケット」、「±2°ロフト調整機能」など、飛距離性能と優れた寛容性を高次元で両立させることが可能となる、テーラーメイドが誇る最新テクノロジーを集結し飛距離と寛容性を両立したヘッド形状。

弾道調整機能の搭載

ウエイト調整機能もあります。

ヘッドの前後に重さの異なる2つの可動式ウエイト(13g/3g)を搭載。カーボンウッドだからこそ実現できた大幅なウエイト調整機能により、1本のドライバーで球の高さやスピン量の調整が可能に。❶前方13g+後方3gでロースピンで強弾道、❷前方3g+後方13gで、高弾道で寛容性アップを実現。

可動式ウェイトの配置は以下のとおりとなっています。

Qi35 ソールの前後に2カ所
Qi35 MAX (可動式ウエイトは非搭載)
Qi35 MAX LITE (可動式ウエイトは非搭載)
Qi35 LS ソールの前側に2カ所、後ろ側に1か所

出典:テーラーメイド公式HPより

「エリート」ドライバーと「Qi35」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「エリート」ドライバー

スピードと寛容性の両立を実現し、
飛びは傑出したエリート領域へ

「Qi35」ドライバー

自分史上、最も信じられるドライバーへ

「エリート」は、ドライバーはスピードと寛容性、エリート領域の飛びを特徴としています。

一方、「Qi35」ドライバーは、カーボンウッドで「10K」の時代をリードしてきたテーラーメイドが、高い技術力と革新性を結集しています。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「エリート」ドライバーはこのようなデザインです。

 

今回のエリートシリーズは緑色が特徴としています。

デザインはシャープな印象です。

そして、「Qi35」ドライバーはこのようなデザインです。

Qi35は白と黒のシンプルなデザインです。

形状も丸っこくなりました。

上から見たヘッドの形状

まずは「エリート」ドライバーです。

黒を基調としたシンプルなデザインです。

エリートのロゴが入っています。

次に

「Qi35」ドライバーです。

黒を基調としたデザインです。

全体的に模様が入っています。

「エリート」ドライバーと「Qi35」ドライバーのスペックを比較

「エリート」ドライバーと「Qi35」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「ELYTE」ドライバー 「Qi35」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0
ライ角(°) 57 56 (STD) – 60 (UPRT)
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.5
クラブ重さ(g) 304(SR) 297(SR)
シャフト重さ(g) 55.5(SR) 50(SR)
シャフトトルク 4.7 4.5
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D2.5 D0

ロフト角

ロフト角は、「エリート」ドライバーは9.0度、10.5度、12.0度、「Qi35」ドライバーも9.0度、10.5度、12.0度が用意されています。

両方とも調整機能があります。

ライ角

ライ角は少し違います。

「エリート」ドライバーは57度、「Qi35」ドライバーは56 (STD) – 60 (UPRT)です。スタンダード設定で56度、アップライトにすると60度に調整できます。

スタンダード設定では僅かな差ですが、「エリート」ドライバーの方がアップライトで相対的にフック軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は、「エリート」ドライバーは304g、「Qi35」ドライバーは297gで、「エリート」ドライバーの方が7g重いです。

シャフトの重量は「エリート」ドライバーが55.5g、「Qi35」ドライバーは50gで「エリート」ドライバーの方が5.5g重いです。

シャフトは以下のもので比較しています。

キャロウェイ「ELYTE」ドライバー:VENTUS GREEN 50 for Callaway(SR)

テーラーメイド「Qi35」ドライバー:2025 Diamana BLUE TM50(SR)

シャフトトルク

シャフトトルクは違いがあります。

「エリート」ドライバーは4.7、「Qi35」ドライバーは4.5です。

僅かな差ですが、相対的に「エリート」ドライバーの方が安定性が高い、「Qi35」ドライバーの方が操作性が高い、といえます。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「エリート」ドライバーは中調子、「Qi35」ドライバーも中調子もなっています。

中調子は、タメも作りやすくヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは違います。

「エリート」ドライバーはD2.5、「Qi35」ドライバーはD0です。

ヘッドを重く感じるのは、「エリート」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「エリート」ドライバーと「Qi35」ドライバー~

「エリート」ドライバーと「Qi35」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

「エリート」ドライバー 「Qi35」ドライバー
特徴 最適に補正する“コントロールポイント”を前作「パラダイム Ai スモーク」の10倍、25000個に増加させたフェース「Ai10x FACE」を採用し、寛容性とスピードを高次元で両立 フェース面上の重心位置(CGプロジェクション)を徹底的に低くし、有効打点エリアが拡大し、ミスヒット時でも初速が落ちづらく飛距離アップに貢献。
ライ角 57度で相対的にスライス軌道 56 (STD) – 60 (UPRT)で相対的にフック軌道(スタンダード設定比較)
クラブ重量 304gで7g重い 297gで7g軽い
シャフトトルク 4.7で相対的に安定性が高い 4.5で相対的に操作性が高い
バランス D2.5で相対的にヘッドを軽く感じる D0で相対的にヘッドを軽く感じる

以上のような特徴です。

「エリート」ドライバーは、フェースの「コントロールポイント」前作から大幅に増加させたのが大きな特徴です。

以上、「エリート」ドライバーと「Qi35」ドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

キャロウェイ「ELYTE(エリート)」ドライバーをやさしく簡単に解説【ELYTE、X、MAX FAST、♦♦♦(トリプルダイヤモンド)の違い2025】