2020年7月17日に本間ゴルフから発売されたアイアン、「T//WORLD TR20B」を購入したA君
今回はその経緯と使用後の感想について伺いました

お久し振りです。
本間ゴルフの「TR20Bアイアン」を購入されたとのことでお話を…

いやーもうほんと最高ですよー!
初めてのマッスルバックで不安だったんですけど、全然曲がらないし、ダウンブローを意識しなくても球は上がるし飛ぶし、バックスピンでボールは戻るしで、ほんと言うこと無しですね!!

すごいテンションですね…(汗)
でも、非常に好印象だというのは伝わりました。
少し詳しく教えていただきたいのですが、まず、なぜ本間ゴルフの「TR20Bアイアン」を購入しようと思ったのですか?

のっけからごめんなさい、一旦冷静になりますね。。
はい。
元々アイアンが古いものを使っていてそろそろ替えたいなと思っていました。
それでゴルフ雑誌のアイアン特集ページを見て始めに気になったのが、本間ゴルフの「TR20V」でした。

「TR20V」は2020年3月に発売された本格軟鉄鍛造キャビティアイアンです。
キャビティですが、見た目はマッスルバックに近いです。
小顔でブレードも薄くとてもカッコイイです。
7番アイアンのロフト角は32度で、現在主流の角度だと思います。
背面のモグラマークがアクセントで可愛らしいです。
日本製というのもいいですね。
引用元(公式HP):https://www.honmagolf.com/jp/product-details/6142
操作性と直進性を両立した
本格軟鉄鍛造キャビティアイアン
スピン性能のUPとともに直進性とつかまりの良さが向上。
さらなる低重心化が高い打出しを生む。重心距離が長くなり(+0.2mm)直進性がUP。
低重心化(-1.1mm)が高い打出しを生む。
※TW747V比

当初の目的は「TR20V」だったんですね。
では、そこから「TR20B」に変わった理由をお聞かせください。

一番は、つい最近になって「TR20B」が発売されたことがきっかけです。
「TR20B」はマッスルバックアイアンなので、私自身未経験で難しそうなイメージがありました。
ですので、本間ゴルフさんの店頭で試打してその結果で決めようと思ったのです。

なるほど。
では、試打の結果は具体的にどうなったのでしょうか。

まず今までの旧クラブ(ロフト34度)で測定後、3本のヘッド
「TR20P(ロフト30度)」
「TR20V(ロフト32度)」
「TR20B(ロフト34度)」
を試打しました。
「TR20P」は、ポケットキャビティ型で、いわゆる飛び系アイアンです。
結果は次のようになりました。

白が今までの旧クラブ
黄がTR20P
赤がTR20V
青がTR20B
です。

不慣れと緊張もあって最初はミスヒットしていますが、傾向をまとめると、
~縦横の距離ブレ~
白旧クラブ:縦ブレ大、横ブレ大
黄TR20P:縦ブレ大、横ブレ小(フェード気味)
赤TR20V:縦ブレ小、横ブレ小(ドロー気味)
青TR20B:縦ブレ小、横ブレ大
~高さ、スピン量~
黄TR20P<白旧クラブ<赤TR20V<青TR20B
の順に、高さとスピン量は多くなりました

1本ずつ感想を述べていきます。
「TR20P」:やはり飛距離は一番出ましたが、縦距離のブレが大きくランも一番大きかったため、グリーンに止まらなそうなイメージがあり除外しました。ロフトが立っているせいなのか、少しフェード系の球が出ました。飛距離が欲しい人にはオススメのクラブです。
「TR20V」:一番ブレが少なく精度も高かったです。少しつかまったドローボールで、打感も打球も文句の付けようがない結果です。
「TR20B」:左右ブレはありましたが、縦ブレが少なく、右に行く分だけ距離も落ちているので、自分の想定している縦距離を安定して出せそうだなと思いました。
一番高い弾道でランも安定して少なく、グリーンにピタッと止まってくれそうな印象を抱きました。
今までの旧クラブと比較すると、飛距離はほぼ一緒ですが、キャリーが伸びてランが減っています。これならグリーンをキャリーで狙っていけそうです。

結果だけ見れば「TR20V」が一番良く、スコア重視でクラブを選ぶなら「TR20V」一択だと思います。
ただ個人的には、色々なスイングを練習場で試行錯誤するのが好きで、スコアよりも見た目やマッスルバックを使う喜び・やりがいの方が勝っていると感じ、「TR20B」に決めました。
フィッティングに立ち会ってくれたスタッフさんもそれならばとオススメしてくれました。

ちなみにシャフトは標準専用の 「MODUS3 FOR T//WORLD※」を共通して使いました。
重さや振り心地が良かったので、特に変えずに行きました。
※重量などはMODUS3 105シリーズに近い性能

なるほど、最終的にはやりがいと魅力のあるクラブを選んだ訳ですね。練習にも身が入りそうです。
購入後の使用感はいかがでしょうか。

冒頭にも少し興奮気味にお伝えしましたが、とても良いです。「TR20B」を選んで良かったなと思っています。
まず、直進性が非常に高いです。
試打している時には分かりませんでしたが、狙った目標方向に真っ直ぐ飛んでいってくれます。
それとソールの抜けがよく、「ダフったな」と思っても想定以上に飛んでくれます。
打感については、フェースに食いついた後に非常にソフトに抜けていく感覚です。
プレー中で一番興奮したのは、Par3の155ヤードで160ヤードキャリーからのバックスピンで戻ってベタピンに付けたことです!
過去何度もPar3はありましたが、このような経験は一度もありませんでした。
引用元(公式HP):https://www.honmagolf.com/jp/product-details/7110
インパクトの精度、想像以上
~”抜けの良さ”と”インパクトの精度”を追求した軟鉄鍛造~
ツアープロによる試打を繰り返し、アドレス時のフェース形状やフェースラインの長さと前後の位置関係をコンマ数ミリ単位までこだわり、同時に、確かな操作性を実現する重心位置の最適化を、酒田工場の「匠」が実現。。重心位置の最適化。
・重心位置をフェースセンターにより近づけることで、インパクトのエネルギーロスを抑えるとともに、直進性(ロングアイアン)とコントロール性能(ショートアイアン)のアップも実現。番手別のバンス角フロー設計
・番手ごとにバンス角をフローさせることで、振り抜きの良さとともに安定したインパクトを実現。使い手をイメージしたヘッド形状。
・フェースの長さをロングは長めにすることで打ちやすさを、ショートは短めにすることでコントロールしやすさをイメージできる形状。トゥ側とヒール側のフェースの高低差により、つかまりの良さを感じられる。

なるほど、良いことづくめのようですね。
逆に、難しい点や欠点などはあるのでしょうか?

フェースが小さいので、慣れない内は「当たらなそう」といった不安がありました。スイートスポットも必然的に小さくなり、ミスヒットへの寛容性はどうしても低くなります。この点は結果やスコア重視の人には向かないでしょう。
また、初めてマッスルバックを使う人にとっては、スピン量が多くなるので左右への曲がりや風の影響、ラフからのフライヤーなどを考えてプレーする必要が出てくるかもしれません。
飛距離についてですが、最近の飛び系アイアンと比べるとさすがに劣るため、結果的にユーティリティやウッドを打つ機会が増えることになると思います。そちらの練習量も合わせて必要になることは頭に入れておいた方が良さそうです。

なるほど。ある程度の飛距離や安定したヒッティングが出来る人の方が向いているということですね。
最後に、全体を通しての感想をお願いします。

初めて試打してまず思ったのが、
「マッスルバックだけど、思ってた以上にちゃんと打てる!」ということでした。
「フェースが小さくてマッスルバックだから難しそう…」という印象を抱いている人には是非一度店頭で試打してみることをオススメします。
基本的には、飛距離よりも狙った所に落としたい人や高弾道でスピン量が欲しい人にオススメです。
あとは何といっても見た目のカッコ良さに尽きますね!
見た目だけではなく、構えた時のフェースが真っ直ぐで、違和感無くスッとアドレスできますよ。

本日はありがとうございました。
A君の今後の活躍にも注目ですね。



