飛び系アイアンは、通常アイアンより1~2番手ほど飛ぶことがあります。
・7番アイアン:通常より約10~20ヤード飛びやすい
・ロフト角:通常より3~7度ほど立っていることが多い
・注意点:PWとウェッジの距離差が広がりやすい
飛び系アイアンを選ぶときは、7番アイアンの飛距離だけでなく、ロフト角・弾道の高さ・ウェッジまでの距離差を確認しましょう。
飛び系アイアンについて、次のように気になっている方も多いのではないでしょうか。
- 飛び系アイアンは本当に飛ぶ?
- 通常アイアンより何ヤード伸びる?
- 7番アイアンで170ヤードは飛びすぎ?
- 飛び系アイアンは初心者にもおすすめ?
- ロフト角が立っているだけではない?
飛び系アイアンは、一般的なアイアンよりロフト角が立ち、フェースの反発性能や低重心設計によって、ボール初速と飛距離を出しやすくしたクラブです。
同じ7番アイアンでも、通常アイアンではロフト角が30~34度前後なのに対し、飛び系アイアンでは25~29度前後に設定されることがあります。
そのため、番手表示は同じでも、実際には通常アイアンの5番・6番に近い飛距離が出る場合があります。
この記事では、飛び系アイアンと通常アイアンの飛距離差を、番手別・ロフト角別・ヘッドスピード別に比較します。
本記事はこんな方におすすめです。
- 飛び系アイアンの飛距離を知りたい方
- 通常アイアンとの違いを比較したい方
- 7番アイアンの飛距離を伸ばしたい方
- アイアンでボールが上がらない方
- 飛び系アイアンへの買い替えを検討している方
なお、この記事の飛距離は、基本的にランを含まないキャリーを基準にしています。
実際の飛距離は、ヘッドスピード、ミート率、シャフト、ボール、打ち出し角、スピン量によって変わります。表の数値は一般的なアマチュアゴルファーを想定した目安です。
飛び系アイアンとは?
飛び系アイアンとは、一般的なアイアンよりも飛距離性能を重視して設計されたアイアンです。
明確な定義があるわけではありませんが、一般的には次のような特徴があります。
- ロフト角が立っている
- フェースが薄く、反発性能が高い
- 低重心でボールを上げやすい
- ヘッドが大きく、ミスに強い
- ソールが広く、ダフリに強い
- 中空構造やポケットキャビティが多い
単純にロフト角を立てただけでは、ボールが上がらず、グリーンで止まりにくくなります。
そこで飛び系アイアンは、重心を低く深くしたり、フェースの反発性能を高めたりすることで、ストロングロフトでも高さを出しやすいように設計されています。
飛び系アイアンと通常アイアンの違い
| 比較項目 | 飛び系アイアン | 通常アイアン |
|---|---|---|
| 飛距離 | 出やすい | 標準的 |
| ロフト角 | 立っている | 標準的 |
| 弾道 | 高弾道になるよう工夫されている | 距離と高さのバランス型 |
| ヘッドサイズ | 大きめ | 標準~小ぶり |
| ミスへの強さ | 強い | モデルによる |
| 操作性 | 直進性重視 | 操作しやすい |
| 番手間の距離 | 広がる場合がある | 比較的均等 |
| 向いている方 | 飛距離・やさしさ重視 | 距離感・操作性重視 |
飛び系アイアンは、飛距離とミスへの強さを優先したい方に向いています。
一方、狙った距離を細かく打ち分けたい方や、弾道を操作したい方は、通常アイアンのほうが使いやすい場合があります。
飛び系アイアンは通常より何ヤード飛ぶ?
一般的には、飛び系アイアンは通常アイアンより約10~20ヤード飛びやすい傾向があります。
ただし、ヘッドスピードやモデルによっては、5ヤード程度の差しか出ない場合もあれば、20ヤード以上伸びる場合もあります。
| 番手 | 通常アイアン | 飛び系アイアン | 飛距離差の目安 |
|---|---|---|---|
| 5番アイアン | 150~170ヤード | 165~185ヤード | 約10~20ヤード |
| 6番アイアン | 140~160ヤード | 155~175ヤード | 約10~20ヤード |
| 7番アイアン | 130~150ヤード | 145~170ヤード | 約10~20ヤード |
| 8番アイアン | 120~140ヤード | 135~155ヤード | 約10~15ヤード |
| 9番アイアン | 105~130ヤード | 120~145ヤード | 約10~15ヤード |
| PW | 90~115ヤード | 105~130ヤード | 約10~15ヤード |
この表は、ドライバーのヘッドスピード40m/s前後の男性アマチュアゴルファーを想定したキャリーの目安です。
飛び系アイアンで飛距離が伸びる理由は、ロフト角だけではありません。
フェースの反発性能、シャフトの長さ、低重心設計などによって、ボール初速と打ち出し角を確保しやすくなっています。
7番アイアンの飛距離を比較
飛び系アイアンと通常アイアンの違いが分かりやすいのが、7番アイアンです。
7番アイアンのキャリー目安
通常アイアン:約130~150ヤード
飛び系アイアン:約145~170ヤード
通常アイアンの7番が140ヤード前後の方でも、飛び系アイアンでは150~160ヤード以上飛ぶことがあります。
ただし、飛び系アイアンの7番は、ロフト角だけを見ると通常アイアンの5番・6番に近い場合があります。
| アイアンの種類 | 7番のロフト角目安 | キャリー目安 |
|---|---|---|
| マッスルバック・ツアー系 | 33~35度 | 125~145ヤード |
| 標準的なアイアン | 30~33度 | 135~155ヤード |
| 飛び系アイアン | 25~29度 | 145~170ヤード |
7番アイアンで170ヤード飛んでも、それだけでスイングが特別速いとは限りません。
使用しているアイアンのロフト角が立っている可能性もあるため、他人と比較するときは番手だけでなくロフト角も確認しましょう。
ロフト角別|飛び系アイアンと通常アイアンの比較
同じ番手でも、ロフト角には大きな差があります。
| 番手 | 通常アイアン | 飛び系アイアン | 差の目安 |
|---|---|---|---|
| 5番 | 24~27度 | 20~23度 | 約3~6度 |
| 6番 | 27~30度 | 23~26度 | 約3~6度 |
| 7番 | 30~34度 | 25~29度 | 約3~7度 |
| 8番 | 34~38度 | 29~33度 | 約3~6度 |
| 9番 | 38~43度 | 33~38度 | 約3~6度 |
| PW | 43~47度 | 38~43度 | 約3~7度 |
飛び系アイアンのPWが38~42度前後の場合、通常アイアンの9番アイアンに近いロフト角になります。
そのため、PWで120ヤード以上飛ぶことも珍しくありません。
一方で、PWの次が52度のウェッジでは、ロフト角と飛距離の間隔が大きくなりすぎる可能性があります。
ヘッドスピード別|飛び系アイアンの飛距離目安
以下は、ドライバーのヘッドスピード別に見た飛び系アイアンのキャリー目安です。
| ドライバーHS | 5番 | 7番 | 9番 | PW |
|---|---|---|---|---|
| 35m/s | 140~155ヤード | 115~135ヤード | 90~110ヤード | 75~95ヤード |
| 38m/s | 155~170ヤード | 130~150ヤード | 105~125ヤード | 90~105ヤード |
| 40m/s | 165~185ヤード | 145~170ヤード | 120~145ヤード | 105~125ヤード |
| 42m/s | 175~195ヤード | 155~180ヤード | 130~155ヤード | 115~135ヤード |
| 45m/s | 190~210ヤード | 170~195ヤード | 145~165ヤード | 125~145ヤード |
| 48m/s | 205~225ヤード | 185~205ヤード | 155~180ヤード | 135~155ヤード |
飛び系アイアンはヘッドスピードが遅めの方でも、低重心設計によってボールを上げやすいのが特徴です。
ただし、ロフト角が立ちすぎているモデルでは、ヘッドスピードが不足するとキャリーが伸びず、ランばかり増えることがあります。
飛び系アイアンでも、ボールが上がらなければ十分なキャリーは出ません。
試打では総飛距離だけでなく、打ち出し角・最高到達点・キャリーを確認しましょう。
平均スコア別|飛び系アイアンの飛距離目安
平均スコアとアイアンの飛距離は、必ずしも比例しません。
上級者は飛距離を抑えて、正確な距離を打つこともあります。
| 平均スコア | 5番 | 7番 | 9番 | PW |
|---|---|---|---|---|
| 70台 | 180~210ヤード | 160~190ヤード | 135~160ヤード | 115~140ヤード |
| 80台 | 170~195ヤード | 150~175ヤード | 125~150ヤード | 105~130ヤード |
| 90台 | 155~185ヤード | 140~165ヤード | 115~140ヤード | 95~120ヤード |
| 100台 | 140~170ヤード | 120~150ヤード | 100~125ヤード | 80~105ヤード |
| 110以上 | 120~155ヤード | 105~135ヤード | 85~110ヤード | 70~95ヤード |
平均スコア100以上の方は、最大飛距離よりも、多少ミスしても前へ運べる平均キャリーを重視しましょう。
飛び系アイアンが飛ぶ5つの理由
ロフト角が立っている
飛び系アイアンが飛ぶ最大の理由は、通常アイアンよりロフト角が立っていることです。
ロフト角が少ないほど、ボール初速が出やすく、前へ飛ぶ力が強くなります。
フェースが薄く反発しやすい
飛び系アイアンは、フェースを薄く設計し、ボール初速を高めやすくしています。
特に中空構造やポケットキャビティでは、フェースがたわみやすく、芯を外しても飛距離が落ちにくい傾向があります。
重心が低い
ロフト角を立てるとボールは上がりにくくなります。
そのため、飛び系アイアンでは重心を低くし、ストロングロフトでも高い打ち出し角を確保しやすくしています。
シャフトが長い
通常アイアンよりシャフトがわずかに長く設定されているモデルもあります。
シャフトが長いほどヘッドスピードを上げやすくなり、飛距離も伸びやすくなります。
ミスに強い
ヘッドが大きく、スイートエリアも広いため、芯を外したときの飛距離ロスを抑えやすいのが特徴です。
最大飛距離だけでなく、平均飛距離が伸びやすいことも、飛び系アイアンのメリットです。
飛び系アイアンのメリット
少ない力で飛距離を出しやすい
強く振らなくてもボール初速を出しやすいため、アイアンの飛距離不足に悩む方に向いています。
ミスショットに強い
フェースの芯を少し外しても、通常アイアンより飛距離が落ちにくい傾向があります。
ラウンドでの平均飛距離を安定させやすいのが魅力です。
ロングアイアンを減らせる
飛び系の7番アイアンで通常の6番アイアンに近い距離が出れば、難しい4番・5番アイアンを減らせます。
長い距離からグリーンを狙いやすい
同じ番手で飛距離を伸ばせるため、これまでユーティリティを使っていた距離でも、アイアンで狙える可能性があります。
初心者でも使いやすい
ヘッドが大きく、ソールも広いモデルが多いため、ダフリや打点のずれに強い傾向があります。
飛び系アイアンのデメリット
番手間の飛距離差が大きくなることがある
ロフト設計によっては、特定の番手間で15~20ヤード以上空く場合があります。
購入前に、セット全体のロフト角を確認しましょう。
PWとウェッジの間が空きやすい
飛び系アイアンのPWは38~42度前後になることがあります。
次のウェッジが50度・52度では、ロフト角が8~14度空いてしまいます。
ランが多くなりやすい
弾道が低かったりスピン量が少なかったりすると、グリーン上で止まりにくくなることがあります。
距離を打ち分けにくい場合がある
直進性が高く飛距離が出る反面、弾道を抑えたり、距離を細かくコントロールしたりするのが難しい場合があります。
飛びすぎるミスが出ることがある
フェースの反発性能が高いモデルでは、芯に当たったときだけ想定以上に飛ぶことがあります。
縦距離のばらつきが大きい場合は、スコアメイクに影響する可能性があります。
飛び系アイアンで注意したいウェッジとの距離差
飛び系アイアンを購入するときに、最も見落としやすいのがPW以下のクラブ構成です。
| PWのロフト角 | 次に入れたいウェッジ | 構成例 |
|---|---|---|
| 38~40度 | 44~46度 | PW・44度・48度・52度・56度 |
| 41~42度 | 46度前後 | PW・46度・50度・54度・58度 |
| 43~44度 | 48度前後 | PW・48度・52度・56度 |
| 45~46度 | 50度前後 | PW・50度・54度・58度 |
例えば、飛び系アイアンのPWが40度で120ヤード、次の52度ウェッジが90ヤードの場合、30ヤードの空白ができます。
この場合は、44度または46度のウェッジを追加すると距離差を埋めやすくなります。
飛び系アイアンを購入する前に、PWとAWのロフト角を必ず確認しましょう。
飛び系アイアンがおすすめの方
- アイアンの飛距離が落ちてきた方
- 7番アイアンで130ヤード以下の方
- ロングアイアンが苦手な方
- 多少ダフっても飛ばしたい方
- 高弾道より飛距離を重視したい方
- シニアゴルファー
- 初心者・アベレージゴルファー
特に、以前よりアイアンの飛距離が1~2番手落ちた方には、有力な選択肢になります。
飛び系アイアンが向かない方
- アイアンの飛距離に困っていない方
- 番手ごとの距離を細かく打ち分けたい方
- 弾道を左右・高低に操作したい方
- スピン量とグリーンでの止まりやすさを重視する方
- 小ぶりなヘッドを好む方
飛距離よりも操作性や距離感を重視する方は、標準ロフトのキャビティアイアンやツアー系アイアンのほうが使いやすい場合があります。
飛び系アイアンの選び方
7番アイアンのロフト角を確認する
7番アイアンが25~29度前後なら、飛距離性能を重視したモデルと考えやすくなります。
ただし、ロフト角が少ないほどよいわけではありません。
キャリーと高さを確認する
試打では総飛距離だけでなく、キャリーと最高到達点を確認しましょう。
ランが多いだけでは、グリーンを狙うアイアンとして使いにくくなります。
番手間の飛距離差を確認する
5番からPWまで、各番手で10~15ヤード程度の差が出るか確認しましょう。
6番と7番がほぼ同じ距離なら、長い番手を十分に打ちこなせていない可能性があります。
PW・AWのロフト角を確認する
飛び系アイアンでは、セットのAWやGWが用意されている場合があります。
ウェッジとの距離差を整えるために、セットウェッジも検討しましょう。
シャフト重量を確認する
飛び系アイアンは軽量シャフトを採用しているモデルが多くあります。
軽すぎるとタイミングが合わない場合もあるため、現在のクラブから極端に重量を変えないことが大切です。
飛び系アイアンの飛距離が出ない原因
ロフト角が立ちすぎてボールが上がらない
ヘッドスピードが不足すると、ストロングロフトのメリットを生かせないことがあります。
低い球しか出ない場合は、よりロフト角のあるモデルやユーティリティも検討しましょう。
シャフトが合っていない
軽すぎる・硬すぎるシャフトでは、打点が安定せず、飛距離性能を引き出せません。
ボールを上げようとしている
すくい打ちになると、トップやダフリが増えます。
低重心設計によって自然にボールが上がるため、通常のアイアンと同じように振りましょう。
フェースの芯に当たっていない
ミスに強い飛び系アイアンでも、フェース下部や大きくトウ側に当たれば飛距離は落ちます。
最大飛距離だけを期待している
飛び系アイアンのメリットは、最大飛距離だけでなく平均飛距離を安定させやすいことです。
1球の最大値ではなく、10球の平均キャリーで比較しましょう。
飛び系アイアンに関するよくある質問
飛び系アイアンは通常より何ヤード飛びますか?
一般的には、同じ番手で約10~20ヤード飛びやすい傾向があります。
ただし、ロフト角やヘッドスピードによって差は変わります。
飛び系アイアンの7番は何ヤード飛びますか?
一般的な男性アマチュアでは、キャリー145~170ヤード前後が目安です。
ヘッドスピードが速い方は、180ヤード以上飛ぶ場合もあります。
7番アイアンで170ヤードは飛ぶほうですか?
標準ロフトの7番アイアンなら飛距離が出る部類です。
ただし、飛び系アイアンでロフト角が25~28度前後の場合は、珍しくない距離です。
飛び系アイアンは初心者にもおすすめですか?
ヘッドが大きく、ミスに強いモデルが多いため、初心者にもおすすめです。
ただし、ロフト角が立ちすぎるとボールが上がらない場合があるため、試打して高さを確認しましょう。
飛び系アイアンはグリーンで止まりませんか?
モデルによって異なります。
高弾道になるよう設計されていますが、ヘッドスピードが不足すると弾道が低くなり、ランが多くなることがあります。
飛び系アイアンに5番は必要ですか?
5番アイアンで十分な高さとキャリーが出るなら使用しても問題ありません。
6番と距離が変わらない場合は、ユーティリティへ変更したほうが実戦的です。
飛び系アイアンは何番から揃えるべきですか?
初心者やロングアイアンが苦手な方は、6番または7番からのセットでも問題ありません。
上の距離はユーティリティで補うと、クラブセッティングがやさしくなります。
飛び系アイアンのPWは何ヤード飛びますか?
一般的な男性アマチュアでは、キャリー105~130ヤード前後が目安です。
ロフト角が38~42度前後の場合、通常アイアンの9番に近い飛距離が出ることがあります。
まとめ|飛び系アイアンは通常より10~20ヤード飛びやすい
飛び系アイアンは、通常アイアンよりロフト角が立ち、フェースの反発性能や低重心設計によって飛距離を出しやすいクラブです。
通常アイアンとの飛距離差の目安
- 5番アイアン:約10~20ヤード
- 6番アイアン:約10~20ヤード
- 7番アイアン:約10~20ヤード
- 8番アイアン:約10~15ヤード
- 9番アイアン:約10~15ヤード
- PW:約10~15ヤード
飛距離不足に悩んでいる方や、ロングアイアンが苦手な方には、飛び系アイアンが有力な選択肢になります。
一方で、ロフト角が立っているため、弾道が低くなったり、PWとウェッジの距離差が大きくなったりすることがあります。
飛び系アイアンを選ぶときは、最大飛距離だけでなく、キャリー・弾道の高さ・番手間の距離差を確認しましょう。
試打では7番アイアンだけで判断せず、5番・9番・PWの飛距離やロフト角も確認してください。
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