テーラーメイドSIM2(シムツー)ドライバーとは
テーラーメイドSIM2(シムツー)ドライバーは、2021年2月に発売されました。(上記画像はオフィシャルサイトより)
前作SIMが好評だったため、さらに改良を加えて発売されたSIM2。
まずはそのSIM2の主な売りを簡単にご紹介します。
・フォージドミルドアルミニウムリング
フレームの部分にアルミを使用しました。公式HPには以下のように書かれています。
従来のチタン素材よりも比重の軽いアルミニウムを採用した「フォージドミルドアルミニウムリング」を開発。これにより、さらなる余剰重量を生み出し、高慣性モーメントを実現した「ヘビーバックウェイト」を搭載。このリングがさらなる飛距離、さらなるやさしさへと導きます。
・イナーシャ ジェネレーター
空気抵抗を軽減する構造です。素材にカーボンを使用しました。
・ミルドバックカップフェース
さらなる深・低重心設計となりました。この「ミルドバックカップフェース」には「ツイストフェース®」「Speed Pocket™」「インバーテッドコーンテクノロジー」などのテーラーメイドの技術がたくさん詰まっているようです。
従来のシートフェースから溶接を廃したボディ一体型「ミルドバックカップフェース」を新開発。これによりトゥ側のみスピードインジェクションを配置することで従来の性能を発揮し、余剰重量を生みさらなる深・低重心設計が可能となった。また、スピードインジェクションにより、効率的に反発性能の上限最大値に合わせた調整を可能とします。ミルドバックカップフェースにはテーラーメイド独自技術である「ツイストフェース®」「Speed Pocket™」「インバーテッドコーンテクノロジー」が搭載されており、すべてのゴルファーがベストパフォーマンスを発揮できるよう設計されています。
以上のような機能を搭載したSIM2(シムツー)ドライバーですが、今回はSIM2(この記事ではノーマルとします。)、MAX、MAX-Dの3種類あるSIM2ドライバーについてご紹介します。
ノーマル、MAX、MAX-Dは何がどのように違うのでしょうか?
さっそく、SIM2(シムツー)ドライバーについてご紹介していきたいと思います。
SIM2(シムツー)ドライバーはノーマル、MAX、MAX-Dの3種類
SIM2(シムツー)ドライバーは3種類あります。
SIM2ノーマル、MAX、MAX-Dです。
それぞれの特性のざっくりとしたイメージは以下のようになります。
・最大限の反発性能
・真っすぐ、より遠くへ
・ヘッドスピードアップ
という共通の特徴を備えつつ、それぞれ以下のような性能のドライバーを用意しています。
SIM2ノーマルは、寛容性と操作性の両立した易しさを残しつつも操作したい人向けの標準モデル。
MAXは、寛容性、つまりは易しさを重視したのモデル。
MAX-Dは、ドローバイアス設計に特化したつかまり易さを重視したモデル。
では次からカタログスペックを比較してみましょう。
SIM2(シムツー)ドライバーのカタログスペック
コンセプト比較
カタログに掲載してある、それぞれのドライバーのコンセプトともいえるキャッチフレーズは以下の様になっています。
SIM2ノーマル
低スピン+高弾道で飛ばす、ロフト調整が可能で高い操作性も備えるSIM2ドライバー
やさしさと操作性の両立ですね。
MAX
大型フェースで、やさしさも抜群なSIM2 MAXドライバー
易しさを重視した設計です。
MAX-D
やさしく、つかまり易いSIM2 MAX-Dドライバー
MAX-Dはつかまり易さを特徴としています。
カタログスペックサマリー
カタログのスペックの主要項目は以下のようになっています。
ロフト角10.5度、フレックスSR (ノーマルはTENSEI SILVER TM50 MAX,MAX-DはTENSEI BULE TM50)のものを記載しています。
項目 | 「SIM2」ドライバー | 「SIM2」MAXドライバー | 「SIM2」MAX-Dドライバー |
---|---|---|---|
ロフト角(°) | 9.0,10.5 | 9.0,10.5,12.0 | 9.0,10.5,12.0 |
ライ角(°) | 56 | 56 | 56 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.75 | 45.75 | 45.75 |
クラブ重さ(g) | 308 | 297 | 296 |
シャフト重さ(g) | 56 | 53 | 53 |
シャフトトルク | 4.4 | 4.8 | 4.8 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D3 | D3 | D2.5 |
次から順番にカタログスペックなど詳しく見ていきます。
カタログスペックで共通する部分
さて、各ドライバーで共通する部分を抜き出してみます。3モデルのドライバー全て可変スリーブによるロフト角・ライ角・フェース角の調整機能が搭載されています。
項目 | 「SIM2」ドライバー | 「SIM2」MAXドライバー | 「SIM2」MAX-Dドライバー |
---|---|---|---|
ライ角(°) | 56 | 56 | 56 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.75 | 45.75 | 45.75 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 | 中調子 |
・ロフト角はそれぞれ9度、10.5度が用意されています。ノーマル以外は12度もあります。
・ライ角は56度で共通です。
ライ角については、角度を大きくするとフック軌道になりやすいですが、ドローバイアス設計のMAX-Dもライ角はいじっていないようです。
・ヘッド体積は460ccで共通です。
・クラブの長さは、TENSEIの場合は同じとなります。しかし重さは異なり、MAX、MAX-Dの方が軽いです。
・シャフト調子も中調子で統一されています。
カタログスペックで異なる部分
ロフト角
項目 | 「SIM2」ドライバー | 「SIM2」MAXドライバー | 「SIM2」MAX-Dドライバー |
---|---|---|---|
ロフト角(°) | 9.0,10.5 | 9.0,10.5,12.0 | 9.0,10.5,12.0 |
ロフト角はそれぞれ9度、10.5度が用意されています。ノーマル以外は12度もあります。
クラブの重さ
項目 | 「SIM2」ドライバー | 「SIM2」MAXドライバー | 「SIM2」MAX-Dドライバー |
---|---|---|---|
クラブ重さ(g) | 308 | 297 | 296 |
シャフト重さ(g) | 56 | 53 | 53 |
クラブの重さは、SIM2が最も重く、MAX-Dが最も軽い。MAXとMAX-Dで1gの差があるのも微妙な調整の結果でしょうか。
SIMノーマルはMAXと比較してシャフトが3g重く、ヘッドが8g重いことが分かります。
シャフトトルク
項目 | 「SIM2」ドライバー | 「SIM2」MAXドライバー | 「SIM2」MAX-Dドライバー |
---|---|---|---|
シャフトトルク | 4.4 | 4.8 | 4.8 |
シャフトトルクとはブレにくさと操作性の指標です。ブレにくさと操作性はトレードオフの関係になります。
SIM2全体として操作性は高い傾向です。その中でも操作性はSIMノーマルが最も高いということになります。
バランス
項目 | 「SIM2」ドライバー | 「SIM2」MAXドライバー | 「SIM2」MAX-Dドライバー |
---|---|---|---|
バランス | D3 | D3 | D2.5 |
バランスもほぼ同じですが、MAX-DがD2.5と異なっています。
SIM2ノーマル、MAX、MAX-D、あなたはどれを使う?
以上、簡単ですが、SIM2(シムツー)ドライバーのSIM2ノーマル、MAX、MAX-Dの3つをご紹介しました。
同じシリーズでデザインも似ているので、どれも同じに見えてしまいますが、スペックを見てみると微妙な調整をされていたり、異なるドライバーということがわかりますね。
寛容性と操作性のSIM2、やさしさのMAX、ドローバイアスのMAX-Dとそれぞれ細かいセッティングが施されています。
特にカタログからはわかりにくいMAX-Dのドローバイアス設計は気になる所です。
一度、試打してみてはいかかでしょうか?
以上、「SIM2」ドライバーをご紹介しました。
ご自身にあったドライバーを見つける参考となれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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