オノフは、2021年9月4日にKUROシリーズを発売しました。
オノフの中では、KUROシリーズはアスリートモデルとなります。
「KURO」最大の特徴は、「重ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」が生み出す最速ボールスピードで飛距離アップを可能とすることです。
一方で、キャロウェイは2021年2月に「EPIC」(エピック)の2021年モデルを発売しています。こちらも最新モデルになります。
「EPIC」は過去、2017年「GBB EPIC」、2019年「EPIC FLASH」、そして今回の2021年「EPIC」と2年ごとに新しい「EPIC」を発表してきた経過があります。
今回は、オノフ「KURO」とキャロウェイ「EPIC」を比較してみたいと思います。どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「KURO」ドライバーと「EPIC」のドライバーを比較してみます。
オノフ「KURO」ドライバーと売れ筋の「EPIC」MAXドライバーの2モデルの比較します。オノフ「KURO」はアスリートモデル、「EPIC」MAXは易しさ重視のモデルです。
違いが分かるようにあえてコンセプトの違うモデルを比較してみます。
「EPIC」は3種類のドライバーを発売しています。EPICドライバーの詳細は以下の記事にてご紹介しています。
【ドライバー比較】キャロウェイ EIPC(エピック)ドライバーを簡単にやさしく解説【SPEED、MAX、MAX LSの違いとは?】
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「KURO」と「EPIC」ドライバーの特徴をご紹介
オノフ「KURO」の売りとなる特徴とは
「KURO」の主な特徴を簡単にご紹介します。
オノフ「KURO」ドライバーの「クロスバランステクノロジー」
オノフ「KURO」の特徴は、「クロスバランステクノロジー」です。
ヘッドとグリップエンドに3つ交換式ウェイトが搭載されており、ウェイトが共用できます。
それぞれのウェイトを付け替えることができる構造になっています。
ヘッドとグリップ共通のウエイトスクリューを専用レンチで、交換することでヘッド重量だけでなく、グリップ側重量も調整できる独自のクロスバランステクノロジー。バランスを簡単にカスタムできる今までにない調整システム。別売のウエイトスクリューでよりそれぞれのゴルファーに最適なパフォーマンスをもたらすカスタムが可能となりました。
(出典:オノフ公式HPより)
「EPIC」の売りとなる特徴とは
今回の「EPIC」の売りは「JAILBREAK AIスピードフレームテクノロジー」です。
どこに当たっても飛ぶテクノロジーです。
これは、従来の「JAILBREAKテクノロジー」は2本のバーがソールとクラウンを繋ぐことで垂直方向の剛性を高め、エネルギーロスを抑えるというものでしたが、そのJAILBREAKテクノロジーを進化させ、バーの構造からフレーム構造にしたものと考えられます。
(出典:キャロウェイ公式HPより)
また、公式HPには以下の様に記載されています。
さらなるパワーアップを果たしたEPIC。ドライバーではAIが、最新のFLASHフェースSS21をデザインしただけにとどまらず、JAILBREAK テクノロジーまでも解析、設計し、新たにJAILBREAK AI スピードフレーム テクノロジーを生み出しました。これにより、インパクトの力は従来よりもフェースに集中。ボール初速は、かつてないレベルとなっています。また、トライアクシャル・カーボンクラウンの面積を拡大し、ソールのトウ側にもトライアクシャル・カーボンクラウンを使用。重心位置もさらに最適化されました。3機種のなかで、もっともやさしさのあるタイプに位置する、「EPIC MAXドライバー」は、ドローバイアス設計で、MAVRIK MAXドライバーを大きく上回る慣性モーメントも達成。フェースに集まったパワーを、しっかりボールへ伝達し、強力なボールスピードを生み出します。オートマチックに、真っすぐ遠くへと飛ばす性能は、まさにEPIC(桁外れ)です。
オノフ「KURO」ドライバーと「EPIC」MAXドライバーの比較
クラブのコンセプト
オノフ「KURO」ドライバーと「EPIC」MAXドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
オノフ「KURO」ドライバー
最速ボールスピードで飛ばせる
「EPIC」MAXドライバー
やさしく、つかまえて飛ばせるMAXドライバー
オノフ「KURO」は飛距離重視、「EPIC」MAXドライバーはつかまりやすく高弾道かつやさしいという位置づけです。
参考として、アスリート向けの「EPIC SPEED」ドライバーのコンセプトは「クラブ全体でスピードを極める最先端EPIC」となっています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まずオノフ「KURO」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:https://www.amazon.co.jp/
黒を基調としたデザインです。アクセントとしてのオレンジがおしゃれです。
そして、次に「EPIC」MAXドライバーです。
出典:https://www.amazon.co.jp/
EPICのイメージカラーと言えば緑です。新しいだけに洗練されたデザインだと思います。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずはオノフ「KURO」ドライバーから、
出典:https://www.amazon.co.jp/
こちらは真っ黒です。クラシックな雰囲気があります。
そして「EPIC」MAXドライバーです。
出典:https://www.amazon.co.jp/
「EPIC」MAXドライバーはキャロウェイっぽいオーソドックスなデザインと言えるでしょうか。
オノフ「KURO」ドライバーと「EPIC」MAXドライバーのスペックを比較
さて次にオノフ「KURO」ドライバーと「EPIC」MAXドライバーのスペックを比較してみましょう。
より分かりやすく単純化するために、ロフト角「10.5」シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。
項目 | 「KURO」ドライバー | 「EPIC」MAXドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5,10.5 | 9.0,10.5,12.0 |
ライ角(°) | 57 | 58 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.75 |
クラブ重さ(g) | 302 | 288 |
シャフト重さ(g) | 49 | 42 |
シャフトトルク | 4.2 | 5.8 |
シャフト調子 | 中調子 | 中元調子 |
バランス | D1 | D0 |
ロフト角
ロフト角は、オノフ「KURO」ドライバーは9.5度と10.5度と「EPIC」MAXドライバーは9度と10.5度、12度が用意されています。
ライ角
ライ角はわずかな違いがあります。
オノフ「KURO」ドライバーが57度で「EPIC」MAXドライバーは58度です。
オノフ「KURO」ドライバーが57度なのでややフラット、「EPIC」MAXドライバーが58度なのでややアップライトです。
ライ角の基本に従いますと、オノフ「KURO」ドライバーはスライス軌道になりやすい。そして「EPIC」MAXドライバーはフック軌道になりやすい。ということになりますが、わずかな違いだと思います
アスリートモデルのKUROはやはり相対的にスライス軌道になりやすい設定です。
クラブの重さ
クラブの重量はオノフ「KURO」ドライバーは302g、「EPIC」MAXドライバーは288gです。
オノフ「KURO」の方が14g重いです。
シャフトの重量を見てみますと「オノフ「KURO」ドライバーは49g。「EPIC」MAXドライバーが42gとなっていますので、オノフ「KURO」ドライバーの方が7g重いということになっています。
ということで、やはり重ヘッドを特徴とするオノフはシャフトも重いが、ヘッドも重いということになります。
EPICは相対的にヘッドを重くしてシャフトを軽くしているセッティングですが、その「EPIC」よりも「KURO」はヘッドが重いセッティングです。
シャフトは、オノフ「KURO」はONOFF CBT:622D、「EPIC」はDiamana40シャフトで比較しています。
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、オノフ「KURO」ドライバーはD1、「EPIC」MAXドライバーがD0となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクはやはりアスリートモデルと易しさ重視モデルでは明確な違いがあります。
オノフ「KURO」ドライバーは4.2、「EPIC」MAXドライバーは5.8となっています。
つまり、オノフ「KURO」は操作性が高く、「EPIC」MAXドライバー安定性が高い、ということが言えそうです。
シャフトトルクについては、シャフトを変えることによって変化してきます。
シャフト調子
シャフト調子はオノフ「KURO」ドライバーは中調子、「EPIC」MAXドライバーは中元調子となっています。
オノフ「KURO」ドライバーは中調子、セッティング自体は、タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングということが言えそうです。
ただ、これについてもクロスバランステクノロジーでセッティングを変えることによって違うセッティングにもできそうです。
「EPIC」は中元調子です。手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つセッティングです。つまり、万人向けの中調子からややタメを作りやすく元調子よりに設定しているということが言えます。
バランス
バランスはオノフ「KURO」ドライバーはD1、「EPIC」MAXドライバーはD0となっています。
つまりオノフ「KURO」ドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。
振ったときにヘッドを重く感じる、ヘッドが効いている感じがするのはオノフ「KURO」ドライバーの方と言えそうです。
オノフ「KURO」ドライバーはやや振り切りにくい分、飛距離が出るセッティングです。
まとめ ~オノフ「KURO」ドライバーと「EPIC」MAXドライバー~
オノフ「KURO」ドライバーと「EPIC」MAXドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・オノフ「KURO」ドライバーは「重ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」が生み出す最速ボールスピードで飛距離アップ
・「EIPC」は新しくJAILBREAK AI スピードフレーム テクノロジーを開発し、エネルギーロスを軽減
・ライ角は「EPIC」MAXドライバー、オノフ「KURO」ドライバーほぼ同じでややアップライトであり、ややフック軌道になりやすいセッティング。
・クラブの重量はオノフ「KURO」ドライバーの方が14g重たく、「EIPC」MAXドライバーの方が軽い。
・操作性、安定性の指標であるシャフトトルクはオノフ「KURO」ドライバーは4.2で操作性が高く、「EPIC」MAXドライバーは5.8で安定性重視。
今回は、オノフとキャロウェイを比較してみました。
本来であれば、オノフ「KURO」と「EPIC SPEED」とを比較すべきかもしれませんが、あえて易しいドライバーとどのくらい違うのかを検証してみました。
キャロウェイと比較をしてみて、オノフ「KURO」の大きな特徴はクラブの重さです。「重ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」による飛距離アップが今回の売りです。
キャロウェイは他社ドライバーと比較してもやや軽めとなっています。そして、その特性を生かしてさらに軽い「EPIC FAST」を発売しています。
【ドライバー編】EPIC MAX FASTとEPIC MAXの違いを比較【振り抜き、ヘッドスピード向上】
以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。
以上、オノフ「KURO」ドライバーと「EPIC」MAXドライバーの違いをまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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