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【ドライバー編】EPIC MAX FAST(エピックマックスファスト)とゼクシオ12の違いを比較解説【キャロウェイvsダンロップやさしさ対決】

ゴルフクラブ・ギア

キャロウェイは8月12日に「EPIC MAX FAST」シリーズを発売しました。

「EPIC MAX FAST」シリーズは、2021年2月に発売された「EPIC MAX」シリーズをベースに軽量化し、パワーに自信がない方でも楽に振り切れ、飛距離を追求できるシリーズ、とのことです。

実際、ゴルフショップで試打してみましたが、確かに軽くて振り抜きが良い印象でした。

一方、ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」を2021年12月11日に発売すると発表しました。前モデルの「ゼクシオ11(イレブン)ドライバー」は2019年12月7日発売から約2年でのニューモデルの発売となります。

今回の「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」の最大の特徴は「飛びの翼」です。

この「飛びの翼」と呼ばれる「アクティブウイング」についても紹介していきます。

「EPIC MAX FAST」も「ゼクシオ12」もやさしさを追求しています。

両者のスペックはどのように異なっているのでしょうか。

ということで、今回は、「EPIC MAX FAST」と「ゼクシオ12」比較してみたいと思います。

「EPIC」シリーズは既にSPEED、MAX、MAX LSの3種類のドライバーを発売しています。詳細は以下の記事にて。

【ドライバー比較】キャロウェイ EIPC(エピック)ドライバーを簡単にやさしく解説【SPEED、MAX、MAX LSの違いとは?】

今回は、「EPIC MAX FAST」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーを比較して検討してみます。

通常の「EPIC」MAX ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーとの比較は以下の記事にて

【ドライバー編】ゼクシオ12(トゥエルブ)と「EPIC」(エピック)との違いを比較解説【ダンロップvsキャロウェイ】

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「EPIC」ドライバーの特徴をご紹介

「EPIC」ドライバーの特徴とは

今回の「EPIC」シリーズの売りとなる特徴は「JAILBREAK AIスピードフレームテクノロジー」です。

「EPIC MAX FAST」ドライバーと「EPIC MAX」ドライバー、双方に搭載されています。

「JAILBREAK AIスピードフレームテクノロジー」とは、従来の「JAILBREAKテクノロジー」は2本のバーがソールとクラウンを繋ぐことで垂直方向の剛性を高め、エネルギーロスを抑えるというものでしたが、そのJAILBREAKテクノロジーを進化させ、バーの構造からフレーム構造にしたものと考えられます。

(出典:キャロウェイ公式HPより)

また、公式HPには以下の様に記載されています。

さらなるパワーアップを果たしたEPIC。ドライバーではAIが、最新のFLASHフェースSS21をデザインしただけにとどまらず、JAILBREAK テクノロジーまでも解析、設計し、新たにJAILBREAK AI スピードフレーム テクノロジーを生み出しました。これにより、インパクトの力は従来よりもフェースに集中。ボール初速は、かつてないレベルとなっています。また、トライアクシャル・カーボンクラウンの面積を拡大し、ソールのトウ側にもトライアクシャル・カーボンクラウンを使用。重心位置もさらに最適化されました。3機種のなかで、もっともやさしさのあるタイプに位置する、「EPIC MAXドライバー」は、ドローバイアス設計で、MAVRIK MAXドライバーを大きく上回る慣性モーメントも達成。フェースに集まったパワーを、しっかりボールへ伝達し、強力なボールスピードを生み出します。オートマチックに、真っすぐ遠くへと飛ばす性能は、まさにEPIC(桁外れ)です。

「EPIC MAX FAST」ドライバー独自の特徴

上記のJAILBREAK AI スピードフレーム テクノロジーの他「EPIC MAX FAST」ドライバーには以下の2つの特徴があります。

カタログを引用してご紹介します。

軽量設計モデル

【EPIC MAX FAST】ドライバーは、総重量270g(SRシャフト)という軽さが最大の特徴です。

EPIC MAXドライバーのヘッドをベースに開発した軽量モデル。「EPIC MAX FASTドライバー」は、ドローバイアスでつかまりが良く、ボールもあがりやすいEPIC MAXドライバーのヘッドを元に、より軽量に開発されたモデルです。

EPIC MAXドライバーで採用されているアジャスタブルホーゼルを搭載せず 接着型ホーゼルにしたことなども加わって、ヘッド重量は約185g。シャフトやグリップも軽量なタイプを採用しており、とても振りやすいドライバーに仕上がっています。

ホワイトPVD仕上げ

デザインもEPIC MAXドライバーと差別化をしています。

EPIC MAXドライバーとは異なるホワイトPVD仕上げ。「EPIC MAX FASTドライバー」のヘッド全体の形状、見た目は、EPIC MAXドライバーに似ていますが、大きな違いもあります。フェースやソールの大部分がホワイトPVD仕上げとされており、黒を基調としたEPIC MAXドライバーとは異なる高級感をまとっています。

また、これにより、アドレスした際のクラウンとフェースのコントラストがされにはっきりとし、ターゲットに対してフェースを正確にセットしやすくもなっています。

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの特徴をご紹介

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」の売りとなる特徴とは

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」の主な特徴を簡単にご紹介します。

今回の大きな特徴は「アクティブウイング」と「リバウンドフレーム」の2つです。

順番にご紹介します。

ActivWing アクティブウイング

今回の最大の特徴「飛びの翼」です。

「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。

ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。

REBOUND FRAME リバウンドフレーム

このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。

高反発を生み出す「たわみの進化」です。

スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。

オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。

飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー

その他にも、前作ゼクシオイレブンから搭載された「ウェイト・プラス・テクノロジー」をはじめ、「飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー」が数多く盛り込まれています。

前作の発売時、開発者は、この「ウェイト・プラス・テクノロジー」を「今回の核となる技術」と言っていました。

(出典:ダンロップ公式HPより)

「EPIC MAX FAST」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「EPIC MAX FAST」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。

「EPIC MAX FAST」ドライバー

振り抜きの良さで、スピードを生み出し、最新テクノロジーで、EPICな飛びをもたらす

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバー

やさしく振れて、クラブに任せて飛ばす
やさしく、高弾道で大きな飛び
ゼクシオ 12 ドライバー

「EPIC MAX FAST」ドライバーは、高弾道かつやさしいに加えて振り抜きの良さを強調しています。また、ゼクシオ12ドライバーも、やさしく高弾道を強調しています。

両者とも目指すところは同じでしょうか。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「EPIC MAX FAST」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:https://www.amazon.co.jp/

先ほどご紹介した「ホワイトPVD仕上げ」です。デザインはEPICをベースとしつつも明るいデザインになっています。

そして「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインとなりました。

出典:ダンロップ公式HP

一目でゼクシオとわかるデザインです。前作の雰囲気を継承しているようにも感じます。

次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。

上から見たヘッドの形状

まずは「EPIC MAX FAST」ドライバーから、

出典:https://www.amazon.co.jp/

黒を基調としつつも、やや明るめのデザインでしょうか。

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:ダンロップ公式HP

「飛びの翼」が見えます。こちらは前作ゼクシオイレブンとは大きく違っています。

「EPIC MAX FAST」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーのスペックを比較

さて、「EPIC MAX FAST」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

ロフト角「10.5」シャフトの硬さはゼクシオ12は「R」、「EPIC MAX FAST」ドライバーは「SR」です。

項目  「EPIC MAX FAST」ドライバー 「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5 9.5,10.5,11.5
ライ角(°) 59.5 59
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.75
クラブ重さ(g) 270 282
シャフト重さ(g) 43 36
シャフトトルク 6.4  6.6
シャフト調子  中調子  中調子
バランス  D1  D4

ロフト角

ロフト角は、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは9.5度と10.5度、11.5度、「EPIC MAX FAST」ドライバーは9度と10.5度が用意されています。

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」はロフト角の大きい11.5度を用意することで幅広いニーズに対応しています。

ライ角

ライ角は同じです。

「EPIC MAX FAST」ドライバーがと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは59度です。

「EPIC MAX FAST」ドライバーが59.5度なのでややアップライト、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーが58度なので相対的にフラットですが、両方ともアップライトよりです。

ライ角の基本に従いますと、両方ともフック軌道になりやすいセッティングと言えます。スライスを防止する機能を高めているのだと思います。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「EPIC MAX FAST」ドライバー270g、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは282gです。

さすがに「EPIC MAX FAST」ドライバーの方が12g軽いです。

そこは、「EPIC MAX FAST」たるゆえんでしょうか。

シャフトの重量を見てみますと「EPIC MAX FAST」ドライバーは43gと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーが36gとなっています。

シャフトは「EPIC MAX FAST」ドライバーの方が7g重いということになっています。ゼクシオはヘッドが重たいセッティングです。

ここは両者のやさしさに対する考え方が異なる所で面白いです。

シャフトは、「EPIC MAX FAST」ドライバーはspeeder EVOLUTION for Callaway、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」はゼクシオ MP1200 カーボンシャフトで比較しています。

ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「EPIC MAX FAST」ドライバーはD1、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーがD4となっています。

シャフトトルク

「EPIC MAX FAST」ドライバー6.4、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは6.6となっています。

「EPIC MAX FAST」ドライバーよりも「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの方が大きい値です。

つまり、相対的に「EPIC MAX FAST」ドライバーの方が少し手を動かすとヘッドが敏感に反応するため相対的に操作性が高いと言えます。

一方、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強いということになります。

ゼクシオの方が安定性が高い。この点も注目ですね。

ただ、全般的には、シャフトトルクについても両者とも操作性というよりはミスに強い方に振っています。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「EPIC MAX FAST」ドライバー、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーともに中調子となっています。

両者とも中調子でということで、タメも作りやすくヘッドも走る万人向けのセッティングと言えます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。

中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。

中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは「EPIC MAX FAST」ドライバーはD1、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはD4となっています。

つまり「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「EPIC MAX FAST」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバー~

「EPIC MAX FAST」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「EIPC」シリーズは新しくJAILBREAK AI スピードフレーム テクノロジーを開発し、エネルギーロスを軽減している

・加えて「EPIC MAX FAST」ドライバーは重量270gであり、振り抜きの良さによりヘッドスピードを向上させる軽量設計モデル。

・「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。

・さらに「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は、スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。

ライ角を見ると「EPIC MAX FAST」ドライバー、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバー共にフック軌道になりやすいセッティング。

・クラブの重量は「EPIC MAX FAST」ドライバーの方が12g軽く、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーよりもかなり軽い。

・「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの方が若干シャフトトルクが大きいため相対的にミスに強い。

特徴としては「EPIC MAX FAST」ドライバーは、軽さが際立っています。

一方「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーは重量はそこそこあるが、セッティングとしては「EPIC MAX FAST」ドライバーよりも安定性を重視したセッティングです。

以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。

以上、「EPIC MAX FAST」ドライバーと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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