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【ドライバー比較】テーラーメイド 「STEALTH」(ステルス)ドライバーをやさしく簡単に解説【ステルス、ステルスHD、ステルスプラスの違い】

ゴルフクラブ・ギア

テーラーメイド「STEALTH」(ステルス)ドライバー

テーラーメイドゴルフは2022年の最新モデルとなる「STEALTH」(ステルス)シリーズのドライバーを2月4日に発売すると発表しました。

今回はクラブのフェースにカーボンを採用したことで話題を集めています。

キャッチコピーは、『新しい“カーボンウッド時代”が始まる』です。

テーラーメイドは1年前、2021年2月にSIM2(シムツー)ドライバを発売していました。前作のSIMの好評ぶりを受けての後継モデルでした。

今回は「ステルス」「ステルスHD」「ステルスプラス」の3種類のドライバーについてご紹介します。どのように違うのでしょうか?

「STEALTH」の特徴をご紹介

「STEALTH」の主な特徴を簡単にご紹介します。

今回の特徴は以下の4つです。

・60層のカーボンフェース
・ナノテクスチャーPUカバー

・高慣性モーメント化
・イナーシャ ジェネレーター

60層のカーボンフェース

今回の最大の特徴です。フェースが金属からカーボンになりました。

フェースの軽量化を始め、さまざまな改良が施されています。

新たに開発された「60層のカーボンフェース」はチタンの43gから24gとなり、チタンフェースと比べて40% ¹の軽量化に成功。その一方で、SIMドライバーよりもフェース面積を20% 拡大させ、寛容性を強化した。複雑な構造からなる60層のカーボンを精巧に重ね合わせることで、高い強度と大きなたわみを両立し、新次元のエネルギー伝達をもたらす。その結果、フェースのより広い範囲でボール初速が高まり、これまでよりも優れた飛距離性能と寛容性を実現する。
¹ 同サイズのチタンニウムフェース比較(当社調べ)

ナノテクスチャーPUカバー

フェース全面に特殊なコーティングを施しています。これにより最適なスピン量を可能にします。

フェース全面にナノレベルの精巧なポリマーコーティング(PU)を施すことで、どうような状況下においても最適なスピン量を可能にし、飛距離を生み出す。

高慣性モーメント化

カーボンフェースによる軽量化で、軽くなった分の重量を配分し低・深重心化を図っています。

新たに開発された「60層のカーボンフェース」によりヘッドの軽量化に成功。その余剰重量をヘッド後方のバックウェイト周辺を重くすることで低・深重心化を実現し、高慣性モーメント化による寛容性向上を実現する。

イナーシャ ジェネレーター

テーラーメイドのアイデンティティでもあるドライバー形状の特徴です。SIM2にも搭載しています。

ヘッド後方に重いウェイトを設置した「イナーシャ ジェネレーター」が寛容性アップに貢献。さらに、フェース面の拡大により、寛容性を高めながらも空気抵抗を減少させ、ダウンスイングのスピードアップを実現する。

貫通型スピードポケット

テーラーメイド独自の貫通型スピードポケットにより、フェース下部で打ってしまったミスヒットにおいても無駄なスピンを抑えてボール初速維持に貢献。

出典:テーラーメイド公式HP

「STEALTH」(ステルス)ドライバーは「ステルス」「ステルスHD」「ステルスプラス」の3種類

「STEALTH」(ステルス)ドライバーは3種類あります。

それぞれの特性のざっくりとしたイメージは以下のようになります。

・最適な打ち出しとスピン

・心地よい「打音」の追求

・ダウンスイングのスピード向上

という共通の特徴を備えつつ、それぞれ以下のような性能のドライバーを用意しています。

「ステルス」は、寛容性と操作性の両立した標準モデル。

「ステルスHD」は、つかまりの良いハイドローモデル。

「ステルスプラス」は、アスリート向けモデル。

では次からカタログスペックを比較してみましょう。

「STEALTH」(ステルス)ドライバーのカタログスペック

コンセプトの比較

カタログに掲載してある、それぞれのドライバーのコンセプトの違いを表すフレーズは以下の様になっています。

「STEALTH」(ステルス)ノーマル

ミスヒットに強い
新たに開発された「60層のカーボンフェース」は24gとなり、チタンフェースと比べて44% ¹の軽量化に成功。その余剰重量を最適な重量設計に落とし込むことで、高慣性モーメントを実現し、直進性と寛容性を高める。

直進性と寛容性が特徴です。

「ステルスHD」

ハイドローバイアス設計で寛容性が向上
「ドローバイアス イナーシャ ジェネレーター」をヒール側に設置する「ドローバイアス設計」を採用。それにより、フェースをスクエアに戻してインパクトしやすく、より高弾道でつかまった球を打ちやすくする。

つかまりやすくスライスを防止する効果が高い設計です。

「ステルスプラス」

あなたが求める、弾道とパフォーマンスを
テーラーメイドが開発した「スライディングウェイト」テクノロジーが “ステルス プラス”で再登場。左右方向に重心位置を変更できる10gのスライディングウェイトによって、あなたの好みに合わせて打ち出しや弾道調整が可能に。

重心調整機能もあるアスリート向けモデルです。

カタログスペックサマリー

カタログのスペックの主要項目は以下のようになっています。

ロフト角10.5度、フレックスSR (TENSEI SILVER TM50 (’22))のものを記載しています。

3つのモデルすべてロフト角・ライ角・フェース角の調整が可能となっています。

項目  「STEALTH」ドライバー 「ステルスHD」ドライバー 「ステルスプラス」ドライバー 
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5
ライ角(°) 56 56 56
ヘッド体積(cc) 460 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.75 45.75
クラブ重さ(g) 300 298 310
シャフト重さ(g) 55 55  57
シャフトトルク 4.7  4.7  4.3
シャフト調子  中調子  中調子  中調子
バランス  D3  D2.5  D3

次から順番にカタログスペックなど詳しく見ていきます。

カタログスペックで共通する部分

各ドライバーで共通する部分を抜き出してみます。

項目  「STEALTH」ドライバー 「ステルスHD」ドライバー 「ステルスプラス」ドライバー 
ライ角(°) 56 56 56
ヘッド体積(cc) 460 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.75 45.75
シャフト調子  中調子  中調子  中調子

3つのモデルの共通する部分は多くあります。

・ライ角は56度で共通です。

 ライ角については、角度を大きくするとフック軌道になりやすいですが、ドローバイアス設計のHDもライ角は同じのようです。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

・ヘッド体積は460ccで共通です。

・クラブの長さは、TENSEIの場合は同じとなります。しかし重さは異なり、「ステルスプラス」のシャフトは他の2モデルよりも重いです。

・シャフト調子も中調子で統一されています。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万民向けセッティングです。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。
先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

カタログスペックで異なる部分

ロフト角

項目  「STEALTH」ドライバー 「ステルスHD」ドライバー 「ステルスプラス」ドライバー 
ロフト角(°) 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5,12.0 9.0,10.5

・ロフト角はそれぞれ9度、10.5度が用意されています。ステルスプラス以外は12度もあります。

クラブの重さ

項目  「STEALTH」ドライバー 「ステルスHD」ドライバー 「ステルスプラス」ドライバー 
クラブ重さ(g) 300 298 310
シャフト重さ(g) 55 55  57

クラブの重さは、「ステルスプラス」が最も重く、「ステルスHD」が最も軽い。「STEALTH」と「ステルスHD」ではわずかに2gの差があります。

シャフトは「ステルスプラス」が他のモデルよりも2g重くなっています。

シャフトトルク

項目  「STEALTH」ドライバー 「ステルスHD」ドライバー 「ステルスプラス」ドライバー 
シャフトトルク 4.7  4.7  4.3

シャフトトルクとはブレにくさと操作性の指標です。ブレにくさと操作性はトレードオフの関係になります。

「STEALTH」全体として操作性は高い傾向です。その中でも「ステルスプラス」が操作性が最も高いということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

バランス

項目  「STEALTH」ドライバー 「ステルスHD」ドライバー 「ステルスプラス」ドライバー 
バランス  D3  D2.5  D3

フレックス「SR」での比較です。

バランスもほぼ同じですが、「ステルHD」がD2.5と異なっています。

若干ですが、「ステルスHD」はヘッドを軽く感じるセッティングです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

「ステルス」「ステルスHD」「ステルスプラス」、あなたはどれを使う?

以上、簡単ですが、「STEALTH」ドライバーの「ステルス」「ステルスHD」「ステルスプラス」の3つをご紹介しました。

同じシリーズでデザインも似ているので、どれも同じに見えてしまいますが、スペックを見てみると微妙な調整をされていたり、異なるドライバーということがわかりますね。

寛容性と操作性の「ステルス」、ドローバイアスの「ステルスHD」とそれぞれ細かいセッティングが施されています。

特にアスリートモデルの「ステルスプラス」の存在は気になる所です。

一度、試打してみてはいかかでしょうか?

【ドライバー試打】STEALTH(ステルス)の試打レビュー

以上、「STEALTH」ドライバーをご紹介しました。

「STEALTH」は、2月の発売ですが、過去のシリーズは発売と同時に買わないと2、3ヶ月待ちのパターンでした。今回はすでに予約段階からSIM2の数倍、発売初週は過去10年に発売されたドライバーの中で、ダントツの売れ行きだそうです。

ご自身にあったドライバーを見つける参考となれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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