テーラーメイドゴルフは2022年の最新モデルとなる「STEALTH」(ステルス)シリーズのドライバーを2月4日に発売すると発表しました。
今回はクラブのフェースにカーボンを採用したことで話題を集めています。
キャッチコピーは、『新しい“カーボンウッド時代”が始まる』です。
テーラーメイドは1年前、2021年2月にSIM2(シムツー)ドライバを発売していました。前作のSIMの好評ぶりを受けての後継モデルでした。
一方で、ヤマハは、2021年10月29日にヤマハのアスリート向けブランドRMXシリーズのニューモデルを発売しました。
アスリート向けブランドRMXシリーズがモデルチェンジをして「RMX VD」(リミックス ブイディー)シリーズとして生まれ変わりました。
「VD」のVは向きやベクトルを表す「Vector(ベクター)」、Dは方向を表す「Direction(ディレクション)」のそれぞれ頭文字だそうです。この「RMX VD」シリーズでヤマハは、特に直進安定性に重要な慣性モーメントを追求しています。
今回は、「STEALTH」(ステルス)と「VD59」ドライバーを比較してみたいと思います。
標準モデルの「STEALTH」ドライバーと「VD59」ドライバーの2モデルの比較で検討してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「STEALTH」の特徴をご紹介
「STEALTH」の主な特徴を簡単にご紹介します。
今回の特徴は以下の4つです。
・ナノテクスチャーPUカバー
・高慣性モーメント化
・イナーシャ ジェネレーター

60層のカーボンフェース

今回の最大の特徴です。フェースが金属からカーボンになりました。
フェースの軽量化を始め、さまざまな改良が施されています。
新たに開発された「60層のカーボンフェース」はチタンの43gから24gとなり、チタンフェースと比べて40% ¹の軽量化に成功。その一方で、SIMドライバーよりもフェース面積を20% 拡大させ、寛容性を強化した。複雑な構造からなる60層のカーボンを精巧に重ね合わせることで、高い強度と大きなたわみを両立し、新次元のエネルギー伝達をもたらす。その結果、フェースのより広い範囲でボール初速が高まり、これまでよりも優れた飛距離性能と寛容性を実現する。
¹ 同サイズのチタンニウムフェース比較(当社調べ)
ナノテクスチャーPUカバー
フェース全面に特殊なコーティングを施しています。これにより最適なスピン量を可能にします。
フェース全面にナノレベルの精巧なポリマーコーティング(PU)を施すことで、どうような状況下においても最適なスピン量を可能にし、飛距離を生み出す。
高慣性モーメント化
カーボンフェースによる軽量化で、軽くなった分の重量を配分し低・深重心化を図っています。
新たに開発された「60層のカーボンフェース」によりヘッドの軽量化に成功。その余剰重量をヘッド後方のバックウェイト周辺を重くすることで低・深重心化を実現し、高慣性モーメント化による寛容性向上を実現する。
イナーシャ ジェネレーター

テーラーメイドのアイデンティティでもあるドライバー形状の特徴です。SIM2にも搭載しています。
ヘッド後方に重いウェイトを設置した「イナーシャ ジェネレーター」が寛容性アップに貢献。さらに、フェース面の拡大により、寛容性を高めながらも空気抵抗を減少させ、ダウンスイングのスピードアップを実現する。
貫通型スピードポケット
テーラーメイド独自の貫通型スピードポケットにより、フェース下部で打ってしまったミスヒットにおいても無駄なスピンを抑えてボール初速維持に貢献。
出典:テーラーメイド公式HP
「RMX VD59」ドライバーの特徴をご紹介
「RMX VD59」の主な特徴を簡単にご紹介します。今回はたくさんの見どころがあります。
RMX VDウェイトシステム
ヤマハ「RMX VD59」ドライバーの圧倒的な直進安定性を生み出す新機能として「RMX VDウェイトシステム」を搭載しています。

RMX VDウェイトシステムの特長1
どのようにウエイトを調整しても一定の慣性モーメントを実現しています。
変わらない大慣性モーメント「圧倒的な直進安定性」
ヤマハ独自の新システムは、ウェイト位置を調整しても慣性モーメント(VDドライバーは5,003g・㎠、VD59ドライバーは5,820g・㎠)が変化しないから、どのポジションでも高い「直進安定性」を確保。
RMX VDウェイトシステムの特長2
重心角を調整できる幅が非常に広いです。つかまり易いセッティング、つかまりすぎないセッティングなど自由自在です。
変えられる幅広い重心角「スクエアインパクト」
VDドライバーが26.5°~31°、VD59ドライバーは30.5°~36.5°。2モデルで10゜の重心角調整ができ、あらゆるドライバーの重心角ほぼ全域をカバーする。ボールのつかまり過ぎを抑えたい人も、しっかりつかまえたい人も自分のスイングに最適な重心角(つかまり)でスクエアインパクトが実現できる。

クラウン形状とフェースデザイン
クラウン形状とフェースデザインにも改良を加えています。
感性を科学し「飛ぶところで打てる」を実現
ゴルファーは無意識下でヘッド高さの中央だと認識した部分で打とうとする傾向がある。ヤマハはそこに着目し、無意識下で認識する部分と、「最も飛ぶところ(最適打点)=フェース中心やや上部」が一致するように、クラウン形状とフェースデザインを設計した。


(出典:ヤマハ公式HPより)
「STEALTH」ドライバーと「VD59」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「STEALTH」ドライバーと「VD59」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
「STEALTH」ドライバー
ようこそ、カーボンウッドの時代へ
「VD59」ドライバー
圧倒的直進性をすべてのゴルファーに
「STEALTH」ドライバーは何といっても「カーボンフェース」です。
一方、ヤマハ「RMX VD59」ドライバーは、今回の目玉である高い慣性モーメントによる直進性を強調しています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まず「STEALTH」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:テーラーメイド公式HP
赤を基調としたデザインです。形状は前作のSIM2と同じような感じです。
そして、次に「RMX VD59」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:ヤマハ公式HP
赤を基調としたデザインです。ヤマハはバイクなども作っていますし、さすがかっこいいデザインです。
赤と赤の対決ですね。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずは「STEALTH」ドライバーから、

出典:テーラーメイド公式HP
上から見るとカーボンフェースの赤が際立っています。スッキリとしていてSIM2とはイメージが変わってきました。
そして「RMX VD59」ドライバーです。

出典:ヤマハ公式HP
赤いラインが入ったデザインです。レッドがスポーティな感じがします。
「STEALTH」ドライバーと「VD59」ドライバーのスペックを比較
さて、「STEALTH」ドライバーと「VD59」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
より分かりやすく単純化するために、複数数値がある場合はロフト角「10.5」シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。
| 項目 | 「STEALTH」ドライバー | 「VD59」ドライバー |
|---|---|---|
| ロフト角(°) | 9.0,10.5,12.0 | 9.5(±1)/10.5(±1) |
| ライ角(°) | 56 | 59(59.75、60.5) |
| ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
| クラブ長さ(インチ) | 45.75 | 45.5 |
| クラブ重さ(g) | 300 | 297 |
| シャフト重さ(g) | 55 | 53 |
| シャフトトルク | 4.7 | 5.0 |
| シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
| バランス | D3 | D2 |
ロフト角
ロフト角は、「STEALTH」ドライバーは9度と10.5度、12度、「RMX VD59」ドライバーは9.5度と10.5度が用意されています。
「STEALTH」ドライバーは一人でも多くの方に、「カーボンフェース」を体験してほしいとの意気込みの表れを感じます。
「RMX VD59」の方は調整機能、いわゆるカチャカチャがついていますのでロフト角も調整可能です。
ライ角
ライ角は大きく違います。
「STEALTH」ドライバーは56度でフラットライト、「VD59」ドライバーは59度でアップライトです。「VD59」はこれも調整可能です。
ライ角の基本に従うと、「STEALTH」ドライバーはスライス軌道になりやすい。一方「VD59」ドライバーはフック軌道になりやすいと言えます。
クラブの重さ
クラブの重量は「STEALTH」ドライバー300g、「VD59」ドライバー297gです。
「STEALTH」ドライバーの方が3g重いです。
シャフトの重量を見てみますと「STEALTH」ドライバーは55g、「VD59」ドライバーが53gとなっています。わずかに「STEALTH」ドライバーの方が重い。
「STEALTH」ドライバーは「カーボンフェース」採用による軽量化の影響もあるのでしょうか。
シャフトは、「STEALTH」はTENSEI RED TM50、「VD59」はDiamana YRで比較しています。
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「STEALTH」ドライバーはD2.5、「VD59」ドライバーがD2となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは、ほぼ同じです。
「STEALTH」ドライバーは4.7、「VD59」ドライバーは5.0となっています。
「STEALTH」ドライバーよりもわずかに「VD59」ドライバーの方が大きいです。
つまり、相対的に「STEALTH」ドライバーの方が少し手を動かすとヘッドが敏感に反応するため操作性が高い、「VD59」ドライバーの方が、手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強い、ということになります。
シャフト調子
シャフト調子は「STEALTH」ドライバー、「VD59」ドライバーともに中調子となっています。
万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは「STEALTH」ドライバーはD3、「VD59」ドライバーはD2となっています。
「STEALTH」ドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。
まとめ ~「STEALTH」ドライバーと「VD59」ドライバー~
「STEALTH」ドライバーと「VD59」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「STEALTH」ドライバーは、今回最大の特徴である「カーボンフェース」を採用し、フェースのより広い範囲でボール初速が高まり、これまでよりも優れた飛距離性能と寛容性を実現。
・ヤマハ「RMX VD59」ドライバーは「RMX VDウェイトシステム」によりどのようなセッティングでも安定した直進性を実現
・ライ角は「STEALTH」ドライバーは56度で相対的にスライス軌道になりやすく、「VD59」ドライバーは59度で相対的にフック軌道になりやすい。
・クラブの重量は「STEALTH」ドライバーの方が3g重い。
・シャフトトルクは「STEALTH」ドライバーは操作性が高く、「VD59」ドライバーは安定性が高い傾向。
以上のような特徴ですが、実際に打ち比べてその違いを確かめたいですね。
今回の「STEALTH」ドライバーは、アスリートモデルに近いセッティングともいえる「RMX VD59」ドライバーよりも、重量も重く、操作性も高い傾向にあると言えそうです。
ヤマハ「RMX VD59」ドライバーは、カチャカチャがついてセッティングを変えられるのもいいですね。
以上、「STEALTH」ドライバーと「VD59」ドライバーの違いをまとめてみました。
「STEALTH」は、2月の発売ですが、過去のシリーズは発売と同時に買わないと2、3ヶ月待ちのパターンでした。今回はすでに予約段階からSIM2の数倍、発売初週は過去10年に発売されたドライバーの中で、ダントツの売れ行きだそうです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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