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【アイアン編】「STEALTH」(ステルス)とゼクシオ12(トゥエルブ)の違いを比較解説【テーラーメイドvsダンロップ】

アイアン

テーラーメイドゴルフは2022年の最新モデルとなる「STEALTH」(ステルス)アイアンを2022年4月に発売すると発表しました。

前作SIM2では、2種類のアイアン(MAX、MAX OS)アイアンの2機種ありましたが、今回は「ステルス」1種類のみとなります。

飛距離と寛容性、そしてフィーリングにも優れたディスタンスアイアンとのことです。

一方、ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンを2021年12月11日に発売しました。前モデルの「ゼクシオ11(イレブン)」アイアンは2019年12月7日発売、約2年でのニューモデルの発売となります。

今回の「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンのキーワードは「たわみ」です。この「たわみ」は、ぶっ飛びアイアンの主要なテクノロジーとして紹介されています。

今回は、「STEALTH」(ステルス)アイアンとゼクシオ12(トゥエルブ)アイアンの違いを比較してみたいと思います。

ステルスドライバーとゼクシオ12ドライバーはこちらで紹介しています。

【ドライバー編】「STEALTH」(ステルス)と「ゼクシオ12」の違いを比較解説

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「STEALTH」(ステルス)アイアンの特徴

「STEALTH」(ステルス)アイアンの売りとなるテクノロジーを見ていきましょう。

トウラップテクノロジー

トウラップテクノロジー」は低重心化のテクノロジーです。ボールの初速アップに貢献します。

トウラップテクノロジー」は今回のステルスアイアンの売りとなる特徴です。前作SIM2から「キャップバックデザイン(中空構造)」を採用していましたが、それにプラスされたテクノロジーです。

「キャップバックデザイン」&「トウラップテクノロジー」
トウ側に配置されていた約10gの金属を取り去り、生まれた余剰重量を最適配分する「トウラップテクノロジー」の採用により、さらなる低重心設計を実現。より低重心化したヘッド構造により、優れた「飛距離」、「寛容性」、「フィーリング」を兼ね備えたアイアンが生まれた。

ボール初速が向上

「キャップバッグデザイン」に新開発「トウラップテクノロジー」を採用したステルス アイアン。最適化されたスイートスポットに加え、進化した「キャップバッグデザイン」によりヘッド剛性が向上し、初速もアップ

エコーダンピングシステム

「エコーダンピングシステム」により、フォージドアイアンのような打感を実現。

フェースの裏側に配置されたエコーダンピングシステムは、フェース内に複数の衝撃吸収部分を設けることでフェースの反発力を損なうことなくインパクト時の衝撃と振動を低減し、 フォージドアイアンのような打音と打感を実現する

(出典:テーラーメイド公式HPより)

「ゼクシオ12」(トゥエルブ)アイアンの特徴

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンの売りとなるテクノロジーを見ていきましょう。

一般的にぶっ飛びアイアンの特徴は、フェースのたわみの強化にあるようです。

どのようになっているのでしょうか。

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンの特徴

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンも、前作と同様ポケットキャビティ構造を採用した鋳造アイアンです。フェースにチタン素材を採用している点も過去モデルと同様です。

加えて今回は、ホーゼル(ヘッド部分とシャフトを接合するパーツ)を短く設計して、ソールのトウ側にタングステンニッケルウェイトを使用するなど、低重心化と慣性モーメント増大が図られた設計となっています。

アイアン版「REBOUND FRAME」を搭載しボール初速をアップ

飛びの反発構造「REBOUND FRAME」をアイアンにも搭載し、たわみを大きくすることでボールスピードをアップさせました。特に、フェース下部の「FLEX ZONE(フレックスゾーン)」を柔らかく、そしてボディ後方部の「RIGID ZONE(リジッドゾーン)」を硬くすることでの「軟・剛」構造が、フェース下部の反発性能を向上させ、安定した飛距離を実現。ミスヒット時の飛距離ロスも軽減します。

ゼクシオのチタンフェースアイアンがさらに進化。フェースとボディのダブルのたわみで驚異の初速を実現。

(出典:ダンロップ公式HPより)

「STEALTH」(ステルス)アイアンと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンの比較

クラブのコンセプト

「STEALTH」(ステルス)アイアンと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンは以下のようなコンセプトとなっています。

「STEALTH」(ステルス)アイアン

ディスタンスアイアンの新たなカタチ
フェースの反発性能を高め、より速いボール初速を実現するため「トウラップテクノロジー」を採用した新たなカタチのディスタンスアイアン。「飛距離」と「寛容性」、そして「フィーリング」にも優れた新たなアイアンが誕生した。

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアン

ゼクシオのチタンフェースアイアンがさらに進化。
「フェースのたわみ」と「ボディのたわみ」で
驚異の初速を実現。

「STEALTH」(ステルス)アイアンは、「飛距離」、「寛容性」、そしてフォージドアイアンのような「フィーリング」です。

ゼクシオ12アイアンは「たわみ」を前面に打ち出しています。

デザイン比較

「STEALTH」(ステルス)アイアン

まず「STEALTH」(ステルス)アイアンです。

出典:テーラーメイド公式HP

黒を基調としたデザインでかっこいいですね。

ソール面には、フェース下部でも無駄なスピンを抑える「貫通型スピードポケット」が搭載されています。

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアン

次に「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンはこのようなデザインです。

 

出典:ダンロップ公式HP

基本デザインは前作を承継しているように見えます。

ヘッドの加速と高い弾道で大きく飛ばすよう、トップブレードやリーディングエッジ、トップライン、ソール形状にそれぞれこだわりました。

「STEALTH」(ステルス)アイアンと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」のスペックを比較

さて「STEALTH」(ステルス)アイアンと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」のスペックを比較してみましょう。

番手ラインナップとロフト角

まずはアイアンでもっとも気になるロフト角を見てみます。

「STEALTH」(ステルス)アイアン

番手 5番 6番 7番 8番 9番 PW AW SW
ロフト角(度) 21 24 28 32 37 43 49 54

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアン

番手 5番 6番 7番 8番 9番 PW AW SW
ロフト角(度) 22 25 28 32 37 42 48 56

ロフト角は、若干の違いはありますが、似ています。

7番のロフト角は同じです。ロングアイアンの5番、6番では「STEALTH」(ステルス)アイアンはストロングロフトでロフトが立っています。一方、PW・AWは逆で、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンの方がロフト角はストロングロフトになっています。

では次に、より細かく7番アイアンでスペックを比較してみます。

7番アイアンのスペック比較

7番アイアン同士で比較してみたいと思います。

シャフトについては、両方ともカーボンシャフトで比較します。

・「STEALTH」(ステルス)アイアンは、「TENSEI RED TM60 (’22)

・「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンは、「ゼクシオ MP1200 カーボンシャフト」

シャフトの硬さは「R」のもの同士で比較します。

項目  「STEALTH」(ステルス)アイアン 「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアン
ロフト角(°) 28 28
ライ角(°) 63 62.5
クラブ長さ(インチ) 37.25 37.25
クラブ重さ(g) 366 362
シャフト重さ(g) 61 47
シャフトトルク(°) 3.1  4.1
シャフト調子 中調子 中調子
バランス  D0  C8

ロフト角

「STEALTH」(ステルス)アイアンと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は両者とも28度で同じです。

ライ角

ライ角も、「STEALTH」(ステルス)アイアンは63度、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は両者とも62.5度とこちらも近しいセッティングです。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「STEALTH」(ステルス)アイアンは366g、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンは362gです。

クラブ全体の重量は「STEALTH」(ステルス)アイアンの方が4g重いです。

シャフトの重量は

「STEALTH」(ステルス)アイアンは61gです。

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンは47g。

シャフトは「STEALTH」(ステルス)アイアンの方が14g重いです。

ステルスアイアンはかなりヘッドを軽量化していることが分かります。

シャフトトルク

シャフトトルクは大きな違いがあります。

シャフトトルクは

「STEALTH」(ステルス)アイアンは3.1°

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンは4.1°

となっています。

「STEALTH」(ステルス)アイアンは相対的に、手を動かすとそれに合わせてヘッドが敏感に反応するので、操作性が高いということになります。

一方、相対的に「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンの方が手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強いということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「STEALTH」(ステルス)アイアン、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンともに中調子です。

中調子は、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走るという万民向けのセッティングと言われます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。

元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。

中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。

中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

「STEALTH」(ステルス)アイアンはD0、「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンはC8となっています。

つまり、「STEALTH」(ステルス)アイアンの方が若干ヘッドを重く感じるということになります。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします

まとめ ~「STEALTH」(ステルス)アイアンと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアン~

「STEALTH」(ステルス)アイアンと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンを比較してみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「STEALTH」(ステルス)アイアンは、低重心化のテクノロジー「トウラップテクノロジー」で、ボールの初速アップ。

・「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンは、アイアン版「REBOUND FRAME」を搭載しボール初速をアップ。

・ロフト角は、同じようなセッティングだが、ロングアイアンは「STEALTH」(ステルス)アイアンがストロングロフト。

・クラブ重量は「STEALTH」(ステルス)アイアンの方が重いが、ヘッドは「STEALTH」(ステルス)アイアンの方が軽い。

・シャフトトルクは、「STEALTH」(ステルス)アイアンはシャフトトルクが小さいため相対的に操作性が高い。「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンの方がシャフトトルクが大きいためブレにくい。

・バランスは、「STEALTH」(ステルス)アイアンの方が若干ヘッドを軽く感じる。

以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。

以上、「STEALTH」(ステルス)アイアンと「ゼクシオ12(トゥエルブ)」アイアンの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

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