ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)」とともに新しい「ゼクシオエックス」を2021年12月11日に発売しました。前モデルの「ゼクシオエックス」は2019年12月7日発売です。アスリート志向ユーザー待望の“振り切れるゼクシオ”として誕生しました。
約2年でのニューモデルの発売となります。
今回の「ゼクシオエックス」と「ゼクシオ12」の最大の特徴は「飛びの翼」です。また、「ゼクシオエックス」には「シャフト脱着システム」を搭載しました。
ゼクシオ12との比較についてはこちらで紹介しています。
【ドライバー編】ゼクシオ12(トゥエルブ)と「ST-X 220」の違いを比較解説【ダンロップvsミズノ】
一方で、ミズノは、2022年3月11日に新しいSTシリーズ「ST-X 220ドライバー」と「ST-Z 220ドライバー」をそれぞれ発売します。(TOUR AD GM D カーボンシャフトモデル)
今回も前作と同じく、ST-Xドライバーはつかまり、ST-Zドライバーは直進性が特徴のモデルとなっています。
【ドライバー比較】ミズノ「ST-X 220」と「ST-Z 220」ドライバーの違いをやさしく簡単に解説【時代を超越】
高初速×低スピンのSTシリーズ、さらに安定性が向上したとの情報ですが、どのようなテクノロジーが使われているのでしょうか。
今回は、「ゼクシオエックス」ドライバーとつかまりの「ST-X 220」ドライバーを比較してみたいと思います。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の特徴をご紹介
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の売りとなる特徴とは
「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)の主な特徴を簡単にご紹介します。
今回の大きな特徴は「アクティブウイング」、「リバウンドフレーム」、「シャフト脱着機能」の3つです。
順番にご紹介します。
ActivWing アクティブウイング
今回の最大の特徴「飛びの翼」です。ゼクシオ12にも搭載されています。
「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。
ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。
REBOUND FRAME リバウンドフレーム
このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。
高反発を生み出す「たわみの進化」です。
スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。
オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。
シャフト脱着システム
ゼクシオシリーズ初となるヘッド脱着機構を採用しています。
いわゆるカチャカチャです。スリクソンと共用だそうです。
これによりシャフトを選ぶことができ、フェース角・ライ角・ロフト角の調整も可能となっています。
(出典:ダンロップ公式HPより)
「ST-X 220」ドライバーの特徴をご紹介
「ST-X 220」ドライバーの主な特徴をご紹介します。
今回の特徴は以下の5つです。
・反発性能をより高めた コアテックフェース
・つかまりの良さを追求した スクエアストライクデザイン
・ウエーブテクノロジーソール
・ハーモニックインパクトテクノロジー
高初速素材 フォージドβチタンを採用。
フェース素材は特殊なチタン合金です。
反発性能をより高めた コアテックフェース
反発性能アップのテクノロジーです。
つかまりの良さを追求した スクエアストライクデザイン
「スイートエリアの拡大」と「ヘッドの返しやすさ」の両立です。
ウエーブテクノロジーソール&ハーモニックインパクトテクノロジー
「ウエーブテクノロジーソール」はたわみ量を増大させて初速をアップさせます。「ハーモニックインパクトテクノロジー」でウッドにも心地よい打球音・打感を追求しています。
(出典:ミズノ公式HPより)
「ゼクシオエックス」ドライバーと「ST-X 220」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
「ゼクシオエックス」ドライバーと「ST-X 220」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
「ゼクシオエックス」ドライバー
XXIOテクノロジーによる
飛距離性能と振り抜ける安心感が
大きな飛びと方向安定性を生み出すドライバー。
「ST-X 220」ドライバー
高初速×低スピンのSTシリーズ、
さらに安定性が向上しました。
今回の「ゼクシオエックス」ドライバーのコンセプトは、振り抜きと安定性を追求しています。
「ST-X 220」ドライバーは、高初速と低スピンのコンセプトを受け継いでいます。
デザイン比較
新しい「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)はこのようなデザインとなりました。
出典:ダンロップ公式HP
前作と同じ「X」のロゴが組み込まれています。前作のデザインを継承しているようにも感じます。コンセプトカラーは緑になりました。
そして、「ST-X 220」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:ミズノ公式HP
黒をベースに青のライン。ミズノらしいドライバーのデザインです。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずは「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)ドライバーから、
出典:ダンロップ公式HP
ゼクシオエックスもゼクシオ12同様「飛びの翼」があります。
そして「ST-X 220」ドライバーです。
出典:ミズノ公式HP
黒を基調とした、スッキリしたデザインです。ミズノのマークがポイントです。
「ゼクシオエックス」ドライバーと「ST-X 220」ドライバーのスペックを比較
さて、「ゼクシオエックス」ドライバーと「ST-X 220」ドライバーのスペックを比較してみましょう。
より分かりやすく単純化するために、シャフトの硬さは「SR」複数数値がある場合はロフト角「10.5」のもの同士で比較します。
項目 | 「ゼクシオエックス」ドライバー | 「ST-X 220」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 9.5,10.5 | 10.5±2 |
ライ角(°) | 59 | 59 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.5 |
クラブ重さ(g) | 298(推定値) | 298 |
シャフト重さ(g) | 44 | 53 |
シャフトトルク | 5.8 | 5.4 |
シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
バランス | D3 | D3 |
ロフト角
ロフト角は、「ゼクシオエックス」ドライバーは9.5度、10.5度が用意されています。一方「ST-X 220」ドライバーは10.5±2度で調整可能です。専用レンチも付いています。
ライ角
ライ角は同じです。
「ゼクシオエックス」ドライバー、「ST-X 220」ドライバーともに59度です。
最近のドライバーでは59度の設定が多く、ややアップライトのセッティングでライ角の基本に従えばフック軌道になりやすいと言えます。
クラブの重さ
クラブの重量は「ゼクシオエックス」ドライバー298g(推定値)、「ST-Z 220」ドライバー298gです。
同じような重さです。
シャフトの重量を見てみますと「ゼクシオエックス」ドライバーは44g、「ST-X 220」ドライバーが53gとなっています。
シャフトの重量は「ゼクシオエックス」ドライバーの方が9g軽いです。こちらは大きく違います。
シャフトは以下のモデルで比較しています。
「ゼクシオエックス」ドライバーは「Miyazaki AX-2カーボンシャフト」
「ST-X 220」ドライバーは「TOUR AD GM D カーボンシャフト」
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「ゼクシオエックス」ドライバーはD3、「ST-X 220」ドライバーはD3となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクにはわずかな違いがあります。
「ゼクシオエックス」ドライバーは5.8、「ST-X 220」ドライバーは5.4となっています。
「ゼクシオエックス」ドライバーよりも「ST-X 220」ドライバーの方が少し大きな値です。
つまり、相対的に「ゼクシオエックス」ドライバーの方が、手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強い、「ST-X 220」ドライバーの方が、少し手を動かすとヘッドが敏感に反応するため操作性が高い、ということになります。
シャフト調子
シャフト調子は「ゼクシオエックス」ドライバー、「ST-X 220」ドライバーともに中調子となっています。
タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。
バランス
バランスは「ゼクシオエックス」ドライバーはD3、「ST-X 220」ドライバーはD3となっています。
まとめ ~「ゼクシオエックス」ドライバーと「ST-X 220」ドライバー~
「ゼクシオエックス」ドライバーと「ST-X 220」ドライバーの違いをまとめてみました。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・「ゼクシオエックス」ドライバー(2021年モデル)は、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。シャフト脱着機能を搭載。フェース角・ライ角・ロフト角の調整が可能。
・「ST-X 220」ドライバーは「フォージドβチタン」、「コアテックフェース」、「スクエアストライクデザイン」などのテクノロジーを採用し、初速アップと安定性を向上。
・ライ角は「ゼクシオエックス」ドライバー、「ST-X 220」ドライバーともに59度で同じ。
・クラブの重量は同じ、シャフト重量は「ゼクシオエックス」ドライバーの方が9g軽い。
・シャフトトルクについては「ゼクシオエックス」ドライバーはやや安定性、「ST-X 220」ドライバーはやや操作性が高い傾向。
以上のような特徴ですが、実際に打ち比べてその違いを確かめたいですね。
ゼクシオのアスリートモデルの「ゼクシオエックス」と比較しても、少しだけミズノの方がハードセッティングになっているように思えます。
以上、「ゼクシオエックス」ドライバーと「ST-X 220」ドライバーの違いをまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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