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【ドライバー比較】本間ゴルフ T//WORLD TW757「Type-D」と「Type-S」ドライバーの違いをやさしく簡単に解説【世界初カーボンスロット搭載】

ゴルフクラブ・ギア

本間ゴルフ T//WORLD TW757「Type-D」と「Type-S」

本間ゴルフは、ツアーワールドTWシリーズの最新作「TW757」を3月25日に発売します。同シリーズとしては2018年に発表された「TW747」以来の登場となります。

今作のドライバーの特徴は、新テクノロジー「カーボンスロット」です。スリット(溝)をカーボン材で覆いインパクト時のたわみ戻りによる反発力の最大化。これにより高い初速性能を備えることに成功したとのことです。

「TW757」は2種類のドライバーをラインナップしています。つかまり度合いを高めた「Type-D ドライバー」と直進性を高めた「Type-S ドライバー」です。

今回は「Type-D」と「Type-S」の2種類のドライバーについてご紹介します。どのように違うのでしょうか?

「Type-D Plus」と「Type-D」の比較はこちらでご紹介しています。

TW757「Type-D PLUS(プラス)」と「Type-D」の違いを比較解説

試打レビューはこちらで紹介しています。

TW757「Type-D」「Type-S」ドライバーの試打レビュー・感想

「Type-D」と「Type-S」の特徴をご紹介

「Type-D」ドライバーと「Type-S」ドライバーの主な特徴をご紹介します。

主な特徴は以下の2つです。

・世界初のカーボンスロット搭載
・アジャスタブルウエイト

他にも以下のような多くの特徴を備えています。
・Newバーチカルスリットフェース
・カーボンクラウン
・クラウンリブ
・キールデザイン
・P-SAT 精密スパイン管理
・NON-ROTATING SYSTEM

世界初のカーボンスロット搭載

今回の最大の特徴「カーボンスロット」です。

たわみ戻りによる反発力をアップさせるため、ソールスリット部の肉厚を可能な限り薄く設計。このスリットをカーボンで覆うことで強度を確保し、最大の反発を生む。さらに、スリットの長さを短くすることでたわみ戻りがさらに加速。これによりかつてない高初速を実現。

アジャスタブルウエイト

ウエイトの調整機能です。「Type-D」ドライバーと「Type-S」ドライバーで異なります。

「Type-D」ドライバー

フェース寄りとバック寄りに配置されたウエイトは入れ替え可能。スイングタイプや求める弾道に合わせて最適化することで、ゴルファーに秘められた力を引き出し、パフォーマンスの最大化を実現。
フェース3g&バック9g(標準装着):高い直進性と高弾道を実現し、オートマチックに打てる
バック9g&フェース3g:初速アップと強弾道を実現し、スピンコントロールを可能に

「Type-S」ドライバー

トゥ寄りとヒール寄りに配置されたウエイトは入れ替え可能。スイングタイプや求める弾道に合わせて最適化することで、ゴルファーに秘められた力を引き出し、パフォーマンスの最大化を実現。
トゥ3g&ヒール9g(標準装着):つかまり性がアップし、高弾道を実現
トゥ9g&ヒール3g:左にいかない強弾道を実現

Newバーチカルスリットフェース

高い反発力を広範囲で実現します。

特に打点の上下のブレに効果を発揮する、最も効率的な縦溝状偏肉フェース。高い反発力をフェースの広範囲で実現するため、たとえ打点がブレても初速が落ちません。

カーボンクラウン

クラウン部のたわみによりヘッドの反発性能をアップさせるため、クロスカーボンを採用したカーボンコンポジット構造。これにより余剰重量が生まれ、最低な重心設計を実現。

クラウンリブ

たわみ過ぎを抑えるテクノロジーです。

フェース周りの剛性を確保し、カーボンのたわみのエネルギーを効率よく初速に結び付けるためのリブを配置。太く長い2本のリブがクラウンのたわみ過ぎを広範囲で抑える。

キールデザイン

バック側のウエイトをソール面の外側に配置することで、深重心ながら低重心化を実現。

P-SAT 精密スパイン管理

「スパイン調整・管理」とは、カーボンシャフトの場合、カーボンが他の部分よりも多重になり肉厚となる背骨部分(スパイン)が必ず発生してしまうが、そのスパインを均一な方向でセットアップし、クラブセット全体での均一性、全ての番手の完成度をより高めることです。

すべてのクラブにおいて、スパインを6時方向に設定。
シャフトの挙動を安定させ、クラブ単体のみならずセット全体での完成度を高めている。

NON-ROTATING SYSTEM

ライ角やロフト角、フェースアングルの調整機能です。

付属のトルクレンチにより、シャフトを脱着・回転することなく、ライ角やロフト角、フェースアングルの無段階調整が可能。 HONMA独自の画期的な調角機能。

(出典:本間ゴルフ公式HPより)

「Type-D」と「Type-S」の違いイメージ

「Type-D」ドライバーと「Type-S」の特性の大まかなイメージは以下のようになります。

カーボン特有の反発力が、いままでにない高初速と飛距離をもたらした

ソールスリットをカーボンで覆うことで、薄いのに高い強度を実現。さらに、スリットの長さを短縮することで、反発力はより加速。HONMA史上、かつてない高初速の実現に成功。

という共通のコンセプトを持ち、それぞれ以下のような性能のドライバーを用意しています。

・「Type-D」は、つかまり重視タイプ

・「Type-S」は、直進性重視タイプ

では次からカタログスペックを比較してみましょう。

「Type-D」と「Type-S」のカタログスペック比較

カタログのコンセプト比較

公式HPでのドライバーのコンセプトの違いを表すフレーズは以下の様になっています。

「Type-D」ドライバー

世界初のカーボンスロット搭載。トゥとヒールのウエイトを入れ替え、ゴルファーに合わせた最適化が可能。つかまり重視タイプ。

ボールがつかまりやすい設計です。

「Type-S」ドライバー

世界初のカーボンスロット搭載。トゥとヒールのウエイトを入れ替え、ゴルファーに合わせた最適化が可能。直進性重視タイプ。

高い直進性です。

カタログスペックサマリー

カタログのスペックの主要項目は以下のようになっています。

シャフトはフレックスS(VIZARD SHAFT for TW757)のものを記載しています。(SRの設定はありません。)

項目  「Type-D」ドライバー 「Type-S」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5 9.0,10.5
ライ角(°) 56.5 56.5
ヘッド体積(cc) 460 450
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.5
クラブ重さ(g) 306 306
シャフト重さ(g) 54.5 54.5
シャフトトルク 4.85 4.85
シャフト調子 中調子 中調子
バランス  D2  D2

次から順番にカタログスペックなど詳しく見ていきます。

カタログスペックで共通する部分

各ドライバーで共通する部分を抜き出してみます。

項目  「Type-D」ドライバー 「Type-S」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5 9.0,10.5
ライ角(°) 56.5 56.5
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.5
クラブ重さ(g) 306 306
シャフト重さ(g) 54.5 54.5
シャフトトルク 4.85 4.85
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D2 D2

共通する部分は多くあります。

・ロフト角、ライ角、長さ、重さ、重量、トルク、中調子、バランスは同じです。

・ライ角の56.5度は、ややフラットライトな設定です。他社メーカーは59度の設定が多い傾向です。相対的にスライス軌道になりやすい設定です。参考にテーラーメイドの「STEALTH」ドライバーは56度、キャロウェイ「ローグST」MAXドライバーは59度です。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

・重量の306gはやや重めだと思います。「STEALTH」ドライバー(TENSEI RED TM50 (’22)(S))は302g、「ローグST」MAXドライバー(VENTUS 5 for Callaway (S))は307gと同じような重さです。

・シャフト調子は中調子です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万民向けセッティングです。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

カタログスペックで異なる部分

ヘッド体積

項目  「Type-D」ドライバー 「Type-S」ドライバー
ヘッド体積(cc) 460 450

ヘッド体積が異なっています。「Type-S」ドライバーの方がやや小ぶりです。

「Type-D」と「Type-S」どちらを使う?

「Type-D」ドライバーと「Type-S」ドライバーのカタログスペックの違いをご紹介しました。

「Type-D」ドライバーはつかまりやすさ、「Type-S」は直進性というコンセプトの違いがあります。その特性はヘッド体積やウエイトの配置の違いなどに表れています。

「TW757」シリーズ最大の特長「カーボンスロット」。 一度、試打してみて違いを確かめてみたいですね。

以上、「Type-D」ドライバーと「Type-S」ドライバーご紹介しました。

試打レビューはこちらで紹介しています。

TW757「Type-D」「Type-S」ドライバーの試打レビュー・感想

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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