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【ドライバー編」TW757「Type-D」と「ゼクシオ12(トゥエルブ)」の違いを比較解説【本間ゴルフvsダンロップ】

ゴルフクラブ・ギア

本間ゴルフは、ツアーワールドTWシリーズの最新作「TW757」を3月25日に発売します。同シリーズとしては2018年に発表された「TW747」以来の登場となります。

今作のドライバーの特徴は、新テクノロジー「カーボンスロット」です。スリット(溝)をカーボン材で覆いインパクト時のたわみ戻りによる反発力の最大化。これにより高い初速性能を備えることに成功したとのことです。

「TW757」は2種類のドライバーをラインナップしています。つかまり度合いを高めたTW757「Type-D」ドライバーと直進性を高めた「Type-S」ドライバーです。

試打レビューはこちらで紹介しています。

TW757「Type-D」「Type-S」ドライバーの試打レビュー・感想

一方で、ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」を2021年12月11日に発売しています。前モデルの「ゼクシオ11(イレブン)ドライバー」は2019年12月7日発売から約2年でのニューモデルの発売となります。

今回の「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」の最大の特徴は「飛びの翼」です。この「飛びの翼」と呼ばれる「アクティブウイング」についても紹介していきます。

兄弟モデルの「ゼクシオエックス」との比較はこちらで紹介しています。

【ダンロップ2021年モデル】ゼクシオエックスとゼクシオ12の違いを比較解説

今回は、TW757「Type-D」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

本間ゴルフTW757「Type-D」ドライバーの特徴をご紹介

TW757「Type-D」ドライバーの特徴をご紹介します。

主な特徴は以下の2つです。

・世界初のカーボンスロット搭載
・アジャスタブルウエイト

他にも以下のような多くの特徴を備えています。
・Newバーチカルスリットフェース
・カーボンクラウン
・クラウンリブ
・キールデザイン
・P-SAT 精密スパイン管理
・NON-ROTATING SYSTEM

世界初のカーボンスロット搭載

今回の最大の特徴「カーボンスロット」です。

たわみ戻りによる反発力をアップさせるため、ソールスリット部の肉厚を可能な限り薄く設計。このスリットをカーボンで覆うことで強度を確保し、最大の反発を生む。さらに、スリットの長さを短くすることでたわみ戻りがさらに加速。これによりかつてない高初速を実現。

アジャスタブルウエイト

ウエイトの調整機能です。TW757「Type-D」ドライバーと「Type-S」ドライバーで異なります。

TW757「Type-D」ドライバー

フェース寄りとバック寄りに配置されたウエイトは入れ替え可能。スイングタイプや求める弾道に合わせて最適化することで、ゴルファーに秘められた力を引き出し、パフォーマンスの最大化を実現。
フェース3g&バック9g(標準装着):高い直進性と高弾道を実現し、オートマチックに打てる
バック9g&フェース3g:初速アップと強弾道を実現し、スピンコントロールを可能に

Newバーチカルスリットフェース

高い反発力を広範囲で実現します。

特に打点の上下のブレに効果を発揮する、最も効率的な縦溝状偏肉フェース。高い反発力をフェースの広範囲で実現するため、たとえ打点がブレても初速が落ちません。

カーボンクラウン

クラウン部のたわみによりヘッドの反発性能をアップさせるため、クロスカーボンを採用したカーボンコンポジット構造。これにより余剰重量が生まれ、最低な重心設計を実現。

クラウンリブ

たわみ過ぎを抑えるテクノロジーです。

フェース周りの剛性を確保し、カーボンのたわみのエネルギーを効率よく初速に結び付けるためのリブを配置。太く長い2本のリブがクラウンのたわみ過ぎを広範囲で抑える。

キールデザイン

バック側のウエイトをソール面の外側に配置することで、深重心ながら低重心化を実現。

P-SAT 精密スパイン管理

「スパイン調整・管理」とは、カーボンシャフトの場合、カーボンが他の部分よりも多重になり肉厚となる背骨部分(スパイン)が必ず発生してしまうが、そのスパインを均一な方向でセットアップし、クラブセット全体での均一性、全ての番手の完成度をより高めることです。

すべてのクラブにおいて、スパインを6時方向に設定。
シャフトの挙動を安定させ、クラブ単体のみならずセット全体での完成度を高めている。

NON-ROTATING SYSTEM

ライ角やロフト角、フェースアングルの調整機能です。

付属のトルクレンチにより、シャフトを脱着・回転することなく、ライ角やロフト角、フェースアングルの無段階調整が可能。 HONMA独自の画期的な調角機能。

(出典:本間ゴルフ公式HPより)

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの特徴をご紹介

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの主な特徴をご紹介します。

今回の大きな特徴は「アクティブウイング」と「リバウンドフレーム」の2つです。

順番にご紹介します。

ActivWing アクティブウイング

今回の最大の特徴「飛びの翼」です。

「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。

ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。

REBOUND FRAME リバウンドフレーム

このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。

高反発を生み出す「たわみの進化」です。

スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。

オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。

飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー

その他にも、前作ゼクシオイレブンから搭載された「ウェイト・プラス・テクノロジー」をはじめ、「飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー」が数多く盛り込まれています。

前作の発売時、開発者は、この「ウェイト・プラス・テクノロジー」を「今回の核となる技術」と言っていました。

(出典:ダンロップ公式HPより)

TW757「Type-D」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

TW757「Type-D」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。

TW757「Type-D」ドライバー

世界初のカーボンスロット搭載。トゥとヒールのウエイトを入れ替え、ゴルファーに合わせた最適化が可能。つかまり重視タイプ。

「ゼクシオ12」ドライバー

やさしく振れて、クラブに任せて飛ばす
やさしく、高弾道で大きな飛び
ゼクシオ 12 ドライバー

TW757「Type-D」ドライバーは、世界初のカーボンスロットを搭載。つかまりのよい設計です。

一方、ゼクシオ12ドライバーは、やさしく高弾道を強調しています。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まずTW757「Type-D」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:本間ゴルフ公式HP

黒を基調としたスタイリッシュなデザインです。フェース寄りとバック寄りに配置されたウエイト、カーボンスロットが見えます。

そして「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:ダンロップ公式HP

シルバーを基調とした一目でゼクシオとわかるデザインです。前作の雰囲気を継承しているようにも感じます。

次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。

上から見たヘッドの形状

まずはTW757「Type-D」ドライバーから、

出典:本間ゴルフ公式HP

黒一色。シンプルかつ無駄のないデザインです。

次に「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:ダンロップ公式HP

「飛びの翼」が見えます。こちらは前作ゼクシオイレブンとは大きく違っています。

TW757「Type-D」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーのスペックを比較

TW757「Type-D」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「R」のもの同士で比較します。TW757「Type-D」ドライバーは「SR」の設定はありません。

項目  TW757「Type-D」ドライバー 「ゼクシオ12」ドライバー
ロフト角(°) 9.0,10.5 9.5,10.5,11.5
ライ角(°) 56.5 59
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.75
クラブ重さ(g) 303 282
シャフト重さ(g) 51.5 36
シャフトトルク 4.95 6.6
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D2 D4

ロフト角

ロフト角は、TW757「Type-D」ドライバーは9度、10.5度、(調整機能有)が用意されています。

「ゼクシオ12」ドライバーは9.5度、10.5度、11.5度の3種類が用意されています。

ライ角

ライ角は違いがあります。

TW757「Type-D」ドライバーは56.5度で、「ゼクシオ12」ドライバーは59度です。

ライ角の基本に従うと、TW757「Type-D」ドライバーは相対的にフラットライトでスライス軌道になりやすい、一方「ゼクシオ12」ドライバーは相対的にアップライトでフック軌道になりやすい設定と言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量はTW757「Type-D」ドライバー303g、「ゼクシオ12」ドライバー282gです。

TW757「Type-D」ドライバーの方が11g重いです。

シャフトの重量を見てみますと、TW757「Type-D」ドライバーが51.5g、「ゼクシオ12」ドライバーは36gとなっており、シャフトはTW757「Type-D」ドライバーが15.5g重いです。

かなりの重量差があります。

シャフトは以下のもので比較しています。

TW757「Type-D」ドライバー:VIZARD SHAFT for TW757(R)

「ゼクシオ12」ドライバー:MP1200 カーボンシャフト(R)

ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、TW757「Type-D」ドライバーがD2、「ゼクシオ12」ドライバーはD4となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクは大きく違います。

TW757「Type-D」ドライバーは4.95、「ゼクシオ12」ドライバーは6.6となっています。

TW757「Type-D」ドライバーの方が小さな値です。

つまり、相対的にTW757「Type-D」ドライバーの方が、少し手を動かすとヘッドが敏感に反応するため操作性が高い、「ゼクシオ12」ドライバーの方が、手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強い、ということになります。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子はTW757「Type-D」ドライバー、「ゼクシオ12」ドライバーともに中調子となっています。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは違いがあります。

TW757「Type-D」ドライバーはD2、「ゼクシオ12」ドライバーはD4となっています。

TW757「Type-D」ドライバーの方がややヘッドを軽く感じるということになります。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~TW757「Type-D」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバー~

TW757「Type-D」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・TW757「Type-D」ドライバーは新テクノロジー「カーボンスロット」を搭載。スリット(溝)をカーボン材で覆いインパクト時のたわみ戻りによる反発力の最大化。これにより高い初速性能を備える。

・「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。さらにスリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。

ライ角はTW757「Type-D」ドライバーは56.5度でスライス軌道になりやすい、「ゼクシオ12」ドライバーは59度でフック軌道になりやすいセッティング。

・クラブの総重量は、TW757「Type-D」ドライバーの方が11g重い。シャフト重量はTW757「Type-D」ドライバーの方が15.5g重い。

シャフトトルクはTW757「Type-D」ドライバーは4.85で相対的に操作性が高い傾向、「ゼクシオ12」ドライバーは6.6で相対的に安定性が高い傾向。

・バランスは、TW757「Type-D」ドライバーはD2、「ゼクシオ12」ドライバーはD4。TW757「Type-D」ドライバーの方がややヘッドを軽く感じる。

以上のような特徴です。

TW757「Type-D」ドライバーは、やさしさの「ゼクシオ12」と比較するとハードなセッティングです。実際に試打して違いを確かめてみたいですね。本間ゴルフの最新ギアを投入してラウンドしてみたいです。

試打レビューはこちらで紹介しています。

TW757「Type-D」「Type-S」ドライバーの試打レビュー・感想

ゼクシオ12とゼクシオエックスの試打レビュー・感想【どっちが飛ぶ?】

以上、TW757「Type-D」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

【ドライバー比較】本間ゴルフ T//WORLD TW757「Type-D」と「Type-S」ドライバーの違いをやさしく簡単に解説【世界初カーボンスロット搭載】

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