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【ドライバー編】オノフ「AKA(アカ)」と「RMX VD59」の違いを比較解説【オノフvsヤマハ】

ゴルフクラブ・ギア

「オノフ ドライバー AKA」は、2022年3月25日発売となりました。

AKAシリーズはやさしさ重視のモデルです。今回の特徴はどこで打ってもまっすぐ飛ばせる「全芯主義」。「全芯ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」が生み出す最速ボールスピードで自由自在にまっすぐ飛ばせるドライバーです。

一方で、ヤマハは、2021年10月29日にヤマハのアスリート向けブランドRMXシリーズのニューモデルを発売しました。

アスリート向けブランドRMXシリーズがモデルチェンジをして「RMX VD」(リミックス ブイディー)シリーズとして生まれ変わりました。

「VD」のVは向きやベクトルを表す「Vector(ベクター)」、Dは方向を表す「Direction(ディレクション)」のそれぞれ頭文字だそうです。この「RMX VD」シリーズでヤマハは、特に直進安定性に重要な慣性モーメントを追求しています。

今回は、オノフ「AKA」ドライバーとヤマハ「VD59」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

オノフ「AKA」ドライバーの特徴をご紹介

「AKA」の主な特徴をご紹介します。

今回の「AKA」ドライバーの大きな特徴は以下の2つです。

・全てが芯の高慣性モーメントヘッド
・クロスバランステクノロジー

全てが芯の高慣性モーメントヘッド

どこで打ってもまっすぐ飛ばせる「全芯主義。」が今回の大きな特徴です。

オノフAKA史上最大飛距離と寛容性を実現するために開発された全芯ヘッドです。

オノフ「AKA」ドライバーの「クロスバランステクノロジー」

もう一つの特徴は「クロスバランステクノロジー」です

ヘッドとグリップエンドに3つ交換式ウェイトが搭載されておりウェイトが共用できます。それぞれのウェイトを付け替えることができる構造になっています。

「KURO」にも搭載されていますが少し違います。「AKA」は初期設定でヘッドウェイトに8g、グリップエンドに3gの計11gのウエイトが配置されています。「KURO」は合計19gが配置されています。

ヘッドとグリップ共通のウエイトスクリューを専用レンチで、交換することでヘッド重量だけでなく、グリップ側重量も調整できる独自のクロス バランス テクノロジー。バランスを簡単にカスタムできる今までにない調整システム。別売のウエイトスクリューでよりそれぞれのゴルファーに最適なパフォーマンスをもたらすカスタムが可能となりました。

(出典:オノフ公式HPより)

「RMX VD59」ドライバーの特徴をご紹介

「RMX VD59」の主な特徴を簡単にご紹介します。今回はたくさんの見どころがあります。

RMX VDウェイトシステム

ヤマハ「RMX VD59」ドライバーの圧倒的な直進安定性を生み出す新機能として「RMX VDウェイトシステム」を搭載しています。

RMX VDウェイトシステムの特長1

どのようにウエイトを調整しても一定の慣性モーメントを実現しています。

変わらない大慣性モーメント「圧倒的な直進安定性」

ヤマハ独自の新システムは、ウェイト位置を調整しても慣性モーメント(VDドライバーは5,003g・㎠、VD59ドライバーは5,820g・㎠)が変化しないから、どのポジションでも高い「直進安定性」を確保。

RMX VDウェイトシステムの特長2

重心角を調整できる幅が非常に広いです。つかまり易いセッティング、つかまりすぎないセッティングなど自由自在です。

変えられる幅広い重心角「スクエアインパクト」

VDドライバーが26.5°~31°、VD59ドライバーは30.5°~36.5°。2モデルで10゜の重心角調整ができ、あらゆるドライバーの重心角ほぼ全域をカバーする。ボールのつかまり過ぎを抑えたい人も、しっかりつかまえたい人も自分のスイングに最適な重心角(つかまり)でスクエアインパクトが実現できる。

クラウン形状とフェースデザイン

クラウン形状とフェースデザインにも改良を加えています。

感性を科学し「飛ぶところで打てる」を実現

ゴルファーは無意識下でヘッド高さの中央だと認識した部分で打とうとする傾向がある。ヤマハはそこに着目し、無意識下で認識する部分と、「最も飛ぶところ(最適打点)=フェース中心やや上部」が一致するように、クラウン形状とフェースデザインを設計した。

(出典:ヤマハ公式HPより)

オノフ「AKA」ドライバーと「VD59」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

オノフ「AKA」ドライバーと「VD59」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。

オノフ「AKA」ドライバー

全芯主義。自由自裁、やさしさを究めたAKA。

「VD59」ドライバー

圧倒的直進性をすべてのゴルファーに

オノフ「AKA」ドライバーはやさしさ重視の設計です。

一方、ヤマハ「RMX VD59」ドライバーは、今回の目玉である高い慣性モーメントによる直進性を強調しています。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まずオノフ「AKA」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:オノフ公式HP

赤を基調としたデザインです。基本デザインは先発の「KURO」と似ています。

「AKA」の前作からさらに洗練された印象です。

そして、次に「RMX VD59」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:ヤマハ公式HP

赤を基調としたデザインです。ヤマハはバイクなども作っていますし、さすがかっこいいデザインです。

次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。

上から見たヘッドの形状

まずはオノフ「AKA」ドライバーから、

出典:オノフ公式HP

「AKA」ということで赤いラインが入っています。

そして「RMX VD59」ドライバーです。

出典:ヤマハ公式HP

赤いラインが入ったデザインです。レッドがスポーティな感じがします。

オノフ「AKA」ドライバーと「VD59」ドライバーのスペックを比較

さて次にオノフ「AKA」ドライバーと「VD59」ドライバーのスペックを比較してみます。

複数数値がある場合はロフト角「10.5度」、シャフトの硬さは「SR」のもの同士で比較します。

項目  「AKA」ドライバー 「VD59」ドライバー
ロフト角(°) 10.5,11.5 9.5(±1)/10.5(±1)
ライ角(°) 61 59(59.75、60.5)
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.5 45.5
クラブ重さ(g) 296(SR) 297
シャフト重さ(g) 49(SR) 53
シャフトトルク 5.2  5.0
シャフト調子  先中調子  中調子
バランス  D0.5  D2

ロフト角

ロフト角は、オノフ「AKA」ドライバーは10.5と11.5度「VD59」ドライバーは9.5度と10.5度が用意されています。

両者ともライ角、ロフト角、フェース角の調整ができます。

ライ角

ライ角はやや違いがあります。

オノフ「AKA」ドライバーが61度でアップライト、「VD59」ドライバーが59度なのでフラットライトです。

ライ角の基本に従うとオノフ「AKA」ドライバーはフック軌道になりやすい。「VD59」ドライバーはスライス軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量はオノフ「AKA」ドライバーは296g、「VD59」ドライバーは297gです。

重量は同じくらいですが、オノフ「AKA」の方が1g軽いです。

シャフトの重量の方は、オノフ「AKA」ドライバーは49g、「VD59」ドライバーは53gとなっています。

シャフトは以下のもので比較しています。

オノフ「AKA」:MP-522D(SR)

ヤマハ「VD59」:Diamana YR(SR)

ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、オノフ「AKA」ドライバーはD0.5、「VD59」ドライバーはD2となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクもやや近しい値です。

オノフ「AKA」ドライバーは5.2、「VD59」ドライバーは5.0となっています。

僅かな違いですが、オノフ「AKA」は安定性が高く、「VD59」ドライバーは操作性が高いということが言えます。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子はオノフ「AKA」ドライバーは先中調子、「VD59」ドライバーは中調子となっています。

オノフ「AKA」ドライバーは先中調子です。万人向けの中調子からややヘッドが走りやすくボールがつかまりやすいセッティングです。

「VD59」ドライバーは中調子です。タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングです。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは違いがあります。

バランスはオノフ「AKA」ドライバーはD0.5、「VD59」ドライバーはD2となっています。

「VD59」ドライバーの方がややヘッドを重く感じるということになります。振ったときにヘッドを重く感じる、ヘッドが効いている感じがするのは「VD59」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。一般的にヘッドが重い方が飛距離が出るが振り切りにくい。

まとめ ~オノフ「AKA」ドライバーと「VD59」ドライバー~

オノフ「AKA」ドライバーと「VD59」ドライバーの違いをまとめてみます。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・オノフ「AKA」ドライバーは「全芯ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」で飛距離とやさしさを両立

・ヤマハ「RMX VD59」ドライバーは「RMX VDウェイトシステム」によりどのようなセッティングでも安定した直進性を実現。

ライ角はオノフ「AKA」は61度でアップライトフック軌道になりやすい、一方「VD59」ドライバーは59度でフラットライトであり、相対的にスライス軌道になりやすいセッティング。

・シャフト重量はオノフ「AKA」は49g、「VD59」は53g、クラブの総重量はオノフ「AKA」ドライバーの方が1g軽い

操作性、安定性の指標であるシャフトトルクは「AKA」ドライバーは5.2で安定性重視。「VD59」ドライバーは5.0で操作性重視。

・バランスはオノフ「AKA」ドライバーはD0.5、「VD59」ドライバーはD2で、「VD59」の方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。

以上、オノフ「AKA」ドライバーとヤマハ「VD59」ドライバーの違いをまとめてみました。

試打レポートもよかったらどうぞ。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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