「オノフ ドライバー AKA」は、2022年3月25日発売となりました。
AKAシリーズはやさしさ重視のモデルです。今回の特徴はどこで打ってもまっすぐ飛ばせる「全芯主義」。「全芯ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」が生み出す最速ボールスピードで自由自在にまっすぐ飛ばせるドライバーです。
一方で、ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」を2021年12月11日に発売しています。前モデルの「ゼクシオ11(イレブン)ドライバー」は2019年12月7日発売から約2年でのニューモデルの発売となります。
今回の「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」の最大の特徴は「飛びの翼」です。この「飛びの翼」と呼ばれる「アクティブウイング」についても紹介していきます。
兄弟モデルの「ゼクシオエックス」との比較はこちらで紹介しています。
【ダンロップ2021年モデル】ゼクシオエックスとゼクシオ12の違いを比較解説
今回は、オノフ「AKA」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの2モデルを比較してみます。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
オノフ「AKA」ドライバーの特徴をご紹介
「AKA」の主な特徴をご紹介します。
今回の「AKA」ドライバーの大きな特徴は以下の2つです。
・クロスバランステクノロジー
全てが芯の高慣性モーメントヘッド
どこで打ってもまっすぐ飛ばせる「全芯主義。」が今回の大きな特徴です。
オノフAKA史上最大飛距離と寛容性を実現するために開発された全芯ヘッドです。
オノフ「AKA」ドライバーの「クロスバランステクノロジー」
もう一つの特徴は「クロスバランステクノロジー」です。
ヘッドとグリップエンドに3つ交換式ウェイトが搭載されておりウェイトが共用できます。それぞれのウェイトを付け替えることができる構造になっています。
「KURO」にも搭載されていますが少し違います。「AKA」は初期設定でヘッドウェイトに8g、グリップエンドに3gの計11gのウエイトが配置されています。「KURO」は合計19gが配置されています。
ヘッドとグリップ共通のウエイトスクリューを専用レンチで、交換することでヘッド重量だけでなく、グリップ側重量も調整できる独自のクロス バランス テクノロジー。バランスを簡単にカスタムできる今までにない調整システム。別売のウエイトスクリューでよりそれぞれのゴルファーに最適なパフォーマンスをもたらすカスタムが可能となりました。
(出典:オノフ公式HPより)
「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの特徴をご紹介
「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの主な特徴をご紹介します。
今回の大きな特徴は「アクティブウイング」と「リバウンドフレーム」の2つです。
順番にご紹介します。
ActivWing アクティブウイング
今回の最大の特徴「飛びの翼」です。
「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。
ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。
REBOUND FRAME リバウンドフレーム
このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。
高反発を生み出す「たわみの進化」です。
スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。
オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。
飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー
その他にも、前作ゼクシオイレブンから搭載された「ウェイト・プラス・テクノロジー」をはじめ、「飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー」が数多く盛り込まれています。
前作の発売時、開発者は、この「ウェイト・プラス・テクノロジー」を「今回の核となる技術」と言っていました。
(出典:ダンロップ公式HPより)
オノフ「AKA」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの比較
クラブのコンセプト
オノフ「AKA」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。
オノフ「AKA」ドライバー
全芯主義。自由自裁、やさしさを究めたAKA。
「ゼクシオ12」ドライバー
やさしく振れて、クラブに任せて飛ばす
やさしく、高弾道で大きな飛び
ゼクシオ 12 ドライバー
オノフ「AKA」ドライバーはやさしさ重視の設計です。
一方「ゼクシオ12」ドライバーもやさしく高弾道を強調しています。
デザイン比較
ソール側のデザイン比較
まずオノフ「AKA」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:オノフ公式HP
赤を基調としたデザインです。基本デザインは先発の「KURO」と似ています。
「AKA」の前作からさらに洗練された印象です。
そして「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:ダンロップ公式HP
シルバーを基調とした一目でゼクシオとわかるデザインです。前作の雰囲気を継承しているようにも感じます。
次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。
上から見たヘッドの形状
まずはオノフ「AKA」ドライバーから、
出典:オノフ公式HP
「AKA」ということで赤いラインが入っています。
次に「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。
出典:ダンロップ公式HP
「飛びの翼」が見えます。こちらは前作ゼクシオイレブンとは大きく違っています。
オノフ「AKA」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーのスペックを比較
さて次にオノフ「AKA」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーのスペックを比較してみます。
複数数値がある場合はロフト角「10.5度」、シャフトの硬さは「AKA」は「SR」、ゼクシオ12は「R」のもので比較します。
項目 | 「AKA」ドライバー | 「ゼクシオ12」ドライバー |
---|---|---|
ロフト角(°) | 10.5,11.5 | 9.5,10.5,11.5 |
ライ角(°) | 61 | 59 |
ヘッド体積(cc) | 460 | 460 |
クラブ長さ(インチ) | 45.5 | 45.75 |
クラブ重さ(g) | 296(SR) | 282 |
シャフト重さ(g) | 49(SR) | 36 |
シャフトトルク | 5.2 | 6.6 |
シャフト調子 | 先中調子 | 中調子 |
バランス | D0.5 | D4 |
ロフト角
ロフト角は、オノフ「AKA」ドライバーは10.5度と11.5度、「ゼクシオ12」ドライバーは9.5度,10.5度,11.5度が用意されています。
オノフ「AKA」はライ角、ロフト角、フェース角の調整ができます。
ライ角
ライ角はやや違いがあります。
オノフ「AKA」ドライバーが61度でアップライト、「ゼクシオ12」ドライバーが59度なのでフラットライトです。
ライ角の基本に従うとオノフ「AKA」ドライバーはフック軌道になりやすい。「ゼクシオ12」ドライバーはスライス軌道になりやすいと言えます。
クラブの重さ
クラブの重量はオノフ「AKA」ドライバーは296g、「ゼクシオ12」ドライバーは282gです。
オノフ「AKA」の方が14g重いです。
シャフトの重量の方は、オノフ「AKA」ドライバーは49g、「ゼクシオ12」ドライバーは36gとなっています。
シャフトはオノフ「AKA」が13g重くなっています。「ゼクシオ12」はシャフトの軽さが特徴です。
シャフトは以下のもので比較しています。
オノフ「AKA」:MP-522D(SR)
ダンロップ「ゼクシオ12」ドライバー:MP1200 カーボンシャフト(R)
ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、オノフ「AKA」ドライバーはD0.5、「ゼクシオ12」ドライバーはD4となっています。
シャフトトルク
シャフトトルクは大きな違いがあります。
オノフ「AKA」ドライバーは5.2、「ゼクシオ12」ドライバーは6.6となっています。
僅かな違いですが、オノフ「AKA」は操作性が高く、「ゼクシオ12」ドライバーは安定性が高いということが言えます。
シャフト調子
シャフト調子はオノフ「AKA」ドライバーは先中調子、「ゼクシオ12」ドライバーは中調子となっています。
オノフ「AKA」ドライバーは先中調子です。万人向けの中調子からややヘッドが走りやすくボールがつかまりやすいセッティングです。
「ゼクシオ12」ドライバーは中調子です。タメが作りやすく、ヘッドも走るという万人向けのセッティングです。
バランス
バランスは違いがあります。
バランスはオノフ「AKA」ドライバーはD0.5、「ゼクシオ12」ドライバーはD4となっています。
「ゼクシオ12」ドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。ヘッドが効いている感じがするのは「ゼクシオ12」ドライバーの方と言えそうです。
まとめ ~オノフ「AKA」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバー~
オノフ「AKA」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの違いをまとめてみます。
私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。
・オノフ「AKA」ドライバーは「全芯ヘッド」×「クロス バランス テクノロジー」で飛距離とやさしさを両立。
・「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。さらにスリクソン「ZXシリーズ」のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。
・ライ角はオノフ「AKA」は61度でアップライトフック軌道になりやすい、一方「ゼクシオ12」ドライバーは59度でフラットライトであり、相対的にスライス軌道になりやすい。
・クラブの総重量はオノフ「AKA」ドライバーの方が14g重い。シャフト重量はオノフ「AKA」は49g、「ゼクシオ12」は36gでオノフ「AKA」の方が13g重い。
・操作性、安定性の指標であるシャフトトルクは「AKA」ドライバーは5.2で操作性重視。「ゼクシオ12」ドライバーは6.6で安定性重視。
・バランスはオノフ「AKA」ドライバーはD0.5、「ゼクシオ12」ドライバーはD4で、「ゼクシオ12」の方がヘッドを重く感じる。
以上のような特徴ですが、実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。
以上、オノフ「AKA」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの違いをまとめてみました。
オノフ「AKA」試打レポートもよかったらどうぞ。
【ドライバー試打】ゼクシオ12とゼクシオエックスの試打レビュー・感想