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【ドライバー編】「B3 DD」と「ゼクシオ12」の違いを比較解説【ブリヂストンvsダンロップ】

ゴルフクラブ・ギア

ブリヂストンは、「一人ひとりに最適なインパクト」と「一人ひとりに最高の飛び」を追求したゴルフクラブBシリーズから『B3 DRIVER』を2022年7月29日に発売します。

第三の「B」。コンセプトは「軽さで飛ばす」。

「B3」は新設計カーボンモノコックボディにより軽量化と高機能化を両立したモデルとです。

今回の「B3」は、『SD』と『DD』の2種類です。

・『SD』(ストレートドライブ)。軽いのにブレない。慣性モーメント を最大化しながらも軽量で振りきれる。
・『DD』(ドロードライブ)。軽いのにつかまる。重心アングルを最大化し、しっかりつかまりながら軽量で振りきれる。

また、3種類のシャフトもラインアップし、フィッティングの幅を拡大しています。

「B」シリーズ先行の「B1」「B2」は、2021年9月17日に発売です。ブリヂストンは「Bシリーズ」の発売によりブランドを一新しています。

一方で、ダンロップは「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」を2021年12月11日に発売しています。前モデルの「ゼクシオ11(イレブン)ドライバー」は2019年12月7日発売から約2年でのニューモデルの発売となります。

今回の「ゼクシオ12(トゥエルブ)ドライバー」の最大の特徴は「飛びの翼」です。この「飛びの翼」と呼ばれる「アクティブウイング」についても紹介していきます。

兄弟モデルの「ゼクシオエックス」との比較はこちらで紹介しています。

【ダンロップ2021年モデル】ゼクシオエックスとゼクシオ12の違いを比較解説

今回は、「B3 DD」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの2モデルを比較してみます。

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「B3 DD」ドライバーの特徴をご紹介

「B3 DD」ドライバーの特徴をご紹介します。

大きな特徴は以下の2つです。

・カーボンモノコックボディ(カーボン一体構造)
・パワースリット
他にも以下のような多くの特徴を備えています。「B1」「B2」と共通のものもあります。
・ニューサスペンションコア
・ブーストパワーテクノロジー
・パワーミーリング

カーボンモノコックボディ(カーボン一体構造)

「B3」独自設計です。

今回の最大の特徴「カーボンモノコックボディ(カーボン一体構造)」です。

フルカーボンボディ構造にすることで、従来品対比で約2倍となる約40gの余剰重量を生み出すことに成功

その余剰重量を最適配置してます。

「DD」はヒール側に配置してつかまりによさを向上させています。
一方、「SD」は後方へ配置しています。

パワースリット

こちらも「B3」独自の特徴となります。

専用のフェース構造となります。

ニューサスペンションコア

ニューサスペンションコアは「B1」と「B2」にも搭載されています。

要約すると以下のとおりです。

①構造が進化…衝撃吸収と強度保持のための部品を内部にいれました。

②素材が進化…アルミからチタンへ変更になりました。

③フェースが進化…フェースのに薄肉化により軽量化しました。

ブーストパワーテクノロジー

ブーストパワーテクノロジーは高初速・高打出しを実現します。

「B1」「B2」にも搭載されています。

パワーミーリング

オフセンターヒット(芯を外して打った場合)のミスに強い構造です。

「B1」「B2」にも搭載されています。

(出典:ブリヂストンゴルフ公式HPより)

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの特徴をご紹介

「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーの主な特徴をご紹介します。

今回の大きな特徴は「アクティブウイング」と「リバウンドフレーム」の2つです。

順番にご紹介します。

ActivWing アクティブウイング

今回の最大の特徴「飛びの翼」です。

「アクティブウイング」とは、高初速を生み出す「空力コントロール」のための新テクノロジーです。空力コントロールによりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑えます。

ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるテクノロジー。
打点のバラつきを抑えるだけでなく、適正なフェース角へ導くことで
パワーを逃すことなくインパクトを迎える新発想のヘッド構造。

REBOUND FRAME リバウンドフレーム

このテクノロジーは、剛性の低・高エリアを交互に配置して大きなたわみを生むというものです。

高反発を生み出す「たわみの進化」です。

スリクソン「ZXシリーズ」(松山英樹選手使用)のドライバーにも搭載されています。

オフセンターショットに強いカップフェースを採用したゼクシオ独自の「REBOUND FRAME」。
「軟・剛・軟・剛」の4層構造がさらに大きなたわみを生み出し、反発エリアの拡大を実現。

飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー

その他にも、前作ゼクシオイレブンから搭載された「ウェイト・プラス・テクノロジー」をはじめ、「飛距離と振りやすさを追求するクラブテクノロジー」が数多く盛り込まれています。

前作の発売時、開発者は、この「ウェイト・プラス・テクノロジー」を「今回の核となる技術」と言っていました。

(出典:ダンロップ公式HPより)

「B3 DD」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの比較

クラブのコンセプト

「B3 DD」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーは以下のようなコンセプトとなっています。

「B3 DD」ドライバー

軽量設計でスピードUP
ドローで大きく飛ばせる

「ゼクシオ12」ドライバー

やさしく振れて、クラブに任せて飛ばす
やさしく、高弾道で大きな飛び
ゼクシオ 12 ドライバー

「B3 DD」ドライバーは、つかまりのよい設計と今回の特徴である軽さを強調しています。

一方「ゼクシオ12」ドライバーもやさしく高弾道を強調しています。

デザイン比較

ソール側のデザイン比較

まず「B3 DD」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:ブリヂストンゴルフ公式HP

黒を基調としたデザインに「B」、赤のラインがあります。カーボンモノコックで全体的に少し丸みを帯びたデザインになったように見えます。

そして「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:ダンロップ公式HP

シルバーを基調とした一目でゼクシオとわかるデザインです。前作の雰囲気を継承しているようにも感じます。

次に上から見たヘッドの形状を見てみましょう。

上から見たヘッドの形状

まずは「B3 DD」ドライバーから、

出典:ブリヂストンゴルフ公式HP

黒に赤のラインがあります。シンプルなデザインです。

次に「ゼクシオ12(トゥエルブ)」ドライバーはこのようなデザインです。

出典:ダンロップ公式HP

「飛びの翼」が見えます。こちらは前作ゼクシオイレブンとは大きく違っています。

「B3 DD」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーのスペックを比較

「B3 DD」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーのスペックを比較してみましょう。

複数数値がある場合は、ロフト角「10.5」、シャフトの硬さは「R」のもの同士で比較します。

項目  「B3 DD」ドライバー 「ゼクシオ12」ドライバー
ロフト角(°) 9.5,10.5 9.5,10.5,11.5
ライ角(°) 59 59
ヘッド体積(cc) 460 460
クラブ長さ(インチ) 45.75 45.75
クラブ重さ(g) 278(R) 282(R)
シャフト重さ(g) 41(R) 36(R)
シャフトトルク 8.2 6.6
シャフト調子 中調子 中調子
バランス D2 D4

ロフト角

ロフト角は、「B3 DD」ドライバーは9.5度、10.5度(調整機能有)、「ゼクシオ12」ドライバーは9.5度,10.5度,11.5度が用意されています。

ライ角

ライ角は同じです。

「B3 DD」ドライバーは59度、「ゼクシオ12」ドライバーも59度です。

両者とも近年のドライバーで多く採用されているライ角です。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「B3 DD」ドライバー278g、「ゼクシオ12」ドライバー282gです。

「B3 DD」ドライバーの方が4g軽いです。

シャフトの重量を見てみますと、「B3 DD」ドライバーが43g、「ゼクシオ12」ドライバーは36gとなっており、シャフトは「B3 DD」ドライバーが7g重いです。

ご参考に軽量モデルの重量は以下の通りです。
・ゼクシオ12(R)282g 
・ローグST MAX FAST(SR)277g
・タイトリストTSi1(SR)271g

シャフトは以下のもので比較しています。

ブリヂストン「B3 DD」ドライバー:TENSEI BS Red 40 (R)

ダンロップ「ゼクシオ12」:MP1200 カーボンシャフト(R)

ヘッドとシャフトの重さはバランスにも関係してきます。バランスの部分でご紹介しますが、「B3 DD」ドライバーがD2、「ゼクシオ12」ドライバーはD4となっています。

シャフトトルク

シャフトトルクは違いがあります。

「B3 DD」ドライバーは8.2、「ゼクシオ12」ドライバーは6.6となっています。

「B3 DD」ドライバーの方が大きな値です。

つまり、相対的に「B3 DD」ドライバーの方が、手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強い、「ゼクシオ12」ドライバーの方が、少し手を動かすとヘッドが敏感に反応するため操作性が高い、ということになります。

8.1というのはかなり大きな数値です。安定性高めのゼクシオ12(R)でも6.6です。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「B3 DD」ドライバー、「ゼクシオ12」ドライバーともに中調子となっています。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走る万人向けのセッティングといえます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。
中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。
中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

バランスは違いがあります。

「B3 DD」ドライバーはD2、「ゼクシオ12」ドライバーはD4となっています。

「ゼクシオ12」ドライバーの方がヘッドを重く感じるということになります。ヘッドが効いている感じがするのは「ゼクシオ12」ドライバーの方と言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします。

まとめ ~「B3 DD」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバー~

「B3 DD」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの違いをまとめてみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「B3 DD」ドライバーは独自設計カーボンモノコックで重量配分を最適化。軽量設計とドローで大きく飛ばす。

・「ゼクシオ12(トゥエルブ)」は、新テクノロジー「 アクティブウイング」を搭載し、高初速を生み出す「空力コントロール」によりヘッド挙動を安定させ、打点のバラツキを抑える。さらにスリクソン「ZXシリーズ」のドライバーにも搭載されている「リバウンドフレーム」テクノロジーを搭載し、「たわみの進化」により高反発を生み出す。

ライ角は「B3 DD」ドライバーは59度、「ゼクシオ12」ドライバーも59度で同じ。

・クラブの総重量は、「B3 DD」ドライバーの方が4g軽い。シャフト重量は「B3 DD」ドライバーの方が7g重い。

シャフトトルクは「B3 DD」ドライバーは8.2で相対的に安定性が高い傾向、「ゼクシオ12」ドライバーは6.6で相対的に操作性が高い傾向。

・バランスは、「B3 DD」ドライバーはD2、「ゼクシオ12」ドライバーはD4で、「ゼクシオ12」の方がヘッドを重く感じる。

以上のような特徴です。

実際に試打して違いを確かめてみたいですね。

以上、「B3 DD」ドライバーと「ゼクシオ12」ドライバーの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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