池の方向へ飛んだゴルフボールが見つからないとき、「池に入ったことにしてドロップしてもよいの?」と迷うことがあります。
水しぶきや池に入る瞬間を見ていなくても、必ずロストボールになるわけではありません。
結論:ボールが池に入ったことが「分かっている、または事実上確実」なら、ボールが見つからなくてもペナルティーエリアの救済を受けられます。
池に入ったかどうか判断できない場合は、ロストボールとして1罰打を加え、前に打った場所から打ち直します。
今回の記事では、池に入るところを見ていない場合の判断基準と、正しい処置を分かりやすく解説します。
・池の方向へ飛んだボールが見つからない
・水しぶきを見ていない場合の処置を知りたい
・池とロストボールの違いが分からない
・暫定球を打てるケースを知りたい
池に入るところを見ていないとロストボールになる?
池に入る瞬間を見ていなくても、周囲の状況から池に入ったことが事実上確実であれば、ペナルティーエリアに入ったものとして処置できます。
現在のゴルフ規則では、池や小川、赤杭・黄杭で囲まれた区域などを「ペナルティーエリア」と呼びます。
| 状況 | 扱い | 基本の処置 |
|---|---|---|
| 池に入るところを確認した | ペナルティーエリア | 1罰打で救済可能 |
| 池に入ったことが事実上確実 | ペナルティーエリア | 1罰打で救済可能 |
| 池かラフか判断できない | ロストボール | 1罰打で前の場所から打ち直し |
| 3分以内に池の外で発見 | 発見されたボール | 原則としてそのままプレー |

「分かっている、または事実上確実」とは?
「事実上確実」とは、単に「おそらく池だろう」という感覚ではありません。
同伴者の目撃情報、ボールの飛んだ方向、地形、池の周辺の状態など、合理的に得られる情報を確認した結果、少なくとも95%の可能性でペナルティーエリア内にあると判断できる状態です。
池の手前や横に深いラフ、林、茂みなどがある場合は、池の外で紛失した可能性も考える必要があります。
池に入ったと判断しやすいケース
・ボールが池の区域へ向かって飛び、そのまま見えなくなった
・池の周辺に深いラフや茂みがない
・地面が池へ向かって大きく傾斜している
・池以外にボールが止まりそうな場所がない
本人が見ていなくても、同伴者などが池に入るところを確認していれば、ペナルティーエリアに入ったことが「分かっている」と判断できます。
ロストボールになる可能性が高いケース
・池の横に林や茂みがある
・ボールが大きく曲がった可能性がある
・池の外にもボールが止まりそうな場所が複数ある
・誰もボールの落下地点を確認していない
このような状況では、池の外でボールを紛失した可能性を否定できません。
3分以内にボールが見つからず、池に入ったことも事実上確実ではない場合は、ロストボールとして処置します。
池に入ったことが事実上確実な場合の処置
ペナルティーエリアに入ったことが事実上確実であれば、ボールが見つからなくても1罰打で救済を受けられます。
救済の基準となるのは、ボールが最後にペナルティーエリアの縁を横切った地点です。
赤杭のペナルティーエリア
①前に打った場所から打ち直す
②ホールと横切った地点を結ぶ後方線上にドロップする
③横切った地点から2クラブレングス以内にドロップする
いずれも1罰打です。③のラテラル救済では、ホールに近づかない場所へドロップします。
黄杭のペナルティーエリア
①前に打った場所から打ち直す
②ホールと横切った地点を結ぶ後方線上にドロップする
黄杭の場合は、赤杭に認められている2クラブレングス以内のラテラル救済は基本的に使えません。
池に入ったか分からない場合のロストボール処置
池に入ったことが事実上確実ではなく、3分以内にボールが見つからなかった場合はロストボールです。
1罰打を加え、直前のストロークをした場所へ戻って別のボールをプレーします。
池に入った確かな根拠がない場合は、前に打った場所へ戻る必要があります。
ティーショットがロストボールになった場合
ティーショットが池の外で紛失した場合は、1罰打を加えてティーイングエリアから打ち直します。
最初のショットを1打目、罰が1打、打ち直しが3打目となります。
2打目がロストボールになった場合
フェアウェイから打った2打目が紛失した場合は、1罰打を加え、2打目を打った元の場所付近からドロップしてプレーします。
次のショットは4打目となります。
池の方向へ飛んだときは暫定球を打てる?
ボールが池に入った可能性だけでなく、池の外で紛失した可能性もある場合は、暫定球を打つことができます。
例えば、池の周辺に深いラフや林があり、池に入ったのか池の外で紛失したのか分からない場合です。
一方、ボールが池に入ったことだけが考えられ、池の外で紛失した可能性がない場合は、暫定球を打つことはできません。
後から池の外でボールが見つかったら?
ペナルティーエリアの救済を受けて別のボールをドロップし、そのボールがインプレーになった後に元のボールが池の外で見つかっても、原則として元のボールをプレーすることはできません。
池に入ったことが事実上確実でないのに池の救済を受けると、誤った場所からプレーする問題につながる可能性があります。
判断に迷う場合は、救済を受ける前に同伴者や競技委員へ確認しましょう。
プライベートラウンドではどうすればよい?
仲間内のラウンドでは、進行を優先して池の近くから打つこともあります。
ただし、それは正式なゴルフ規則による処置とは異なる場合があります。
スコアを正式なハンディキャップや競技に使用する場合は、正しいルールで処置することが大切です。
よくある質問
Q. 水しぶきを見ていなくても池の救済を受けられますか?
池に入ったことが事実上確実であれば受けられます。水しぶきを見たことだけが判断基準ではありません。
Q. 同伴者が池に入るところを見ていました
信頼できる目撃情報があれば、本人が見ていなくても池に入ったことが分かっていると判断できます。
Q. 池の方向へ飛んだだけで池扱いにできますか?
できません。池の外で紛失した可能性が現実的に残っている場合は、池に入ったことが事実上確実とはいえません。
Q. ボールは何分探せますか?
プレーヤーまたはキャディーが捜索を始めてから3分間です。3分以内に見つからなければ、原則として紛失球になります。
Q. 池に入った場所が分からない場合は?
ボールが最後にペナルティーエリアの縁を横切った地点を、目撃情報や弾道などから合理的に推定します。
まとめ
池に入るところを見ていなくても、池に入ったことが「分かっている、または事実上確実」なら、1罰打でペナルティーエリアの救済を受けられます。
・池の外で紛失した可能性が残るならロストボール
・ロストボールは1罰打で前の場所から打ち直す
・池の外で紛失する可能性があれば暫定球を打てる
「池の方向へ飛んだから」という理由だけで、池に入ったことにしてはいけません。
池以外にボールが止まる可能性があるかどうかを確認し、正しく判断しましょう。
※本記事はゴルフ規則17.1、18.2、18.3をもとに作成しています。競技で判断に迷った場合は、競技委員へ確認してください。