「力みすぎだよ!もっと力抜いて!」
「ゴルフスイングに力みは大敵!脱力が大事!」
ゴルフをやっていてよく耳にする言葉です。実際に言われたことある人も多いのではないでしょうか?
でも、
「力んでるって、具体的にどこが力んでるの?」
「脱力って、どこの力を抜けばいいの?全身?」
具体的にどこをどうすればいいのか、分かりづらくありませんか?
『力を抜けと言われて振ったらクラブが飛んで行ってしまった』
そんなちょっとしたお笑いエピソードを耳にしたことがありますが、私はそれは指導者の説明不足であり、指導者の方に非があると思います
「力まない」「脱力する」などは広く知れ渡っているワードだけに、有識者はそれだけを覚えてしまって、具体的な体の動かし方までセットで教えてくれる人は少ないように感じます
今回は、一個人の考えではありますが、『力の入れ所と抜き所』について、様々な理論や説明を聞いて実践した上での私の結論を述べてみたいと思います
力むメリットとデメリットについて
そもそも、なぜ力むのでしょうか?
それは、「ボールに力を伝えたい」「ボールを遠くに飛ばしたい」からだと思います
そしてそれは実は間違ってはいません
なぜなら、当たり前ですが全く力を入れずにスイングしたら飛ばないからです
ではなぜ「力んではいけない」ということになるのでしょうか?
ポイントは以下の2つです
- 「スイングと打球結果の再現性」
- 「力の伝達効率」
イメージしてみてほしいのですが、工場の設備などで使われる「ロボットのアーム」を思い浮かべてください
腕と腕の間に関節となる接合部があります
主に、腕部はできるだけパワーを使い、関節部はできるだけ滑らかに動くように、それぞれが別の役割を担っています
関節部がガチガチな状態だと、安定した再現性のある動きができず、効率が良い動きもできません
ゴルフスイングも同じです
基本的には、「手首・肘・肩・腰」などの関節付近は力を抜く方が良いです
逆に言えば、「腹筋・背筋・腕・足・臀部」などの筋肉のある部位は力を入れるべきです
「関節付近は力を抜く、筋肉の部位は力を入れる」
良かったら覚えてみてください
体で打つ!おすすめ練習器具
力んでも良い!むしろしっかり力を入れるべき
ここでは『スイングの再現性』をテーマに、「力むことの重要性」について述べたいと思います
安定したゴルフスイングを修得するためには『スイングの再現性』つまり『毎回同じスイングをすること』が重要となります
毎回同じスイングをするためには、全身の力を抜いてしまっては出来ません
例えば、「前傾キープ」などは再現性に大きく影響するのですが、前傾をキープし続けるためにはスイングの際に発生する「クラブの遠心力」に対抗するだけの力が必要となります
全身脱力してしまってはクラブの方向に身体が持っていかれてしまいますよね
このことから、「再現性の上げるためには力みが必要」ということが言えるかと思います
しかし、先程も述べた通り、関節付近(接合部)が力みで固まってしまうと、その先のクラブへの滑らかな力の伝達を妨げてしまいます
では、どこの関節(接合部)の力を抜くべきなのでしょうか?
力んではいけない箇所は1つ!それは『手首』
『手首』は体とクラブを結ぶ接合部ですから、手首が滑らかに動くことが、力の伝達における最重要事項となります
体で生んだパワーをロスなくクラブへ伝えるためには、出来る限り手首に力が入っていないのがベターです
ここで、「肩・肘・腰」についても言及していきたいと思います
「肩・肘」に大きく関わるのが「三角形キープ」と呼ばれるもので、スイングの再現性に重要と言われています
両肩と手首の3点を結んだ三角形を最初から最後までキープしたままスイングする打ち方で、プロが練習でボールを両腕の間に挟んでスイングしているのを見かけることがあります
三角形をキープをするにはある程度の肩と肘の力感が必要となりますが、力み過ぎてしまうと力の伝達の妨げになってしまうので、肩と肘にはほどよい力み・ほどよい脱力が求められます
続いて、「腰」に大きく関わるのが先程も出てきた「前傾キープ」と呼ばれるもので、こちらもスイングの再現性に重要です
どちらかと言うと腰はあまり意識せず、腹筋もしくは背筋にしっかり力を入れて前傾をキープすることを考えるだけで良いと思います
まとめ
スイングの再現性と力の伝達という点から、本記事のポイントを次のようにまとめます
- 関節の部位は力を入れない
- 筋肉の部位には力を入れる
- 手首は出来る限り脱力!
一般的に「力んでいるな」と思うスイングというのは「必要以上に関節の部位に力が入っている」と受け取って良いかと思います
もし力みを指摘されたなら、関節付近をリラックスさせるように意識してみることをおすすめします
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