ゼクシオイレブンと同時にリリースされた「ゼクシオエックス」。
ゼクシオはシニア向けと思われる方もおられるかもしれませんが、ゼクシオイレブンの兄弟モデルのこのゼクシオエックスは、必ずしもシニア向けとは言えません。
ゼクシオエックスは、ゼクシオのアスリートモデルと言ってもいいクラブです。
さて、ゼクシオエックスは具体的にゼクシオイレブンとどのよう違うのでしょうか。
今回はゼクシオイレブンとエックスの違いをまとめてみました。
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
ゼクシオエックスとは
ゼクシオエックスのデザイン
ゼクシオエックスドライバーのデザインはこのようになっています。
出典:https://www.amazon.co.jp/
アスリート好みの黒のデザインを基調としています。
これに対し、ゼクシオイレブンドライバーは以下のようなデザインです。
出典:https://www.amazon.co.jp/
ゼクシオイレブンはややカジュアルなデザインです。
クラブの形状は違えど、兄弟クラブですから基本デザインは似ています。
クラブのコンセプト
ゼクシオイレブンは王道進化。
ゼクシオエックスは新鋭誕生。
カタログの文言の引用です。
ゼクシオエックスはゼクシオシリーズの中でも「新たな挑戦」的な位置づけです。
さらにカタログからクラブコンセプトを引用します。
ゼクシオイレブンドライバー
「飛びのパワーポジション」でもっと振りやすく。インパクトが決まる。”王道進化”ゼクシオイレブンドライバ-
ゼクシオエックスドライバー
「飛びのパワーポジション」でしっかり振りきれる。インパクトが決まる。”新鋭誕生”ゼクシオエックスドライバー。
ゼクシオイレブンはこれまでのゼクシオの正当進化モデルです。
一方、ゼクシオエックスは、ゼクシオのコンセプトを踏襲しつつ、アスリート側へ一歩寄せた形と言えるでしょう。
クラブの重さの傾向
パワーがあるゴルファーを想定してますので、ゼクシオイレブンよりも、エックスは重い。
ドライバーについて、カタログデータは以下のようになっています。
・ゼクシオイレブンドライバー
ヘッド重量196g、クラブ重量280g
・ゼクシオエックスドライバー
ヘッド重量196g、クラブ重量299g
クラブ総重量は約19gの差があります。
19g違えば、振った感覚はかなり違うと思います。
ヘッド重量は196gで同じですが、シャフトの重さの違いにより総重量が違うというところが注目のポイントです。
ドライバー性能の違い
カタログの比較表を引用します。
項目 | ゼクシオイレブン | ゼクシオエックス |
構造①/構造② | フルチタン/STAR FRAME | カーボンコンポジット/カーボン複合+サウンドリブ |
フェース角 | ややフック | ストレート |
ヘッド厚 | シャロー | ディープ |
クラブ重さ(g) | 280(R) | 299(S) |
クラブ長さ(インチ) | 45.75 | 45.5 |
つかまりやすいゼクシオイレブン、インパクトが決まるエックス
ゼクシオは、多くのアベレージゴルファーの悩みであるスライスが出にくい構造になっています。
フェースがややフック。つまり、僅かに左方向を向いており、振り遅れを防止するような設計になっています。
一方ゼクシオエックスは、フェースはストレートです。クラブの長さもイレブンよりやや短く、振り抜きが良いクラブとなっています。
安定性のゼクシオイレブン、操作性のゼクシオエックス
次に表にはありませんが、安定性の指標ともいえるトルクを比較します。
トルクとは、手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。
よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。
要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。
ではデータを見てみます。
ゼクシオイレブンドライバーは、トルク6.4(SRシャフト)
ゼクシオエックスドライバーは、トルク4.9(Sシャフト)
つまり、ゼクシオイレブンの方が手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強い。
一方、ゼクシオエックスはアスリートモデルのスリクソン並のトルクです。少し手を動かすとヘッドが敏感に反応するので、操作性が高いということが分かります。
アイアンの違い
次にアイアンの違いを比較します。これもカタログの比較表を引用します。
項目 | ゼクシオイレブン | ゼクシオエックス |
構造①/構造② | チタン+ステンレス/TWIN GROOVE | HT1770鋼+軟鉄/SPEED GROOVE FACE |
ヘッド製法 | ロストワックス精密鋳造 | 鍛造 |
ロフト角(#7) | 28 | 29 |
クラブ重さg(#5) | 366(R) | 378(S) |
クラブ長さ(インチ) | 37.25 | 37 |
製法の違い
ゼクシオイレブンは鋳造に対して、ゼクシオエックスは鍛造です。
鍛造のアイアンは打感がいいと言われます。
ソールの厚さ
これは現物を見ていただく方がよいと思いますが、ソールが厚いのはゼクシオイレブンです。
ソールが厚いとダフリなどのミスに強いです。
一方、ゼクシオエックスはソールが薄いですが、その分、振り抜きがよいという特徴があります。
ロフト角
ゼクシオイレブンとゼクシオエックスのロフト角を比較してみましょう。
兄弟モデルのアイアンでどのように異なるのか気になりますね。
ゼクシオイレブンアイアン
番手 | 3番 | 4番 | 5番 | 6番 | 7番 | 8番 | 9番 | PW |
ロフト角(度) | - | - | 22 | 25 | 28 | 32 | 37 | 42 |
ゼクシオエックスアイアン
番手 | 3番 | 4番 | 5番 | 6番 | 7番 | 8番 | 9番 | PW |
ロフト角(度) | - | 21 | 23 | 26 | 29 | 33 | 38 | 43 |
ゼクシオイレブンの7番が28度で、ゼクシオエックスが29度ですから1度違っていることがわかると思います。
つまり、ゼクシオイレブンの方がストロングロフトです。
ですが、両方ともややストロングロフトのモデルと言えます。時代の潮流です。
番手のラインナップについて、ゼクシオエックスは4番から用意されていますが、ゼクシオは5番からとなっています。
シャフトとクラブ重量
ゼクシオイレブンとゼクシオエックスの両者、カーボンスチールシャフトの2種類が用意されています。
ゼクシオイレブンのカーボンシャフトの5番アイアンの重量は354gとなっています。
ゼクシオエックスの5番アイアンの重量は366g(カーボンシャフト)、400g(N.S.PRO950)となっています。
ゼクシオイレブンとゼクシオエックスは、約10グラムの重量の差があります。
まとめ ~イレブンかエックスか~
最後にゼクシオイレブンとゼクシオエックスの違いをまとめてみました。
いろいろな特性がありましまが、ゼクシオエックスがこれまでのゼクシオモデルと比較して、攻めたセッティングになっていることがわかります。
私見ですが、これまでのまとめとして、ゼクシオイレブンとゼクシオエックスを選ぶにあたってのポイントをいくつか紹介したいと思います。
・つかまりやすさならゼクシオイレブン、振り抜きの良さならばゼクシオエックス
・ミスへの強さならばゼクシオイレブン、攻めていくならばゼクシオエックス
・最近パワーが気になる方はゼクシオイレブン、パワーに問題のない方はゼクシオエックス
ゼクシオは好きなんだがちょっとアスリートに振りたいと思っている方にはゼクシオエックスです。
ゼクシオイレブンとゼクシオエックス、ぜひ両方とも試打して比べてみたいですね。
以上、今回は、ゼクシオイレブンとゼクシオエックスの違いを比較してまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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