ダンロップは、2021年12月11に「ゼクシオ12（トゥエルブ）」と共に新しい「ゼクシオエックス」を発売すると発表しました。
王道「ゼクシオ12」とゼクシオのアスリートモデルである「ゼクシオエックス」
2019年にゼクシオイレブンと同時にリリースされ創設された「ゼクシオエックス」ですが、今回の新しいゼクシオシリーズでは両者はどのよう違うのでしょうか。
今回は「ゼクシオ12」と「ゼクシオエックス」（2021年モデル）の違いをまとめてみました。
アベレージゴルファー試打レビューはこちらをどうぞ
【ドライバー試打】ゼクシオ12とゼクシオエックスの試打レビュー・感想【どっちが飛ぶ？】
クラブを購入される際に参考になれば幸いです。
「ゼクシオ12」と「ゼクシオエックス」を比較
ゼクシオエックスのデザイン
ゼクシオエックスドライバー（2021年モデル）のデザインはこのようになっています。
出典：ダンロップ公式HP
緑を基調としたデザインです。すっかり定着した「X」のロゴも承継しています。
これに対し、「ゼクシオ12（トゥエルブ）」ドライバーは以下のようなデザインです。
出典：ダンロップ公式HP
ゼクシオ12（トゥエルブ）はややカジュアルなデザインです。
ゼクシオ11と2019年ゼクシオエックスのデザインは基本デザインが似ていましたが、今回はデザインがそれぞれ独自路線になりました。
参考:旧ゼクシオエックスとイレブン
旧モデルはよく似たデザインでした。
出典：ダンロップ公式HP
クラブのコンセプト
ゼクシオ12（トゥエルブ）は「やさしく、高弾道で大きな飛び」
ゼクシオエックスは「振り切れる強弾道で大きな飛び」
公式HPの文言の引用です。
さらにドライバーのコンセプトは以下の様になっています。
ゼクシオ12（トゥエルブ）
やさしく振れて、クラブに任せて飛ばす
やさしく、高弾道で大きな飛び
ゼクシオ 12 ドライバー
ゼクシオエックスドライバー
XXIOテクノロジーによる
飛距離性能と振り抜ける安心感が
大きな飛びと方向安定性を生み出すドライバー。
ゼクシオ12（トゥエルブ）はこれまでのゼクシオの正当進化モデルです。
一方、ゼクシオエックスは、ゼクシオのコンセプトを踏襲しつつ、アスリート側へ一歩寄せた形と言えるでしょう。
クラブの重さの傾向
パワーがあるゴルファーを想定してますので、ゼクシオ12（トゥエルブ）よりも、エックスは重い。
ドライバーについて、カタログデータは以下のようになっています。
・ゼクシオ12（トゥエルブ）ドライバー クラブ重量282g
・ゼクシオエックスドライバー クラブ重量300g
クラブ総重量は約18gの差があります。
18gというのは重量としては大きな差です。振った感覚はかなり違うと思います。
ドライバー性能の違い
カタログの比較表を引用します。
| 項目 | ゼクシオ12（トゥエルブ） | ゼクシオエックス |
| 構造 | フルチタン | フルチタン |
| フェース角 | ややフック | ストレート |
| ヘッド厚 | シャロー | ディープ |
| クラブ重さ（g） | 282（R) | 300（SR） |
| クラブ長さ（インチ） | 45.75 | 45.5 |
ゼクシオエックスはシャフト脱着機能付き
ゼクシオエックスはシリーズ初のシャフト脱着機能が付いており、ロフト角、ライ角などが調整できます。
つかまるゼクシオ12、まっすぐ引きやすいエックス
ゼクシオ12は、多くのアベレージゴルファーの悩みであるスライスが出にくい構造になっています。
ゼクシオ12（トゥエルブ）はフェースがややフック。つまり、僅かに左方向を向いており、振り遅れを防止するような設計になっています。
一方ゼクシオエックスは、フェースはストレートです。クラブの長さもゼクシオ12（トゥエルブ）よりやや短く、振り抜きが良いクラブとなっています。
安定性のゼクシオ12（トゥエルブ）、操作性のゼクシオエックス
次に表にはありませんが、安定性の指標ともいえるトルクを比較します。
ゼクシオ12（トゥエルブ）ドライバーは、トルク6.6（SRシャフト）
ゼクシオエックスドライバーは、トルク5.8（SRシャフト）
つまり、ゼクシオ12（トゥエルブ）の方が手を動かしてもヘッドはブレにくいため安定性が高くミスに強い。
一方、ゼクシオエックスはアスリートモデルのスリクソン並のトルクです。少し手を動かすとヘッドが敏感に反応するので、操作性が高いということが分かります。
アイアンの違い
次にアイアンの違いを比較します。これもカタログの比較表を引用します。
| 項目 | ゼクシオ12（トゥエルブ） | ゼクシオエックス |
| 構造 | チタン | DHA™1（高強度特殊鋼） |
| ヘッド製法 | SUS630精密鋳造 | 軟鉄鍛造 |
| ロフト角（#7） | 28 | 29 |
| クラブ重さg（#7） | 362（R) | 378（S） |
| クラブ長さ（インチ） | 37.25 | 37 |
製法の違い
ゼクシオ12（トゥエルブ）は鋳造に対して、ゼクシオエックスは鍛造です。
鍛造のアイアンは打感がいいと言われます。
ソールの厚さ
これは現物を見ていただく方がよいと思いますが、ソールが厚いのはゼクシオ12（トゥエルブ）です。ソールが厚いとダフリなどのミスに強いです。
形状もミスに強いワイドなソール形状をしています。
一方、ゼクシオエックスはソールが薄く、振り抜きがよい形状をしています。
ロフト角
ゼクシオ12（トゥエルブ）とゼクシオエックスのロフト角を比較してみましょう。
兄弟モデルのアイアンでどのように異なるのか気になりますね。
ゼクシオ12（トゥエルブ）アイアン
| 番手 | 3番 | ４番 | 5番 | 6番 | 7番 | 8番 | 9番 | PW |
| ロフト角（度） | － | － | 22 | 25 | 28 | 32 | 37 | 42 |
ゼクシオエックスアイアン
| 番手 | 3番 | ４番 | 5番 | 6番 | 7番 | 8番 | 9番 | PW |
| ロフト角（度） | － | 21 | 23 | 26 | 29 | 33 | 38 | 43 |
ゼクシオ12（トゥエルブ）の7番が28度で、ゼクシオエックスが29度ですから1度違っていることがわかると思います。
つまり、ゼクシオ12の方がストロングロフトです。
ですが、両方ともややストロングロフトのモデルと言えます。時代の潮流です。
番手のラインナップについて、ゼクシオエックスは4番から用意されていますが、ゼクシオ12は5番からとなっています。
シャフトとクラブ重量
ゼクシオ12（トゥエルブ）とゼクシオエックスの両者、カーボンスチールシャフトの2種類が用意されています。
ゼクシオ12（トゥエルブ）のカーボンシャフトの7番アイアンの重量は362gとなっています。
ゼクシオエックスの7番アイアンの重量は378g（カーボンシャフト）、415 g（スチール N.S.PRO950）となっています。
ゼクシオ12（トゥエルブ）とゼクシオエックスはカーボンシャフト同士の比較で、約16グラムの重量の差があります。
まとめ ～ゼクシオ12（トゥエルブ）かエックスか～
最後にゼクシオ12（トゥエルブ）とゼクシオエックスの違いをまとめてみました。
いろいろな特性がありましまが、ゼクシオエックスがこれまでのゼクシオモデルと比較して、攻めたセッティングになっていることがわかります。
私見ですがまとめとして、ゼクシオ12（トゥエルブ）とゼクシオエックスを選ぶにあたってのポイントをいくつか紹介したいと思います。
・つかまりやすさならゼクシオ12（トゥエルブ）、振り抜きの良さならばゼクシオエックス
・ミスへの強さならばゼクシオ12（トゥエルブ）、攻めるならばゼクシオエックス
・最近パワーが気になる方はゼクシオ12（トゥエルブ）、パワーに自信がある方はゼクシオエックス
ゼクシオ好きでアスリートモデルを使いたいにと思っている方にはゼクシオエックスがピッタリです。
ゼクシオ12（トゥエルブ）とゼクシオエックス、ぜひ両方とも試打して比べてみたいですね。
試打した感想をご紹介
【ドライバー試打】ゼクシオ12とゼクシオエックスの試打レビュー・感想【どっちが飛ぶ？】
以上、今回は、ゼクシオ12（トゥエルブ）とゼクシオエックスの違いを比較してまとめてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
【アイアン編】ゼクシオ12（トゥエルブ）とゼクシオ11（イレブン）アイアンの違いを比較【たわみで初速アップ】
【ドライバー編】ダンロップ ゼクシオ12（トゥエルブ）とゼクシオ11（イレブン）との違いを比較【飛びの翼とは？】