いきなりですが…
【問題】
先に打つのはどちらでしょう?
- A.残り10メートルのグリーン上パター
- B.残り5メートルのグリーン周りからのアプローチ
【正解】
A.残り10メートルのグリーン上パター
もちろん知ってるという方もいらっしゃると思いますが、意外と知らない方も多いのではないでしょうか
ゴルフは自然の中で行うスポーツなので、天候や環境などあいまいな要素を多く含むため、ルールが非常に多いです
今回はその中でも、
「知ってるようで知らない、ゴルフのあいまいなルール」
と題して、あらためてシーン別に確認していきたいと思います
あいまいなルールを知っていれば、ちょっとした話題作りや、頼りがいのある存在になれるかもしれません
(※2019年現在のルールに基づく)
2023年最新のルールについては、こちらの本が安くて一冊持っておくといいです。
グリーン回り
補足
先程の【問題】の補足ですが、「遠球先打」という打つ順番に関しての大原則があるからです
ただ、2019年のルール改正により、「安全かつ準備ができた人から打ってよい」という項目が追加されたので、あくまで「原則」となります
むしろ、ルールに縛られすぎず、プレー進行を優先しましょうというのが最近の傾向といえます
少し例外ですが、プロのツアーなどでも、同伴者のアドレスが自分のバッティングラインを踏んでしまうような状況の時、自分の方がカップに近かったとしても先に打つ場合があります
これは「自分がラインを踏まれたくないから」という側面と「相手のパッティングの邪魔にならないように配慮」という2つの側面があるのですが、恐らく後者の方が大きいような気もします
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同伴者のボールに当たった場合
バットしたボールが同伴者のボールに当たってしまった場合は2打罰になります
自分のボールは止まった位置から再開し、同伴者のボールは無罰で元の位置に戻して再開となります
ラインに近い場合など、当たりそうな場合はマークをしてもらいましょう
フェアウェイ
自分の打球でボールが埋まった場合
雨でぬかるんでいる場合などに起こる、自分の打球でボールが埋まってしまった場合は無罰で救済ができます
1クラブ以内のジェネラルエリア内にドロップします
ちなみに「埋まっている」というのは、ボールが一部分でも地表面下にあることをいいます
ただし、ここでの注意点ですが、既存のディボット跡にボールが入ってしまった場合などは対象外で、そのままプレー続行となります
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ボールが誰のか分からない場合
泥などで誰のボールか分からない場合は、マークをした後、拾い上げて確認することができます(2019年から、マーカーや同伴者の立ち合いは不要となった)
ただし、あくまで確認だけであって、ボールを恣意的に拭いたり戻すときにライの改善を行ったりしてはいけません
OB
OB杭の境界線上にボールが止まった場合
2つのOB杭の内側を結ぶ線上にボールが少しでもかかっている場合はセーフ(=インバウンド)となります
OB杭は抜いてはいけない
OB杭はコース外の障害物となるため、抜いてはいけません
抜くと2打罰となります
ローカルルールとなる「ワンペナ杭」や「ヤード表示杭」などは基本的には抜いても良いですが、正式にはローカルルールに依存するので、気になる方は事前にマスター室に確認しておくとよいでしょう
バンカー
バンカーにおけるルールはなかなか覚えにくいポイントです
以下で詳しくまとめてあります
林
木の根っこが邪魔な場合
そのまま続行が難しい場合、アンプレアブルを宣言し、1打罰で以下手順から選択してプレー続行が可能です
- ピンに近づかない2クラブ以内の位置でドロップ
- ピンとボールを結んだ後方線上でドロップ
- 林に打ち込む前の場所からドロップ
木の葉、石などの自然物
どかしてもよいですが、その際にボールが明らかに動いた場合は1打罰、ライの改善とみなされた場合は2打罰となってしまいます
ボールが動きそうだと少しでも感じたなら、そのまま打つか、アンプレアブルを宣言するべきでしょう
カート道
カート道にボールが止まった場合や、アドレスでカート道に足が掛かる場合は救済を受けることができます
手順は次の2つです
- ニアレストポイントを決める
- ニアレストポイントからピンに近付かない位置で1クラブ以内にドロップ
ここで間違えやすいのが1つ目の「ニアレストポイントの決め方」です
まずは、カート道の両サイドで、カート道にスタンスが掛からないようにアドレスを取った時のボール位置を決めます
この両サイドのボール位置のうち、元あった位置から近い方がニアレストポイントとなります
上図から分かると思いますが、右打ちの人の場合は、
- 左のカート道は、カート道の左側
- 右のカート道も、カート道の左側
となりやすいです
ピンに近付かないように、「フェアウェイの外側にドロップする」、「2クラブ以内にドロップする」というのはよくある間違いです
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ローカルルール
ゴルフ場独自のルール(ローカルルール)が定められている場合がありますが、その中でも代表的なものをピックアップしていきます
ワンペナ杭
黄色杭や縞杭などのワンペナ杭はローカルルールとなります
注意点ですが、ゴルフ場によっては杭の外に出てもそのまま続行で打てたり、逆に必ずフェアウェイに出さなければいけなかったりと様々ですので、プレー前に確認しておきましょう
プレーイング4(前進4打)でのティーアップ
プレ4でティーアップしてもよいかという話を耳にします
結論としては、「ローカルルールを管理しているマスター室に確認」となりますが、プレー進行を優先と考えると「ティーアップしてもよい」となりそうです
ただプレ4の意図というのは、
「打ち直しのショットがきちんと打てたと仮定して、前進4打で再開」
ということなので、流れを汲むのであれば
「ティーアップせずにドロップして再開」
とすべきという意見もあります
気になる方は、同伴者に同意を得ておくと良いでしょう
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その他
動物、カラス、風
動物やカラスなど、外的要因でボールが動いた場合は、元の場所から無罰で再開となります
ただし、風や地震など自然現象や理由が分からずボールが動いた場合は、ボールが止まった場所から再開となるので混同しないようにしましょう
この場合、元の場所に戻すと2打罰となります(=誤所からのプレー)
同伴者へのアドバイス
同伴者へのアドバイスをする、もしくは求める行為は2打罰となります(キャディさんとはOK)
アドバイスというのは、コースマネジメントや、グリーンの傾斜や、スイングについてなどほぼ全般的なものです
仲間内のプレーでは良いですが、競技中にやらないよう気を付けましょう
まとめ
いかがでしたでしょうか
すべて知っていたよ!という方はなかなかのツワモノだと思います
まとめると、ルールの根底にある考え方として以下4点を押さえておくと理解が早いと思います
- 遠球先打
- 基本的にはあるがままにプレイすること
- 外的要因や自然現象の場合は無罰で対処
- プレー続行不能に陥った場合は1ペナ救済
あいまいなルールを知ることで、たとえその状況に直面したときでも、ある種の後ろめたさやモヤモヤ感などがなくショットに集中できると思います
ただ、仲間内でプレーするのであれば、ルールに縛られすぎると遅延プレーを誘発したり、楽しめないラウンドとなってしまうことでしょう
「原則と臨機応変」
をキーワードに、柔軟にプレーをこなすことがスマートプレーといえそうです