スロープレートとは
『ハンディキャップありのアベレージゴルファー向けのコース難易度を示す指標』のことです
英語では『slope rating』と書き、直訳すると「坂、評点方法」で、ハンディキャップの大小(=坂、勾配)に応じた評価方法となります
引用元(JGA 日本ゴルフ協会):http://www.jga.or.jp/jga/html/handicap/about.html
(※ちなみに、プレーが遅い『スロープレー』とは全く関係ありません)
JGA 日本ゴルフ協会の公式サイトには次のように書かれてあります
スロープレーティング
スロープレーティングはUSGAの商標であり、スクラッチゴルファー以外のプレーヤーにとっての相対コース難易度を示す尺度です。スロープレーティングは、JGA/USGAコースレーティングとボギーレーティングの差に基づいて算出され、55から155までの整数で表されます。
引用元(JGA 日本ゴルフ協会):http://www.jga.or.jp/jga/html/handicap/course_rating.html#04
要約すると、
- 広く知られているコースレートはスクラッチゴルファーに対しての指標であるのに対し、
- スロープレートはアベレージゴルファーに対しての指標である
ということです
コースレートとの違い
コースの難易度を表す数値として広く知られているのは「コースレート」です
先程も少し説明を書きましたが、コースレートはスクラッチゴルファーがターゲットとなる指標です
スクラッチゴルファーというのは、ハンディキャップが「ゼロ」のゴルファーを指します
つまり、『ハンデゼロのゴルファーがそのゴルフ場をラウンドした際のスコア』がコースレートとなります
ハンデゼロということは基本値がパープレイの『72』となるわけですから、「コースレートが72よりも大きければ難しく、小さければ易しい」と、72を基準とした難易度となるため直感的に判断できます
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なぜスロープレートが必要なのか
『ハンデゼロのゴルファーが算出したコースレートを、果たして一般アベレージゴルファーにも同じく適用してよいのか?』という問題点からスロープレートは作られました
つまり、上級者にとっては易しいコースでも初級者にとって難しいコースというケースが考慮されていないのです
例えば、ティーショットが『池越え150ヤードのショートホール』の場合、上級者であればまず池には入らないですが、初級者プレーヤーにとってはスコアに大きく影響を及ぼします
こういったハザードが多いコースというのは、上級者と初級者にとっての難易度に大きく差が付くことが容易に想像できるかと思います
ですから、ハンデゼロが基準となっているコースレートを元にアベレージゴルファーのハンディキャップを算出とすると、難しいコースでは不利な結果になりやすいのです
スロープレートで世界が繋がる
スロープレートは「コース/ティー/男女」毎にそれぞれ(同一基準の元に)評点が付けられています
これは言い換えれば、
「異なるコース・異なるティー・男女混合」でも公平に競い合える
ということです
極端な例ですが、『全世界の複数ゴルフ場で男女混合アマチュアコンペ』の開催なども可能です
まとめ
まだ一般的にはあまり普及しているとはいえないスロープレートですが、一般ゴルファーにとっては参考にすべき値だとお分かりいただけたのではないでしょうか
最後に、スロープレートで覚えておくべきポイントをピックアップしました
・スロープレートはアマチュアの実力に応じたコース難易度評価
・113が基準
・55が一番やさしい
・155が一番難しい
今後は広く普及していくことも十分に考えられるので、ぜひ覚えておきましょう