トラブルの際に、他のプレイヤーに追い付こうと、スプーンやロングアイアンなどの長いクラブを持ってしまっていませんか?
実は、トラブル脱出と同じくらいに大切なのがトラブル脱出後の一打です。
ゴルフにトラブルは付き物。
OB、池ポチャ、林、谷に落下、バンカー、ワンぺ、アンプレアブル。
どうしても取り返そうとしてしまいます。
これは初級者にとってこれは悪手。
次のトラブルへの罠です。
今回は、初級者向けにトラブルが発生してしまった時の心構えとその対処法を紹介したいと思います。
初級者向けトラブルが発生したときの心構え
トラブルの際の心構えを説明します。
トラブルが発生したら2打捨てる。
トラブルが発生したら2打は捨てる。
この覚悟が大切です。
ゴルフのルールで絶妙だと思うのは、トラブルが発生したときには、ほとんどの場合2打余計に打たざるを得ないルールになっているところです。
例えばプレイング4
たとえばプレイング4。パー4の場合、パーで回るプレイヤーは通常、2打目でグリーンに乗せて、そこから2パットでパーとなります。
ティーショットがOBの場合、ローカルルールとして前進4打となることがあります。
プレイング4の特設ティーは、パー4の場合、あと1打でグリーンに乗る距離にあります。
そこから1打でグリーンに乗せて2パットでダブルボキーです。
プレイング4では、4打目以降、同じようにミスをしなくても2打余計に打っています。
プレイング4からの1オン1パット、ボギーはなかなかできません。初級者ならダブルボギーも難しいと思います。
バンカーや林の例
もう一例、バンカーの場合を考えてみます。
バンカーに入ってしまった場合、脱出に最低1打打ちます。
脱出した後の1打も、距離が残っていたり、打ちやすいところに出なかったりすることが多いです。
やはり2打余計に打ってしまうケースが多いと思います。
林からの脱出でも同じ事が言えると思います。
あるシングルプレイヤーの方の話
あるシングルプレイヤー(アベレージ80前後)の方とプレーしたとき、その方が林の中に打ち込んでしまいました。
目の前には2本の木があり、その間を通すことができれば、通常どおりプレーを進めることができます。
一緒にプレーしているもう一人の方が聞きました。
「あの木の間を通すことができますか?」
シングルプレイヤーの方は、1秒も考えず「いや無理」と即答しました。
そして、横へ打ちフェアウエイにボールを出しました。
うまい人ほど、トラブルに対するリスクマネジメントができているものだと思いました。
1打で現状回復は難しい
以上からトラブルが発生したときには、2打余計に打つことを覚悟する必要があります。
ミスをしてしまった分取り返したい、1打で現状回復したい。
不可能ではないケースもあるでしょう。
しかし、成功確率は高いと言えるでしょうか。
そのようなケースで1打で現状回復しようとして無理をしてしまうため、余計に打数が増えてしまうことが多々あります。
ゴルフは確率のスポーツです。
大叩きは大抵トラブルが重なったときに起こります。トラブルが発生したら、2打使ってきっちり収めることが大切です。
トラブルが発生したときの対処法
次に具体的なトラブルへの対処法を紹介します。
1打目 トラブルから脱出
バンカー、林、谷への落下を想定しますと1打目はトラブルからの脱出ということになります。
無理は禁物です。トラブルからの脱出に集中しましょう。
谷の下からの打ち上げであれば、短いクラブを持つ。林から脱出であれば、無理をせず転がしてフェアウエイに出します。
一番やってはいけないのは、無理に距離を出そうとすることです。
次のショットを打ちたい場所に持っていくことが大切です。
2打目 トラブル脱出後の1打
ここでも無理は禁物です。
フェアウエイに出たからといって長いクラブで打って距離を稼ぐ必要はありません。
トラブルにはまるとどうしても忙しくなりますので、走って息も乱れてるかもしれません。そんな時に確率の低いクラブは避けたほうが無難です
1オンできる距離でない限り、2打目以降もありますので、ここは当たりやすいクラブで打つ方がよいです。
その方がスコアがまとまります。
トラブルの脱出後の2打目のショットでも長いクラブは持たないことを心がけましょう。
パー4であれば、あと1打でグリーンにオンできる距離まで届けば十分なのです。
トラブル時に一発逆転を狙ってはいけない理由まとめ
以上から、トラブルが発生したときに一発逆転を狙ってはいけない理由をまとめます。
ポイントは以下の3点です。
・2打の犠牲を覚悟する。
・1打で現状回復は確率が低いので無理をしない。
・1打目、2打目とも距離を稼ごうとしない。
参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。