ゴルフ場は「OUT」(アウト)と「IN」(イン)のスタートの2種類が選べるところが多いです。
通常、ゴルフ場はアウトの最初のホールが1番ホール、インの最初のホールは10番となっています。
ということは、アウトから回るのが普通なのでしょうか?
そもそも、「OUT」(アウト)と「IN」(イン)てどういう意味なのでしょうか?
今回は、「OUT」と「IN」についてその意味や由来を調べてみました。
OUT(アウト)とIN(イン)の意味とその由来
OUT(アウト)とIN(イン)の意味
OUTとINは以下の略です。
OUT=Going OUT
IN=Coming IN
つまりは、
クラブハウスから出ていくから「OUT」
クラブハウスへ戻ってくるから「IN」
という意味です。
感覚からしますと、コースへ入っていくからIN、出てくるからOUTと思いがちですが、逆なのですね。
その由来は、次にご紹介するゴルフ場から来ています。
OUT(アウト)とIN(イン)の由来
OUT(アウト)とIN(イン)の由来は、ゴルフの聖地「セント・アンドリュース」から来ているそうです。
ゴルフ発祥の地スコットランド(イギリス)にあり、1552年に作られ世界で最も古いコースで世界で唯一つ「神と自然が創り給うたコース」と呼ばれているコースです。
数々のツアーが開催されています。
INとOUTの呼称はこのゴルフ場の設計から由来しています。
セント・アンドリュースはクラブハウスから出て、1番ホールがあり、どんどんとクラブハウスから遠ざかる設計になっています。
そして、10番ホールがクラブハウスから最も遠く、そこからクラブハウスに徐々に戻ってきて、最終18番ホールでクラブハウスに戻るという設計になっています。
OUT(アウト)とIN(イン)はこのゴルフ場に由来しています。
普通はOUTとINどっちからスタートするもの?
通常はOUTスタート?
1番ホールは、OUTの最初のホールです。
ですから、通常OUTコースからまわるものと考えられます。
心理的に1番ホールから回りたいと考える人が多いのか、OUTから予約が埋まりやすい傾向にあります。
しかし、こだわりがなければどちらからスタートしてもよいでしょう。
空いてるからあえてINスタートにするというゴルファーも多いとか。
なぜINスタートがあるの?
全ての組をアウトからスタートすると、後半のホールが最初は空いていて遊んでいる状態になってしまいます。
そこで、日本のゴルフ場では、半分の10番ホールからもスタートさせることによって効率的にゴルフ場を運営することができるようにINスタートができました。
日本人らしい工夫です。
しかし、海外のプレースタイルちょっと違うようです。
日本と海外のゴルフ場の違い
少し海外のゴルフ事情に触れておきたいと思います。
日本と海外のゴルフ場の作りは異なっています。
海外は、OUTの1ホールからスタートしてINの18Hまでクラブハウスにもどらないということが通常です。
一方、日本は1Hからスタートしてハーフが終わった段階で、一度クラブハウスに戻って、お昼休憩をとります。
そして後半のハーフを回りまたクラブハウスに戻ってくるというようなスタイルです。
日本のゴルフ場は、接待ゴルフという言葉に代表されるように、ゴルフのプレーの他に社交の場としても大きな役割を果たしています。
昼食を一緒にとりながら親睦を深めていく場として使われています。
まとめ~OUT・INどちらからでもOK~
よく「ゴルフ場は設計者が1番ホールから回ることを想定して作っている」と言われることがあります。
そのため、せっかくのラウンドの機会だからOUTから回りたいという考えもあると思います。
そのような考え方もありつつも、INスタートもできるように工夫してきた日本のゴルフ場の発展過程をみてみますと、基本はどちらからでもOKだと思います。
現在はOUT・INの名称を使わず、例えば、北コース、南コース、東コースなど、あまり順番を意識させないようなゴルフ場も多くあります。
そしてプレースタイルも、通常のお昼付き18ラウンド、スループレー、ハーフラウンドなど、いろいろなプランが用意されています。
INスタートを作って効率的にゴルフ場を回すこともそうですが、日本は日本で独自の工夫を凝らして発展してきています。
自分にあったプレースタイルをいろいろな組み合わせで選べるのがメリットですね。
今回は、OUT・INの意味や由来についてご紹介しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。