最近では、セルフプレーでもフェアウェイ乗り入れができるゴルフ場も増えてきました。
一昔前まではキャディ付きの特権であったフェアウェイ乗り入れについても、昨今は手軽に乗り入れができる時代がやってきました。
フェアウェイに乗り入れができるとボールのそばまでカートで行けるので、歩く手間が省けてかつ時間短縮にもつながり、それはそれは快適にラウンドを回れます。
その時に大活躍するのが「自走式カート」です。
実は、普段何気なく運転している自走式カートですが、これは案外危険な乗り物だと感じた体験をしました。
今日のテーマは「自走式カートの転覆」です。
要するにゴルフ場内で事故ったのです。
私は後ろの席に乗っていて運転していなかったのですが、その日のラウンドは、ゴルフを始めてから忘れられない一日となりました。
今回は、自走式カートが転覆するとどうなるのか?
その時の状況、ゴルフ場との応対、その後の顛末についてお話したいと思います。
カートが転覆したゴルフ場はアップダウンの激しい山岳コース
ゴルフ場は大きく分けて、
河川敷のような平坦な場所に作られる河川敷コース、
山裾や丘などの地形を生かしたややアップダウンがある丘陵コース
山の斜面を開発した激しいアップダウンのある山岳コース
があります。
山岳コースは元々が山であるため、高低差が大きく、ダイナミックな打ち下ろしや打ち上げを楽しめる反面、移動においても下り坂や上り坂が多いことが特徴です。
山岳コースのラウンドでカートを運転していて、下り坂がちょっと怖いなって思ったことはありませんか?
自走式カートはそれほどスピードはでないようにはなっていますが、それでもトップスピードで事故が起きれば無傷ではすまないレベルのスピードは出ます。
ハンドルさばきを誤れば、カート道から外れてコースアウトもします。
私もまさかカートが転覆することはないだろうと思っていましたが、いとも簡単に転覆するのです。
カートが転覆した場所
カートが転覆した場所は下り坂で、左カーブのあとすぐ右カーブとなるカート道でした。
左に曲がった後、すぐに右にハンドルを切らなければなりませんが、間に合わず、そのままコースアウトし、崖のような斜面でカートは転覆しました。
私はその時、後ろの席に乗っていましたが、
右カーブを曲がり切れず一瞬浮いた、その瞬間がスローに見えました。
で、転覆する途中で間一髪右に脱出できたので無事でしたが、運転手とカートはそのまま斜面に横倒しになってしまいました。
カートが転覆する瞬間はすごく大きな音がしました。
幸いにも運転手も足を擦りむいた程度で無事でしたが、
運がよかっただけだと思います。
その衝撃などから察するに、もし運が悪くカートの下敷きになったり、木に挟まれたりすれば確実に大事故になります。
本当に自走式カートを侮ってはいけないと思いました。
カートで事故ってしまった後の対応
マスター室へ連絡
そのゴルフ場は、無線機がありましたので、まずはマスター室へ連絡しました。
マスター室からは、カートの状況やけが人の有無を聞かれました。
車で従業員の方が来てくれた
ゴルフ場内を走る普通の乗用車で従業員の方が駆けつけてくれました。
その従業員の方はけがはないかどうかを心配してくれてました。
そして、カートが走行不能であることを確認すると代わりのカートを手配してくれました。
幸いにしてゴルフクラブも壊れておらず、ラウンドは続行のようでした。
代わりのカートに積んで続行
代わりのカートにゴルフクラブ積み込むと、ラウンドを続行しました。
私としては、事故を起こせばラウンドは終了になるのかな?というイメージがありましたが、転覆したカート以外は無事ということで、ラウンドは続行となりました。
その間に何組のゴルファーが、「ああ、やっちまったな」という視線で通り過ぎていったことやら。
事故処理に1時間くらいはかかりましたから、ラウンドが終わった時間はもう夕方4時半は回っていたと思います。
カートが転覆してしまったら大変です
カートで事故ると大変です。事故は起こさないようにしましょう。
ケガの危険がある
何といってもケガが危険です。
カートの転覆は想像以上の威力があります。
簡単に大事故になります。
事故り方によっては、人命にかかわると思います。
ゴルフ場に迷惑がかかる
ゴルフ場にも多大な迷惑が掛かります。
斜面に落下したカートを引き上げなくてはなりません。カートを引き上げるには人が5~6人は必要だと思います。3人ではびくともしませんでした。
場所によっては重機が必要かもしれません。
そしてそのカートが使えるのかどうかも点検しないといけません。もしカート1台ダメにしてしまったらかなりの損失です。
他のゴルファーに迷惑がかかる
他のゴルファーにも迷惑が掛かります。プレーの進行に支障がでます。
また、復帰させていただいた時も他の組の間に入れてもらうので、そこで迷惑がかかります。
事故現場を通り過ぎていった多くのゴルファーに憐みの視線を向けられましたが、当然の報いとしかいいようがありませんでした。
通りすぎていくゴルファーの視線が痛く、かなり気まずい状態でした。
カート転覆事故の顛末
ゴルフ場からの費用の請求はなかった
たまたま損害がなかったからかもしれませんが、
その日に何らかのペナルティがあったわけでもなく、後日にゴルフ場から費用を請求されることもありませんでした。
でも、損害が出てしまった場合には、ゴルフ場に費用を請求されても文句はいえないでしょう。
カーブ注意の看板が立った
その後、同じゴルフ場でラウンドしたときに、
事故が起こったカーブには「急カーブ注意」の看板が立ちました。
とりあえず、ゴルフ場としても再発防止策を講じたのでしょう。
その看板を見た時、申し訳ないような複雑な思いがしました。
自走式カートの運転は気を付けよう
このカート転覆事故で得た教訓は以下のとおりです
・自走式カートは意外と簡単に転覆する。
・カート事故は通常の交通事故と同じくかなりの衝撃がある。
・ゴルフ場、他のゴルファーに多大な迷惑をかける。
現実はゲームと違います。
自走式カートの運転には本当に気を付けましょう。
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