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【アイアン編】「パラダイム」と「ローグST」の違いを比較解説【新旧キャロウェイ】

アイアン

キャロウェイゴルフは2023年の最新モデルとなる「PARADYM」(パラダイム)シリーズを2023年2月24日から発売しました。アイアンは2023年3月3日発売です。

以下の3種類のラインナップです。

「パラダイム」アイアン スタンダードモデルやや上級者向け
「パラダイムX」アイアン 大きなヘッドでやさしめ
「パラダイムMAX FAST」アイアン 軽量かつ振り抜きやすい

一方、キャロウェイは「ローグ」(ROGUE)の新シリーズ「ローグ ST」を2022年3月に発売すると発表しました。※一部モデルは2月25日に発売が早まりました。前作ローグは2018年発売です。約4年でのニューモデルの発売となります。

「ST」という名称は、「SPEED TUNE-UP(スピード・チューンアップ)」の頭文字だそうです。ボールの初速アップを重点目標に開発されたとのことです。

「ローグ ST」アイアンは4種類あります。MAX、MAX OS、PRO、MAX FASTです。

簡単に以下のようなラインナップです。

ROGUE ST MAXアイアン・・スタンダードなモデル。ストロングロフトで飛距離重視。
ROGUE ST MAX OSアイアン・・・ヘッドの大きいモデル。高弾道でやさしさ重視。
ROGUE ST PROアイアン・・・トップブレードが薄い、ストレートネックで操作性重視
ROGUE ST MAX FASTアイアン・・・20~30g軽量、ストロングロフト仕様。

今回は、「パラダイム」アイアンとスタンダードモデルの「ローグST」MAX アイアンの違いを比較してみたいと思います。

パラダイムドライバーはこちらで紹介しています。

「パラダイム」と「ローグST」の違いを比較解説

クラブを購入される際に参考になれば幸いです。

「パラダイム」アイアンの特徴

「パラダイム」アイアンの売りとなるテクノロジーを見ていきましょう。

スピードフレーム構造で可能になったフォージド455フェースカップ

キャロウェイは、AIによる設計が特徴です。

フェースには、フォージド455フェースカップ+AI FLASHフェースを採用しています。このフェースカップ(I#4~I#8)は従来の素材のものよりも薄くつくることができており、ボールスピードの向上に貢献しています。このフェースカップは、大きなたわみでボディへのストレスをこれまで以上に大きくしますが、前述のスピードフレーム構造の採用によって搭載が可能になったものです。もちろん、鍛造ということで打感の面でも優れています。AI FLASHフェースは、ボールスピード、方向性、ミスヒットへの強さなどを最大限に追求しており、着弾地点のバラつきも大きく減少させています。

トウ側下部の2カ所にタングステンウェイトを搭載

ボールの初速アップとして新たな素材「カーペンター450」を採用しました。

フェース裏のトウ側下部とヘッド後方下部には、タングステン合金を設置しています。このデュアル・タングステン・ウェイティングとスピードフレーム構造により、「PARADYM」のアイアンシリーズは、より理想的な重心設計を実現しており、安定した飛び、やさしさの原動力となっています。

ウレタン・マイクロスフィアの範囲がさらに広く

低重心化のテクノロジーです。ミスヒットに強く、ボールも上がりやすくなります。

フェースの裏側下部には、キャロウェイ独自のウレタン・マイクロスフィアを搭載しています。今回は従来よりもさらに搭載範囲が広がっており、フレームの穴の高さぎりぎりまで、ぎっしりと注入。フェースの反発を邪魔することなく、インパクト時の無駄な振動を吸収し、プレーヤーの手に心地良いフィーリングを伝えてくれます。

ロフトも形状もオーソドックスな「PARADYMアイアン」

打感のフィーリングを向上しています。

シリーズには3モデルをラインアップしており、もっともオーソドックスなタイプが、「PARADYMアイアン」です。オフセットもほどよいものとなっていて構えやすく、ロフトはI#7で29度。APEXアイアンよりもわずかにストロングという設定です。番手はI#4~9、PW、AW、52の9本となっています。

(出典:キャロウェイ公式HPより)

「ローグST」MAX アイアンの特徴

「ローグST」MAX アイアンの売りとなるテクノロジーを見ていきましょう。

AI設計のFLASHフェースSS22は、飛びの3要素までも最適化

キャロウェイは、AIによる設計が特徴です。

「ROGUE ST MAXアイアン」には、このモデル専用にAIが設計した、フェースカップ構造のFLASHフェースSS22を採用しています。FLASHフェースSS22は、従来のようにボール初速の向上やターゲットゴルファーの打点位置が考慮されているだけではありません。今回は飛びの3要素である、スピン、打ち出し角、ボール初速の組み合わせまでも含めた新しいアルゴリズムによってAIが設計し、テスト。よりモデル別、ターゲットゴルファー別の最適化が進んだフェースへとアップグレードされています。

フェースカップには、新たな素材のカーペンター450を採用

ボールの初速アップとして新たな素材「カーペンター450」を採用しました。

ROGUE STシリーズは、あらゆる部分の進化を大きな目標に掲げて開発されており、アイアンにおいては使用する素材にも目が向けられました。フェースカップを、これまでの17-4ステンレスではなく、より反発性が高く高強度のカーペンター450で製作。さまざまなテクノロジーだけでなく、素材の面からもボール初速の向上を図っています。

プレシジョン・タングステンウェイトをトウ側に配置し、重心をフェースセンターへ

低重心化のテクノロジーです。ミスヒットに強く、ボールも上がりやすくなります。

ROGUE STアイアンシリーズではトウ側のソールに近い下部に、プレシジョン・タングステンウェイトと名づけられたMIMタングステンのウェイトを搭載しました。これにより、重心位置はフェースセンターへと配置されています。もちろん、低重心化にも貢献しており、ミスヒット時にもしっかりと飛距離が出るやさしさと、ボールの上がりやすさを実現しています。

フェース裏のかなりの面積を覆うようになったウレタン・マイクロスフィア

打感のフィーリングを向上しています。

ROGUE STアイアンシリーズでも、ウレタン・マイクロスフィアがフェース裏の下部に内蔵されました。フェースのたわみを阻害することなく、インパクト時のフィーリングを向上させる、キャロウェイ独自のテクノロジーです。しかも、ただ従来のように配置しただけではありません。設計上、これまでのアイアンではウレタン・マイクロスフィアの量を増やせず、面積も小さいものでしたが、今回、かつてない量へと増加。フェース裏のかなりの部分を覆うようになったおかげで、さらなるフィーリングの向上を達成しています。たとえば、フェースやや上側でミスヒット気味になったとしても、プレーヤーはソフトな感触を得ることができます。

シリーズのなかで、ストロングロフト化されたモデル

「ROGUE ST MAXアイアン」は、シリーズの中でも、ストロングロフト(ロフトが立っている)モデルです。

「ROGUE ST MAXアイアン」はフルキャビティバック形状で、シリーズ中でもストロングロフト化されているモデルの1つ。大きめのオフセットも特徴となっています。ボールのつかまりが良く、ストレートなビッグボールをやさしく実現することができます。番手はI#5からSWまでの9本をラインアップし、そのうちウェッジはPW、AW、GW、SWの4本となっています。

(出典:キャロウェイ公式HPより)

「パラダイム」アイアンと「ローグST」MAXアイアンの比較

クラブのコンセプト

「パラダイム」アイアンと「ローグST」MAXアイアンは以下のようなコンセプトとなっています。

「パラダイム」アイアン

飛びとやさしさを別次元へ
構造から新しいスタンダードモデル

「ローグST」MAXアイアン

驚異的なボールスピード、
飛距離で攻めるMAX

「パラダイム」アイアンは、やさしさと飛距離を売りにしています。

一方、「ローグST」MAXアイアンはボールスピードのアップを売りとしています。

デザイン比較

「パラダイム」アイアン

まず「パラダイム」アイアンはこのようなデザインです。

ややシンプルめでかっこいいデザインです。

「ローグST」MAXアイアン

次に「ローグST」MAXアイアンはこのようなデザインです。

今回のローグSTのカラーの黄色いラインがアクセントです。

一目でキャロウェイのアイアンとわかるデザインですね。

「パラダイム」アイアンと「ローグST」MAXアイアンのスペックを比較

さて「パラダイム」アイアンと「ローグST」MAXアイアンのスペックを比較します。

番手ラインナップとロフト角

まずはアイアンでもっとも気になるロフト角を見てみます。

「パラダイム」アイアン

番手 4番 5番 6番 7番 8番 9番 PW AW 52°
ロフト角(度) 20 23 26 29 33 37 42 47 52

「ローグST」MAXアイアン

番手 5番 6番 7番 8番 9番 PW AW GW SW
ロフト角(度) 21.5 24.5 27.5 32 36.5 41 46 51 56

ロフト角は、「ローグST」MAXの方がストロングロフトでロフト角が立っています。

また、「パラダイム」アイアンは4番から設定があります。

「パラダイム」アイアンの方が難しめの印象です。

では次に、より細かく7番アイアンでスペックを比較してみます。

7番アイアンのスペック比較

7番アイアン同士で比較してみたいと思います。

シャフトについては、両方ともカーボンシャフトで比較します。

・キャロウェイ「パラダイム」アイアンは、「VENTUS TR 5 for Callaway(R)」

・キャロウェイ「ローグST」MAXアイアンは、「VENTUS 5 for Callaway(R)」

シャフトの硬さは「R」のもの同士で比較します。

項目  「パラダイム」アイアン 「ローグST」MAXアイアン
ロフト角(°) 29 27.5
ライ角(°) 62.5 62.5
クラブ長さ(インチ) 37 37.625
クラブ重さ(g) 370 368
シャフト重さ(g) 47 45
シャフトトルク 4.4 4.4
シャフト調子 中調子 中調子
バランス C9 D0

ロフト角

「パラダイム」アイアンは29度、「ローグST」MAXアイアンは27.5度です。

「ローグST」MAXの方が全体的にストロングロフトです。

ライ角

ライ角は、「パラダイム」アイアンは63、「ローグST」MAXイアンは62.5度です。

僅かな差ですが、「パラダイム」アイアンの方が、アップライトでフック軌道になりやすい。

「パラダイム」アイアンの方が、フラットライトでスライス軌道になりやすいと言えます。

ライ角とは、クラブのソールが水平になるように置いた時に、シャフトの中心線と水平な地面とが成す角のことです。この角度が大きくシャフトが立っている状態のことを「アップライト」、角度が小さくシャフトが寝た状態のことを「フラット」といいます。ライ角がアップライト(角度が大きい)であると一般的にボールがフック軌道になりやすい。また、フラットライト(角度が小さい)であるとボールがスライス軌道になりやすいという特性があります。

クラブの重さ

クラブの重量は「パラダイム」アイアンは370g、「ローグST」MAXアイアンは368gです。

クラブ全体の重量は「パラダイム」アイアンの方が2g重いです。

シャフトの重量は

「パラダイム」アイアンは47g。

「ローグST」MAXアイアンは45g。

シャフトは「パラダイム」アイアンの方が2g重いです。

シャフトトルク

シャフトトルクは同じです。

「パラダイム」アイアンは4.4

「ローグST」MAXアイアンは4.4

となっています。

操作性、安定性の指標は同じです。

シャフトトルクとは、一言でいえば手の動きとの連動性の度合いです。このトルクが小さいほど、手の動きに対してヘッドが敏感に反応します。逆にトルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。よく、トルクとはクルマのハンドルの遊びのようなものと言われます。要するに、自分の手がちょっと動いたらヘッドも敏感に反応するのか、ちょっとぐらい動いてもヘッドが反応しないのかということです。

シャフト調子

シャフト調子は「パラダイム」アイアン、「ローグST」MAXアイアンともに中調子です。

中調子は、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走るという万民向けのセッティングと言われます。

シャフトの調子は、キックポイントとも呼ばれます。大きく分けて3種類あり「先調子(ロー)」、「中調子(ミドル)」、「元調子(ハイ)」があります。

先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されているシャフトです。しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくボールがつかまりやすい。ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がおすすめと言われます。

元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。切り返しで手元側がしなることでタメが作りやすいが、その分ボールはつかまりにくいと言われます。ボールを叩くパワーのあるゴルファーには元調子がおすすめと言われます。

中調子は、キックポイントがシャフトのちょうど中央付近に設定されているシャフトです。先調子と元調子の中間的な性能です。タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ります。中調子は安定感があり、万人向けと言われます。

先中調子は、先端側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、先調子と中調子の中間的性能を持ったシャフトです。

中元調子は、手元側よりやや中央寄りにキックポイントを設定していて、中調子と元調子の中間的性能を持つシャフトです。

バランス

「パラダイム」アイアンはC9、「ローグST」MAXアイアンはD0となっています。

「パラダイム」アイアンの方がヘッドを軽く感じると言えそうです。

バランスとは、スウィングウェートとも呼ばれます。スイングした時に感じるヘッドの重さを数値に表した指標です。クラブ全体の重さに対して、ヘッドの重さの比率を示すもので、A1が最もヘッドが軽く、E9が最もヘッドが重い。一般的なゴルフクラブでは、D0からD4までの設定になっています。感覚としてよく、D1は軽くD4は重いと表現されたりします

まとめ ~「パラダイム」アイアンと「ローグST」MAXアイアン~

「パラダイム」アイアンと「ローグST」MAXアイアンを比較してみました。

私見ですが、カタログからわかるいくつか比較のポイントをまとめてみました。

・「パラダイム」アイアンは、剛性が高く、かつ、低重心化も可能にするスピードフレーム構造を新たに開発。多くのプレーヤーが好むすっきりとしたヘッド形状でありながら、より大きなたわみでボールスピードを高める。

・「ローグST」MAXアイアンは、AI設計のFLASHフェースSS22とフェースカップには、新たな素材のカーペンター450を採用を搭載しボール初速をアップ。

・ロフト角は、「ローグST」MAXアイアンの方がストロングロフトで、ロフトが立っている

・クラブ重量は「パラダイム」アイアンの方が2g重い。シャフト重量は「パラダイム」アイアンの方が2g重い。

・シャフトトルクは、「パラダイム」アイアンは4.4、「ローグST」MAXアイアンも4.4で、安定性、操作性の指標は同じ

・バランスは、「パラダイム」アイアンはC9、「ローグST」MAXアイアンはD0で、「パラダイム」アイアンの方がヘッドを軽く感じる。

以上のような特徴です。

やや「パラダイム」アイアンの方がロフトがロフトが寝ていて、4番からの設定もあり、難しめの印象でしょうか。

実際に打ってみて自分に合っているかどうか、クラブを気に入るかどうかということが最も大切ですね。

以上、「パラダイム」アイアンと「ローグST」MAXアイアンの違いをまとめてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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